ちょっと前の事。
「うるさい、ちょっとお黙りなさいよ」
明らかに口調が可笑しいFグラス代表の言葉であった。
『これが黙っていられるか!!、』『お前らは何がシテェンダヨ!!!』『Go To Hell(地獄に堕ちろ)』
「まあまあ、皆、もちつこうよ」
『うるせぇ、オメェだってなんじゃいあの点数!!』『それでも生徒会かぁ…!?』『I via have(もっかいシネ)』
ついでに言うともちつこうよじゃなくて落ち着こうよじゃ。と、時代遅れした口調で話すのはFクラスナンバーワンの美少女である。
そして今。
「一体、どうしたって言うんだよあきひさぁ。流石にまあ、あの点数は…なあ」
「………」
「大川のアホ。若はあれでもあのAクラスの口悪い木下姉の召喚獣に何回か攻撃入れられているんだぞ」
凄くね?やばくね?と帰国子女の中で一番スタイルの良い黒髪美少女、かっこ男子制服を着ているかっこ閉じるの男装さんはそう言う。
「そうじゃねえ、そうじゃないんだよお前ら!!」
「何だい、代表さんよ。そうカッカするな」
「こんなのおかしいんだよ!!!」
「おかしい?」
Fクラス代表、けんゴリラでもある赤い猛獣は教壇を両手でドッッ!!と、叩く。
「……そこの満点ゴリラの言う通り、こんな結果おかしいよ」
「結果?」
因(ちな)みに満点ではなく、マウンテンゴリラじゃがのう明久。とFクラスのボクのお嫁さん、かっこ尽くしてくれるタイプかっこ閉じるはまたもや突っ込みを入れてくる。
それと、代表と僕はかなり動揺しているから落ち着くのじゃと、僕のお嫁さん。
「確かにそこのバカ、ミジンコバカの日本史の点数は当日のテストで180点は越えていた。そうだろ?」
「うん。確かに霧島さんに一撃も食らわすこともなくヤられたゴリラの点数はAクラスのレベルだったはずだ」
誰がゴリラだ、ミジンコにも失礼なバカ!!!
誰がミジンコ以下だ、このブサイクが!!!
暫しポカポカ殴り合いがあり、黒いタイツに身を包む危ない男が天井から現れて会話は元に戻る。
「これを、見ろ」
黒いタイツに身を包む、ムッツリーニと称される男の手には二人の男が写る写真がある。
「この三年の二人がお前ら二人の点数を弄った」
「点数を弄ったって、……待てよ、この二人って」
それはかつて生徒会美少女の一人、遊佐さんが三年の廊下にて絡まれていた時の元凶のあの二人であった。が、
「おい明久、知ってるのか?」
「いや、確かにこの不細工な顔には、間抜けな面には見覚えがあるんだけど……」
「『常村勇作』と『夏川俊平』という三年Aクラスの二人組だ」
「宗村、夏川……ダメだ、全然ピンとこない」
あのいかにもポッと出の感じで、覚えてろと言わんばかりの悪役面を確かに知っている感じがするのだが。
「明久、前に遊佐さんを襲ったとかいう二人じゃないの?」
何でこんな醜いヤツらの事で悩まないといけないのだ…と、頭を抱える僕の隣に座っている妹という名目状、手を出せない美少女が言う。
「確か、遊佐さんを助けるために下半身を蹴ったとか」
「あきひさぁ、それはお前を恨んでるヤツだろ」
「……あ~そんな奴いたような気がしてきた」
遊佐さんが変態に絡まれていた事は思い出した。それが誰だったかは未だに写真でしか確認出来ないが。
「なるほどな、お前への仕返しの為にAクラスとの召喚戦争で恥をかかせにきたと。俺は巻き添えかよ。その常夏とかいう野郎共が」
「先生に訴えるっていうのはどうじゃ?」
「Fクラスの俺らが何を言っても信じて貰えねえだろ」
「なら、その写真はどうじゃ」
「それを教師にでも見せたら、ムッツリーニはアウトだ」
ああ、と、頷く。
「んー、でもこれで気まずくなるよ」
「あ~、生徒会か…」
「せっかく仲良くなってきて生徒会にも慣れたのに、」
それに、遊佐さんに期待も裏切ってしまった。
「なーに、本当の事を言えばいいじゃないか」
「ワシからも姉上に言っとくぞ明久よ」
「いざとなれば…写真を見せれば良い」
この後、僕達は試験召喚大会という名目の上で、例の常夏コンビへの仮を返さんと。そして、生徒会への誤解を解くための戦いが始まる。