本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
さてさて、最終選別編です。ようやく原作に復帰します。(1日遅れてる時点でだいぶ違うじゃねぇか!!と思う人もいるかもしれませんがそこはノーコメントでお願いします)
「ここが、藤襲山………」
蝶屋敷を出てから数時間後、僕はようやく藤襲山に辿り着き、設置されている階段を登っていた。
凄い数の藤の花に驚きを感じる。まだこの花が咲く時期は迎えていない。一体、どうやって育てているのだろうか。
そんなことを考えながら、階段を登りきると、そこには2人の子供が立っていた。最終選別の関係者だと思われる。
「成矢 鈴蘭様でございますね。」
「あ、はい。」
黒髪の女の子…………いや、違うな。この子は男の子だ。確証はないけど、僕の勘がそう言っている。黒髪の男の子が僕の名を呼んだので、返事する。
「"蟲柱"胡蝶しのぶ様から貴方様のお話を伺っております。ですので、今から最終選別のご説明をさせていただきます。」
「お、お願いします。」
僕が頭を下げると、黒髪の男の子と白髪の女の子が交互に話し始める。
「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり、外に出ることはありません。」
「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中、狂い咲いているからでございます。」
「しかし、ここから先には藤の花が咲いておりませんから鬼共がおります。この中で7日間生き抜く」
「それが最終選別の合格条件でございます。」
ふむふむ、条件は鱗滝さんと胡蝶さんが言っていたのと大体は同じだな。
「説明は以上となりますが、質問等はございますでしょうか?」
「え、じゃあ、何でこの山には一年中、藤の花が咲いてるんですか?」
この山に来てからずっと疑問に思ってたことを2人に言うと、2人は互いに顔を見合わせたあと、再び僕の方に顔を向けて
「「……………行ってらっしゃいませ」」
すっ、と僕に道を開けた。
「え?ちょーーー」
「「行ってらっしゃいませ」」
「質問の答えをーーー」
「「行ってらっしゃいませ」」
「まさか、知らなーーー」
「「行ってらっしゃいませ」」
「あ、はい。すみません」
2人が嫌悪なオーラを放出しながら真顔で僕の顔を近づけるので、余りの恐怖で折れてしまった。幼い子供がしてはいけない表情してるよ。目が怖かった…………。
なので、渋々と2人の間を通って鬼がいる藤襲山の深部へと入っていく。
ここからは、油断は一切許されない。少しでも気が緩んだら死を覚悟しておけ。
そうやって、自分に言いかせながら、辺りを警戒していつでも刀を抜けるようにしながら走って行く。
出来れば、炭治郎と合流したい。恐らくだが、あいつはまだ生きてる。こんな所でそう簡単にくたばるような男ではないということは知っている。
鱗滝さんから教わった水の呼吸を十分に発揮させて鬼共を滅しているに違いない。
栗花落にも一応、会っておきたいなぁ。最終選別に間に合わなかったから、少なくとも心配はしてるだろうし、アオイ先輩のことも報告しておきたい。まぁ…………、あいつは普通に生き延びると思うから、どっかで会うだろ。
「人間だァーーー!!!」
「うわぁ!!」
「ぐはっ!!」
走ってると、木の影から一体の鬼が不意打ちを仕掛けるかのように唐突に僕の方に飛び掛ってきた。
僕はそれに驚いて、無意識に飛び掛ってきた鬼の顔面に目掛けて蹴りを入れる。偶然にも蹴りが鬼の顔面に当たって、鬼は呆気なく吹っ飛んで行った。
「てめぇ………、マジふざけやがって!!寿命縮んたかと思ったじゃねぇか!!驚かせんなよ、この野郎が!!」
「ウルセェェェ!!人肉ゥゥゥ!!」
腹が飢えているのか、僕の怒りの言葉を聞いていないかのように鬼は再び僕の方に向かっていく。
ここにいる鬼は皆、こんな感じなのだろうか。
まぁ、そんなことはどうだっていいか。
「人肉はあげれないけど、その代わりに…………」
僕はゆっくりと刀を抜いて、息を吸っていく。空気が全身に回っていき、身体能力が上がっていくのを感じる。
そして、鬼の爪が僕の目を引き裂こうとしたところで、
「良いものをくれてやるよ。」
と、言いながら刀の刃を鬼に目掛けて振るった。
「ふぅ………なんとか勝てたな。」
シュウウウと、灰と化していく先程の鬼を眺めながら僕は安堵の息を吐く。
今までの修行は一切無駄では無かったというを実感した。むしろ、逆に無駄だったら泣いてた。思い出すだけでお腹が痛くなるぐらいの過酷な修行だったからな。
刀に付着した血をブゥンと振るい落としたあと、鞘へと納めると
「ん?」
西の方から何か懐かしい雰囲気を感じる。なんだか危ない危険信号と共に。
「そこにいるのか?炭治郎」
すぐに僕は西の方に目掛けて走り出した。
ーーー炭治郎視点
最終選別によって藤襲山に入って1日が経過した。
俺はこの山にいる鬼に鬼から人間に戻れる方法はないかと聞きながら生き延びていた。とは言っても、鬼は何一つ答えてくれず、ヨダレを垂らしながら俺に目掛けてくるだけなので、鱗滝さんから教わった水の呼吸の技を使用して首を刎ねていた。
それにしても、鈴蘭はどうしたのだろうか。
手紙の内容によれば、今回の最終選別に参加する予定だったんだけどな。
やっぱり………、藤襲山に向かう途中に何かあったのか!?あいつが嘘をつくような奴じゃないのは知ってる。
クソ………、やはり無理を言って彼女たちに最終選別を開始させるのを何日か遅れさせれないか頼むべきだった!!ごめんな、鈴蘭…………。本当にごめん!!
「人間ーーーー!!!」
俺は涙を流しながら走っていくと、鬼が現れ、俺の姿を捉えた瞬間に目を血走らせながら俺に向かって走ってくる。
なので、俺は鬼に背を向けて逃げるかのように走る。当然ながら、鬼も俺を追ってくる。
「はぁ!!」
大木の枝が激しく交差している場所に辿り着いた俺は、その小さな隙間に滑り込むような形で通り過ぎたあと、振り向いて刀を構える。
「ぐあっ!!」
飢えによって俺にしか目がない鬼は、交差する枝に捕まり身動きとれないような状況へとなった。
「聞きたいことがある。鬼になった人間を元に戻すにはどうすればいいんだ?」
いつものように、俺は鬼に言葉を投げかけるが鬼は何一つ答えてくれない。
鬼の力によって耐えきれなくなった枝は千切れ、鬼は俺に牙をむこうとしたが
その前に俺は鬼の首を刎ねた。
「………………」
首を斬られた鬼はそのまま、灰となって消えていく。それを俺は手を合わせながら、完全に無くなるまで見守っていた。来世ではいい人でありますように。と願いながら
しかし、これで鬼を倒したのは4体目となるが、どの鬼も俺の質問に答えてくれない。
冨岡さんが2年前に言っていた通りだ。
だけど、俺は諦めないぞ!!絶対に禰豆子を人間に戻すんだ!!
よし、また鬼を探してーーー
「ーーーーッッ!?」
うっ!?なんだ、この腐ったような匂いは!?
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
匂いを感じた瞬間、目の前に1人の男の人が絶望に陥ったような表情で走っていた。
「何で大型の異形がいるんだよ!!聞いてない、こんなの!!」
大型の異形?どういうーーー
「ーーーーッッ!?」
すると、走っている男の人の背後から、巨体で体中に腕を生やした不気味な鬼が現れた。明らかに他の鬼とは違う。
そして、その鬼は腕を伸ばして男の人の足を掴み、食べようとしたので
怯むな!!助けろ助けろ助けろ!!
俺はもう無力じゃない!!動け!!
「水の呼吸 弐の型 "水車"!!」
身体を回転させて、その勢いで男の人を掴んでいた腕を斬り落とす。
そして、その男の人の前に立って刀を構えると、その鬼は俺が付けている狐のお面を見たあと
「また来たなぁ。俺の可愛い狐が」
不気味そうにニタァと笑いだしながら言葉を出した。
キリがいいため、ひとまずここで終了です。
次回もよろしくお願いします。
キメツ学園編読みたいか、どうか。
-
読みたい
-
読みたくない