イズハ提督が着任しました。   作:DELUHI

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舞鶴鎮守府防衛作戦が発令。

イズハの嫌な予感は当たるのか。


舞鶴鎮守府防衛作戦開始

 舞鶴鎮守府防衛作戦が発令となり、連合艦隊である呉鎮守府も参加し、駆逐艦20隻、軽巡12隻、軽空母4隻、空母4隻、重巡6隻、高速戦艦4隻、戦艦4隻。

 総勢54隻による大規模な防衛ラインが形成された。

 

 第一防衛ライン

 

 駆逐艦5

 軽巡6

 軽空母1

 空母1

 重巡2

 高速戦艦1

 戦艦1

 

 既に第一防衛ラインでは、戦闘が勃発し、舞鶴鎮守府所属の提督が殲滅に成功。

 

「深海棲艦共もこの戦力では、手も足も出まい!」

 

 提督は勝ち誇っている。

 

「油断しないで、まだ斥候だよ!」

 

 三春が提督に注意を促す。

 

(ガキが........。この戦いが終われば、俺が舞鶴鎮守府のエースだ)

 

 などと、くだらない野心を抱いていた。

 

「レ級の補足は?」

 

 舞鶴鎮守府総司令官岡田中将が、女性通信士に聞く。

 

「まだです。第一防衛ライン、蒼龍から連絡、イ級5隻が海域に出現!」

 

 女性通信士が叫ぶ。

 

「よし、駆逐艦、軽巡で迎え撃て!」

 

 岡田中将が命令する。

 

「魚雷命中!イ級5隻沈黙!」

 

 第一防衛ラインは、未だに被害ゼロ。

 

 まだ斥候のため、油断はできない。

 

 しかし、第一防衛ラインは今のところ進撃して来る深海棲艦を撃破している。

 

 浮き足立つのも無理はない。

 

「続けてイ級10隻が出現!」

 

 女性通信士が叫ぶ。

 

「深海棲艦共め。嘗めているのか!」

 

 岡田中将が迎撃命令を出す。

 

「行くっぽい!」

 

 舞鶴鎮守府所属夕立は、魚雷を発射。

 

 イ級を迎撃する。

 

 砲撃が飛んで来たが、イ級の砲撃だ。

 

 大した事はないと思った瞬間。

 

 大爆発が起きる。

 

「何事だ!」

 

 岡田は状況を確認する。

 

「ゆ、夕立大破!この威力は........」

 

 女性通信士がデータを照合するや否や叫ぶ。

 

「レ級です!」

 

 黒のパーカーを纏った少女。

 

 深海棲艦レ級が姿を現した。

 

 女性通信士から耳を疑うような発言が飛び出す。

 

「蒼龍から緊急入電!レ級がもう一隻です!」

 

「な、なんだと!?」

 

 岡田は立ち上がる。

 

 ただでさえ、化け物と恐れられているレ級がもう一隻出現した。

 

「第一防衛ラインの艦娘の火力をレ級に集中させろ!」

 

 しかし、対応も虚しく。

 

「川内大破!」

 

「神通大破!」

 

「弥生大破!」

 

 レ級二隻の猛攻の前に、撃破報告が次々に流れる。

 

「大変です!長門が........」

 

 通信士の一人が青ざめた表情を浮かべる。

 

「ご、轟沈........だと........!?」

 

 撤退する間も与えず、容赦なく第一防衛ラインの艦娘を轟沈させていく。

 

 まるで悪魔だ。

 

「第一防衛ライン突破されました!」

 

 第一防衛ラインの攻撃を難なく突破。

 

 第二防衛ラインへと向けてレ級二隻が突撃して来る。

 

 第二防衛ライン

 

 駆逐艦6

 軽巡6

 軽空母1

 空母1

 重巡3

 高速戦艦1

 戦艦1

 

 第一防衛ラインと同様、艦娘達は砲火にさらされる。

 

「岡田中将、残りの防衛ラインも前進させるべきです」

 

 亮介が岡田に提案する。

 

「それでは防衛ラインの意味がないだろう!」

 

「しかし、このままでは艦娘達が」

 

「口答えするな!」

 

 岡田は机を叩く。

 

「艦娘も兵器だ。死ぬことくらい、覚悟出来ている」

 

「だからと言って........。無駄死にさせる気ですか!?」

 

 亮介は我慢の限界だった。

 

 このままでは、横須賀鎮守府と同じ結末になるのが目に見えている。

 

 横須賀鎮守府襲撃事件で、犠牲になった民間人は亮介の姉と親友が含まれていた。

 

 その光景を目の当たりにしているのだ。

 

 艦娘を見殺しなんてできるわけがなかった。

 

「第三、第四防衛ラインに通達しろ!現状維持だ」

 

 亮介は拳銃を岡田に向ける。

 

「亮介さん!落ち着いて下さい!」

 

「じ、銃を降ろせ!」

 

 他の提督達は、慌てている。

 

 しかし、岡田は驚くどころか、

 

「何の真似だ?」

 

 と、亮介を睨み返す。

 

「全ての防衛ラインを前線に向かわせて下さい........」

 

「貴様、命令違反がどうなるか........分かっているな!」

 

「ええ。それで私の........俺の命で彼女達を救えるなら構いません」

 

 手段を選んでいる余裕なんてない。

 岡田は目を閉じる。

 




亮介と岡田の信念。

引けない理由がある。
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