物語は今ここにある   作:Ottoman writer

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妹達 part.1

僕には双子の妹がいる。

5年前に父が再婚して、僕達は兄妹になったわけなのだが、未だにまともなコミュニケーションを取れない。

妹の「みずき」は話しかけると暴言を浴びせてくるし、姉の「しおり」は僕とまともに目を合わせてすらくれない...

おかげでもう僕のメンタルはボロボロになっている。これ以上耐えきれないのだ。

今日はバイトもないし、妹達と和解してやる。

 

―――――――――――――――――――

 

しばらくするとみずきが帰ってきた。僕が「おかえり」と声をかけると、みずきはいつも通り僕に暴言を浴びせてきた。しかし、これはもう慣れた。こんなことで僕は折れたりしない。

「ちょっと大事な話があるんだけど...」

僕はみずきに話を持ちかけた。

 

――――――――――――――――――

 

「それで、大事な話っていうのはなんなの?キモいし、一緒の空間にいたくないから早く終わらせてよね」

「そっか、じゃあ...単刀直入に言うよ...」

僕はみずきに今まで抱え込んでいたことを全部話した。暴言を浴びせてくることなんていうのは僕はもう慣れたのでこれについては何も言わなかった。僕は、「兄」として、「妹達」

とまともなコミュニケーションを取れるようになりたいだけだ。しかし、みずきからの返事はというと...

「は?きっも。無理に決まってんじゃん。誰があんたみたいな奴を好きになるもんか。私達はまずあんたを家族とすら認めてないからね。あと気安く私達に話しかけないでくれる?」

この返事を聞いてから、僕から先程まで頑張って出していた勇気がすらりと、何処かへ抜けてしまうのを感じる。

「そうか...僕は家族とすら見られていなかったのか...」

僕はそんな言葉を零して、部屋から立ち去ろうとした。僕はなんて臆病なのだろうか。これ以上拒まれるのが嫌になってしまい、その部屋から急いで抜け出した。

「え、ちょっとまって...」

その一方で、みずきは驚いた表情で僕の立ち去った方向を見ていた...

 

――――――――――――――――――

 

「はぁ...」

僕は勉強机に向かって深い溜息を吐いた。当たり前だ。せっかくの和解をするチャンスが全て消えてしまったのだ。合わせられる顔がない。明日から妹をどのように見ればいいのかわからない。ただ、元々ボロボロだったメンタルはもう限界だった。僕の中で何かが崩れていくのを感じる。もし、このあと「しおり」にも和解を求めたとしても、「みずき」のように僕をメンタルを再び蹂躙するだけかもしれない。なら、もう「兄妹」としての関係はもう捨て去ってしまった方が楽になる気がした。

 

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