バカとテストと生徒会   作:まーぴん

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☆試召戦争は教師の立ち会いの元で行われる

☆試召戦争で負けた相手は3ヶ月、試召戦争を行えない






バカとテストと結末

決まって物語は決勝戦まで持ち越しになる

 

それなら当然5対5の一騎討ちで先に2点先守されたとしたら次は概ね、相手が2回勝ち決勝戦まで…

 

三回戦 姫路vs水谷

四回戦 木下vs吉井

 

決勝戦 代表vs代表

 

 

…………

 

 

 

 

僕は夏行われる文月学園の学力向上を目的とした2年による合宿のパンフレット作成、来週行われる学園祭などの生徒会の仕事を行っていた。僕は決められた用語を先に打ち込み、自分なりのアレンジを加えるところで手が止まっていた。

それは、内容が浮かばないのではなく、心ここにあらず、つまり上の空なのである。

何時もとは違い会長や遊佐さんは生徒会室には姿がない。友人の手を借りようかと思ったが、今日はそんな気分にはなれなかった。

 

 

では、何故いつもとは違う生徒会で、自分は上の空なのかというと、それは先ほどまで行われていたAクラスFクラスの一騎討ち。とても納得し難い結末をFクラスは迎えるのであった。

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

俺達、帰国子女の三人はお世話になっている吉井家にて家主の帰りを待っているのだが、今日はただ普通に帰りを待っているわけではない。

 

 

 

「そう落ち込むなよ、こっちまでそういう気分になるわ」

 

「別に落ち込んでません」

 

「俺らは召喚獣を扱い始めたのなんてついこの前のことだしよ、相手の姫路だって~」

 

「だから落ち込んでません、姫路さん相手にあそこまでやれたらいい方です」

 

帰国子女の1人、水谷楠は1時間前からソファーに腰かけているのだが、何を考えているのだか、そこから動こうとしない。

 

「ねえ、明久は?」

 

「生徒会の仕事だろ、…てかさっきからそういってるんだが?」

 

「…そう」

 

帰国子女の1人、吉井鈴(←義理)はソファーに腰掛ける水谷の膝に頭を置き、横になっていつも通り小型のゲーム機を弄っている。

 

「あきひさぁはそんなやわじゃないだろ、ついでに雄二も…」

 

「そんなこと知ってます、というかその鈍りまだ直らないんですか?」

 

「日本語がムズいんだよ…」

 

「それはそうと、言いにくくなりましたね」

 

「何が?」

 

「明久に私達が帰国すること…、こんなことになるなら玲さんに連絡しなきゃ良かった」

 

玲さんとはあきひさぁの姉であるのだが、その姉さんから俺達にアメリカに帰国せよとの連絡が入った。本来、あきひさぁの私生活や学力などを監視するために来たのだが(本人には言ってない)、玲さんの想像よりあきひさぁの生活の姿勢が良かったのか監視の必要はないと判断をしたのである。つまりかなり振り回させているわけなのだが、

 

「せめて、後3ヶ月はここにいれるよう頼んでみるとしますか」

 

「だな」

 

当然、帰国には反対だったのだが、とある事情で更に帰国を拒まなくてはならない状況下にいるのである。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは二回戦が終わり三回戦~決勝戦までの出来事なのであるが

 

 

 

総合科目

 

姫路 1910

 

水谷 DEAD

 

「勝者Aクラス!!」

 

 

Aクラスから3番手として出た姫路さん指定した総合科目の点は『4057』点というAクラス代表を誇る主席の霧島翔子とほぼ肩を並べる点数であった。

対する水谷さんの総合科目は2557点でAクラスにも劣らない点数ではあったものの姫路さんには及ばず、召喚獣の扱いも姫路さんのほうが上手であった。

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

「四回戦を行います、Aクラス、Fクラスの代表、前へ」

 

「よろしくお願いするわ吉井副会長、いえ、吉井明久君」

 

僕の相手は生徒会の会長であり、僕の上司的存在である木下優子さん。

 

「結構楽しみにしてたのよ、ここまでFクラスを導いてきたダークホースである君にはね」

 

生徒会に入ってからいつも顔を合わせている会長と召喚獣で実際に戦うのはこれが初めてであるだが、

 

「どうしたのかしら吉井君?さっきから1度も口を開いていないのだけれど」

 

体育祭の日、どういう経緯かわからないけど、僕は遊佐さんから会長をお願いされたことがあった。それがこの、戦いで関係があるのかはわからないけども。

 

「どうすればいいのか考えていたんだけど、多分、負けたら遊佐さんの思惑通りにはならないと思うから…当然だけど勝たなきゃね」

 

当然会長はどういうことかわからずキョトンとしているが、科目は何にしますかと、高橋先生のいつも通りの発言で元に戻る。

 

「僕達Fクラスは代表まで科目を回さなきゃならないんだけどいいかな?」

 

「ええ、大丈夫よ。どっちだって変わらないし」

 

「…どういうこと?」

 

「それはね…、上のものとして、私達AクラスがAクラス足らしめなきゃならないということ」

 

何を言ってるのかよく僕はわからないのだが、会長は続けていく。

 

「1回戦2回戦で愛子や久保君には科目を譲ってあげて相手の得意科目で、その上で勝って貰うはずだった。けど、負けてしまった…誤算だったわ。でも、その後、姫路さんにAクラスの実力、総合科目で圧倒的なレベルの違いを見せてあげることが出来た」

 

「……」

 

「そして、今なお危機にあるAクラスがAクラスとしての風格を見せつけるためには…姫路さんに続いて私と代表が当然であるかのように貴方とFクラス代表に勝たなければならない、…吉井君、貴方の得意科目は日本史よね」

 

「そうだけど…」

 

「全クラスが見守るなか、私は貴方の得意科目、日本史で勝負させてもらうと宣言させてもらうわ」

 

つまり会長はAクラスとして、僕たちFクラスを圧倒的に倒したいとのことらしい。そのためには合えて相手の得意な土俵で勝負を挑むということ。…つまりかなり舐められている。

 

 

「全クラスが見てる中で宣言しやがって、明久を利用しようとしてやがる」

 

「あの女の思い通りになるのはまだ良いとしてもだ、…若が手加減されて負けたところを全クラスに見られるわけだろ?若のプライドが…」

 

「だが、とうの明久はそう負けない…だから大丈夫だ」

 

 

 

 

「会長、…いや木下さん、僕の点数はそれでも貴女には届かないですけど、思い通りにはさせませんよ?それに、どうあっても勝ちたくなりました」

 

 

流石に僕でも理解できた。会長は僕に圧倒的な勝利を掴もうとしているわけだ。それと少しだけど気にさわったりもした。

 

 

「貴方のことを舐めているわけではないわよ、むしろ過大評価してる。ただこれは私にとってAクラスの、私のプライドを懸けた勝負というだけのことだから」

 

 

「それでは勝負を初めてください!」

 

「本気で行きます、サモン!」

「いくわよ、サモン!」

 

 

 

 

 

 

だが、ここから…

 

ここからは思い出したくはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

木下優子 339

 

吉井明久 9

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……は、?」

 

やっと、僕が声を出せたときには周りはどよめいていた。当然僕の点数、得意科目の点数の低さに対しての反応である。

 

 

 

「……吉井君、これはどういうこと?」

 

会長の言葉に言葉を返せない。

遠くから遊佐さんの声も聞こえているような気がするが、何を言ってるのか…自分のことで精一杯だった。

 

 

 

だって知らない、可笑しいのだ。

 

 

「おい、どういうことだ、今朝あいつのテストの結果じゃこんな点数にはならねーはずだ!」

 

 

 

その後のことはよく覚えていない、ただ、会長が僕を見た表情だけは忘れない

 

 

 

 

 

 

五回戦

 

 

僕らFクラス代表、坂本雄二にも全く同じような…

 

 

そう、ともかく僕らは

『負けたのである』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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