もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

114 / 159
いつの間にかアズレンも属性が多すぎる子も多くなってきましたね……

え?なんですか?清純スケベ系サキュバスお嬢様って引くしかないじゃん。出すしかないじゃん。他にも色々多すぎて驚きです。

さて、そんな訳でアンケートの結果ですが……なんと!R-18小説……出します!出てしまいます!

アンケートチラ見したらもうこれ確定じゃね?と思ったので実はほぼほぼ完成しています。

R-18版は、本編とは関連はちょっっとだけある感じで、一話完結型にしようかなと考えていますので、良ければぜひご拝読下さいませ〜!


変わらない物は

 

今日の朝は少し気が重い。昨日オロチさんに言われた事にまだ引きずられている感じだ。

 

_貴方、これ以上戦ったらセイレーンに戻るわよ

 

「……やだなぁ、戻るのは」

 

窓に見える海を見渡し、俺は昨日の話を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セイレーンに、戻る……ですか」

 

「貴方最近、異様に耳が良くなった事とか、目が良くなった事って無い?」

 

「あっ……」

 

そういえば、誰かの足音が近くに聞こえるような事はある。足音だけじゃなく、微かな喋り声も拾えるようなことも何度かある。

 

思い当たる節が何度もあると表情で読み取ったオロチさんは一際険しい目を向けた。こんなオロチさんを見るのは初めてだ。

 

気だるげで気ままな猫の様な人なのに今はそんな雰囲気は無い。蛇に睨まれた蛙の様に背筋が凍りつき、味方の筈なのに、マーレさんと対峙しているかの様な緊張感が走る。

 

オロチさんの目が紅く光りだし、俺の胸をじっと見ていた。

 

「私の眼から見ても予想以上にセイレーンの因子が活発化しているわね。立て続けに戦闘を行ったせいか、それとも、長門やビスマルクのメンタルキューブに入り込んだからなのか……」

 

「あの、もしこのまま俺が戦ったら……」

 

「身体機能が麻痺したまま生きていく事になる。つまり、これから一生味も感じられないし、感覚も失う生き地獄になるって訳」

 

俺はとてつもないショックを受けた。味もしない食べ物を食べる苦痛は分かっているし、何も感じられない怖さも知っている。

 

あんな事がもう一度来るというのは、ある意味死刑宣告と変わりない。これから一生味をしない食べ物を食べ、風や海の感触も感じられないのは、死んだのと同意義なのだから。

 

「またそんな風になりたくないのなら、もう戦うのは辞めなさい。私はちゃーんと、言ったからね?」

 

「……はい、ありがとうございます。それにしてもオロチさん、何だか最初と随分雰囲気が変わりましたよね」

 

「ん?どういう事?」

 

「母さんの姿になってた時は、何か上から目線で難しい口調を使ってましたけど、今はなんと言うか砕けた口調で、少し掴み所が無いけど、気遣い出来る人になったなって」

 

「それは大間違いよ。口調はここを最速で溶け込むにはどんな口調をすれば良いのかを研究して導き出した結論だし、気遣いもした覚えは無いわよ」

 

「他のKAN-SENもいないこの場所で待っててくれて、俺一人にだけこんな事言っておいてですか?」

 

きっと他のKAN-SENが居てこの事を知らせれば、間違いなく皆は俺を戦わせないようにし、戦闘でもかなりを無理をする事は間違いない。

 

オロチさんはそれを予見して、誰もいないこの時間、この場所でこれを伝えたんだろう。

 

「まっ、貴方の好きな様に解釈しなさい。私は私でのんびりしておくから、貴方も程々にしなさいよ〜」

 

 

 

 

 

 

_そして、今に至る。

 

今日は、何となく基地の海岸に足を運んでみた。まだ誰も海には来ておらず、広々とした砂浜にはポツンと俺1人の状況は、まるで今は自分が世界で1人だけの人間と思わせた。

 

靴底から伝わる砂を踏む感触、真夏の日差しに潮の香りとさざなみ。これだけの音や光景が感じられるのが、俺がまだセイレーンには戻ってないと噛み締められる。

 

そう言えば1年前、味覚を失った俺はこんなふうに海に来たことがある。味覚を失ったと言っても、徐々に無くなっているタイプだったから、海を飲んで失った味覚がどんな物か試してみたら、結果は最悪、全ての味覚を失っていた。

 

口の中に味のしない塩のザラつきと、味のしない透明なぬめりで飲めたものじゃない。まぁ、元々海水自体飲めたものじゃないけどね。

 

味もしなくなったから作ってくれる料理を食べるのも辛かった。味がしない物を食べる辛さというより、何も知らないで作ってくれた料理を『美味しい』と嘘をつく方が辛かった。それがまた繰り返されるとなると、くるものがある。

 

「どうなるのかな、俺……」

 

沈む気持ちを体現するかのように砂浜に腰を下ろし、不安を胸にぼーっと海を眺めていると、突然後ろから声をかけられた

 

「そんな所で何をしているんですか?」

 

聞き覚えのある声はネージュさんだった。ネージュは気になりつつも砂浜に足を踏み入れ、俺の隣に座ってくれた。

 

「今日の執務はお休みですか?」

 

「はい。連合演習の準備も順調ですし、今の所振られている仕事は無いですね。ネージュさんも今日は休みですか?」

 

「いえいえ、私の方は凄く大変ですよ。もう忙しすぎてあたふたです。今日は半休で、午後から大忙しです」

 

ネージュさんもジンさんと同じく、後方支援隊の所属だが、ネージュの立ち位置は少し特殊だ。

 

ジンさんが後方支援隊のトップ。つまりは俺達に物資の補充の諸々をサポートをしてくれる役割を担っている。

 

リアさんがそれの補佐。最近はこっちの執務も手伝ったりしてくれてかなり幅広いサポートをしてくれている。

 

リフォルさんがKAN-SENの武器の開発や、設計図に基づいた改造やその開発。

 

そして、ネージュさんは主に情勢の管理が主な仕事だ。簡単に言えば、世界のバランスを保つのが大きな役目だ。

 

様々な陣営が協力する中で、やはり陣営同士のいざこざは避けられる事は出来ない。その結果生まれたのがレッドアクシズという勢力と、そのぶつかり合いだ。

 

その反省を活かすように、各陣営から情勢のバランスを保つ組織が後方支援隊に作られ、政治、貿易、海域の管理等、特定の陣営が力を持ちすぎないように管理していると言う。

 

ネージュさんはその代表責任者であり、肩書きだけなら俺の次に力があると言ってもいいかもしれない。

 

そんなネージュさんは、あまりの多忙さに疲れているのか、大きな欠伸をしていた。

 

「ふぁぁ……んー、やっぱり徹夜明けは眠たいですね」

 

「だったら早く休んで下さいよ。多忙で倒れたとなれば、それこそダメですよ」

 

「分かってはいますが……マーレ君の事を考えると、何だか良く眠れなくて」

 

首にかけてあるペンダントをネージュさんは無意識に握っていた。

 

ネージュさんとマーレさんは、幼なじみの関係らしい。小さい頃から家柄事情で絡みがあり、違う陣営の出身でありながらもお互い打ち解け合う仲……だった。

 

それが今は敵同士、ネージュさんは立場上あまり対面していないが、それ故に思う所もあるんだろう。一体何をやろうとしているのか、どんな目的で敵意を向けているのか、未だに謎なマーレさんを1番知るネージュさんに、俺は質問を投げた。

 

「あの、ネージュさん。マーレさんは一体何をやろうとしてると思いますか?」

 

「マーレ君が何をやろうとしているか……ですか?」

 

これが最大の謎だ。マーレさんがやった事は大きく纏めると2つ。

 

1つは全陣営の上層部の虐殺。これにより上層部はほとんどの機能を失い、アズールレーンに余力を注ぐ力を無くしている。言わば飾り状態と言っても過言では無いだろう。

 

そして2つ目が、黒いメンタルキューブ。ブラックキューブと呼ばれている物の回収だ。

 

今まで確認できている中でマーレさんは北方、鉄血、重桜、ユニオンの計4つのブラックキューブを回収している。

 

そもそもブラックキューブ自体がどんな物が分かってはいない。だがマーレさんは、これは『本質を叶える物』とは言っていた。本質というのが何を指しているのか分かっていないが、アレを使って何かをしようとしているのは確定だ。

 

そして、マーレさんはその何かをネージュさんに聞けと言っていた。

 

「うーん……もしかしたら、いやでも……」

 

「何か心当たりがあるんですね?」

 

「はい。でも、本当にそうなのか分からないのです。マーレ君は、本当に変わってしまったのですから……」

 

するとネージュさんは首にかけてあるロケットペンダントを服の下から出し、ペンダントの中にある写真を見た。

 

ペンダントの中の写真には、小さい頃のマーレさんが写っていた。

 

「そういえば、ずっとそのペンダントしてましたよね。あれ?そういえばマーレさんも同じような物持っていた様な……」

 

北方連合で出会った時に、ちらりと見えた金色のペンダントは2つあった。1つは間違いなくネージュさんが持っているのと同じ物であり、鉄血でネージュさんが持っているのと同じ物を返され、基地に帰った後ネージュさんに返し今に至る。

 

つまり、あのペンダントはペアペンダントなのだろう。

 

「このペンダント、私がマーレ君にあげた物なのです。マーレ君がロイヤルに帰る時、こっそりお母様やお姉様達には内緒で、離れていても、お互いの事を思い出せるようにって思ってあげたんです。まさかまだ持っているなんて、思いもしませんでしたけどね」

 

心做しかネージュさんは笑っていた。自分があげたペンダントをまだ持っていた事がそれほど嬉しかったのだろう。

 

「あ、マーレ君が何をしたがっているのかですよね?ごめんなさい、脱線させてしまって。私の考えでは、マーレ君の願いは多分……『世界平和』。これに尽きると思います」

 

「世界平和……ですか?でも、マーレさんがやってることって……」

 

「はい。今マーレ君がやっている事は世界の混乱を招く行為。むしろ世界を滅ぼしかねない事をしています。でも、マーレ君の行動理念はいつもそれでした。誰かの為になれるのなら、自分の事を顧みない姿勢でした」

 

確かに、それを感じさせる行動はいくつかあった。だけど、そうなるとマーレさんの行動は矛盾している。矛盾だらけだ。そうなるとやっぱりマーレさんの目的が分からない。

 

本当に謎が謎を呼んでおり、進んでいるどころかその場で足踏みしている感じだ。なんとも焦れったい感じがする。

 

「やっぱり直接聞き出すしか無いよなぁ……」

 

「でも、マーレ君は頑固者ですから難しいと思いますよ?」

 

「ですよねー……」

 

あのマーレさんがすんなりと自分のやる事を素直に言う筈が無い。そうだったらこんなに悩む事は無いのだから。

 

もう手詰まりで呆れかえり、ゴロンと砂浜で寝転び、暑い夏の日差しを無防備に受けて時間を潰した。

 

「にしても世界平和……ですか、なかなか大きな事を言ってたんですね、昔のマーレさんは」

 

「まぁ、まだ私もマーレ君も10歳行かない時でしたから。あまりに鵜呑みにはしないでください。だけど、マーレ君、変わって無いと思うから……」

 

「変わってない?」

 

「性格とかは結構変わっているんですけど、報告書を見た感じ、思想とか誰かを守る様な行動は変わってないと思うんですよね……」

 

「うーん、でもなーんか当たらずとも遠からずな感じなんですよね」

 

「それは、マーレ君として生きてきたから……ですか?」

 

「……それでも俺は、マーレさんじゃないですよ」

 

数年間、俺はマーレさんとして生きてきた。まぁ、今でも俺は世間から見ればマーレ・テネリタスだ。

 

着任時からその名前を使い、今更実は重桜の人間が指揮官をやっていましたと世間に知られれば大騒ぎだ。今だって上層部がまだ後任を整ってない時に、騒ぎを起こせば混乱は静まることを知らなくなる。

 

だからこそ、俺はマーレ・テネリタスで居続け無ければならない。けど、それで俺の全部が否定される訳では無い。俺は俺、天城優海なのだと言ってくれる家族や仲間がいる。それだけで、俺はこうして居られるのだから。

 

「確かに俺は、マーレさんとして何年も生きてきました。オセアンさんにも、もしマーレさんが順当に生きていたら、こんな風になっていたのだろうって言ってました。だけど、それでも俺は、俺なんです。例え、これがマーレさんと似た性格になってしまったとしても、今こうして生きているのは俺、天城優海だから」

 

「……えぇ、そうでしたね。さて、そろそろ私はこれで失礼しますね」

 

「もう良いんですか?」

 

「はい。優海君も、お身体には気をつけて下さい」

 

ネージュさんは立ち上がり、笑顔で小さく手を振りながらこの場を去っていった。

 

それよりも最後の言葉……心にくるなぁ。

 

体を大事に、それは今の俺に取っては軽く受け流す事も出来ない状態であり、重く受け止め無くてはいけない物なのだから。

 

 

 

 

 

 

_同時刻にて

 

どこかの水底の基地にて、テネリタスが各々の人生を満喫している中、ここにも連合演習の情報が得れた。

 

と言っても、日時や全ての陣営で生放送される程度の一般的に出回っている情報だけであり、正確な場所は掴めていない。まぁ場所に至っては大抵の予想が出来ると同時に、KAN-SEN達の動向を探れば推測は可能だ。

 

最近では重桜のとある場所が大幅に整備されているから、おそらくはそこでやるのだろう。

 

片手間にミルクを少しだけ入れた紅茶を飲み、頭の中で連合演習中のアズールレーンに対する作戦を練っていた。

 

「何だか世界は盛り上がっているわね。でも、これもマーレの計画通り……でしょ?」

 

すぐ近くにいたミーアさんがこの部屋の椅子に座り、持っていた紅茶を少し多めのミルクと砂糖を入れて一口飲んで話しかけてきた。

 

「まぁ、そうですね。黒箱と上層部が壊滅状態になったとすれば、上層部が気になる所と言えば各陣営のパワーバランスでしょうから」

 

結局、人類が1番恐れているのは同じ人類という事だ。折角セイレーンや俺達という共通の敵がいるのに、いつまで経っても隣のヤツを信用しようとはしない。

 

結局は我が身が可愛いんだ。自分さえ良ければそれで良い。結局は他人。どうでもいいと思っているから戦争が起こるんだ。そこには大義や正義なんて物が無いように、この連合演習における意味も無い。

 

「それに、恐らくですがセイレーンも新たな上層部とのコンタクトを取るはずです」

 

「確かセイレーンと上層部は繋がっている……だったわね。元々メンタルキューブ、KAN-SENはセイレーンの技術だから」

 

「その通り。頃合を見て俺達もそこに襲撃し、宣戦布告をして名前を名乗ります。そして人類にアズールレーンへの不信感を抱かせ、そこからエックスをあぶりだします」

 

テネリタスという家柄はロイヤル全土に広がっている。ロイヤルの国土は陣営の中で上位に位置する為、俺が名乗りを上げれば必ずロイヤルから綻びが生まれ、アズールレーンに対しての不信感を抱くはずだ。

 

そこにセイレーンとコンタクトを取る上層部を見せつけれれば……もう確定だ。

 

そこでエックスのリアクションを見極め、あわよくば正体を見極める方針だ。

 

「でも、それだけが目的じゃないんだよね?」

 

「……何が言いたいのですか?」

 

「あの子、優海君を本当の意味での【天城優海】にしたいんだよね?だって、あの子は今貴方の名前を使って生きているから……」

 

「考えすぎですよ。それにアイツが俺の名前を使って生きようが勝手です」

 

「むぅ、素直じゃ無いね。昔の頃はおばぁちゃん〜って言って甘えてきたのに」

 

「なっ……!」

 

いきなり昔の事を言われたから飲んでいた紅茶を吹き出し、口元に付いた紅茶やテーブルにこぼれた紅茶を拭きながらミーアさんを睨んだ。

 

ミーアさんは昔の俺を思い出したのか、柔らかな笑顔を浮かべた。

 

「今でも私は貴方のおばぁちゃんだから。甘えても、良いんだよ?ほら、おいで〜」

 

ミーアさんは両手を広げて俺が来るのを待っていた。おばぁちゃんと言うが、ミーアさんはオロチのキューブによって全盛期の姿で生まれた為、外見は20歳前後であり、とても祖母には見えない。

 

微かに香る花の匂いや、年齢相応の白く、滑らかな肌が見え隠れする中、俺のプライドがミーアさんの誘いを乗ることを受け入れ無かった。

 

「からかわないで下さい。俺はもう子供じゃないんだ」

 

()()()()()紅茶をグイッと飲み干し、机に叩きつけるようにカップを置き、この部屋から出ていった。

 

「マーレ……いくら歳を重ねようとも、親にとって子供は子供なのよ?」

 

 

 

もう子供じゃない。そういう事を言うのを子供っぽいと言われるのだろうか。ついムキになってしまって基地から出ていき、今はロイヤルのとある時計塔の屋根に座り、ロイヤルの風景を眺めていた。

 

昔と変わらない街並みに、忙しなく歩いている奴もいれば、家族と一緒に仲良く歩いている奴らもいた。

 

皆、この景色や日常が変わらないと思って生きている。今ここに、この街を破壊できる奴が時計塔に居るのにも関わらず。

 

もしもここで砲撃を1つ落とせば、落とした所の人々は四肢をもがれて死に、それだけでこの世は地獄となるだろう。

 

俺も昔はそうだった。日常は変わらず、将来を見据えて生活し、戦いなんて縁のない時を過ごすと思っていた。

 

だが、それはセイレーンによって一瞬で壊された。俺の母さんも、俺自身も、何もかも全てを無くした。

 

あの時、セイレーンの攻撃が無ければ、今頃俺は一体何をしていたのだろうか。気まぐれに世界を回り、慈善事業でもしていたのだろうか。

もしもあの時、セイレーンがいなければ……俺はネージュと一緒に過ごせてたのだろうか。

 

「……ネージュか」

 

ふと彼女の名前を呼び、首にかけている少し焦げたペンダントを開き、その中にある小さい頃のネージュの写真を見つめる。

 

アイツはあの時から変わっていなかった。俺とは違って何もかも。

 

だけど俺は何もかも変わってしまった。もはや人と言えるのかどうかまでに来てしまった。

 

だが、そのおかげで力が手に入った。力さえあれば、どんな事でも成し遂げられる。

 

それは歴史が証明している。いつだってこの世界を支配して来たのは、力ある者だけなのだから。だからこそ、俺は、もっともっと力を手に入れなければならない。

 

今向こうにある路地裏には飢餓に苦しむ子供達がいる。明日生きるどころか、今生きるかどうか瀬戸際までいる。しかし誰も見ないし、見ようともしない。それはなぜか。

 

それが出来るほどの力が無いからだ。

 

力の無いものは、あんな風に何も出来ず、生きる意味さえも疑問に持って倒れていく。そんな理不尽が許される訳が無い。

 

対して中途半端な力を持つと、あんな風に誰かを助ける事も出来ない傍観者に成り下がってしまう。俺はそれが許せなかった。

 

だが圧倒的な力を持てば、救える物も救われる。セイレーンに体をいじくられたあの時……いや、そうなる前から俺の目的は一つだけだ。

 

「……俺は、俺の手で世界を変える。世界から疎まれようとも、世界の敵になったとしても……俺は、俺は全部を救ってみせる」

 

それが変わってしまった俺が変わっていない唯一の事だ。

 

どのテネリタスが好き?

  • ロリママ創造者の2代目 ラハム
  • 人類最強の天然3代目 アトラト
  • 食いしん坊な絶対守護者4代目 シーア
  • 武士道と極める騎士5代目 ロドン
  • 風のように自由なガンマン6代目 セイド
  • 完璧で究極のアイドル7代目 マリン
  • おっとり包容力で全知全能の8代目 ミーア
  • 元人間のセイレーン 10代目マーレ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。