Aクラスとなると自習時間が多くなる。
授業で受ける範囲などは既に学習済みで、自分の進路などでそれぞれ自由に勉学へと‥‥大体そんなとこだ。
「後日‥‥考えて見ますと、死をも恐れずの特攻‥‥考えて見ますと無茶苦茶ですよね」
「一矢報いる‥‥そんなとこでしょ」
確かあの大川何とかという‥‥彼は凄かったと、何時か代表が言っていたような。
未知‥‥ダークホースということだね‥‥と久保君も言っていたかしら。
最初は何も、だけど叙々に近づき、今では目の前とまで来ている敵に嫌な顔を隠せないAクラスの面々。
私も、動かしていた手を止め、少し、落胆とまではいかないがどうもモヤモヤしはじめる。
「何時、来ますかね‼」
席をくっ付け、問題を解いている遊佐は楽しそうに今日はそればかり言う。久保君もたまに手を止め、ドアを見て『‥sぃくん‥‥』とニヤけることがある。
代表は違和感がなく、違和感が何も感じられない所がまた違和感があるようにも思える。
「‥‥あの」
周りを見渡してると穏やかで礼儀正しく、Aクラスの中で誰よりも妖艶さを出す‥‥胸‥‥でかいわね。
「工藤さんは何処にいるんでしょうか」
「愛子?愛子なら回復試験を受けてるわよ」
「ありがとうございます」
愛子に用事があったのか姫路さんはそのままAクラスから出ていった。
『ガラララ』
と、同時に
「Aクラスに試召戦争を申し込みに来た」
★☆Aクラス戦★☆
「5対5の一騎討ちなんてどうかしら?」
提案したのはAクラスの方だった。
「ほぅ‥‥願ってもないことだが‥‥何故だ?」
「そちらもでしょうけど単純にこちらも有利なのよ」
試召戦争の敗北は代表が戦死することだけど、一騎討ちとなると勝ち数が勝負を決める。
奇策なFクラス相手となると複数での攻撃や連携など、点数では上回っても校内全体で何をしてくるかわからない。更に試召戦争を行ったことがないAクラスは無知である。
それに比べて一騎討ちは1対1の実力勝負。奇策がないと言えば嘘になるけど、それでも点数の上下がものを言う。そちらの点数を甘く見てるわけではないけど、有利なのに変わりはないし、体育祭で落としたAクラスへの評価を取り戻すにはこの方法が何よりもいいはず。‥‥と長々と説明をした。
「随分と詳しい説明を感謝するぜ。オーケー、こちらも端から一騎討ちで挑もうと思っていたとこだ。すんなり通るにこしたことはねえ。」
「そぉ‥‥で、何を賭けるのかしら?」
「賭けるとはまた‥‥Aクラスの使う言葉じゃねーぜ?」
「はぐらかさなくていいから。」
「‥‥勿論設備の交換だ。」
「じゃあなぜ、今までそうしなかったの?まだ、信じられないけど貴方達はここ以外の全て、Bクラスまで倒したじゃない。けど、設備は?報酬は何も得なかったじゃない。」
「それを話す権利はないと思うが‥‥まあ長々と説明してくれたしな、そうだな、Fに帰国子女が来なければお前らを除く全クラスをAクラスにぶつけ、弱った所を狩るつもりだった。が、その必要は無くなった。」
それとあのバカが納得しないからな、と付け加えられた。
「でも、一騎討ちだと嫌なんですよね」
「え?」
遊佐が少し不満そうに言った。
「私は副会長と戦うの楽しみにしてたのですが一騎討ちとなると私は出れないでしょうし。」
「僕もさ」
更に久保君も言ってきた。
「吉井君と全力でぶつかり合いたいと願っていたのだけどね。相手が違うかもしれないしね。」
「ちょ、話しあって決めたじゃない‥‥それに代表の意向だし我慢しなさいよ」
「モテモテだなバカは。それに今はいねーようだが姫路もなんだかんだで色々あるだろうしな」
「姫路さん?‥‥まあ、それは言いとしてこちらの報酬はだけど‥‥」
「何でも言うことを一つ聞く」
割ってAクラス代表が提案してきた。
「勝負は放課後、待ってる」
★☆★☆
「へっくひゅゅん」
「‥‥‥汚い」
(3回クシャミが出た‥‥誰か僕の噂でも‥‥?)
「雄二、長いね」
「そうじゃな、何かあったのう」
Fクラスでのんびりと雄二の帰りを待っているのだが予想より長い。
「Aクラスからは誰が出るのかな」
「‥‥霧島に久保や姫路に工藤‥‥姉上も出そうじゃな」
「この学校の最強戦力だね」
「工藤は土屋に任せて坂本は勿論霧島だろうが、他がわからないな」
「秀吉や大川君、水谷さんと鈴、僕が余りの誰かだね」
「それは坂本に任せていいとして‥‥勉強して来ましたか?若や私達はそれなりにしてきましたが‥‥。」
「今、演劇部で源氏物語をしていてのう。その範囲の古典で点数なら稼げるはずじゃ。」
「保健体育なら負けない」
「総合科目はAの独占場だが、1つに絞るならなんとかな」
『ガラララ』
雄二「回復試験の時間だ‥‥お前ら」