理由あって CiRCLE   作:スタ

2 / 4
クリスマス

ジングルベール

ジングルベール

鈴が鳴るー

私の体は悲鳴鳴るー

 

 

「はぁ…寒いですね…」

 

 

12/25 クリスマス

 

  

「すみません、ケーキひとつ」

 

 

「あ、いらっしゃいませ」

 

 

おっといけません、勤務中なのを忘れてていました

「とっとと帰りたい…」

 

 

今日はこの寒波の中カフェテリアで営業中です

「せめて中に入りたい…」

 

 

「心の声、漏れてるんだけど…」

 

 

「おやあなたは」

 

 

「ケーキ、いい?クリスマス限定のやつ」

 

 

「またかよめんどくせ…」

かしこまりました

 

 

「本音と建前が逆なんだけど…」

 

 

今日もまた聴き覚えのある声に顔を上げると特徴的な赤メッシュ

そして近寄り難い雰囲気を纏わせたヤンk…女の子が立っていました

 

 

「おっと失礼、寒すぎてついブラックスタッフさんが出てしまいました」

 

 

「なにそれ」

 

 

「それより、ケーキはひとつで大丈夫ですか?美竹さん」

 

 

彼女の名前は美竹 蘭さん

花女とは別に、この辺にもうひとつある高校、羽丘女子学園の生徒

After glow、略してアフロのガールズバンドのギター&ボーカルを務めている

 

 

「その略し方やめて、あとケーキはひとつでいい」

 

 

ナチュラルに心の声を読まれてしまいました、さすが赤メッシュ(※関係ない)

 

 

「今日はこれから皆さんとクリスマスパーティーですか?」

 

 

「そんなとこ」

 

 

「ふふ、本当に仲が良いですね皆さんは」

 

 

「そ、そんなんじゃないし…」

 

 

そう言いながらも少し恥ずかしそうにそっぽ向く彼女

あらやだかわいい

これでもう少し素直だったら私の母性が黙っていなかったことでしょう

まあ、これはこれで有りですが…

 

 

「あれー?そこにいるのは蘭とスタッフさんー」

 

 

美竹さんと軽く話し込んでいると向こうから特徴的なゆるい声が聞こえてきました

 

 

「あらー?そんなあなたはモカさーん」

 

 

彼女は青葉モカさん

美竹さんと同じく羽丘の生徒でAfter glowのリードギター

美竹さんの幼馴染みで親はデザイナー、三度の飯よりパンが好き

よく寄るコンビニでアルバイトをしている

 

 

「その通りー、スタッフさんのパン友、モカちゃんでーす」

 

 

「私の心は?」

 

 

「「チョココロネ〜」」

 

 

 

「ふっふっふー、華麗に決まりましたなー」

 

 

「ふっ…また腕を上げましたねモカさん」

 

 

「いやいや〜スタッフさんこそ〜」

 

 

「…なにやってんの…てかそれ香澄たちのやつだから自重して」

 

 

私とモカさんが会うとだいたいこれをやってから始まる

我ながらこの挨拶、ちょっと気に入ってたりするのですがとうとう美竹さんにツッこまれてしまいました

 

 

「それで、モカさんは何しにここへ?」

 

 

「いやーあたしもケーキを買おうと思ってー」

 

 

「ね、ひとつでよかったでしょ?」

 

 

「なるほど、考えてる事はみんな同じってやつですか」

 

 

「そういうこと」

 

 

なんだか少し妬けてしまいますね、心が通じ合ってるというか

さすが幼馴染みバンド

 

 

「そういえばあとの御三方はどうされたのです?」

 

 

After glow は幼馴染みバンド

あと3人にベース担当でリーダーの上原ひまりさん

キーボード担当でお家が喫茶店の羽沢つぐみさん

ドラム担当に宇田川巴さんという方々がいらっしゃるのですが

今日は来ていないようです

 

 

「ひまりは飾り付けと、なんか…料理してる」

 

 

「ツグとともちんも飾り付けやってまーす」

 

 

「そうだったのですか、最近あまり顔を見せないのでどうしているのかと思いました」

 

 

「スタッフさん仕事は何時までなの?」

 

 

と美竹さん

 

 

「私ですか?そろそろ上りですが何か?」

 

 

「そうなんだ、なら一緒に来る?クリスマスパーティー」

 

 

「おー、蘭ってば、だいたーん」

 

 

「モカは黙ってて、どうせひまりの事だから作りすぎて食べきれなくなってあとで泣くだろうし」

 

 

「マジですか?いきます」

 

 

まさかの質問に思わず即答してしまいました

正直帰ったところで夕食の準備もしてないですし

なによりも暇です

ここは幼馴染み同士のパーティーだから野暮とかそういう空気は一切読まずにここは提案を受け入れる事にしましょう

大人になったらそんな気持ちはどうでも良くなるのですよ、ふふふ

 

 

「じゃあスタッフさんはパンを買う担当という事でー」 

 

 

「いいでしょう、私のクリスマス芸、みせてやりますよ」

 

 

そんなこんなでこの後アフロの皆さんと合流してクリスマスパーティーを楽しんだ私でした

 

尺もそろそろ迫って来ましたし今回はこの辺で失礼致します

 

 

 

メリークリスマス

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。