青年Aのカルデア録   作:向柑

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さっっっっっっむい。

どうなっているんだ、ここ
(缶コーヒー飲みながら)



FGO第2部2章~
温泉入りたい(2部2章攻略済を推奨


 

場所は北欧異聞帯。

雪原にて

 

カルデア一行をじっと見つめる影が一つ

 

「あー…殆ど(タダ)の人間か?

あ、サーヴァント、

通常クラス…ではなさそうだな。純正でもなさそう。

ムーンキャンサーとかいうクラスじゃないよな?

それだと弱点突かれるらしいし…」 

 

声は青年。

 

姿はツノ付きヘルメットの様なものを被った全身暗色で固めたヒトガタ。二の腕に奇妙な記号が描かれた包帯の切れ端を巻いている。

 

彼の周囲には雪が降り積もっていない。

 

「…接触すべきか…?

いやでも、どっちも興味なさげだった…し…?」

 

ふと、嫌なにおいがした。

眉間にしわが寄る。

 

 

 

 

 

「何してんだあのアホ(◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎)

 

 

視線の先で黒い塊が、吹き飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃亡の為の虚数潜航は物理的に引きずり出されることで失敗した。

更に投げ飛ばす事で内部の混乱を誘い、外部装甲をが切り裂かれた。

 

カルデアの拠点、シャドウ・ボーダーにの敵性サーヴァントが侵入した。

 

クラスはセイバー。英雄シグルド。

狙いはカルデアの要であるペーパームーン。

 

ルーラーのサーヴァントであるシャーロック・ホームズとシールダーであるマシュ・キリエライトが、ボーダー内への侵入を拒もうと応戦したが侵入を許してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

のが、見えた(千里眼(偽))

 

瞬時に大量の情報が開示される。

驚いて手にアルミニウムの塊を作ってしまった。

飲みきっててよかった、自分の筋力を数値化するのならA+辺りだろうかと現実逃避する。

 

少しだけ頭が痛む。

何故かあのサーヴァントに対して殺意が湧き上がる。

頭痛はテンション上がって、いつもの装備を忘れたのが敗因だろう、見えすぎて調節できないというのも困る。

サーヴァントのスリーサイズとか肉体情報じゃなくて来歴を知りたかった。

 

指先で陣を描く。

暇つぶしに遭遇する度に暴走させていた巨人達を魔術で呼び集める。

アルミ塊を繰り返し握り、整形しながら思考する。

 

観なければ放置していた。

勘違いや観る世界線を間違えたかと思ったがどうにも違う。

そもそもあの獣臭さを自分が間違えるとは到底思えない。

何故?どうして?自分があれに抱く感情は何だ?

 

ある程度球形になったものに爪で記号を刻む。

首くらい吹っ飛んで欲しいな。

出所のわからない殺意を込めながら。

 

        (炸裂しろ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーロック・ホームズは重症の上に死のルーンを刻まれた。

マシュ・キリエライトでは敵セイバーと力量の差がありすぎる。

ついにマスターに剣が向けられる。

瞳が一瞬青く変わり     

 

その中、突然セイバーが爆発した。

マスターから離れる形で衝撃が起こった。

 

 

 

何が起こったのか理解できず、その場の全員が一瞬だけ硬直する。

 

煙が薄らぎ、少し傷が増えたセイバーはある方向を見やる。

 

「巨人…?」

 

様々な種類の巨人が赤黒いオーラを発しながらこちらへとやってくるのが見えた。

挙動がおかしい。

視認し、剣を構える。排除の為に跳躍を 

 

 

「マハラギオン」

 

 

跳躍と同時に燃えた。

黒い人影がセイバーの側に降り立つ。

いや、僅かに浮いている。

 

「ったく、やっぱフェンリル(太陽を飲み込んだ獣)じゃねぇなお前。」

 

燃えながらも平然としているセイバー。

 

火炎属性の奇襲は意味なかったな

と、若い男の声と同時に複数回の銃声。

セイバーの回避行動によって炎はかき消えた。

 

「あ、つい癖で…まぁ、神秘に唯の銃弾なんて効かないか…

俺もよく状況がわかってねぇんだけどな…そこのセイバー、何か腹立たしい。だからアウト。よって殺す。」

銃を霧散させ、剣を出現させる。

 

 

「誰…サーヴァント…?」

「わかりませんが、どうやら今の爆発は彼のようです。

味方、でしょうか…?」

 

 

 

「貴様…死んだ筈では…」

「俺が死んでいると知ってる?…お前生き残った奴か?

知り合いだったら悪いな、死ぬ前後の記憶及び生前のことは、今の俺には僅かな記録としてしか残されていないし、余分だと判断された情報は省いてる。」

 

相手セイバーが僅かに固まった。

 

「ちゃんとした神霊系サーヴァントならこうはならないんだろうな。

他の(明智吾郎)なら死因の把握してるだろうけど、俺はそれどころじゃなかったからな。

何せ、珍しく(アケチ)が協力を求めたんだ。()()()()()()()快く協力するさ、うん…仕掛けていいかな?」

 

「…目的のものは手に入った。命を拾ったな、ヒトの仔。」

 

 

 

 

 

その一言を残してセイバーは撤退した。

残るはカルデア一行と若い男だけ。

 

 

 

「えぇー」

少しつまらなさそうに男はぼやいた。

男が指を何度か奇妙に動かすと、近寄って来ていた巨人はどこかへと去っていく。

 

くるり、とこの場においてたった一人の人間に体を向ける。

 

 

 

「…初めましてカルデアのマスター。

クラスで言うならアヴェンジャーに該当します。真名を伏せたい為、アヴェンジャーと呼んで頂きたい。(爽やかな笑顔)」

 

「あ、…はい!初めまして、カルデアでマスターをしている藤丸立花です。」

「同じくカルデア所属で先輩のサーヴァントのシールダー、マシュ・キリエライトです。」

 

「おせっかいかもしれないけど、巨人避けの結界貼った方がいいかもしれない。そこのルーラー“死のルーン”を刻まれてるね?

今の俺じゃあ、緩和する程度しかできないけど回復の手伝いをさせていただいてもいいだろうか。」

 

 

 




暇潰しに巨人種に暴走のいざない(デスパレード)かけてた
つい癖で…(撃った)
そんなアイツは北欧出身。


前回よりちょっと間が空きました。
前に投稿した、カルデアから転移する辺りに文を足しています。
そろそろ書きたかった部分に入れそうです…
いつになるかわからないけど…



↓(以下、飛ばしても大丈夫です。


前の塔イベで学んだんだ…
最終再臨とスキル解放だけはしとけってな…
残るはバーサーカー1人!(素材を交換できなかったライダーのゴールデンから目を背けながら骨を求めて合間で周回)

どうしよう、NP付与スキルは10にするべきか…?蘭陵王と刑部姫…!
バビロニア礼装あるからBuster宝具ぶっぱ出来る編成で考えがち。
聖杯に繋がっているやつって大抵ラスボス(某ルーラー幕間)
本編かバレンタインネタ…どっちが早く書き終わるだろうか…



お前は!なんで!缶コーヒーを飲んでいるんだ!
(中身の入ったコーヒーカップを持ちながら)

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