もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

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どうも白だし茶漬けです。
いよいよお待ちかねのベルファストさん登場です。
やっぱメイドって良いですね。自分もメイド欲しいです。
さて、アニメの話数的には2話は前回で終わってますのでさしずめこれは2.5話と言った所でしょうか。
というかまだ2話しか進んでなかったんかい(´・ω・`)



メイドと食事と人格と

第8話【メイドと食事と人格と】

 

いい匂いがする。外はまだ寒いから炬燵でぬくぬくしてる。

あの頃の寒さが嘘みたいだ。安心したからかぐっ〜とお腹が鳴った。

ご飯何かな?今日はここに来た記念日だからご馳走だって言ってたけど...少し楽しみ。すると足音が聞こえてきた。もう出来たのかな?

 

_全く...あの人はお身体が弱いのに...

 

あの人とは違った。その人は髪は短く、色は白かった。

 

_お前は...あぁそうかお前が天城さんが言っていた奴か。ふん、軟弱そうなやつだ。

 

目付きが鋭くて怖い。何か...悪いことしたかな...

 

_なぜそこまで怯えるんだ...別に取って食おうとはしない。

 

_まぁ、そんな鋭い目付きで見られたら誰でも怖いと思うのも無理はないと思うけど?

 

また違う人が来た。今度はあの人のように髪は長いけど黒い。あの人は髪の色は栗色だったはず。

 

_赤城か...ふん、お前みたいに良からぬことを考えてるやつと比べれば、正直でいいと思うがな。

 

_だから未だに他の子達に怖がられるのよ。現に今この子だって怖がってるじゃない。

 

なんか喧嘩をし始めた。え、えーと...喧嘩は良くないよ...

 

_別に好かれようとは思ってない。だいたい、お前はいつも...

 

_貴方だって!...

 

喧嘩は...ううっ...ヒグッ...ダメだよ...やめようよ...

 

_そこまでにしなさい。泣いてる子がいるのに続けるつもり?

 

_あ、天城姉様!あの...それは...

_いやこれはだな...

 

_だからなんですか?

 

__すみませんでした。

 

二人とも正座して謝った。見てるこっちも怖かった。

 

_ふふっ、ならよろしい。さぁ、ご飯にしましょう。今日は冷えるから鍋にしました。

貴方が来たから少し奮発しちゃいましたよ。さぁ、食べましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔を思い出した。その夢で目が覚めた。

グラッとふらつく。あぁ...まだ、頭痛てぇ...

外を見るともう夜だった。あれからずっと寝てたのか...

コンコン

ドアのノック音がした。誰かと会う約束してたかな...?

 

「どうぞ。」

 

ドアが開けられ、すると驚く姿だったので眠気が覚めた。

 

「失礼致します。ご主人様のご様態の確認のため伺いました。」

 

ご主人様...?え、なんて?というか...メイド服?同じような服装をした子が確かいたはずだけど...こんな人いたっけ?

 

「えっと...誰かな?」

 

「失礼致しました。お初にお目にかかりますご主人様。私はベルファスト。ロイヤルメイド隊のメイド長を努めさせて頂いています。」

 

彼女は笑顔でそう言った。

 

 

 

_約半日前 アズールレーン 近海

 

「通りすがりのメイドでございます。」

 

メイドと名乗る妙な格好した奴が敵の一撃を防いだ。

それにしてもあの格好は確か...

 

「大丈夫?瑞鶴。」

 

「メイド?何の冗談なの!?」

 

「大真面目なのよそいつは。ロイヤル エディンバラ級軽巡洋艦 二番艦ベルファスト。こんなふざけた格好してても歴戦の強者よ。甘く見ないことね。」

 

確かに...先程の一撃、敵は疲労していだが、渾身の一撃だったはず。

それをこいつは顔色一つ変えずに防いだ。只者では無いな。

 

「ご機嫌麗しゅうございます。鉄血のプリンツ・オイゲン様。このような場所でお会い出来るとは、奇遇でこざいますね。」

 

「そうね。鉄血とロイヤル、遠く離れた海でここで決着を付けるのも悪くないわね。」

 

二人とも笑顔が絶えないが、その目の間には火花が散っているようにも見えた。

 

「私は一向に構いませんが。そうなればこちらは全力で御相手させていただ来ます。」

 

「あれは...」

 

気づけば周囲はロイヤルの艦隊に囲まれていた。事前にこのことを察知したのか随分と手際が良い。

 

「ロイヤルの主力艦隊...」

 

「いかがなさいますか?」

 

いつの間にか形勢は逆転していた。相手もそろそろ限界のはずだが...

こちらもダメージが...も...う

 

 

 

 

 

 

「潮時かしら。撤退よ二ーミ。」

 

「くっ...分かりました...そこの貴方!いいですね?次に会うまでその態度を改めるように!」

 

「ムニャ...眠い...」

 

相変わらずの眠たそうなラフィーちゃんを見て、二ーミと呼ばれた彼女は怒っていた。真面目そうだから態度を見て、イライラしてるのかな。綾波ちゃんも一緒に撤退していく。すると、指揮官の言葉を思い出した。

 

『それがどうした。あいつは敵だ。倒すべき敵だ。戦えない奴は下がっていろ!』

 

『答えに悩んでるなら戦わない方がいいかもな。』

 

私...悩んでるのかな...

 

「綾波バイバイ。またね。」

 

ラフィーちゃんはまるで友達と別れるように手を振った。綾波ちゃんはどこか悲しそうな顔をして撤退したいった。

 

「綾波ちゃん...」

 

私は何も言えなかった、何も出来なかった。答えも見つけられず、そのせいで指揮官にも怒られた。私はどうすればいいのかな...

ザザッ...

「どう...した。敵が...撤退したな...らそっちも早く戻..れ...」

 

指揮官からの通信だ、だんだん普段の指揮官になってきた。でも様子がおかしかった。何か苦しそう...

 

「し、指揮官?大丈夫ですか?何か苦しそうですけど...」

 

「大丈...夫だ...それ...よりも早く...撤退し.....」

 

ドサッと倒れる音がした。そこにいる人達の動揺した声も聞こえる。

早く戻らないと!

 

「エンタープライズ様!?」

 

ベルファストさんの驚いた声を聞いて振り返るとエンタープライズさんも倒れていた。その日は心がごちゃごちゃしながら帰ったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_同時刻 アズールレーン基地 司令室

 

「指揮官!大丈夫か!」

 

「お兄ちゃん!」

 

「指揮官様!どうかしっかり!」

 

くっそ...鼻血が出てきて頭も痛い...今までの音の音程とその攻撃位置を参照して、次の攻撃位置を計算して予測し、その上そこからもう一人の攻撃位置やタイミングまで予測したからかなり集中して無理をした。

 

「大丈夫だ...それよりも...負傷した子達の修復の準備を...頼む」

 

やばい...もう無理かも...

俺はその場に倒れた。KAN-SEN達の声も聞こえずそのまま意識が途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

_現時刻 アズールレーン基地 自室

 

「そういえば...そのまま倒れたんだった...すまなかった。」

 

「いえ、ご主人様も指揮のお務めご苦労さまでございます。」

 

「ん〜そのご主人様って言われるの恥ずかしいな...いや、呼び名は何でも良いんだけど...ちょっとな...」

 

メイドにご主人様と呼ばれる。男にとって夢に見たシチュエーションだ。それがこんなに気恥しいとは思わなかった。

 

「ふふ、メイドですから。それよりもご主人様、お食事に致しますか?お風呂に致しますか?それとも...」

 

こ、これは!漫画とかで良くある伝説の!!いや、落ち着け...ここは冷静に...威厳ある指揮官としての姿勢を保たないと...!

 

「もう、ここでお休みになられますか?」

 

ああああああ違う!そうじゃない!いや、会ったばかりだからないだろうとは思った。あぁ、でも生で聞きたかったなぁ〜...

そういえば、晩飯はまだ食べてなかった。今の時間は...23時か...食堂はもう閉まってるだろうな...

 

「腹は空いたけど...今の時間なら食堂は開いてないだろ。どうするんだ。」

 

「僭越ながら、私がご提供させて頂きます。」

 

メ、メイドの手料理...だと!え、すっごい楽しみ。

 

「あ、じゃあ...お願いします。」

 

「かしこまりました。では、鍵を預かっておりますので食堂に行きましょう。」

 

こうして、俺はベルファストと一緒に食堂に行った。

ん?ちょっと待て...ロイヤルの料理は食べたことある...味は...うん美味しい物も確かにあるが...不味いものと差がありすぎる印象だ。

まぁ、ロイヤルに住んでたことあるから多少慣れてるけど...

 

 

 

 

_アズールレーン基地 食堂

 

いつもは他の子がいて喋り声が絶えないが今は俺とベルファストしかいないので聞こえてくるのは料理の音だけだ。

 

「少々焼き上がるまでに時間がございますので。しばらくお待ちください。」

 

そう言い、オーブンに料理を入れ、その後、俺に紅茶を差し出した。優しい香りが漂ってくる。

俺はちょっと猫舌なのでふぅふぅと少し冷ましてから飲む。紅茶は好物の内に入るので自分で紅茶を容れたりするが、それより遥かに美味かった。

 

「目が覚めたとしてももう夜分遅いのでカモミールティーに致しました。お味はどうでしょうか。」

 

「すっごく美味しいよ。ありがとう、ベルファスト。」

 

「お褒めに預かり光栄でございます。」

 

彼女は丁寧に頭を下げた、折角なので一緒にと誘い、ベルファストもお言葉に甘え前の席に座った。

 

「まだもう少し掛かりますのでそれまでに少しご質問させて頂きます。」

 

「質問?良いけど。」

 

と、言ってもやはり、俺の事...普段の時と戦闘時でのことだろうな...

 

「ご主人様は、二重人格なような体質を持っているとお聞きしました。ご主人様はそれをどう思われているのですか?」

 

おっと、もう聞いていたのか。それは話す手間が省けた。しかし、それをどう思っているか。か...

 

「どう思ってるかかぁ...そうだな...まぁ、今に始まった事じゃないし、もう慣れたっていう感じかな。」

 

「慣れたと言いますと。その体質は随分と昔から?」

 

「そうだな。まぁ、最初にこれに気づいたのは10歳の頃かな?んで本格的にこれになってしまったのは軍学校の時だったから...17歳ぐらいの時かな?」

 

「なるほど、二重人格は人格が入れ替わるとその時の記憶は残らないと耳にしますが...どうなんですか?」

 

まぁ、大体はそうなるな。でも俺の場合はちょっと違う。

 

「それが妙でな...大体のことは覚えてるんだよ。なんて言うんだろう感覚としては、人って夢を見るだろ。その夢の中の自分は何故か体が自分の意思とは関係なく動くというか...あぁ説明ができない…」

 

自分の語彙力の無さと表現力の無さに絶望した。言葉で伝えるのは難しいな...

 

「つまり、普段のご主人様の意識は人格が変わっていてもはっきりと持っているということでしょうか。」

 

え、これで分かるの?頭良すぎ...完璧かこのメイド。

 

「まぁ、そういうことかな。戦闘の時がああだからせめて、普段は優しく接していきたいんだ。たとえ気味悪がられようとも、俺のことをどう思っても、普段の俺と戦闘の時の俺が矛盾同士の存在だとしてもそれを含めての俺だから受け入れている。これが俺だから。」

 

「成程...立派な心がけでございます。その志、忘れぬようお願い致します。しかし、皆様は指揮官のことを信頼していますよ。さて...そろそろ焼き上がる頃ですね...失礼致します。」

 

ベルファストが席を立つと同時にチンッと音がした。オーブンからいい匂いがしてきた。

 

「今回は夜分が遅いためシンプルかつ軽めの食事をご用意しました。【コーニッシュパスティ】でございます。」

 

コーニッシュパスティ...ロイヤルの郷土料理の一つだ。パイ生地の中には羊の肉や野菜等を包んで最後に焼き上げる料理だ。

一口サイズに切ると中には肉は入ってなく、野菜だけが綺麗に入っていた。

 

「夜分遅くの肉は不健康な故、今回は野菜のみとさせて頂きました。お味はどうでしょうか。」

 

「いや、野菜好きだから美味しいよ。ありがとうこんな夜遅くにご飯作ってくれて。」

 

あまりの美味しさにあっという間に食べてしまった。ベルファスト皿を下げ、鮮やかな手つきで皿を片付け終えた。

 

「お褒めに預かり光栄でございます。それでは、お風呂にへと参りましょう。」

 

次に彼女は最初から用意したのかタオルやシャンプー等のお風呂セットを出した。手際良すぎたろ。

それから、俺たちは風呂場へと行った...ちょっと待てここで質問だ

 

「なぁ、流石に風呂は俺一人だよな?」

 

「ご主人様のご命令ならお背中をお流し致しますが?」

 

「いやいやいや、いいです大丈夫です問題ないです。」

 

そんなことしたら俺の理性が持たない。

 

「ふふっ、では私はこれで失礼致します。」

 

「あぁ、そうだ!頼みたいことが二つあるんだけど良いかな?」

 

「はい、なんなりと申してくださいませ。」

 

「一つは、明日女王様...クイーン・エリザベスと会って、謝りたいことがあるから。連絡をしておいてくれ。」

 

謝りたいこと、指揮をしている時の無礼だ。あの時は相当酷いことを言ったから...その後俺は倒れてしまったから...まだ会えてないから謝ってない。

 

「そして、二つ目は...エンタープライズのことだ。あいつ、まだ目が覚めてないんだろう?連戦で疲れてるのにまだ修復もロクに済んでないはずだ。だから、少し面倒をみてくれないか?」

 

俺とエンタープライズはあの時の衝突でまだ関係が良いとは言えない

むしろ悪い関係だろう。そんな俺がお節介をやいたらまた溝は深まるだろう。だがベルファストなら何とかするだろうと根拠の無い直感を信じ、頼み込む。

 

「かしこまりました。では、そのようにお受けします。やはり、話に聞いた通り、貴方は優しく、お人好しなんですね。」

 

「お人好しって...そうなのかな?じゃ、俺は風呂入るから。おやすみベルファスト。」

 

「おやすみなさいませ。ご主人様。良い夢を。」

 

ベルファストと別れ、俺は風呂に入る。

...ふぅ、明日はどうなるのかな...

 

 

...よく考えると、あの襲撃は一体何だったんだ?何故わざわざ基地に帰る途中の部隊を襲ったのだろう?襲うなら補給物資を運んでいる委託途中の部隊を襲うべきなのに、あの部隊は近海の偵察部隊だ...襲うべきメリットがほぼ見当たらない...うーん何故だ...?俺は考えながら風呂から上がり自室へと戻った。

二人のKAN-SENの存在に気づかないまま...

 

 

 

 

 

 

「ふむふむ...あれが指揮官でござるか...」

 

「全く...なんで私まで...衣装が似てるからって私はニンジャでもなんでもないんだけどなぁ...」

 

「静かにするであります。霧島殿!決行は明日の夜でございます故」

 

「分かってるよ暁。というか、私たちをここに潜入させる為にわざわざ部隊を...しかも、エンタープライズを基地から離れさす為にその妹のホーネットがいた部隊を襲った訳だしね。そんなにあの指揮官が重要なのかね?」

 

「拙者には分かりませぬが...赤城さんからのご命令であるのできっと何か意味があるかと。」

 

「ふぅん...ま、いいやとにかく、明日だろ?早く隠れよう。」

 

「あ!待って!こんな暗い所で一人にしないでー!」

 

あんたそれでもニンジャなの...

もしもの話(R-18)を観測しますか?

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