青年Aのカルデア録   作:向柑

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ならばとあっさり手放した


ありがとう明智吾郎




>青年Aは誰

 

銃声の0.2秒前にその場所へ転移した。

 

 

指に力が入るのが見えた

 

 

      (後述/結界を展開)

      (後述/肉体能力過剰強化)

 

 

銃声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>□□の□□を削りますか?

>はい

 

 

 

 

突然変化した視界にシャドウは反応出来ず、突然現れた自分に対して視線が二つの集まった

 

「なっ…!」

「お前…?!」

 

踏み込んで認知存在に襲いかかる。

 

とはいってもただ爆弾(加工した爪)を被弾させるために腕を振っただけであるが。

 

 

「自己紹介をさせて貰おう。明智吾郎18歳(未成年)

簡潔に言ってお前と同一存在だ。

名前の由来の検体番号0056(ゼロゴーロク)と呼んでも構わない。千番台はまだいなかった筈だし。

極めて個人的な理由でここにいる。」

 

「…………?」

 

どこかのワイルドと似たような反応だな

 

「まぁとりあえず眠ってくれ」

 

「がッ?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、固有結界紛いの異界

 

通称:杯の底

 

 

杯、と聞いて連想するだろうがここは聖杯をモデルにした場所だ。

 

 

自分がカルデアに買われた理由が2つある。

1つ、僕の技術。

2つ、僕の家の技術。

家の技術は、デザインベイビーであるマシュに関係する技術を持っていた。

自分は人工的に性能を決められ、造られた。

簡単に言えば実験動物。

 

そして、親は自分以外の検体も造っていた。

No.1から始まり恐らく今も増え続けている。

 

この杯の底は親の失敗した検体を水槽の中で生かし続け魔力タンクにするのではなく、魔力生成に必要な部分だけ取り出して魔力を永遠と生成させ続ける為の空間だ。

別に動かなくなるまで水槽にいることを憐れに思った訳では無い。

効率が悪いと思っただけだ。

 

僕がカルデアに行った理由として、聖杯のデータが得ることが出来るらしいという噂話が関係していないこともない。

大量の魔力を貯蔵できる聖杯を参考に出来ないか考えたからだ。

こう言っては何だが、人理焼却のお陰で本来知ることは出来ないだろうと思っていた部分まで知ることが出来た。マスター候補達には悪いがレフ・ライノールのことはありがたいと思う。

 

 

 

 

「うわぁ…」

 

改めて肉体が酷い。

僕じゃない、目の前で眠る明智吾郎だ。

 

 

「怪盗団と連戦の後に認知にバン!…どうしようか」

 

 

 

この結界…というか異界の特徴は状態の停止である。

お湯をこの結界に入れたら出さない限り温かいままであるし、釣った魚を入れたらずっとビタビタしている。

 

ただし、現実との時差が発生する。

この時間に長く居れば居る程現実に戻った瞬間の変化は急激だ。

お湯を二時間後に出すと冷めているし、釣った魚を一年後に出すと既に腐っている。

 

 

 

ちなみに先程肉体を強化を施したのは自分にだ。

この結界、何故か術者の僕だけ肉体を過剰に強化しないとまともに動けなくなる謎仕様である。

 

 

目の前の明智吾郎、状態はかなり悪いし酷い。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

あのままパレスにいたら彼は…

 

 

 

 

 

 

 

どうする?

「ひとまず(◼︎◼︎)を砕いて再利用する事が確定した。比喩とかじゃないよ。」

…契約は

「知らない。アケチゴロウに聞きなよ」

どうやって、こいつを“三学期”に送るんだ

「指紋からDNAまで同じ肉体があるだろう」

…………………

 

 

「ここまで付き合わせて悪かったロキ()僕は割と“楽しかった”」

「運が良ければまた会えるだろうね」

 

 

 

自分の中身と目の前の明智吾郎の中身を統合する。

元々自我が薄かった自分は見本にした明智吾郎に溶けるだろう。

ロキ(■■)ロキ(ペルソナ)に統合される。

何より優先順位は目の前の彼が最上だ。

 

直後は肉体の微妙な違いで起き上がる事も出来ないだろうし頭が混乱する筈だ。

 

それでも“三学期”には間に合う、年を越す前に間に合わせる。

 

 

自分を手放す事に後悔は無い。

完璧な傍観者(当事者)となれること、

手放し“明智吾郎”となれる事に歓喜を感じてさえいる。

 

強いていうのなら“彼等”を見れない事だけか。

異聞帯というやつにうっすら興味もあったが今は全てどうでもいい。

 

()()明智吾郎なのだ。僕が見たのは。

 

どうしようもなく恨み、嫉妬したのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袋小路で当然なんだ。

 

だってここは◼︎周目の世界だ。

 

 

 

 

 

 

 

幼い頃、ただただ視ていた時の事だ。

ときどきジョーカーが違った選択をした。

 

不思議に思った。自分はずっと同じ期間を何度も観ているだけだと思っていたのだが違った。

確かに、同じ時間を繰り返していたのだ。

でも、世界線が違った。

 

今ならあのジョーカーは何かしらが原因で記憶を引き継いでいたのだと思う。全く同じ世界の中で別の選択を試してみたのだろう。

 

一回一回世界を創っては切り捨てられていたことに驚いた。

 

切り捨てられていく世界を少し羨ましく思った。

 

だって、それは“彼”が存在した世界だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらかじめ術式を組んでおく。

現実に帰るための結界解除。

シドウパレスは跡形もなくなっている。

きっと現実は異世界に侵食され始めている。

現実に帰るための空間転移。

この明智吾郎はペルソナの魔法は知っていても魔術師の扱う魔術なんて欠片も知らないだろうから。

 

 

 

 

 

 

「縁を結んだからサーヴァントとして召喚…いや、ないか」

 

「ともあれさらばだ自分(魔術師)

 

血液で描いた模様(呪文)が輝く。

 

きっと今の自分は眼をギラつかせながら悪い顔をしている。

 

 

 

「ふっフフフ…

アッハハハハハハ!

 

 

…最ッ高の気分だ…」

 

 

 

 

 

 

 

ばたん、

 

 

 

 

 

 

眩しいくらいに輝いていた模様が嘘だったかのように消えた。

 

 

ただ静かな空間だけが残った。




 
存分に使い潰してくれ
君には感謝しかないんだよ
壁を壊してでも進め

ありがとう明智吾郎(■周目の君)




目の前に見本がいるから同一人物アピールするために完璧に寄せた方が良いのか、同一人物でもやっぱ別人なんだよアピールするために明智吾郎がやらなさそうな言動をするか迷ってたA。
ハプニングに弱い。

眠れと言いながらトドメを刺した?
どこのどいつだそれは!

ロキが空気…?
大丈夫だよロキ(■■)
君の出番はこれからさ!


いつも見て頂いてありがとうございます。
ロキが一瞬でもロリに見えた自分は末期です…
UA数多くてテンション高めの状態で書きました…






疑問:君は認知が変わっただけで異世界に侵入できてしまう程に影響を受けた事を忘れたのかい?
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