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3人で狭霧山に向かう前に、ひとまず僕の家で準備することにした。鬼になってしまった禰豆子ちゃんは日中は外に歩けないので、それの対策をしなくてはならない。
「なぁ、炭治郎。禰豆子ちゃん、どうする??」
禰豆子ちゃんが行動できるのは夜のみ。それだと時間が掛かりすぎてしまう。どうにか、昼間にでも進めておきたいところではあるが。
「そうだなぁ………。あ、鈴蘭。お前、籠とか持ってたりしないか??出来れば大きいやつ。」
「籠??ちょっと待ってろ」
僕は家の隣にある物置き場へと足を踏み入り、籠を探す。確か、この辺りに穴が空いてしまって使えなくなってしまった大きな籠かがあったはずなんだけどな。………あ、あったあった。
「あったぞ、炭治郎。これぐらいでいいか??」
「充分だ!!次いでに外に置いてある竹や藁も貰っていいか??」
「別にいいけど。どうせ、貰いもんだし」
「じゃあ、これ!!」
炭治郎は小銭入れを取り出して、僕に金を払おうとする。おいおい、嘘だろ??
「いらないよ。」
「ダメだ!!ちゃんと払う!!」
「いらねぇって」
「そんなこと言うな!!俺は払うぞ!!」
「いらねぇって言ってるだろうが!!」
「それでも払う!!」
だから、いらんて!!相変わらず、頭が固いな、こいつ。いや、リアルにこいつの頭は硬いけれども。
どうしても払うということなので、とりあえず少ない小銭を受け取った僕は、禰豆子ちゃんの懐へと忍ばせておく。
籠と竹と藁を持って、外へ出た炭治郎はせっせと、籠を竹と藁を器用に編み込んでいく。その間、部屋の中で僕は禰豆子ちゃんの相手をしていたのだが………
「むー………」
「どうした??禰豆子ちゃん」
なんか………、凄い禰豆子ちゃんが甘えてくるんですけど。確かに禰豆子ちゃんは僕にとっては妹的な存在ですけれども。なんか……………こう、身体を寄せられると意識してしまう。女の子のいい匂いだし。
「よーし、禰豆子!!出来たぞ!!」
炭治郎はウキウキとしながら家へと戻って来る。その手にはあんなにボロボロだったやつが丈夫そうにしっかりとした形へと変貌を遂げた籠があった。なんかの匠か、お前は。
「禰豆子、入る、ここに、籠。」
知能が低下しているからか、炭治郎は分かりやすいように禰豆子ちゃんに籠に入ってもらうように言葉を出す。
その言葉通り、禰豆子ちゃんは籠の中へと入ったのだが………
「はみ出てるな」
「…………うむ。」
サイズが全然合っていなかった。結構、大きめの籠を持ってきたつもりなんだけどな。それでも、合わなかったか。
隣にいる炭治郎を見てみると、禰豆子ちゃんが大きくなったのを改めて実感したのか、なんか感動していた。
…………そうだ。
「禰豆子ちゃん。身体の大きさって小さくすることできる??」
彼女は炭治郎に襲いかかった時、大人の女性ぐらいまでの大きさまで身体をでかくしたことがある。それとは逆で、小さく出来ないかを提案してみる。
「なるほど!!禰豆子〜、小さくなれ〜小さくなれ〜」
ちょっと、お兄さん。うるさいんで、少しだけ黙っとけ。
その後、籠に頭を突っ込んでいるままの禰豆子ちゃんは足をバタバタとさせたあと、身体を小さくさせてスポッと籠に収まらせた。
「えらいぞー、禰豆子ちゃん」
「むー♪」
上手く身体を小さくすることが出来たので、禰豆子ちゃんの頭を撫でる。すると、とても嬉しそうに微笑む。か、可愛ええ……。
禰豆子ちゃんが入った籠を炭治郎が背負い、その上に布を被せておく。こうすれば、昼間でも移動することが出来る。
「行くか!!」
「炭治郎。ちょっとだけ、待ってくれないか??」
「分かった。」
玄関前で、炭治郎達を待たせ、僕は両親の仏壇がある部屋へと入る。ここからは、恐らくだが、ここに戻ってくることは、ほとんど無くなるだろう。
だから、その分、僕は目を瞑り手を合わせる。
「……行ってきます。父さん、母さん。」
そのまま5分程、手を合わせてから僕は立ち上がって炭治郎達の所へと戻った。
「もういいのか??」
炭治郎は少し寂しそうな表情を浮かべて僕に言葉を出す。こいつのことだ。要件を伝えなくても匂いである程度察したのだろう。
「大丈夫だ。だから、早く狭霧山に向かおう」
「あぁ!!」
こうして、僕と炭治郎はようやく狭霧山へと本格的に目指すのであった。
「……ところで狭霧山ってどこ??」
「……分からない」
ですよねー。冨岡さんめ、せめて場所ぐらい教えてくれよ
「あ、あそこに人がいる。ちょっと、聞いてみよう」
炭治郎は目の前を通り過ぎて子連れの母親らしき女性に狭霧山の場所を聞いてみる。すると、奇跡的に彼女は知っていたようで、丁寧に俺達に教えてくれた。
「狭霧山に行くならあの山を乗り越えなきゃならないけど。もう日が暮れるのに、そんな大荷物を背負って行くのかい??危ないよ。」
女性は心配そうに僕達にそう言う。気持ちは有難いが、それでも行かなくてはならない。
「十分、気をつけます。ありがとうございます」
「ありがとうございます。あ、これお礼に良かったらどうぞ。僕が作った薬です。」
僕と炭治郎は並んで頭を下げて女性にお礼を告げる。なんなら、僕は手作りの薬も渡しておいた。
「ほんとに人が行方知れずになったりしてるからね!!迷わないようにね!!」
「はい!!ありがとうございます!!」
「………………」
行方知れず………ね。
女性に教えて貰った通り、僕達は狭霧山の前にある山を乗り越えていた。山道が意外と険しかったが、僕は日頃から薬草採取目的で山を駆け巡っているから、体力にはそこそこ自信があるし、炭治郎も毎日、山を下って町まで炭売りをしていたからか、まだ余裕そうだ。
夜が明ける前には、どうにか山を乗り越えれそうな感じだ。
「ん??」
「どうした??炭治郎??」
「あれって、お堂じゃないか??」
炭治郎は指をさして言葉を出す。確かに、お堂らしき屋根が木々の間から見える。
そのまま、進むと炭治郎の予想通り小さなお堂があった。本来なら無人であるはずなのだが、明かりが灯っている。誰か中で休憩しているのだろうか。
「ずっと歩きっぱなしだったし、中で少しだけ休もうぜ」
「そうだn…………ッッ!!」
唐突に、炭治郎の表情が険しくなる。
「鈴蘭!!血の匂いがする!!」
「何だって!?」
「この山は険しいから誰か怪我をしたんだ!!助けないと!!」
炭治郎はそう言って、お堂へと向かい襖を開けようとした。
『行方知れずになってたりするからね!!』
ここで、僕は女性が僕達に言った言葉を思い出す。それと同時に、勘だが襖を開けたらとんでもないことに巻き込まれそうな気がする。
炭治郎を止めないと!!
「おい、炭治郎!!やめーーー」
「大丈夫ですか!?」
あいつを止めようとしたが時は既に遅かった。炭治郎はバァン!と勢い良く襖を開けると中には…………
何人かの血塗れになっている人達と…………
「なんだ……、おい。ここは俺の縄張りだぞ。俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ。」
明らかに人ではない、何かが僕達のことを睨んでいた。
こいつは……人食い鬼だ!!
まさか、この山で人が行方知れずになっているのはこいつの原因か!!!
「んん?妙な感じがするな」
僕達3人を見て何かを勘づいた鬼は言葉を呟く。
「お前ら人間か??」
は??こいつ、何を言ってーーー
ーーーダッ!!!
「うおっ!!」
「炭治郎!!」
目にも止まらぬ速さで鬼は炭治郎に飛び掛り、そのまま外へと出た。
炭治郎は最初は動揺したものの、直ぐに冷静になり持っていた斧で鬼の首元を斬り裂く。
ブシャー、と鬼の首からは激しく血が吹き溢れる。本来なら、これで鬼は死ぬだろう。首を斬って生きてる生き物なんてこの世にはいない。
しかし、その概念を容易くぶち壊すのが鬼という生き物である。
「ハハ。斧か…………、やるな。」
首元から血を流しておるというのにも関わらず、鬼は不気味に笑う。
鬼は生命力が非常に高く、再生能力も馬鹿にならない。こいつらは、普通に攻撃しても死なない。
すぐに元通りになった鬼は改めて炭治郎に襲い掛かる。2度目はないのか、炭治郎に攻撃されないように首を絞める。何とかしないと、折られてしまう。
「炭治郎からどけぇぇぇぇ!!!」
「ぐはっ!!」
僕は鬼に目掛けて全力ダッシュしたあと、ドロップキックをぶちかます。炭治郎しか目に行ってなかった鬼は、逢えなく吹っ飛んだ。
「炭治郎、大丈夫か!!」
「あぁ!!鈴蘭、ありがとう!!」
戦闘態勢を解かないまま、僕はナイフを取り出して構える。炭治郎も同じく斧を持って僕の隣に並ぶ。
「この糞ガキがぁぁぁ!!!」
怒りに任せ、鬼は僕達に再度飛びかかるが
ーーーボン!!
「「ーーーーーーーーッッ!!」」
襲いかかって来た鬼の頭が突然、何者かによって蹴り飛ばされる。
鬼の頭を蹴り飛ばしたのは誰か。そんなの、1人しかいない。
「禰豆子ちゃん!!」
彼女の思いがけない行動に炭治郎は驚くが、そんなことしている内に頭のない鬼の身体が炭治郎を襲おうとしていたのを、またしても禰豆子ちゃんがその身体を蹴り飛ばして炭治郎から距離を取らせた。
「てめぇぇぇら!!」
頭しかない鬼が血管を浮かび上がらせながら僕達に叫び始める。
「やっぱり片方鬼なのかよぉぉ!!妙な気配させやがってぇぇ!!なんで鬼と人間がつるんでいるんだぁぁ!!」
頭だけなのに、こいつ喋ってやがる!!怖っ!!キモッ!!どんだけ生命力高いんだよ!!
すると、またしても頭のない鬼の身体が襲い掛かる。今度は炭治郎や僕ではなく禰豆子ちゃんに向かってだ。
「そんな汚い手で禰豆子ちゃんに触るなぁ!!」
僕は鬼の身体にタックルをぶちかます。その後、その身体と一緒に森の奥へと転がり落ちる。
頭は炭治郎がなんとかしてくれるだろう。身体は僕がどうにかしないと!!
僕は持っていたナイフで鬼の心臓部に目掛けて刺し始める。ブシュ、ブシュと刺す度に血が出るが、お構い無しに刺し続ける。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
何も考えず、ただ生きるために僕はひたすらナイフを身体にさし続けた。既に返り血によって僕の肌や服が赤く染まる。
ーーーバキッ!!
くそっ。ナイフが折れてしまった。どうすればいい!?
僕は周りを見回すと、すぐそこには崖があった。よし…………
「おらぁ!!」
鬼の身体を掴んで、僕はそれを崖の下へと放り投げた。放り投げ出された身体はそのまま崖から落下し、そのまま潰れてグチャグチャになった。
「…………勝った。」
内心、喜びたいところではあるが、まだ炭治郎と禰豆子ちゃんがいる。安心している暇はない。
すぐに、さっきのお堂の前に戻ってみると………
「え??」
炭治郎と禰豆子ちゃん。そして、天狗のお面を被った不審者がいた。
………何、この状況は。
次回、修行編突入っすね。
キメツ学園編読みたいか、どうか。
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