咲 オーラスの向こう側   作:影法師

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第二局

お茶を飲みながらぼーっとしていると、扉が開いてさっきの元気な女の子が現れた。

タコスを食べていた彼女は、私に興味を示したらしく先程から話しかけてきた。

 

「陰ちゃんは麻雀やった事あるのじぇ?」

「…少し齧った程度です」

「そっかそっか。折角だし一緒にやらないかじぇ?今なら部長もいるじぇ」

「眠ってますけどね」

 

じゃあ三麻!なんて言ってくる元気な少女に、取り敢えず東場だけなら言うと、やったといいながら準備をしていた。

 

「…んっ…?どうしてまこ居ないのに卓出来て…あら、お客さん?」

「そうだじぇ!のどかちゃんが連れてきた、麻雀が出来るお客さんだじょ!」

「そうだったの。えっと、私は…」

「……学生議会長さんですよね?」

「へぇ。記憶力良いのね…私、ここ数か月で一回しか言ってないわよ?」

「えぇ」

 

私がニッコリと笑いながら頷けば、彼女は嬉しそうに牌を用意していた。

そして場決めなのだが…私は好きな西家になった。

理由?ラス親じゃないから。

 

「…それじゃ始めましょうか。取り敢えず半荘一回やりましょう?」

 

☆{西}☆{西}☆

 

取り敢えず東場一局、ドラは{西}だ。

初手の配牌は…おっと。

 

{五}{六}{九} {④}{⑤}{⑥} {⑦}{6}{7} {8}{西}{西} {北}

 

…とても普通の…いや、三色も狙える好配牌。

そして最初に来た牌は…{西}だった。

 

{五}{六}{九} {④}{⑤}{⑥} {⑦}{6}{7} {8}{西}{西}{北} {西}

 

普通のセオリーなら、北を捨てるのが良いんだろうけど…正直言って勝つ気はない。

という訳で適当に捨てさせて貰おう。

私は来た牌をそのまま捨てて、次の番が来るまで待つ。

   元気少女

   {發}

{横西}  {横東}学生議会長

   {西}

    私

{五}{六}{九} {④}{⑤}{⑥} {⑦}{6}{7} {8}{西}{西} {北}

 

次に来た牌は{5}。

やった三色見えてきたなんてとてもじゃないけど言えない。

…取り敢えず、西を続けて捨てておこう。

 

{五}{六}{九} {④}{⑤}{⑥} {⑦}{5}{6}{7} {8}{西} {北}

 

次、{七}。

三色はしたくないからそのまま自模切り。

その次はアプローチを変えてきたのか{⑤}。

一盃口狙いに変更したのかはわからないけど…私はそのまま{西}を切る。

 

{五}{六}{九} {④}{⑤}{⑤}{⑥} {⑦}{5}{6}{7} {8}{北}

 

元気少女以外の二人が凄い目で見てきたけど取り敢えず無視をする。

これくらいはまだあり得るから許してほしい。

次は…{⑥}、此処までは許す。

 

 

{五}{六}{④} {⑤}{⑤}{⑥} {⑥}{⑦}{5} {6}{7}{8} {北}

 

次に{⑦}が来たため、此処で私は自模切りをして要らないアピールをしておく。

…目の前の元気少女、結構速くて重そうだね。

次に来たのは{七}…って、またか。

これ以上連打は目の前の元気少女に鳴かれるので持っておいて、しょうがないから{⑦}を捨てておく。

 

{五}{六}{七}{④} {⑤}{⑤}{⑥} {⑥}{5} {6}{7}{8} {北}

 

「うぅ…欲しい牌が来ないじょ…」

「しょうがないわよ。そんな日もあるわ…ってあら、これは危ないわね…」

 

そう言って、少し悩みつつ出したのは{⑤}。

私は点を極限まで減らす為に考え…

 

「ポン」

 

{五}{六}{七} {⑥}{⑥}{5} {6}{7}{8} {北} {⑤}{⑤}{横⑤}

 

取り敢えず鳴いておき、次いでに{④}も切っておく。

次に来た{⑦}は手元に置いておく。

 

{五}{六}{七} {⑥}{⑥}{⑦} {5}{6}{7} {北} {⑤}{⑤}{横⑤}

 

学生議会長は私を見て…少し冷や汗をかいた様に{⑥}を捨てる。

私はニッコリと笑ってポンと良って奪い取った。

{⑦} を捨てて、私は準備に取り掛かる。

 

{五}{六}{七} {5}{6}{7} {北} {⑥}{⑥}{横⑥} {⑤}{⑤}{横⑤}

 

次に手に入れた牌は{⑤}。

私は微笑みつつ…

 

「槓」

 

加槓をする。

そして手に入れた牌は…北だ。

しっかり考えていた通りの展開になった事に微笑み、私は手牌を見せる。

 

「自模…嶺上開花のみ。40符1翻で400.700点」

                 

{五}{六}{七} {5}{6}{7} {北} {北} {⑥}{⑥}{横⑥} {⑤}{⑤}{横⑤}({横⑤})

 

私の手牌を見て手加減されたと理解できたのか、私を連れてきた少女が立ち上がる。

そんな彼女を見て、私は溜め息を吐いた。

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