イズハ提督が着任しました。   作:DELUHI

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覗きなど、愚か者のする事だ。


覗き?ふっ。

「ふむ……」

 

 舞鶴鎮守府所属 三浦 亮介。

 

 私は今、佐世保鎮守府の入渠室前にいる。

 

 舞鶴鎮守府は、再起不可能。

 

 それまでの間ではあるが、佐世保鎮守府にお世話になっている。

 

 正式に転属はまだまだ先ではあるが、私の保有している艦娘は、数名ほど佐世保鎮守府へと回してもらった。

 

 私も訳ありではあるがな。

 

 それはそうと、何故、入渠室の前にいるかって? 

 決まっているだろう。

 

 決して覗きなど、愚かな事はしない。

 

 決して覗きなど、愚かな事はしない。

 

「悪いね司令、待たせちゃって」

 

 どうやら、終わったようだな。

 

 む? 

 

「菊月よ。髪がまだ濡れているではないか」

 

「いいよ、これくらい。乾くし」

 

「それでは、髪が傷むぞ? 綺麗な髪が台無しだ」

 

 俺は菊月の持っていた、タオルを手に取り、滴る水滴を綺麗に拭き取る。

 

「全然平気なのに........」

 

「ちゃんと乾かそうな」

 

 私は部屋に赴き、ドライヤーで腰あたりまである長髪を丁寧に乾かす。

 

 うむ。

 

 これくらいだろう。

 

「身だしなみは整えるんだぞ?」

 

「分かったよ........」

 

 菊月は渋々頷いた。

 

 おや? 

 

「司令ぇー! 司令ぇーってばぁー!」

 

 時津風ではないか。

 

「司令官はわたしのお願いを聞くの!」

 

 暁もか。

 

 おやおや。

 

 イズハ提督を取り合っているようだな。

 

「ほら、君達」

 

 

「助かったよ、亮介」

 

「なぁに、大した事ない。君も大変だな」

 

 私は時津風に飴玉をあげて、イズハ提督を救出........、これは大げさか。

 

「本当に駆逐艦の扱いが上手いよな。俺なんてまだまだ」

 

「そう謙遜するでない。艦娘の扱いは君が一番長けているよ」

 

 イズハ提督は、謙遜しているが、艦娘が取り合うほどの人気がある。

 

 他の軍人とは違う、何かを持っている。

 

「私は、こんな身なりだし、変質者と思われても仕方ないからね」

 

 私は、腹の肉をつまんでみせる。

 

「そうか? 俺はそう思わないけどな。だいたい、見た目で判断するのは好きじゃない」

 

 こういう所だ。

 

 イズハ提督は、はっきりと言ってくれる。

 

「あいつ。絶対ロリコンだよな」

 

「秘書艦も駆逐艦だし」

 

「正直言ってさ........」

 

「気持ち悪い」

 

「どうした? 亮介」

 

「ん? いや、何でもない」

 

 少し、嫌な事を思い出したな。

 

 私はロリコンでもないし、変質者でもない。

 

「ん?」

 

 菊月が私の服を引っ張っている。

 

「もうこんな時間か........」

 

 時計は18時を回っている。

 

 夕飯か........。

 

 確か、今日の食事当番は比叡だったか。

 

 今日は、刺激的な夕飯になりそうだ。

 




いよいよ比叡の料理がお披露目となる!
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