東方龍獣伝 〜Past promise〜   作:オクトリアン

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皆さん、初めましての方は初めまして!
そうでない方はお久しぶりです!オクトリアンです!
今回は、新しく小説を書きたいと思い、『東方Project』の二次創作小説を書くことにしました!
今回書いている小説は、昔から書きたいと考えていた作品で、それを最近風にアレンジしたものになっています!
色々とおかしい所や、気に入らない所が合った時は、ぜひコメントで知らせてください!
最後に、コメントなどは最低限のマナーを守ってお願い致します!
後、もう一つの小説、『電磁のヒーローアカデミア 〜Unlimited Evolution〜』も宜しくお願い致します!


第一話『始まり』

セミがジージーと鳴いている八月の真夏の中、公園に備え付けられている机を前にし、ベンチに座り···

「そんじゃ、『魔弾の悪魔 ザミエル』を『魔弾の射手 マックス』の効果で出すけどチェーンなんかある?」

「無いよ」

 

 

遊戯王を楽しんでいた。

 

 

「バトル、『ザミエル』で···『転生炎獣(サラマングレイト) ヒートライオ』に攻撃。なんかある?」

「攻撃宣言時、『聖なるバリア ーミラーフォースー(ハノイの遂行なる力)』発動しまーす。」

「辞めろや、手札からカウンター罠、『魔弾ーデットマンズ·バースト』発動して『ミラフォ』無効にしたい。」

「それにチェーン、俺もカウンター罠『サラマングレイト·ロアー』発動。『デットマンズ』を無効。」

「···サレしてええか?」

「ええよ。」

今回の決闘(デュエル)は俺の勝利で決着した。前回は俺がやることなすこと全部無効にしてくるわ、破壊してくるわで散々だった。

「くっそー、あそこで『ミラフォ』が来るとは思わんかった。」

「リンクが追加されてから効果破壊の耐性がないリンクにはめっちゃ刺さるからな。」

「そうだなー···あっ、やべ!もうそろそろバイト行かんと不味い!じゃあな!なかやん!!」

そう言ってデッキを素早くしまい、自転車に乗ってあっという間に自転車を漕いでいった。

「おー、またなー。」

俺はそれを手を軽くヒラヒラと降って見送る。

ちなみにさっき俺の友達···『稲尾 隆介(いなお りゅうすけ)』から呼ばれたなかやんというのは俺の名前、『中島 緑也(なかじま りょくや)』から取った愛称だ。

···誰に向かって言ってるんだろな。

俺は隆介を見送った後、俺のデッキを片付け、近くに停めてあった自転車に乗り、家へと向かって漕ぎ始めた。

公園から俺と俺の家族が住んでいるマンションは自転車だと五分もかからずにつく距離だ。マンションにつき自転車を駐輪場に置き、階段を登ってマンションの通路を渡り、ポケットから鍵を取り出して扉の鍵を開ける。

「ただいま〜···って言っても、今は誰もいないんだけどな。」

そう独り言を言いながら扉を閉め、家に上がる。

「やることねぇな···宿題しよ。」

手洗いうがいをした後、俺は姉貴と合同で使っている部屋に入り俺の机から宿題を取り出し、机の上に広げる。

···言ってなかったが、俺は十六歳···つまり高校一年生だ。今は絶賛夏休みを満喫中って訳だ。

···本当に誰に言ってんだろな、俺。

筆箱からシャーペンと消しゴムを取り出し、宿題に取り掛かる。

 

 

〜一時間後〜

「うぃぃぃぃぃ〜···今日の分のノルマ終ーわりっと···。」

そう言ってシャーペンを置き、背筋を伸ばす。

「終わったら暇だなぁ···何か無いか···?」

そう言って周りを見渡すと、壁に張っているチラシに目が止まった。

「···ああぁあぁあ!!!そうだった!!!今日は『東方Project』のイベントが朝からある日じゃんかぁぁぁ!!!」

俺は大声を上げてそのチラシを凝視する。

「終わるのは十五時半···今は···」

そう言って時計を見ると、時計の針は『十三時』丁度を指していた。

「会場に向かうのに三十分かかるから···まだ間に合う!!」

そう結論を出し、鞄の中に財布やハンドバッグ、携帯電話、お茶を入れた水筒を入れる。そしていつも鞄の中に入れている遊戯王デッキを確認する。

「ひい、ふう、みい····良し、六つ全部あるな!」

確認を終え鞄のチャックを閉めて背負い、玄関に向かおうとするが、

「おっと···忘れてた。」

そう言ってリビングに入り、リビングの端っこにある仏壇の方に歩き、リンを鳴らし、手を合わせる。

「じいちゃん、行ってくるから。」

そう言って今度こそ扉の方へ向かい、靴を履く。

「良し、そんじゃ···行ってきまーす!」

そう言って扉を開け、外に出た。

 

 

しかし、足は扉を少し開けてから止まった。

「···え?」

いつもなら電車が通る線路が見えるのだが、それを遮るようにソレはあった。

ソレは空中···否、空間に無理矢理ひらかれたような印象だった。開かれているものは目が沢山着いていて、更にソレの端っこにはリボンが付いてあるのだ。

それを見た俺は···

「·····なぁにこれぇ?」

そんな言葉しか出なかった。

しかし、俺は『ソレ』に似たものを知っている。

「もしかしてこれって···

 

 

スキマ』···なのか?」

そう言って、マジマジとスキマらしきものを見る。

スキマと言うのは、『東方Project』に出てくるキャラの一人、『八雲 紫(やくも ゆかり)』が能力によって開く言わゆるワープゲートのようなものだ。

「いや待てよ?よしんばこれが本物のスキマだとすれば···この先は···もしかして···

 

 

《幻想郷》···?」

《幻想郷》というのは《東方Project》に出てくるキャラ達が主に生活している『八雲 紫』が創った言わゆる理想郷なのだ。

《東方Project》が好きな人が先程言った設定を元に、東方の二次創作を作り、様々なネタや、幻想郷を作り出している。

そして、その人々が第一に考えるのは···

 

『幻想郷に一度は行って○○してみたい!』ということだ。

「でも、もしこれが本物のスキマなら···

 

入ったら俺は···またここに帰って来れるのか?」

そう、二次創作の大半の主人公は、幻想郷に行くと、帰って来れなくなるのだ。

「だとしたら母ちゃんや隆介達にも伝えなきゃ···いや、やったらやったで隆介からは···『そうかそうか(笑)暑さでやられたか(笑)帰ったら幻想郷の土産話聞かせろよ♪(黒笑)』···なーんて返事が帰ってくるのがオチだな。なら置き手紙とかを···うおぉ!?」

幻想郷に行くかどうかで悩んでいると···不意に背中を強く押され、スキマの中へと強制的に入ってしまった。

スキマに入った途端、足場の感覚が無くなり俺は重力に逆らえず落ちていく。

うわああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ·····!!!

誰も居なくなった玄関は、緑也が落ちたスキマから手が現れ、ドアノブを持ち、ドアを閉めて、スキマは消えた···。

 


 

緑也はスキマの中に落ちていた。否、同じ景色しか続かないためか、自分が今落ちているのか、それとも上がっているのかが全く分からなかった。

すると、真下にスキマが再び開き、緑也は抵抗出来ずにスキマの中に入る。

「うおぉ···眩しっ···。」

視界が急に変わったため、目を覆う。

しばらくして目が変化に慣れ、手を外すと···。

そこは···

 

 

「うおおおおぉ···!すげぇ···!!」

下の大地を一望できるほどの高さから見ていた。

そしてその景色は自然が多く、素晴らしい景色だった。

「すげぇ···けど···これって···!」

しかし、緑也は気づいた、下の大地が、景色が一望出来る高さということは···

「たぁぁぁぁぁすぅぅけぇぇぇてぇぇえぇえぇぇえ!!!!」

今、緑也はその高さから落ちているのだ。

「嫌だァああぁぁ!!!幻想郷で死ぬんだったら東方キャラ誰でもいいから会って仲良くなりたかったァァァ!!!」

緑也は恐怖と涙と鼻水で顔がグシャグシャになりながら、なんの抵抗も出来ずに落ちて行った···。

 


 

「うぅ···んんぅ···静かね···。」

ここはとある場所にあるとある神社で、そこに住んでいるであろう少女が屈伸をしながらそう言った。

「でも···こういう静かな日ほど、面倒臭い客が来るのよね···。」

少女はそう言ってため息を吐いた。

すると、神社の正面玄関の方から···

『···ぁぁぁぁぁあああああアアアアア!!!!』

···と叫び声が聞こえ、ほんの三秒くらい経った後、《ズドンッ!!》···という何かが落ちた音ようなが辺りに響く···。

「···やっぱり来た、この勢いだと魔理沙か文···はたまたあの迷惑天人かしら···にしては声が妙に低かったような···?」

少女は音を頼りに来客を予想した、しかし聞こえてきた声はどの人物にも当てはまらない低い声をしていたことに疑問を持っていた。

「あの〜···霊夢(れいむ)さ〜ん···。」

すると、正面玄関の方から霊夢より小さな女の子がひょこっと顔を出した。

「あら、あうんじゃない、どうしたの?また魔理沙か文が来たの?それともあの迷惑天人?」

霊夢と呼ばれた少女は、あうんという女の子にどうしたのかと聞く。

「それが···

 

 

見たことがない服装の男の人が落ちてきたんです!」

そう大きな声で霊夢の質問に答える。

「見たことがない服装の男···?ちょっと待ってなさい、私もすぐ行くから。」

そう言って少女はそばに置いてあった草履を履き、あうんの方へと歩いていった。

 

霊夢が玄関の方へと歩いていくと···

 

そこには穴が空いてあり、そこに(緑也)がうつ伏せの状態で倒れていた。

「あうん、あんたが言ってたのって···あの男?」

そう言って緑也を指さす。

「は、はい!あの男の人が急に叫びながら落ちてきたんです。」

あうんはそう答えた。

その言葉を聞くと、霊夢は警戒しつつ、緑也に近寄る。

「ねえ···あんた大丈夫?」

そう言って、緑也の肩を揺するが···反応はない。

「呼吸は···しているわね。」

霊夢は手を緑也の口の前に持っていき、呼吸をしていることを確かめた。

「とりあえず···あうん、この男を神社に上げるから手伝いなさい。」

霊夢はあうんの方を見ながらそう言った。

「は、はい!」

返事をし、霊夢と一緒に緑也を神社の方へと運んでいった···。


 

 

 

〜その日の夜〜

霊夢は廊下を歩き、部屋の前に止まり、襖を開けて、部屋に入った。霊夢は緑也の様子を確かめに来ていた。

「···まだ意識は戻っていないようね。」

そう言って、緑也の頭に乗せていた手ぬぐいを桶に入っている水で冷やし、絞ってまた頭の上に乗せる。

少しだけ緑也を見て、霊夢は立ち上がり廊下に出て、襖を閉める。

そして廊下を少し歩いたところで止まり···、

 

 

「···いるんでしょ、『(ゆかり)』」

そう言うと、霊夢の後ろから緑也が入ったものと同じスキマが現れた。

「あら、気配を消していたのに···よく分かったわね、霊夢。」

そう言って、スキマの中から金髪の女性が現れた。

「あんたでしょ、紫···あの男を連れてきたのは。」

霊夢は紫と呼んだ女性にそう言って、睨みつける。

「そんなに怖い顔で睨みつけないで欲しいわ霊夢···綺麗な顔が台無しじゃない『いいからさっさと言いなさい。』···冷たいわね〜···。」

そう言っているが紫はスキマの中から扇子を取り出し、口元を隠して笑っている。

「そうね···

 

『来るべき時が来た』···と言うのが理由の大半かしら。」

紫はそう言った。

「来るべき時が来た···ですって?一体どういうことよ?」

霊夢は紫の目をしっかりと見て、そう言った。

「···今は言えないわ、でも···ヒントを上げるとすれば···

 

『昔からの約束』···かしらね。」

そんなふうに言う紫は、まるで懐かしむ様にそう言った。

「そう···ならいいわ。」

霊夢はこれ以上聞いても同じだと悟ると、この質問を辞めた。

「なら次の質問よ、

 

 

あの男は何者なの?」

そう紫に言った。

「何者って···外の世界から連れてきた人間『そういうことを聞いているんじゃないのよ』···。」

 

 

「なんであいつは高い所から落ちたのに、なんで目立った怪我がないのよ?」

紫の言葉を遮って、霊夢は自分の聞きたいことを聞く。

「多少服が破れている所や、かすり傷はあるのにも関わらず···なぜ目立った大怪我が無いのよ、おかしいじゃない。···あんたが何かしたなら話は変わってくるけどね。」

霊夢は昼の出来事を思い出しながらそう言った。

「···残念だけど、私は何もしていないわ。

それに、これは成長してから本人に聞いた方が早いわ。」

そう言って、扇子をパタパタと振る。

霊夢はこれ以上話しても、話が平行線になることが分かり、これ以上の追求を辞めた。

「···そう、それであんたはなんで来たのよ?どうせこんなことを話に来ただけじゃないんでしょ?」

霊夢は聞きたいことが全てはぐらかされていることにイラつきながら、そう聞いた。

「ええ、そうよ。

霊夢、

 

 

 

今日からあの男をここに泊まらせて、一緒に住みなさい。」

「···はあ!?」

紫の言葉は、霊夢を驚かせるのには十分だった。

「待ちなさい、紫!あの男をここに住ませろってどういうことよ!」

霊夢は声を荒らげ、紫にそう問いただした。

「言葉通りの意味よ、あの男は、幻想郷の運命を左右する可能性を持っているの。

その時が来るまで、この神社にあの男を済ませて欲しいの。」

紫は淡々と住ませて欲しい理由を言った。

「それっていつまでよ!?明日?一週間後?それとも一月?一年?」

霊夢は声を荒らげ、住ませることに反対する。

「勿論、あなただけじゃないわ。魔理沙の所や紅魔館にも···他の場所にも、彼と同じ外来人を送るつもりよ。だから安心して、彼と一緒に暮らしなさ〜い。」

そう言いながらスキマの中に入って行く。

「質問の答えになっていないじゃない!いつまでよ!!!」

霊夢は大声を出して、スキマに向けて叫ぶ。

 

 

「新しく起きる異変が完全に解決するまで···かしらね。

それじゃ、私は眠くなったから帰るわ。『ちょっ!ちょっと待ちなさい!!どういうことよそれ!!!』後、差し入れもたまに送るからね、またね〜。」

そう言ってスキマの中から手を出して左右に振り、スキマの中に手を戻し、スキマははじめから無かったかのように消えた。

「あいつ···言いたいことだけ言って···もう!」

霊夢は音を立てながら廊下を歩く。

しかし、霊夢は紫のことだけを考えているわけでは無かった。

(新しい異変が終わるまで···ということは、

 

 

大規模な異変が起きる···ということかしらね。

···準備だけはしっかりとしておきましょう。)

霊夢は考えている内に、自分がいつも寝ている部屋の前に辿り着き、襖を開き、部屋に入り、襖を閉めた···。


 

 

 

〜幻想郷のとある森〜

その日の夜、幻想郷にある森の奥深くでは、辺りに血の匂いが広がっていた。

そこには、普通のイノシシより二倍以上の体長をもつイノシシが横たわっていた。

そして、そのイノシシを貪り食う、赤黒い毛並みをした狼がいた···。

狼は食べるのを辞めると、口元を前足で拭い、急に走り出した。全速力で森を突っ切り、森の端にある崖に立った。

そして狼は鼻を鳴らし···、

 

 

「···純粋な人間が来るのは、久しぶりだな。」

そう言った。

「さてと···楽しみにしているとするか、あいつがどれだけ···

 

 

この幻想郷に、これから起きる異変に対抗できるのかを···。」

そう言って狼は、月に向けて···遠吠えをした。

 

 




緑也が目覚めると、そこは夢にみた幻想郷だった。
そこに霊夢が現れ···、
「ねえ、あんたはどうして私のことを知っているの?」
いきなりそう言われた!
どうなる、緑也!?
次回、東方龍獣伝 第二話!
『幻想郷の住人との出会い、そして···』
次回を、お楽しみに!!
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