咲 オーラスの向こう側 作:影法師
ドラは…{3}か。
…結構中途半端だし、何かあるのかな?
{四}{五}{五} {②}{②}{③} {⑥}{⑥}{⑦} {⑦}{6}{6} {7}{7}
ドラは無しで…咲を見たら何時の間にか靴下を外してるご様子。
…これドラは咲の方に乗りそうだね。
取り敢えず重ならない{③}を曲げて捨てておきつつ、私は捨て牌を見つめる。
「立直」
「っ!また…どうして…」
学生議会長
{南}
咲{南} {南}ピンク
{横③}
{四}{五}{五} {②}{②}{⑥} {⑥}{⑦}{⑦} {6}{6}{7} {7}
ああ、字牌来なかった原因これだったのね。
四風連打されなくて助かったと思ったか、役牌つかなくてがっかりだったのか。
{四}{五}{五} {②}{②}{⑥} {⑥}{⑦}{⑦} {6}{6}{7} {7}{四}
「自模。両立直、一発自模、断么九、七対子。8100オールです」
「…なんというか。此処まで来ると偶然というよりは…」
「偶然です…絶対に偶然なんです…」
「……」
咲:73900
ピンク髪の少女:81900
学生議会長:81900
陰:63300
「…そういえば此処って、ダブル役満ってありなんですか?」
「あー…この点数だしありにしておく?大会では禁止だけど狙って出せる物じゃないし」
「そうですね。幾ら此処まで偶然が続いても、流石にダブル役満を出すなんて…」
咲があちゃーという様な顔を見つつ、私はドラ表示牌を確認せずに配牌を確認する。
{發}{發}{發} {2}{2}{3} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}{東}
…緑一色…かぁ。
確かに役満としては良いけど…ダブル役満を聞いたのに役満程度、
「恰好悪いですよね!」
「えっ!?陰…!?」
{3}
{發}{發}{發} {東}{2}{2} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}
{發}{發}{發} {東}{2}{2} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}{南}
{3}
{發}{發}{發} {東}{南}{2} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}
「…ポン」
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {2}{横2}{2}
正直言って今学生議会長を放置するのは辛いが…私は取り敢えず思った事を言う。
「…対面で良かった…」
「っ…倍満当ててやるから覚悟しなさいよ…」
{發}{發}{發} {東}{南}{2} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}{東}
{3}
{發}{發}{發} {東}{東}{南} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}
「…チー」
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {横2}{3}{4}
「…まさか全員狙っています?」
「私は親を終わらせて自分の親にしたいだけです」
「…ああ、そうなんですね」
{發}{發}{發} {東}{東}{南} {4}{4}{4} {6}{6}{8} {8}{東}
{3}{4}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{4}{4} {6}{6}{8} {8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{4}{4} {6}{6}{8} {8}{南}
{3}{4}{4}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{4} {6}{6}{8} {8}{西}
{3}{4}{4}{4}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{西} {6}{6}{8} {8}
「…ねぇ、陰」
「なんでしょう?」
「もう少しだけ手加減してくれない…?せめて一回くらいは親を流したいんだけど…」
「大丈夫ですよ咲」
「…まさか!てかげ…」
「咲に当てずに終わらせますから」
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{西} {6}{6}{8} {8}{南}
{3}{4}{4}{4}{6}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {6}{8} {8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {6}{8} {8}{西}
{3}{4}{4}{4}{6}{6}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {西}{8} {8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {西}{8} {8}{北}
{3}{4}{4}{4}{6}{6}{8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {西}{北} {8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南}{西} {西}{北} {8}{西}
{3}{4}{4}{4}{6}{6}{8}{8}
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南} {西}{西}{西} {北}
さて役満聴牌はした訳だけど…
陰
{3}{4}{4}{4}{6}{6}{8}{8}
咲
{東}{一}{赤五}{①}{八}{③}{③}{③}{⑦}
学生議会長
{南}{1}{7}{②}{③}{①}{二}{三}{三}
ピンク髪
{發}{①}{九}{⑨}{①}{一}{1}{⑦}
{北}は残ってはいるけど…流石に誰かが拾ったら持ってるだろう。
…だからこそ…この勝負…{北}を引かなきゃ負ける!
「…流石に捨てられませんね」
ピンク髪の少女が私の方をじっと見て…そして震えながら他の牌を捨てた。
「…ああ、これは駄目だわ」
学生議会長が、私の方を見て苦笑いしながら手を崩す。
「……陰。今、どう?」
「凄く楽しいよ。…このまま上がれたら、私の勝ちだね」
「…そっか…うん。そうだね」
その言葉と同時に、咲が面白そうに微笑んだ。
「槓」
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {■}{④}{④}{■}
「もう一個槓」
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {■}{四}{四}{■} {■}{④}{④}{■}
「…もう一つ槓!」
{■}{■}{■} {■} {■}{赤⑤}{⑤}{■} {■}{四}{四}{■} {■}{④}{④}{■}
「……最後の槓!」
{■}{■} {■}{⑥}{⑥}{■} {■}{⑤}{⑤}{■} {■}{四}{四}{■} {■}{④}{④}{■}
…そのまま、私達は睨み合う。
数秒、数分…あるいは一瞬だろうか?
…互いに見つめ合い…そして、
「立直!」
{東}{一}{赤五}{①}{八}{③}{③}{③}{⑦}{横中}
「ポン!」
{發}{①}{九}{⑨}{①}{一}{1}{⑦}{白}
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {中}{横中}{中} {横2}{3}{4}
「それポン!」
{南}{1}{7}{②}{③}{①}{二}{三}{三}{7}
{■}{■}{■} {■}{■}{■} {■} {横白}{白}{白} {2}{横2}{2}
「そちらもポンです!」
{發}{①}{九}{⑨}{①}{一}{1}{⑦}{5}
{■}{■}{■} {■} {中}{横中}{中} {横2}{3}{4} {7}{7}{横7}
「それもポン!」
{南}{1}{7}{②}{③}{①}{二}{三}{三}{9}
{■}{■}{■} {■} {横5}{5}{5} {横白}{白}{白} {2}{横2}{2}
「…じゃあそれもポンです!」
{發}{①}{九}{⑨}{①}{一}{1}{⑦}{七}
{■} {9}{9}{横9} {中}{横中}{中} {横2}{3}{4} {7}{7}{横7}
「それをポン!」
「っ!?」
「嘘…生徒会長混一色じゃなかったんですか!?」
「倍満狙って役満積もられたらしょうがないでしょ!」
{南}{1}{7}{②}{③}{①}{二}{三}{三}{六}
{■} {横七}{七}{七} {横5}{5}{5} {横白}{白}{白} {2}{横2}{2}
私以外の三人が、牌を一つにするという暴挙に出た。
…しかも、デジタル派の二人まで。
「…やっぱり、麻雀は楽しいよね」
「うん。やっぱり楽しいよね…でも…」
「はい。次は咲の手番でしかも立直済み。貴女が引いて自模って終わりです」
「……そうだね」
そう言いながら引いて…咲はその結果に少しだけ苦笑した。
「…じゃあ、行くよ」
打、{北}
「「「ロン!」」」
陰
{發}{發}{發} {東}{東}{東} {南}{南}{南} {西}{西}{西} {北}
ピンク髪少女
{北} {9}{9}{横9} {中}{横中}{中} {横2}{3}{4} {7}{7}{横7}
学生議会長
{北} {横七}{七}{七} {横5}{5}{5} {横白}{白}{白} {2}{横2}{2}
「…これは…」
「分かってはいましたが…」
「…頭ハ…」
咲達が何かを言う前に、私は微笑みながら口にする。
「三家和で流局ですね」
「えっ…ちょ、流石に頭ハネでしょ?大会ルールだと…」
「大会ルール参照ならダブル役満は無しらしいですけど?」
「それは点数を考えて…」
「……とても楽しかったですし、私はこのまま流局でも…何ならこのまま終わっても良いんですけど」
私がそう言いながら席を立つと、ピンク髪の少女が私の方を見て…そして溜め息を吐いた。
そしてそのまま私の手を握って…何故か抱きしめた。
「…貴女は……分かりました。じゃあ一つだけ約束してくれませんか?」
「…なんでしょうか?」
「麻雀部に入部して下さい。私が貴女を倒す為に、入ってほしいんです」
「……」
そう言われたのは、一体何時ぶりだろうか?
確かにさっき倒すと言われたけど、それでも無理だと半ば諦めていた咲よりも…とても太い芯の通った言葉なんて久しぶりだ。
…だからこそ、私は見てみたい。
ピンク髪の少女…ううん、和の限界を。
「…分かりました和。私も入る事にしましょう」
「……今、名前…」
「ですがもし諦めるのなら、その時は貴女の限界だったということで其処で終わりにします」
「…分かりました。よろしくお願いしますね…陰さん」
そのまま離れた和を見て、私は微笑みながら咲を見る。
「…さて、咲?」
「な、何でしょうか…」
「さっきまで私はこの楽しい麻雀を終わらせたくないから三家和にしたのは分かりますよね?」
「…うん」
「しかし麻雀部に入った事でこれからこんな麻雀を毎日出来る筈です」
「…ま、毎日はつらいんじゃないかなぁ?だからほら、此処は三家和のまま…」
私達はそのまま微笑み合って…そして、咲が空を拝んだのと同時に
「小四喜、字一色、四暗刻単騎。四倍役満くらいですか?」
「……」
無慈悲な宣告をしました。
咲:-118100