青年Aのカルデア録   作:向柑

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意味を残したかった 壁の向こう



意味を知らなかった 何も無い自分




星を見た
『この程度』なんだよ…!

哀れみもためらいも彼はいらないと言った



FGO第2部〜1章
明確な分岐 (2部1章攻略済を推奨


 

突如起こった遠方からの爆発音と衝撃

 

簡素なベッドに横たわっていた同僚も何事かと起き出している。

 

 

 

 

 

「襲撃か?」

「だと思います。このタイミング(英霊のいない状況)ですし」

「聖堂協会か?それとも新所長の…」

 

「どちらにせよ避難した方が良さそうだ。誰か避難先の候補はあるか?」

「それなら下層部の格納庫はどうだ」

「そういえば避難用の大型コンテナがありましたね」

 

 

人理焼却中、非常時の訓練を何度も行った甲斐あってか皆落ち着いて現状把握と次の行動を決定した。

 

しかし、ドアはロックされているので…

 

 

「誰か開けられるか?」

「それなら僕、奥歯に自爆用の宝石仕込んでいるのでそれを投げつけて爆発させて扉をこじ開けます」

 

「奥歯って…よく身体検査に引っかからなかったな」

「パッと見るとただの銀歯にしか見えない様に加工していましたし…英霊の方々に手直しされたりもしました。

扉からある程度距離を置いて下さい。

もしかしたら破片が飛ぶかもしれませんから毛布でも被るといいかもしれません。…20秒後に破壊します」

 

 

ドアの真正面に立ち、回路を起こす

 

己が想像するのは照明。

ただのオブジェが輝く事でその存在を示す様に、回路の存在を思い浮かべる。

 

指先に身体強化の青緑色の光が走る。

 

 

左手を口の中に突っ込み奥歯を1本抜く。

抜くと言ったが何度も加工し直して出し入れをしているのでとても外れ易くなっている。(それでも今の様な身体能力の強化が必要だが)

 

歯を掌で握り込み魔力を込める

(こんな狭い所に詰められて腹が立つし、気分的には吹き飛ば(メギドラオン)したいけど…

まぁ、適当に爆発させれば良いかな。

自爆用(・・・)だなんて言ってしまったから。)

 

 

確かにに自爆用ではあるのだが自分でもカルデアスが燃えるまで存在を忘れていた。

 

ある程度魔力を込めたら投げる、カウント20ちょうど。

 

 

 

カツン、と扉にぶつかり、

次の瞬間炸裂した。

破片はそこまで飛び散らなかった

 

 

 

「成功です。進めます。」

「あぁ、ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

パァン!

 

銃声。

 

 

突然のことに凍り付く

 

 

ドサリと人が倒れる

最初に外へ出ようとした職員が餌食となった

 

 

攻撃を受け飛ばされた距離、銃声からして敵は近い。

 

 

眉を寄せ、警戒度を上げる

視線を動かす

 

ここに残っているのは自分ともう1人の職員。

既に藤丸君の調整用術式は担当の僕が完成させており、これ以上手を加える事は無いだろう。

 

常に状況の変化する現場及びマスターのバックアップでの重要性は、既に出来上がった物をいじる自分でなく、カルデアでのバックアップをしていた彼の方が大きい。

 

 

 

僕の仕事は終わっている。

格納庫へと行くべきは、彼だ。

 

 

 

 

「囮やります。格納庫へ行って下さい」

「しかしアケチ君…!」

「藤丸君達にまだ必要なのは貴方です」

 

「…………しかし、君はまだ若いだろう…!」

「人理焼却みたいな状況がまた訪れたら僕より貴方の方が必要である事は、ご自分で分かっていますよね」

「……………!」

 

 

“見捨てて行けば、良かったのに”

 

今の僕と一緒に行動すれば全滅だとわかっているだろうに

 

 

 

あと一押し必要か

 

「そうだ、取引にしましょう」

「?」

 

“取引だ”

 

「僕、カルデア辞めます」

「…?」

「最近ストレス溜まっていたんですよ、

ちょうどいいサンドバッグがあるので使います。

僕の代わりに彼等について行って下さい。」

 

“まさか、断ったりしないよな?”

滅茶苦茶だが言い訳だ。大義名分だ。

今の僕等に必要なものだ。

 

「職務を放棄した僕の代わりに仕事をして下さい。

辞表渡すのでレオナルド氏に渡して頂きたいです。」

 

“僕の代わりに”

 

「……受け取ろう」

「良かった」

 

“頼む!”

 

 

どこかで見た様な光景が頭にチラつく

 

ハンカチを渡す。

辞表なんて持っていない事は相手もわかっているだろう。

 

皮肉だと思う。

別れや手切れを意味するハンカチを渡すだなんて。

 

 

「出たら結界貼ります。走って格納庫へ」

「了解した」

 

寝具からシーツを剥ぎ取る。

強化魔術で強化し、これを核に結界を張る。

 

 

まぁ、3分でも持てば良い方じゃないか?

 

 

「どうぞ!行って下さい!!」

「ありがとう!ゴロー君!絶対に辿り着いてみせる!」

 

すぐに姿は見えなくなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デスパレード(精神暴走)

 

 

 

結界を壊そうと攻撃していた敵の半数の様子が激変した。

 

突撃、敵は同士討ちを始めた。

流れ弾に気をつければそれほど警戒しなくて良いだろう。

 

四肢の筋力低下術式は青い炎で燃え尽きた

 

 

 

 

 

 

 

 

さァ邪魔は消えたぞ誰も見ていなイ監視していた機械も止まっているお前ヲ阻むものは何一つ無いどうすル?立ち向かウのか?逃げるのか?どちらでも受け入れよう!我ハ汝、汝は我。お前と俺はニアリーイコールデは無くイコールだ!お前の意思ガ我が意識であるのダから!どうする?ドウスルどうするアケチゴロウ!!

 

「…うるさい」

 

 

勝手に顔を仮面が覆う。

 

 

 

ガギィィン!

 

 

敵の弾道を手に持つ武器で逸らす。

 

 

「はぁ…脱出に確実なプランを持っていなかったのは痛いかな」

ハハハ!!!マヌケだなァ!

「うるせぇつっただろうが…はぁ…面倒な…」

何だよ自殺志願?ケッつまんネーの

「脱出手段自体は確保している。できるかどうかは置いておくとして」

 

 

 

 

テトラカーン(物理反射)マカラカーン(魔法反射)

 

 

 

 

 

やりたいことがある

 

 

 

 

 

 

チャンスは、今しかない

 

 

 

どうしても、行きたい場所がある





最初の方の会話は敬語が明智君。
アラサー位の2人に明智君の計3人でいた。
空白いっぱいだなーこのシリーズ(棒)



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