夜天宿した太陽の娘   作:吉良/飛鳥

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クローゼの美少女度は最強クラス!異論は認めん!Byアインス      クローゼが最強なのは良いとして、アタシは?Byエステル      クローゼがチャンピオンなら、君は四天王かなByヨシュア


軌跡45『再会とランチタイムと出発時の……』

Side:アインス

 

 

レヴィとの予想外の再会を果たしたと思ったら、今度はクローゼとの再会が待っていたとは全く持って予想していなかったが……十年の時を越えて再会したクローゼは、絶世の美少女に成長してたな。

十年前に遭ったその時から、将来は絶世の美女になるだろうと思っていたが、まさか此処までの美少女になるとは思っていなかったよ……制服姿が、また魅力を引き立てているな。

 

 

 

「マッタク、何をやってるのさエステル……って言うか、知り合いかい?」

 

「そうよ。前に話した事あるわよね?グランセルに住んでる女の子と文通してるって。その相手が此の子よ。」

 

「あぁ、そう言えばそんな事を言ってたね。………………!」

 

 

 

ん?ヨシュアが何やら驚いているようだが、クローゼに見覚えがあるのか?……在り得ないとは言い切れんな。

ヨシュアの過去は知らないが、それでも過酷な幼少期を送っていた事は想像に難くない……となれば、今日を生きる為にグランセル城に忍び込んだ事が無かったとは言い切れないだろうから、若しかしたらその時に昔のクローゼの姿を見ていたのかもな。あくまでも推測だが。

 

 

 

「ヨシュア、如何したの?」

 

「いや……ゴメンね、連れが迷惑かけちゃって。何処も怪我はないかな?」

 

「けっこーはでに転んでたけど、だいじょーぶ?」

 

「あ、はい、大丈夫です。

 あの、エステルさん、この方達は?」

 

「男の子の方は、ヨシュア・ブライト。前に手紙で書いたと思うけど、父さんが連れて来たアタシの家族で、女の子の方はレヴィ・ザ・スラッシャー。」

 

「レヴィって……アインスさんが話してくれた、マテリアルの子では……?」

 

「そう、そのマテリアルの子。……なんだか、色々あってこの世界に来ちゃったらしくてね。帰る目途が立つまで、一緒に旅をする事になった訳よ。」

 

「不思議な道連れって言うところかな?」

 

 

 

で、ヨシュアとレヴィの紹介と。

ヨシュアの事は手紙で書いていたし、レヴィの事は十年前に話していたからクローゼも直ぐに分かったみたいだ……レヴィの存在がインパクトが強かったせいで、ヨシュアが若干空気になりかけたのは仕方ない……のかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜天宿した太陽の娘 軌跡45

『再会とランチタイムと出発時の……』

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだったんですか……あ、申し遅れました。クローゼと言います。初めまして、ヨシュアさん、レヴィちゃん。」

 

「此方こそ、初めまして。ヨシュア・ブライトです。」

 

「ふっふっふ、凄くて強くてかっこいい!レヴィ・ザ・スラッシャーとは僕のことだ~~~!!!」

 

 

 

で、クローゼが自己紹介し、ヨシュアとレヴィも自己紹介をしたんだが……レヴィよ、自己紹介位普通に――出来る筈がないか。まぁ、レヴィが元気一杯だと言う事だけは伝わっただろうな。

 

 

 

「其れでエステルさん、アインスさんは……」

 

「ん?……あ、ごめん、気が回らなかったわね。ちょっと待ってね、今代わるから。」

 

 

 

――シュン

 

 

 

って、行き成り人格交代をするなエステル……気を回した心算なんだろうけれど、流石に驚くぞ?……と言うか、人の事には気を回せるのに、如何して、自分の事になると全く気付かないのか不思議でならないな。

 

 

 

「髪が銀色に……アインスさん、ですか?」

 

「あぁ、そうだよクローゼ。久しぶりだね……十年前も愛らしかったが、十年の時を経て驚くほどの美少女になったモノだな。

 十年前のロングヘアーも良かったが、このショートカットも良く似合っている……いや、むしろショートカットの方が魅力が際立って居ると言えるかも知れないな。」

 

「そうですか?なら、思い切って髪を切った甲斐がありました。」

 

「時には思い切る事も大事と言う事だな。

 其れはそうとして、お前も何やら慌てていたようだが、何かあったのかクローゼ?」

 

「あ……実は人を探していたんです。其れで、よそ見をしてしまって。」

 

「人探し?良ければその人物の特徴を教えてくれないか?」

 

「帽子を被った十歳くらいの男の子なんですけど……何処かで見かけませんでしたか?」

 

 

帽子を被った十歳くらいの男の子か……その特徴を聞いて、ポケモンの主人公をイメージしてしまった私はきっと悪くない。ポケスペのレッドは成長してるのにアニポケのサトシは永遠の十歳とは此れ如何に。

まぁ、其れは兎も角として、ヨシュアは見かけたか?

 

 

 

「いや、ちょっと見覚えが無いな。」

 

「僕もみてないぞー?」

 

「そうですか……何処に行っちゃったのかしら。」

 

 

 

ふむ……必要ならば手を貸すぞクローゼ。

マノリア村はあまり大きな村では無いとは言え、流石に村中を探し回ると言うのは骨が折れるだろうからね?エリアサーチが使えれば一番良いのだが、残念ながら今の私ではエリアサーチは使えないからな。……幻属性と、空属性の上位クォーツを入手したら使えるようになるかも知れないけれどね。

 

 

 

「いえ、大丈夫です。私、此れで失礼しますね……どうも、お手数をおかけしました。」

 

 

 

そうか……だが、困った事があったら遠慮せずに言ってくれよ?――お前は責任感が強いが故に、全部自分で背負おうとする部分があるからね。

もっと、人を頼る事を覚えろ、な。

 

 

 

「はい、覚えておきます。」

 

 

 

そう言うとクローゼは行ってしまった。

其れと同時にエステルと変わったのだが……何やらヨシュアがクローゼが去って行った方向をずっと見ていたな?……此れは、私の予想が当たった可能性はあるのだが、エステルは其れを斜めの方向に勘違いして、ヨシュアがクローゼに一目惚れしたと言う結論に辿り着いたか。

いや、如何してそうなるし。

ヨシュアは其れをきっぱりと否定し、『昔の知り合いに似ていただけだ』と言ってたが、其れでエステルが納得する筈もなく、『口説き文句としては三十点かな』とか抜かしていたな……自分の気持ちにすら気付いてないお前が偉そうな事言うな?

でもって、ヨシュアから『ジョゼットと最初に会った時に完全に騙されてたくせに』と言う強烈無比のカウンターをかまされてしまったとは、此れは完全にエステルの負けだな。

物理的なバトルならば未だしも、舌戦となればヨシュアの方に分があるか。

取り敢えず、弁当が冷めないうちにランチタイムにするか。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

そんな訳で風車小屋までやって来たのだが……此れは見事な絶景だな?海が一望出来る上に、360度の大パノラマが展開されている――此処でランチタイムを楽しむ人が多いと言うのも納得だね。

 

 

 

「こんな良い場所で食事なんて、スッゴク贅沢な気分じゃない?」

 

「確かに、気持ちよさそうだ。早速ランチをいただこうか。」

 

「そうしよー!僕もうおなかペコペコ~~。」

 

 

 

そうだな。

さてと、私とエステルのはスモークハムのサンドイッチだな……うん、香ばしい匂いがするな。この香り、スモークの際に使うチップに拘っているのは当然として、数種類のチップを使ってより香ばしさを演出しているな。

 

 

 

《分かるの?》

 

《あぁ。古代ベルカは、食品の加工保存技術にも長けていてね、煙で燻す燻製、特にハムやソーセジと言った肉類の燻製には定評があったんだ。

 私も、闇の書としてだがその技術は蒐集していたから分かるのさ。》

 

《ありとあらゆる技術や知識を集積するって、改めて凄いわよねぇ……そんな能力があれば、勉強とかすっごく楽なのにな~~。》

 

《そうは言うがな、苦労なく覚えられると言うのも存外つまらないものだぞ?即時覚える事が出来るから達成感も何もない。

 今の私に、闇の書だった頃の蒐集能力はないが、だからこそ新しい事に挑戦して、其れが達成出来た時の喜びを知る事が出来た……新しい料理とかな。

 お前だって、何の苦労もなく遊撃士になってたら、試験に合格した時の喜びもなかっただろう?》

 

《それは……そうかも。

 アインスのおかげで勉強は何とかなったとは言え、其れで楽が出来た訳じゃないからね……やっぱり、積み重ねるって大事な事なのよね。》

 

《其の通りだ。》

 

さて、ヨシュアとレヴィの方は魚介類のパエリアだが……どんな感じだろうか?

 

 

 

「サフランの良い香りがするな。」

 

「さふらん……思いだした!おーさまがカレーのときにごはんに入れてたやつだ!ごはんが黄色くなるんだよね!」

 

「そうだよレヴィ。だけど、黄色いのはサフランを浸した水で、乾燥させたサフラン自体は赤いんだよ。」

 

「赤いのに、それをつけると水は黄色くなる……むむむ、なんだかとっても不思議だぞ?どーして、そうなるのよしゅあ?」

 

「さて、どうしてだろうね?其れは、僕も分からないな。」

 

「わからんのかーい!」

 

 

 

……流石だなヨシュア、この短時間でもうレヴィの扱い方を覚えてしまうとは。因みに、赤いサフランを浸けた水が黄色くなるのは、乾燥前のサフランは黄色だからだ。乾燥させる事で、縮んで色が凝縮されて赤く見えてるだけなんだよねアレは。

 

取り敢えず、いただきますだな。

 

 

 

「それじゃ、いっただきまーす!」

 

「い~ただきまっす!」

 

「いただきます。」

 

 

 

先ずは一口……うん、美味しいな。

ハムの香ばしさは口に入れると更に広がるし、レタスのシャキシャキ感も最高だ――これに関してはエステルもほぼ同意見だが、私個人の感想としては、フレッシュなトマトを加えてBLTサンドならぬHLTサンドにしても良かったと思うな。

レヴィとヨシュアも魚介類のパスタに舌鼓を打っているみたいだ。

 

 

 

「バーテンさん、良い腕してるな。」

 

「あ、ちょっと一口ちょうだい?アタシ、パエリアってちゃんと食べた事ないのよね。」

 

「良いけど、ランチボックスを交換しようか?」

 

「うーん……手が塞がってるから面倒だし、ヨシュアが食べさせてよ。」

 

 

 

って、ちょっと待とうかエステル?自分がドレだけこっ恥ずかしい事言ってるか……分かってないよな絶対に。ヨシュアも『食べさせてって……』と困惑してるだろうが!

 

 

 

「勿論、あーん♡」

 

「其れは、ちょっと恥ずかしいんだけど……」

 

「良いじゃない、アタシ達以外に誰も居ないんだし。子供っぽい事をしても、笑われる心配はないってば。」

 

「そう言う意味で恥ずかしいんじゃないんだけど……マッタク仕方ないな……」

 

 

 

だが、何だかんだと言いながらも応じてやるヨシュアは良い奴だ……好きな子からの頼みは断れないって事なのかもしれないが、そうだとしたら可愛いところもあったモノだね。

まぁ、其れは良いとして、レヴィ?

 

 

 

「よしゅあ、僕もあーん!」

 

「レヴィ?君のランチボックスは僕と同じだろう!?」

 

「レヴィ、アタシのサンドイッチ一口あげるわ。はい、あーん。」

 

「わーい!」

 

 

 

自分も『あーん』をやって欲しかったのか……ヨシュアにねだったが、同じメニューだから意味はないんだが、其処はエステルが機転を利かせてくれたな。

……天真爛漫同士、矢張り通じるモノがあるのだろうね。

取り敢えず、絶景を見ながらのランチタイムは何とも賑やかな物になり、食後はサービスでもらったハーブティでスッキリとな。

このハーブティがまた絶品だった……何のハーブを使ってるのかは分からなかったが、身体が温かくなって軽くなった感じがする――若しかしたら峠越えをして来たと言う私達に、店主が疲労に効くハーブを調合して淹れてくれたのかも知れないな。

 

 

 

「ふあ~~……潮風も気持ち良いし、なんだか眠たくなってきちゃった。」

 

「食べた直後に寝ると牛になるよって言いたい所だけど……食後のシエスタも、偶には良いかも知れないね。」

 

「すぴ~~……」

 

 

 

って、お前はもう寝てるのかレヴィよ……流石はマテリアル一のお子様、腹が満たされると速攻お眠と言う訳か。寝る子は育つと言うが、闇の書の構成素体であり、プログラム生命体の彼女達は成長するのだろうか?うむ、ちょっと分からんな。

……ん?

 

 

 

「……アレ?」

 

 

 

何かが飛んで行ったな?

 

 

 

「今の鳥、カモメにしては大きくなかった?」

 

「そうだね、翼の形も違うし、嘴も鋭かった。タカかワシなんじゃないかな?」

 

「白いタカ……珍しいモノを見ちゃったね。うーん、なんだか良い事が起こりそうな気がして来たわ。」

 

「ハハ、そうだと良いね……ところで、眠気は無くなったんじゃない?」

 

「あ……うーん、残念ながら。」

 

「なら、そろそろ出発しようか?

 今日中にルーアン支部で所属変更の手続きがしたいからね。レヴィは、僕が負ぶっていくよ。」

 

「分かった、名残惜しいけど出発しようか。」

 

 

 

白いタカ……いや、タカにしては小型だったから、アレは白いハヤブサだろうね。何にしても珍しいモノを見た事だけは間違い無いだろう……アルビノ種など、滅多に見れるモノではないし、アルビノでない白化個体ともなればそれこそエクストラシークレットレア級のレアものだからね。

取り敢えず、マノリア村とは此れでさよならか……レヴィはヨシュアが背負っていくと言っていたが、レキュリアを使って強制的に目覚めさせた。……状態異常の睡眠だけでなく、通常の睡眠も強制解除できるとは驚きだったよ。

 

 

 

と言う訳で風車小屋のある高台から降りて来たんだが……

 

 

 

「うわ!」

 

「わわ!!」

 

 

 

降りたところで、帽子を被った少年と正面衝突してしまった……さっきのクローゼと言い、今日は良く人とぶつかる日だな?『衝突難』の相でも出てるのだろうか?

 

 

 

「ごめんごめん、ちょっと人探しをしててさ……アレ?姉ちゃん達、この辺で見かけない顔じゃん?」

 

「そりゃそうよ、この町の人間じゃないもん……アレ、それより君って……」

 

 

 

気付いたかエステル……帽子を被った十歳くらいの男の子――クローゼが探していた相手の条件を確り満たしているな。

 

 

 

「さっきクローゼ……制服姿のお姉ちゃんが、帽子を被った男の子を探しているって言ってたけど……君、なんか心当たりある?」

 

「あ~、そうそう!オイラが探してる人と一緒だよ。何処で会ったの?」

 

「宿酒場の近くだけど……ちょっと前の事だから、何処に行ったか判らないわよ?アタシ達も一緒に探してあげよっか?」

 

「い、良いよ。何処に行ったか見当つくしさ。そんじゃ、バイバイ!」

 

 

 

ん?何やら慌てている感じがするが……何かあったのだろうか?慌てていると言うよりは、今すぐこの場から立ち去りたかったような……まさか!

おい、エステル、何か失くした物はないか!

 

 

 

「エステル、何か失くした物はない?」

 

 

 

《へ?行き成り何なのよヨシュアもアインスも!失くすって何を!》

 

《身に付けているモノだ。財布とかアクセサリーとかな。》

 

《何よ藪から棒に……財布はある、髪飾りもOK。遊撃士の紋章は………………………》

 

《その様子だと、やられたな……》

 

「えぇーーー!一体どうなってるの!?峠越えをするときに落としちゃったとか!?」

 

「むむ、其れはいちだいじだぞ!」

 

「落ち着いてエステル。ランチの時は確かに左胸に付けていたよ……だから、失くしたとすれば、この場所でしか考えられない。」

 

「でも、何処にも落ちてないけど……ま、まさか。」

 

 

 

そのまさかだよ……十中八九、さっきの少年だろうね。ぶつかり方が些か不自然だとは思ったが、まさかスリだったとはな……私ですら盗まれた事をその瞬間に気付けないとは、中々の腕前だな。褒められるスキルではないが。

 

 

 

「あ、あんですってー!ど、如何して遊撃士の紋章なんかを……?」

 

 

 

子供が持って居ても何の意味もないモノだが、其れを考えるとイタズラの可能性が高いだろうな……遊撃士の、其れも準遊撃士の紋章なんぞ、売りに出した所で高が知れているからね。

……カシウスクラスの遊撃士の紋章ならば、目玉が飛び出るほどの値が付くのかも知れないけれどね――さて、如何するエステル?

 

 

 

「むむむ……いたずら小僧、許すまじ!!

 

 

 

――轟!!

 

 

 

「エステル?これは、闘気が……」

 

「おー!えすてるがやる気まんまんだ~~!」

 

「悪餓鬼滅殺!!」

 

 

 

あはは……エステルが殺意ってる、波動ってる……が、その気持ちは分からなくはないな――如何にイタズラとは言え、遊撃士にとって命とも言える紋章を盗むと言うのは、少しばかり強烈なお仕置きをしなくてはならないだろうからね。

帽子の少年よ、逃げられると思うなよ?……捕まえたその時は、お尻ぺんぺん百回の刑だから、覚悟しておけ?サルのお尻よりも真っ赤になるだろうからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

 

新作は何が良い?

  • IS:楯無逆行モノ
  • IS:ハーレム無しヴィシュヌヒロインモノ
  • ガンダムSEEDとISのクロス
  • 作者初の小説である遊戯王小説の再構成モノ
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