唯一無二の魔剣使いで世界最強   作:モノノ怪

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完全オリジナル回にした途端に筆の進みが悪くなった…こんなんでこの先大丈夫だろうか?

今回ようやくクロスオーバー要素が出てきます。ゲームやった人なら全員が分かるあの子です。

それではどうぞ。


出会い

「それでは、この中からお前達のアーティファクトを選んで貰うぞ。基本的には天職に合うような武器にするようにしてもらうからな」

 

 メルド団長がそう言ってガハハと笑う。

 現在、俺達は宝物庫に案内されていた。クラス全員の天職が判明したために、戦うための武具を貰えるらしい。

 男子生徒はファンタジーを感じさせる武器を見て目を輝かせながらワイワイと選んでいる。女子生徒も、綺麗な装飾のついた武器などに見惚れているようだ。

 

「おお! さすがは勇者だな! まさかとは思っていたが、本当に聖剣に認められるとは……」

 

 自分の武器をどれにしようかと思っていると、そんな声が聞こえてきた。どうやら光輝が聖剣に認めらたらしく、眩い光が部屋に満ちていた。

 勇者に聖剣とは…何ともベタな物だ。

 光輝も満更ではないらしく、照れたように頭を掻いていた。

 そんな中、俺はどこか黄昏ているようなハジメに近づく。

 

「どうしたハジメ? そんな遠い目して?」

「ああ優樹……、いやぁ天之河君はすごいなぁって思って」

 

 はははと乾いた笑みを見せるハジメ。

 どうやら、天職が勇者の上に聖剣にまで認められた光輝に劣等感のような物を抱いているらしい。

 

「別に気にする必要なんてないだろ。イシュタルの話じゃ俺達全員がこの世界の人より強いって話だ。きっとハジメは大器晩成型なんだよ。これから成長するさ」

「あはは、ありがとう優樹。なんかこっちに来てから助けられてばっかだよ」

「俺はハジメの友達だからな。助け合いだよ、助け合い。だから俺になんかあったらお前が助けてくれりゃいいさ」

 

 そう言うと、ハジメは「よしっ」と言って頬を叩く。突然のことに驚くが元気が出たようだ。

 

「あら? 南雲君、優樹の2人とももう武器は決まったのかしら?」

 

 ほっと息をついているとそう言って雫が近づいてきた。どうやら武器が決まったらしく、腰に刀とシャムシールの中間のようなものを携えていた。

 

「おう八重樫、いやまだ決まってないよ。剣なのは分かってるんだが、中々しっくり来るのが無くてな。そう言う雫はその武器にしたんだな、中々似合ってるぞ」

「ありがとう。私の天職は剣士だからね、ホントは刀が良かったんだけどこっちには無くて…」

「へぇ〜、剣士かぁ…八重樫さんらしいね」

「確かにな、でも個人的にはオカンなんて天職も……」

「誰がオカンよ! 失礼ね」

 

 ぷいっと拗ねたように言う雫。余りに必死なので、ついぶふっと笑ってしまう。それに釣られて、ハジメも笑いだす。拗ねるようにしていた雫もフッと笑い出す。ひとしきり笑った後に雫が、

 

「そろそろ武器を決めなくていいのかしら? 武器、無くなっちゃうわよ?」

 

 その言葉に周りを見ると、既に何人かが武器を決めているらしかった。

 

「あ〜、そうだな。そろそろ決めるか」

 

 そう言って歩きながら、何か良いのがないかと探す。

 

『……………』

 

「……ん?」

「どうしたの? 優樹?」

 

 何かを感じて辺りを見渡す。

 

 そして、

 

「あれは……」

「ちょっと、どうしたの?」

 

 なぜだかそれから目が離せない、フラフラとまるで引き寄せられるように()()に向かって歩く。雫達が声をかけてくるが頭に入ってこない。

 

 遂にそれの前にたどり着く、と、そこで

 

「優樹! しっかりしなさい!」

 

 雫に肩を揺さぶられて、正気になる。

 

「ああ、すまん大丈夫だ」

「急に歩き出してどうしたのよ?」

「……こいつに…喚ばれた気がしてな」

 

 そう言って目の前の剣を指さす。

 それは、赤色を基調とした幅広な刀身で鍔の部分は金色、その真ん中にはルビーのような宝石が嵌っている剣だった。そこまでサイズは大きくなく今の俺でも片手で振れるだろう。

 

「喚ばれた……? あなた大丈夫? 熱があったりしない?」

「うおっ、やめろ! びっくりするだろ」

 

 いきなり額に当てられた手に驚き振り払う。雫は昔からこういったことをたまにやってくるが、やられる側の身にもなって欲しい。

 助けを求めてハジメを見るが、いない。いつの間にか逃げられたようだ。後で覚えてろよ……。

 

「どうだ、優樹は決まったか?」

 

 そうこうしているうちに、騒ぎに気づいたのかメルド団長が近くにやってきた。

 

「! それは……」

「? どうしたんです?」

 

 メルド団長は、俺が持っていた剣を見て何か唸っている。そうしてしばらく何か悩んでるように唸っていたが、意を決したように話始めた。

 

「その剣はな、分かっていることの少ないアーティファクトの中でも特に問題があるんだ」

 

 そう言って話し出したことはこうだ。

 普通のアーティファクトは、どんな物だとしても時間を掛ければある程度のことが分かるのだが、この剣だけは特別でどんなに調べても殆どの事が分からなかったそうだ。

 

 さらに、どんな剣豪が使っても剣に拒否されるようにキレが悪くなりまともに使えなかったようだ。

 メルド団長も使ったことがあるのだが本人曰く、剣そのものが使う人物を選んでいると感じたらしい。

 

 専門家を集めて分かったことが、火属性を宿していることと一般的な魔法とは違う何かが込められていることぐらいなのだから相当だろう。

 

「……」

 そこまで聞いて、改めて手にもった剣を見る。こうして見ると何か他の武器とは違うような印象を受ける。

 

 そうして考えて、記憶に引っかかるものがあることに気づく。記憶と言っても、前世の記憶だ。この感覚はついさっきのステータスプレートを見た時の感覚に近い。

 

「ッ! ……」

 

 それに気づいた時、頭をガツンと殴られたような気がした。前世で中々にハマったゲームだったのに何故今まで気づかなかったのだろうか? 

 

「? 優樹どうしたの?」

 

 心配そうに雫が言ってくるが、それに反応するよりも自然と頬が緩まるのを抑える方に必死だった。

 

 

 

 

 

 

「……ブロードソード」

 

 剣の、いや()()の名を呟くと同時に自分の力が高まるのを感じた。どうにも自分は認められたらしい。

 

「なっ! まさかそれに選ばれたというのか?」

 

 メルド団長が叫ぶ中、俺は魔剣をしまいながらステータスプレートを見る。

 

 

 如月優樹 17歳 男 レベル1

 天職:魔剣使い

 筋力:85(+α)

 体力:85(+α)

 耐性:60(+α)

 敏瞬:80(+α)

 魔力:250(+α)

 魔耐:250(+α)

 技能:言語理解・剣術・物理耐性・縮地・魔剣適性・魔剣契約・魔剣魔法

 

 やはり塗りつぶされていた部分が全て解放されていた。

 ステータスは魔力と魔耐がぶっちぎりで高い上に他も高くまとまっている。+αとあるがだいたい予想はつく、これは魔剣を出している間ステータスに追加されるのだろう。

 

 今まで自分にあったステータスへの疑念が全て吹っ飛び、俺はここから先の期待感に胸を踊らせるのであった。

 

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