インフィニット・ストラトス ホワイト・ナイト/ブラック・ガンナー 作:使者
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「わ、分からないよ……」
「な、何だこれ……」
どうも、晴輝です。いやぁ、もうホントに帰らせてぇ!」
「ど、どうした!?」
「どうしたもこうしたも!こんな分厚い鉄の箱をどうやって暗記しろってのさ!?私、もう実家に帰らせていただきます!」
「落ち着け!?」
これが落ち着いていられるものか!何が悲しくて、こんな、こんな……
「うぅ……父さぁん……また父さんの作った里芋の煮っ転がしが食べたいよぉ……」
「夏休みまではろくに帰れそうにもないからなぁ……」
そうだよ……一夏くんの言う通り、このIS学園、夏休みまではろくな長期休暇がない。ははっ、死ね。
「ちょっとよろしくて?」
「へ?」
「何だ?」
「まぁ!このイギリス代表候補生セシr……」
『Ah~♪……』
「話聞いてます!?」
「え、何ですか?あんた」
何だこの人。めんどくさいから音楽聞いてやり過ごそうとしたらヘッドフォン取り上げてきたんですけど。認めんぞ。この人がテレビや新聞にも出てるような有名人、セシリア・オルコットなどと。
「はぁ……全く、これだから極東の猿は……」
うわぁ、やっぱりこの人オルコットさんじゃねぇだろ。ただの影武者か何かだろ。
「……誰?」
「……イギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ。以後お見知りおきを」
嘘……だろ……?嘘だと言ってよバー○ィ!こんな、こんな女尊男卑に染まったような人がセシリア・オルコットなどと!
「……認めはせん!認めはせん!認めはせんぞぉ!」
「うぉ!?え、何を!?」
「きゃっ!?」
……ふう、落ち着こう。まぁ、うん。テレビ越しとかでしか見たことないような人だしね。
「で、何ですぅ?」
「……あ、そうでしたわ!あなた達が随分苦労されているようなので、この私が直々にご教授してあげましょう、という訳ですわ。お分かり?」
「お、うん……?」
……何故、ここには有名人が集まるのか。えーと、ブリュンヒルデ織斑千冬、その弟織斑一夏、イギリス代表候補生セシリア・オルコット、俺。何このめちゃくちゃヤベーイ臭いがする集団。もう国家一つぐらいなら相手取れるんじゃない?主に織斑先生。
「……なぁ、晴輝?代表候補生って……何だ?」
「「「「「ズコー!」」」」」
「……え、まじで言ってる?一夏くん、代表候補生はいわばオリンピック選手みたいなもの、すなわちIS界においてのエリートってこと」
「おぉ、そりゃすげぇな……」
いや、こういうのは新聞にも乗ってるんだけど……織斑くん家、新聞とかとらないのかな?
「……もういいですわ、失礼します」
そう言うと疲れた様子で席に戻っちゃった。あぁ、せっかく現役エリートに話を聞けるチャンスだったのに……
分厚い鉄の箱をどうやって暗記するんでしょう?