夜天宿した太陽の娘   作:吉良/飛鳥

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30話まで来たが、子安が……Byアインス      30話まで来たけど子安がね……Byエステル     30話で、子安だね……Byヨシュア


軌跡30『ハーケン門の主、モルガン将軍』

Side:アインス

 

 

ボースを出発して、やって来ましたハーケン門へと続く道へ。

道中で掲示板のクエストを消化しながらだったから少し時間が掛かってしまったが、目的地到達前にクエスト達成の条件を満たす事が出来たと思えば悪くないな。

 

 

 

《ぶっちゃけて言うと、アインス無双で、ヨシュアは兎も角シェラ姉殆ど出番無かったけどね。》

 

《私が無双と言うのは少し違うだろうエステル?私と人格交代した訳ではないのだからな。

 其れとシェラザードは、戦闘に関しては基本的に私達に任せて、本当に危ない場合にだけ手を出すスタンスなのだと思うぞ。》

 

《其れってシェラ姉殆ど出番無いじゃん。アインスが表に出てなくとも、アーツクラフトの威力はハンパないから危なくなる事も先ず無いし。

 ぶっちゃけて言うと、属性付加の旋風輪を使えば大概の魔獣は鎧袖一触だって思ったわ……特に超火炎旋風輪と、超氷結旋風輪はヤバ過ぎるとしか言えないわよ。》

 

《やり過ぎちゃったとは思ってる。だが反省も後悔もしていない。》

 

火傷と凍結だからな。……棒術具の両端に、属性の違うアーツを宿して旋風輪をやったら面白い事になりそうだね。

さて、ハーケン門に向かうには此処を通らねばならないのだが、工事現場でよく見るアレと、沢山の土嚢袋に、王国軍の兵士……此処から先は立ち入り禁止って事か。

 

 

 

「ちょっと待て。この先ハーケン門方面は現在通行禁止となっている。」

 

「関係者以外は通行禁止だぜ。」

 

 

 

矢張りか……ところがどっこい、私達は関係者なのだよ。エステル、見せてやれ。

 

 

 

「此の依頼状が目に入らぬか~~!」

 

「此れは、メイベル市長の……!」

 

「私達を誰と……「市長の依頼で、モルガン将軍に捜索状況を伺いに来ました。」ちょっと、ヨシュア折角アタシが……「因みに正式な依頼書だから、通してくれなかったら、後々、面倒な事になるわよ?」シェラ姉まで~~!」

 

 

 

……『水戸黄門』で決めたかったみたいだが、見事にヨシュアとシェラザードにカットされてしまったが、あのままやっていたら兵士達に『何やってんだコイツ?』と思われていただろうからナイスな判断だ。

私が人格交代しても良いんだが、其れをやると絶対に拗ねるだろうからなぁ……そんな所もエステルの可愛い所ではあるが。

ともあれメイベル市長の依頼書が効いたのか、兵士達は悩んだ末に通行を許可してくれたな――依頼書以上に、シェラザードの脅迫めいた一言も効いたのかも知れないね。市長の依頼書を持っている人間を追い返した事が発覚したら、トンデモない事になるのは間違いないからな。

後は、此処に来る前に遊撃士の紋章を外しておいたのも良かったかもだ……遊撃士だと知れたら通れなかったかもだからね。

それにしても『問題を起こすな』か……ボースを出る際のエステルじゃないが、此れもまたフラグが建った気がしてならない……如何か違う事を祈るばかりだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜天宿した太陽の娘 軌跡30

『ハーケン門の主、モルガン将軍』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ハーケン門に到着した訳だが、何故に道中に普通に魔獣が居たのだろうか?この街道は軍が警備しているのだから魔獣は駆除されてると思ったのだが、如何やら違ったらしい。

飛行艇消失事件に人員を割いて、警備が手薄になっているのかも知れないが、不用心だな。

それにしてもこれがハーケン門か……

 

 

 

「め、メチャメチャ大きいわね~~!」

 

 

 

あぁ、本当にな。

確か、エレボニア帝国への唯一の玄関口にして、その脅威から王国を護る防壁だったか?10年前の戦争で破壊されてから、更に堅牢なモノが築かれたとの事だったが……これほど大きく堅牢な防壁は戦乱期のベルカでも中々お目にかかる事はなかったぞ。

しかも石造りに見えるが、防壁の表面は装甲版で覆われてるんじゃないか?アレならば、戦車の砲弾すらも防ぎきる事が可能だろう。全盛期の私でも壊すのは少し大変かもしれないな。

 

 

 

「……アインスが全盛期でも壊すのは大変かもしれないとか言ってるんですけど。」

 

「壊せないとは言わないのね……」

 

「アインスだからね。……それにしても、この向こう側はもうリベールじゃないんだ。」

 

「……そうだね。『黄金の軍馬』を紋章に掲げるエレボニア帝国だよ。」

 

「エレボニア帝国……」

 

 

 

……エステルとしてはエレボニアに思う所があるのだろうが、当然だろうな。

10年前の戦争の相手はエレボニア帝国であり、その戦争でエステルは母親を喪っているのだからな……普通ならば、帝国に憎悪の念を抱いてもおかしくない所だが、そうならなかったのはカシウスの育て方が良かったのと、クローゼとの出会いが大きかったのかも知れないな。

 

 

 

「さてと、早速モルガン将軍と面会しようか?

 門の脇に兵舎がある……あそこに居るんじゃないかな?」

 

「ん、オッケー!」

 

 

 

そして兵舎に向かったのだが、扉前の兵士に『何処から入って来た』と言われてしまったな。

ヨシュアが、『メイベル市長の使いで来た』と言う事を伝えて、モルガン将軍に取り次いで貰えないか頼んだが、取り次ぐ事は出来るけれど将軍殿は不在と来たか……捜索活動の陣頭指揮を執ってるとの事だったが、何ともタイミングの悪い事だ。

 

 

 

「あっちゃ~~、バッドタイミングだった訳か~~。ねぇ、何時戻るか分かるかな?」

 

「うーん……今日中には戻ると思うけど……向こうにある休憩所に酒場があるから、其処で待っててくれ。

 閣下が戻って来たら教えてあげるよ。」

 

 

 

休憩所に酒場って、なんでそんなモノがあるのかと思ったが、帝国との国境で、出入国の審査が厳しくて、足止めを喰らう旅行者が多く、宿酒場のようは施設は必要なのだとか。

軍の施設で酒を提供するのは如何かと思うが、其れがギリギリの所なのだろうな……軍がキャバクラやホストクラブの様な施設を提供する訳にも行かないだろうからな。

そう言えば、スタッフが全員女性の『男装ホストクラブ』なるモノがあるらしいが、何だろう、将が男装ホストになったら速攻で店のナンバーワン男装ホストになる気がしてならない。

 

 

 

《その将って人、シグナムさんだっけ?どんな人なの?》

 

《武人然とした女騎士であり、夜天の書の管制人格だった私が一番最初に作り出した守護騎士だ……私にとっては、妹みたいな存在だったよ。

 只、私の設定ミスだったのか、強者との手合わせを望むバトルマニアになってしまったがね。》

 

《なんじゃそりゃ……》

 

 

 

本当になんであぁなってしまったのか自分でも謎だ。

だが、其れは其れとして、酒場で待つとなると……間違ってもシェラザードが酒を頼まない様にしなくてはだ。流石に仕事中に飲む事はないと思いたいが、シェラザードの場合は油断禁物だからね。

 

 

 

「……ヨシュア、シェラ姉を見張ってましょ。」

 

「だね。モルガン将軍に会う前に酔っぱらったとか洒落にならないし。」

 

「ちょっと、エステルもヨシュアも、幾ら私だって仕事中に飲んだりはしないわよ?」

 

「「シェラ姉(シェラさん)は、お酒に関してはマッタク持って信用できないからね?(信用できませんので。)」」

 

「はぁ、信用が無いわね。」

 

 

 

酒に関しては信用がある訳ないだろ。

ほろ酔いなら兎も角、泥酔状態になると服を脱ぎ出すし、エステルにもヨシュアにも絡むし……何度私が人格交代をして、ビックバンインパクトでKOしたか分かったモノではないからな。

今度泥酔して暴走したら、ゴッドハンドクラッシャーだな。

 

 

 

で、休憩所の酒場に来たのだが……

 

 

 

「フッ、驚いたな……本場のリベール料理を食べるのは初めてだが、中々の美味だ。」

 

「嬉しい事を言ってくれるじゃねぇか?街に行きゃ、旨いリベール料理を喰わせてくれる店は色々とあるぜ?旅行中、楽しみにしてるこったな。」

 

「勿論、その心算だよ。

 場末の酒場の料理でこれだ。今から期待出来ると言うモノさ。」

 

「へっ、場末の酒場で悪かったな。

 序にワインでも如何だ?安物だけど、結構イケるぜ?」

 

「ふむ、頂こうか。」

 

 

 

カウンター席で、金髪ロン毛で白いコートの様な服を纏った男が何やらやっていた……恐らくはエレボニア帝国からの旅行者なのだろうが、この声は聞き覚えがあるな?

この特徴的な声は、子安ボイスだ!……ガングロ銀髪のちょっとヤバ目のブラマジを召喚してこないか心配だ。

 

 

 

「やぁ、ごきげんよう。リベール人の様だが、帝国に旅行に行くのかな?」

 

「ううん、アタシ達は野暮用で此処に来ただけなの。帝国に行くわけじゃないわよ。」

 

「そう言う貴方は、エレボニアの人みたいですね。王国には旅行に来たんですか?」

 

 

 

その男が話し掛けて来たが、驚く事なく対応出来たのは100点満点だな、エステルもヨシュアも。咄嗟の事態に対応する能力も、遊撃士に必要なモノだからね。

 

 

 

「フッ、仕事半分、道楽半分さ。

 しかし野暮用と来たか……君達の正体が見えて来たよ。」

 

「え、正体?」

 

「ズバリ遊撃士だろう?」

 

「「「!!!」」」

 

 

 

コイツ、どうして私達が遊撃士だと分かった?

遊撃士の紋章は外してあるのに……まさかコイツも遊撃士なのか?

 

 

 

「紋章は外してるのにどうして……若しかして同業者?」

 

「確かに帝国にもギルドはあるが、生憎僕は遊撃士ではない――ただ、ギルドに何人か知人が居てね。彼等と似たような匂いがしたから、ひょっとしたらと思っただけさ。」

 

 

 

匂いと来たか……エステル、如何やら私達は匂うらしいから、此れからは香水でもつけた方が良いかも知れないと思うんだが、如何だろうか?

 

 

 

《香水は好きじゃないのよね……シェラ姉の香水は自然由来の物だから良いんだけど、人工的に合成された香水は駄目。気持ち悪い。》

 

《エレベーターの様な密閉された空間で、香水がキッツイ小母さんと一緒になると、拷問以外の何物でもないからな……にしても、たったアレだけの事で私達の正体を見抜くとは、大した観察眼だ。とても素人には見えんよ。》

 

《確かに、素人ではなさそうね。本当に只の旅行者なのかしら?》

 

《さぁな、其れは分からないよ。》

 

性格も飄々として掴み所がない感じだからね。――思わず向ける視線が鋭くなるのは仕方ないと言うモノだ。私だけでなくヨシュアもな。

 

 

 

「フフ、そんな風に睨まないでくれたまえ……冷たくきらめく琥珀色の瞳、まるで極上のブランデーの様だ――思わず抱きしめて、キスしたくなってしまうよ。」

 

「……な!?」

 

「あら、大胆。」

 

 

 

おうふ、こう来たか……エステルに興味を示すなら未だしも、ヨシュアに興味を示すとは、一部の腐った女子が喜びそうな展開だが――此れは、如何したモノだろうなエステル?

 

 

 

「ちょ、ちょっとぉ!アンタそう言う趣味の人!?」

 

「フッ、美しいモノに目がないだけさ。

 玲瓏たる美女。水も滴る美少年。天上の調べ、心洗われる風景。匠の傑作、魂震わせる物語。そして極上の酒と料理……そうしたモノ全てが、僕の興味の対象たり得るのさ。」

 

「単なる節操無しじゃない……」

 

 

 

だな。呆れた快楽主義者と言うか何と言うか、此れまでに色んな人間を見て来たが、こう言う奴は初めてだよ。

しかしコイツはあれだな?飄々として掴み所がない感じだが、その奥には何か大きなものを秘めている感じがする……只の旅行者と言うのは、少し怪しいかもな。

 

 

 

「はぁ、何時の時代も天才は理解されない物だね。

 ガラスのように繊細な僕のピュアハートはブロークンだよ。黒髪の君……如何か僕を慰めてくれたまえ。」

 

「……謹んでお断りします。」

 

 

 

ヨシュア、謹まなくて結構だと思うぞ?寧ろ絶影で『ずっと俺のターン』をしてハメ殺しにした所で私もエステルも多分文句は言わないからな。何なら断骨剣でも可だ。

 

 

 

《コイツ、何て言うか話を聞いてるだけでイラっと来るんだけど?》

 

《そう言う奴なんだろうが、この手の輩は殴って強制的に黙らせるか、無視するかに限る……其れに、もうコイツと話すのも終わりみたいだしな。》

 

 

 

「おーい、アンタ達。」

 

 

 

さっきの兵士がやって来たからね。将軍殿が帰って来たのかな?

 

 

 

「つい今しがた、将軍がお戻りになったぞ。

 アンタ達の事を話したら、直ぐに会って下さるそうだ。」

 

「え、ホント!?」

 

「至急、兵舎まで来てくれ。」

 

 

 

正解だったか。思ったよりも早かったな。

 

 

 

「アインスが、思ったよりも早かったって。」

 

「そうだね、僕もそう思った所だよエステル。」

 

「えぇ、此れで漸く情報が手に入るわね。」

 

「フッ……其れでは行ってみるとしようか。」

 

「……って、何自然に付いてこようとしてるのよ?」

 

 

 

マッタク持って自然に会話に入り込んで来るなコイツは……割と面倒なタイプだな。

どうせ面白そうだからとかそんな理由で付いて来たのだろうが、生憎と連れて行く気はないのでな……エステル!!

 

 

 

「分かったわアインス!」

 

 

 

――轟!!

 

 

 

アーツを利用してエステルの掌に炎を出現させてやった。しかも今回は温度をより高温にした蒼い炎をな。

 

 

 

「え?何それ、アーツでもないみたいだし……って、そんな事よりも、僕の事は気にせずに将軍と話をしてくれたまえ。」

 

「気にするに決まっとるわー!

 ほら、さっさと戻りなさい!戻らないとこの炎で丸焼きにするわよ?……言っとくけど冗談じゃなくてマジだから。アタシの炎のパンチは大木を一撃で消し炭にするからね?」

 

「……ケチ。」

 

 

 

否、丸焼きにすると言われていう事が其れか?と言うか『ケチ』って子供かお前は!まぁ、大人しく戻って行ったから良いとしておこう。

 

 

 

「とんでもない人だな……本当に何者なんだろう?」

 

「只者じゃないのは確かね。何と言うか、色々な意味で。」

 

「あんな変人、放置した方が世のため人のためだっての!とっとと将軍に会いに行こ!」

 

 

 

その意見には諸手を上げて賛成するよエステル。――さて、将軍殿からはドレだけの情報を聞き出す事が出来るか、だな。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

兵舎に行き、将軍殿の部屋に。

中に居たのは、立派な髭を生やし、白髪をオールバックにした壮年の男性……この人がモルガン将軍か。中々ダンディーな老兵と言った感じだが、ダンディーさで言うのならばカシウスの方が上だな。

 

 

 

「よく来たな。ワシの名はモルガンと言う。

 アリシア女王陛下から、ハーケン門を任されておる者だ。」

 

「初めまして。メイベル市長の代理の者です。」

 

「御多忙な所を失礼します。」

 

「なに、メイベル嬢の事は彼女が幼いころから知っておる。まして市長としての話ならば、尚更、聞かぬ訳にいかんだろう。」

 

「えっと、其れじゃあまずは此れを読んでください。」

 

 

 

先ずは妥当な挨拶から、エステルがモルガン将軍にメイベル市長の手紙を手渡したな。……将軍は渡された手紙を読んでるが、さてどうなるか。

 

 

 

「ふむ……矢張り例の事件についてか。

 本来ならば部外秘なのだが、あの子の頼みとあっては仕方ない。分かっている事は全て教えよう。」

 

 

 

《ラッキー!》

 

《だな……そして其れを声に出さなかった事は評価するよエステル。もしも声に出していたら、将軍殿に怪しまれてただろうからね。》

 

《そうね……だけどそうなったらその時は、何となくヨシュアが絶妙なフォローをしてくれんじゃないかと思うんだけど、アインスはその辺如何思う?》

 

《う~~ん、否定しないな其れは。》

 

物怖じせずに、大胆に突っ走るエステルのフォローをするのがヨシュアだが、慎重なヨシュアをぐいぐい引っ張って行くのがエステルだからな……マッタク持って本当に良いコンビだよエステルとヨシュアは。

 

さて、将軍殿の話では……

 

 

・定期船リンデ号は、ボース国際空港を離陸してロレントに向かう途中で失踪した。

・各方面の部隊が捜索中だが、未だに発見されていない。

 

 

と言う事が先ず告げられ、其れに対してヨシュアが『魔獣の被害や事故の可能性は低い』と言う事を言ったら、将軍殿も其れは肯定してくれた。

ヨシュアも言っていた事だが、あれだけ大きな飛行艇が墜落したのならば、初期捜査で何らかの痕跡が見つかる筈だしな。――実際に、ボースとロレントの空路の間には障害になりそうなモノはないからね。

将軍殿の話では、ヴァレリア湖は勿論、海に堕ちた可能性も低いとの事だが、ならば飛行艇は何処に消えたのだろうか?

考えられるのは、人為的な理由で飛行艇が奪われた可能性は高いな?……積み荷の強奪か、或いは乗員乗客を人質にした身代金要求と言った所だろうな。

 

 

 

「所謂ハイジャックの可能性がありますね。あと、地理的条件も考えると、帝国軍による秘密工作の可能性もあるかも知れません。」

 

「は、話が大きくなって来たわね。」

 

「………むぅ?」

 

「如何したの将軍さん?」

 

「いや、民間人にしては中々見どころがあると思ってな。

 我々も帝国軍が関与している可能性もあると判断したため、徹底した情報規制を行っていた――国際問題、いや下手をすれば戦争にまで発展しかねんからな。」

 

「戦争……」

 

 

 

エステル……矢張り『戦争』と言うワードには敏感だな……無理もない事だがな。

 

 

 

「だが、不幸中の幸いと言うべきか、今朝になってその可能性は消えた。

 ある組織が、王家と飛行船公社に犯行声明を送りつけた上で乗客の身代金を要求して来たのだ。その組織の名は『カプア一家』。」

 

「!カプア一家……其れってまさか。」

 

「間違いなさそうだね。」

 

「首領三兄妹に率いられたボース地方で暗躍する空賊団だ――如何やら、名前くらいは聞いた事があるようだな?」

 

「聞いた事があるどころか、ロレントで遣り合ったばかりよ!

 あいつら~、まさか此処まで大きな事件を起こすだなんて……!!」

 

「エステル!」

 

「……あ。」

 

 

 

『あ。』じゃないだろエステル!盛大にやらかしてくれたなお前は!

マッタク持って嫌な予感程よく当たるとはよく言ったモノだよ……ボースを出発する際のお前と、警備兵の言った事は本当にフラグだったなオイ!?

はぁ……最早後の祭りだが、人格交代をしていた方が良かったかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

 




キャラクター設定


・モルガン将軍
王国軍の将軍で、10年前の『百日戦役』にて帝国軍を退けた英雄の一人。現在は女王陛下からハーケン門を任されている。
その腕は確かで、軍内でも兵士からの信頼は厚いが、何故か遊撃士の事は大嫌いだがその理由は不明。……元王国軍の軍人であったカシウスが、現在は遊撃士である事と何か関係があるのだろうか?

新作は何が良い?

  • IS:楯無逆行モノ
  • IS:ハーレム無しヴィシュヌヒロインモノ
  • ガンダムSEEDとISのクロス
  • 作者初の小説である遊戯王小説の再構成モノ
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