もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

131 / 159
今気づいたけど遊戯王の方が評価多いぃぃ!!
ありがとうございます。

勿論、読んでくれるだけでも嬉しいですが、評価や感想もくれると更に嬉しいので是非ともよろしくお願いします。(ノ∀`)タハー

に、しても……まさかTBの育成が来るとは……パパが増えるぜ。因みに呼び方は『兄さん』にしています。

お兄ちゃんだとユニコーンと被るでしょうがっ!!

そして最後、この話で連合演習編が終わり、次からはまた新たな章が始まります。では、この章最後の話をお楽しみに


優しさの代償

 

 人は想像絶対する痛みを受けると、本当に声が出なくなるのは本当だった。

 

 綾波らしきKAN-SENから左肩を突き刺されてしまい、声にならない叫びを上げた俺に綾波は、今度は右腕を切り落とすと宣告した。

 

 これは指揮官の為と言いながら、剣を振り下ろし、右腕と別れを惜しんで目を閉じた直後、鉄と鉄同士がぶつかる鈍い音が目の前から聞こえた。

 

 何が起こったのか見るためゆっくりと目を開くと、右肩に触れる寸前に一本の刀が綾波の剣を止めていた。

 

 刀の持ち主はロドンさんだった。頭が理解を追いつかず、呆然としてしまった。

 

 剣を止められた綾波はロドンに険しく冷たい目を送り、そのまま剣を振り上げてロドンさんを顎から切り付けようとしたが、ロドンさんはほんの数センチ頭を引くだけでその攻撃を避け、綾波は距離を置いた。

 

「どうして……」

 

「たまたまだ。もうじき奴らが来るから治療を受けるが良い」

 

 そう言ってロドンさんは綾波と刀を交じり合わせ、あの綾波を技量を図るように戦っていく。

 

 剣と刀はまるで蝶のように舞いながらもぶつかり合い、それに生じる火花さえも美しく見えるようだった。

 

「邪魔をしないでくださいです!」

 

「悪いが当方には貴殿を邪魔をする理由がある」

 

「なら、貴方を倒して指揮官を戦えないようにするです!」

 

 綾波とロドンさんの戦闘はより一層激しくなり、もはや

 誰も付け入る隙が無い程になった。

 

 この隙にエンタープライズの元に行こうとしたが、体が石になったかのように全く動けず、動こうとしても身体中から走る痛みがそれを許さなかった。

 

 そんな中、突然向こうから四基のビットが俺の周りで円を書くように飛び、それぞれの正面から緑色の光が扇状に広がって俺の体をスキャンすると、ビット達は役目を終えた様にどこかへ行ってしまい、その先には2人のテネリタスがいた。

 

 あれは……マリンさんとミーアさんだ。ロドンさんの援護をしに来たと思いきや、2人は俺の方に近づき、マリンさんは俺の怪我をジロジロとみた。

 

「うわ〜ひっどい怪我! よくここまで戦えたね〜」

 

 褒めるようにマリンさんはそう言ったが、素直に喜ぶ状況では無かった。

 

「一体何で……撤退した筈じゃ無いんですか」

 

 てっきりこの2人も撤退したかと思った。理由は簡単、もうここにいる理由は無いからだ。

 

 現にセイドさんは撤退し、マーレさんもネージュさんを攫ってこの海域から撤退している。

 

 テネリタスの目的が宣戦布告と俺を指揮官の立場から引きずり下ろすのが目的なのだとしたら、もうテネリタス達はここにいる理由が無い筈だ。

 

 その証拠にマーレさんが撤退している。今ここにいるロドンさん、マリンさん、ミーアさんがここにいる事は、返って意味不明な事なのだ。

 

「だってマレっちの目的には君が必要だもん。だから助けて……」

 

「お母様、そこまで言っては……」

 

「あっ! えっとね……今のなし!」

 

 マリンさんは慌てて口を塞いだがもう遅い。

 

 マーレさんの目的には俺が必要と言うが、それが何故指揮官の立場から降ろす理由が分からない。むしろ俺を陥れる様な行動は、目的の邪魔を排除する意志が感じられるが、マーレさんにとってはその逆らしい。

 

 マリンさんの言う事が正しければだが、2人の様子からして嘘はついていない様子だ。信じても良いだろう。

 

 嘘では無いことと気づいた俺に見抜いたのか、ミーアさんはため息をつき、仕方ないと言うような目をマリンさんに向けた。

 

「まぁ良いでしょう。確かにお母様の言う通り、マーレの目的には貴方が必要不可欠です。だからここで失う訳にはいきません」

 

 するとミーアさんがさっき俺に飛ばしてきたビットを数基呼び出し、ゆっくりと俺の背中の艤装に張り付いては修理作業を始めた。

 

 思わず振りほどいてしまう衝撃を受け、無言で驚いた表情をミーアさんに向けると、言いたい事を理解したのかマリンさんは口を開けた。

 

「言ったはずです。貴方をここで失う訳にはいかないと」

 

 ミーアさんは治療を始めようとしたが、それを拒んだ。

 

 理由に敵同士というのもあるが、それ以前に島に核弾頭を撃ち込み、何も関係ない人類を今こうして危機に晒している事に対しての怒りが消えておらず、どうしても治療を受ける気にはなれなかった。

 

 多分善意で助けようとしているのも分かっている。だからこそ、その善意があるのにも関わらず人類を、ましてや戦いには何も関係ない人達を巻き込んだ彼女達を許す事は出来なかった。

 

 意地でも動かない身体を動かし、頭がぐらつき足を震えさせながらも立ち上がり、マリンさんとミーアさんからゆっくりと距離を置いた。

 

「マーレさんの最終的な目標がなんなのか知りませんけど、俺は必ず貴方達を止めてみせる」

 

 曲げない意志を見せ、それを見たミーアさんは少し大きく息を吸った後、悲しげに息をはいた。

 

「ふーん、まぁ私の方は好きにやらせて貰うよ?」

 

 マリンさんが旗を振り、大量の青い粒子を俺の艤装に纏わりつかせる。

 振りほどこうにも粒子は既に艤装に付着し、中に解けていくように消えた途端、体が軽くなった。

 

 北方連合の時に見せた、KAN-SEN達の能力を上げた物と同じだろうか。突然敵に塩を送る行動に戸惑いながら、疑惑の目でマリンさんを見てしまい、マリンさんは何も気にして無い様子だった。

 

「言ったでしょ、好きにやるって。だったら、好きに援護するのも良いよね?」

 

「なんの為に……」

 

「だーかーら、好きにするって言ったでしょ。だから私の好きにしたの」

 

 マリンさんは頬を膨らませ、指で額を弾くような言い方でそう言った。

 

「さて、私達は後から来たエンタープライズの邪魔をしますかね」

 

「後から来た……()()()()()()()()……? じゃあやっぱりあのKAN-SENはエンタープライズなんですか!?」

 

 ボロボロの黒コートに灰色の短髪のKAN-SENがエンタープライズだと知って2人に目を向けた。

 

 言われて見れば、確かに着ているマントや目がそっくり……というか同じだ。

 

 だけどどういう事だ? もしもエンタープライズが2人居るのならば、あの短髪のエンタープライズは何なんだ? 

 

 オロチさんは確か、あのエンタープライズの事をコードGと言っていた……Gとはなんの事だ? 訳が分からないとぼやきつつも、今は俺の知っているあのエンタープライズを止める事が最優先だ。

 

 マリンさんのおかげで戦闘こそは無理だが少しばかり動けるようになってはいる。

 

 マリンさんとミーアさんの言う事を信じるならば、俺を援護する為にエンター……いや、コードGの動きを止められる筈だ。

 

 考えている暇は無い。海を蹴ってエンタープライズの元に向かって走ると同時にマリンさんとミーアさんはコードGへと向かった。

 

 まずマリンさんが艤装から自身の周りに赤い粒子を漂わせ、旗を使って粒子を吹き飛ばす様に振り、粒子がまるで斬撃かのような半月の形となってエンタープライズとコードGへと向かっていく。

 

 斬撃が向かった事に気づいたエンタープライズ達は斬撃を交わしたが、マリンさんは交わされたにも関わらず口角を上げ、右手の掌をグッと握った後、自分も目を閉じてパッと開くと同時に目を開けると、斬撃の粒子は2人を覆い被さるように拡散した。

 

 赤い粒子がエンタープライズとコードGに触れた瞬間、2人の動きが鈍くなり、空中にいた2人は浮遊する力を失い、そのまま落下していく。

 

 バランスこそ崩してないが、落下するエンタープライズを助ける為に艤装の出力を無理矢理上げ、部分的に爆発を起こしながらも加速をかける。

 

 爆発したのが幸いしたのか、爆風によって更に加速力が付き、思った以上の速さを手に入れた。これならエンタープライズと1対1になる事が出来る。

 

 しかし、進路上にいきなり艦載機の榴弾が降り注ぎ、思わず足を止めて艦載機が来た方向に顔を向けると、落下してマリンさんの粒子で艤装の出力が低下しているのにも関わらず、こちらに攻撃を仕掛けてきたコードGがいた。

 

「指揮官、貴方をこれ以上進ませる訳にはいかない!」

 

 コードGが落下している体勢から艦載機に乗り、全速力でこっちに向かってきていた。

 

「嘘っ!? あの子私の粒子受けてるよね?」

 

「大丈夫、私が援護します」

 

 これにはマリンさんも驚き、間髪入れずミーアさんが5基のビットを出してコードGを囲い、ビットからビームが発射され、ビームは別のビットを繋ぐようにしていた。

 

 やがてビームはコードGを正十二面体の形の檻に閉じ込め、動きを止めた。

 

「この程度っ……!」

 

 コードGは檻を破壊しようと攻撃をし続けたが、威力が分散されるように攻撃は弾き返され、檻は壊されたなかった。

 

「さぁ、早く行ってください」

 

「……すみません、ありがとうございます」

 

 敵に感謝をし、ようやくエンタープライズと目が見える距離まで辿り着いた。

 

 息を切らしながら、ゆっくりとエンタープライズの元へと近づくと、エンタープライズと目が合った。

 

「指揮……官」

 

 するとエンタープライズの目は黄金の輝きを失い始め、元の灰色の目に戻りつつあった。

 

 正気に戻った事に安堵したが、エンタープライズは自分が壊した避難船を目に入ると、エンタープライズの目が黄金色に戻り、また灰色に戻る。

 

 それが点滅されるようにくり返しされて行くと、エンタープライズは頭を抱えて身を捩って苦しみ始めた。

 

「私っ……は、指揮官の為に戦っ……いや、違っ……人類のっ……私が、人類をっ……あっ……あああ!!」

 

「エンタープライズ!?」

 

 どうしたのかとエンタープライズに1歩近づこうとした瞬間、エンタープライズから黒い風が吹き荒れ、それに吹き飛ばされてしまう。

 

 まるで、エンタープライズに拒絶されているかの様だ。

 

 近づこうとしても黒い風が身体を吹き飛ばし、近づかせないようにしていた。

 

 それでもエンタープライズに近づこうと歩み寄るが、風はエンタープライズと距離が近づく度に風の風圧は強くなり、刃の様に身体で艤装と身体を切り裂いた。

 

 艤装がほほ全壊し、もうあと一撃……ほんの少しでも衝撃が加わったら壊れるガラスの様な損傷だ。

 

 エンタープライズを助けようとしたら多分、艤装が壊れて命を落とすかもしれない。

 

 考えろ、考えるんだ。エンタープライズを助ける方法を……! 

 

 頭の中でこれまで経験した事や学んだ事、そして過ごしてきた記憶を掛け巡らせる。

 

 一瞬で良い。ほんの一瞬エンタープライズの拒絶を無くせる方法があれば、パイルバンカーに付いているブースターでエンタープライズに触れられる距離まで行ける。

 

 最悪、このブースターを使って無理やり突破出来る手も考えたが、失敗したら終わりだ。それは何としても避けたい。

 

「指揮官!!」

 

 

 上の方から声が聞こえ、顔を上げるとホーネットとヨークタウンが上空から艦載機に乗ってエンタープライズの方へと近づいていた。

 

 2人の接近に気づいたエンタープライズは、錯乱状態のまま2人に武器を構え、艦載機を撃ち落とそうと武器を構え、青黒く染まった矢が2人の艦載機を貫いた。

 

 貫かれた艦載機は爆散し、その直前に2人は飛び降りて脱出した。

 

 壊された艦載機の爆風で2人は加速し、凄まじい速度でエンタープライズに接近してエンタープライズに手を伸ばす。

 

「姉ちゃん戻ってきて!」

 

「今度は私が助けるから!」

 

 2人の手があと少し、ほんの少し指先がエンタープライズに触れようとしていた。

 

「ヨークタウン姉さん……ホーネット……?」

 

 ようやく2人の存在を認識したエンタープライズは武器を下ろし、ヨークタウン達はエンタープライズを抱きしめた。

 

「指揮官! 今っ!」

 

 どうやらヨークタウン達は最初からこれが狙っていたようだ。何もやる事を言っていないのにも関わらず、ヨークタウンとホーネットは俺なら止められると信じてあの無茶をした。

 

「……ごめん」

 

 迷惑をかけた謝罪では無く、これから起きる事に直面する2人……いや、母さんや姉さん、そして全ての人の謝罪だ。

 

 もう、俺は皆の傍には居られない。

 

 この戦闘が無事終わったとしても、もう戻れない。

 

 ジャベリンとか辺りは泣いてくれるかな、泣いてくれたら少し嬉しくもあるし、申し訳なさで胸が痛み、母さんや姉さん辺りは怒って探し回って……捕まったら昔みたいに鬼のように怒るのだろうか。

 

 パイルバンカーのブースターの熱が熱くなる度に、基地で暮らした思い出が蘇る。初めて足を踏み入れたあの時から今までの記憶が映画のフィルムの様に目の前に駆け巡り、後ろに通り過ぎる度に消えていく。

 

 パイルバンカーのブースターが赤から青へと変わり、最大加速で前に飛び出した瞬間にパイルバンカーを腕から切り離し、役目を終えたようにパイルバンカーは爆発した。

 

 急激にエンタープライズとの距離が縮まり、エンタープライズの手にようやく触れることができた。

 

「戻ってきて! エンタープライズ!」

 

 その言葉と共に、握った手の中から青い光が俺達を包み込んだ。

 

 _____

 ___

 

 

 __

 

 

 

 ここは……どこだろうか。

 

 周りは暗闇が広がり、何も無い空間の中に俺は立っていた。

 

 ボロボロだった服や肌が元通りになっている所を見ると、あの力が発言したのは確かだ。

 

 という事はつまり、ここはエンタープライズの心の中だ。長門やビスマルクの時と同じように、エンタープライズが暴走した原因……もしくは、エンタープライズの心自体を説得する事が出来れば、エンタープライズの暴走は止まる筈だ。

 

 だけど、1つ気になる点があった。

 

「……ホーネットとヨークタウンはどこだろう」

 

 そう、近くにいた2人が見当たらないのだ。

 

 ビスマルクの時、U-556とティルピッツが近くにいた状態でこの力を発言した時には、2人も同じようにビスマルクの心の中へと入って行ったけど、同じ状況に居たはずなのにホーネットとヨークタウンが居ないのはおかしい。

 

 理由は分からないけど、多分ここにはいない。現実では俺とエンタープライズは意識を失っている筈だから、それを守ってくれている筈だ。

 

 とにかく俺はエンタープライズを探しながらこの暗闇を歩いていく。

 

 にしても変な所だった。足音がまるで水面を歩いてるかのように水音が鳴り響き、歩いているのにも関わらず前に進んでいる感覚が無い。

 

 いっその事艤装を使って移動しようかと思ったその時、1匹の青い鳥が向かってきた。

 

 鳥は俺の上へと通り過ぎ、道標になる様に青い粒子を巻いていた。まるで、ついて来いと言わんばかりだった。

 

 宛もないから俺はその鳥を追いかけて走り、水面の床がちょっとずつその感触を変え、草原の原っぱを踏む音へと変えていき、景色も暗闇から青い空が広がり、目の前に広がる景色は見覚えがあった。

 

 広い草原に、崖の向こうには地平線が広がる青い海……ここは、前の基地にあった崖の上の草原だった。

 

 懐かしい景色だ。確か指揮官初日にユニコーンの友達、ゆーちゃんを探す為に探し回ったらここを見つけ、ここで初めて綾波に出会ったんだっけ。

 

 そして、お気に入りの場所となって昼食を食べたり……エンタープライズと初めて1対1で話し合いをした場所でもあった。

 

 懐かしみながら広場を歩いていると、崖にエンタープライズがいた。

 

 風を受けた灰色の髪が輝きながらなびいていて、まるで俺を待っていたかのように座っていた。

 

「エンタープライズ……?」

 

 恐る恐る声をかけると、エンタープライズはゆっくりとこっちに振り返ると、和やかな笑顔を向けた。

 

 太陽の輝きに負けない程輝かしい笑顔のエンタープライズは初めて見る。

 

 笑顔自体は何回か見たことはあるけど、いつもなら小さく口角が上がる程度しか無い。あんな風に瞳を閉じて、子供のように笑っているエンタープライズは、見た事が無かった。

 

「指揮官か、丁度良かった。貴方の為にランチを作ってきたんだ。重桜食のおにぎりだ。食べてみてくれ」

 

 エンタープライズはおにぎりを俺に渡そうとし、何が何だか分からないながらもおにぎりを受け取った。

 

 手に取って見ると、米の温かさや感触はまさに本物だった。

 

 ここは意識の中の空間であり、ここにある景色やおにぎりは間違いなく偽物だ。それは理解しているんだけど、このおにぎりは匂いまでも本物のようだ。

 

 恐る恐る1口食べると、米の程よい旨みと塩の塩梅が絶妙に広がり、いつも食べているおにぎりそのものだった。

 

「どう……だろうか、貴方の為を想い、貴方の為だけに握ったんだ。口に合ってくれると嬉しい」

 

「う、うん。美味しいよ」

 

「そ、そうか! ならこれも食べて欲しい! 全部具が違うんだ。これはサーモン、これはビーフ、これは……」

 

 エンタープライズはバスケットの中に入っているおにぎりの中身を全部言い始め、次々と俺に食べさせた。

 

 どれも全部美味しい、サーモンはシャケの事でちゃんと切り身で入れていて、ビーフは……しぐれかな? 甘辛で美味しい。

 

「全部貴方の為だけに握ったんだ。これからもずっと私が指揮官の為に生きよう。だって…………それが私の生きる意味なのだから」

 

 その瞬間、背筋がゾッと寒くなって思わずおにぎりを落とし、ゆっくりとエンタープライズの顔を見ると………………

 

 エンタープライズの目には光が無く、生気が感じられない人形のように暗い闇のそこのような目と笑顔に恐怖を感じた。

 

 声を出せずにエンタープライズから離れようと体を動かすと、エンタープライズはすかさず腕を俺の背中に回して逃がさないように押し倒し、目の前には張り付いた笑顔のエンタープライズだけが映った。

 

「どうしたんだ指揮官。……あぁ、おにぎりを落としたのか。心配しないでくれ、貴方の為に沢山作ってきたんだ。これからも、永遠に貴方の為に尽くすんだ。これぐらい当然だ」

 

「え、エンタープライズ……?」

 

「指揮官、私は貴方に感謝している。戦う為しか作られ、戦うことしか存在価値が無かった私にそれ以外の価値を与えてくれたんだ。だから今度は私が指揮官に恩返しをするんだ」

 

 様子のおかしいエンタープライズの背後から黒い影が溢れ出し、エンタープライズの抑え込む力が増してきた。

 

「エンタープライズ……?」

 

「私にはもう、戦う為の価値は無い。だが、貴方の傍に居たい一心で料理も勉強してきたんだ。他にも家事や身の回りの世話も教わった。だから……」

 

「ま、待ってエンタープライズ! どうしたんだ?」

 

 明らかに様子がおかしいエンタープライズに戸惑い、思わず離れてしまうところを、エンタープライズが逃がさないように俺の足を抑え、体を乗り出してきた。

 

「私は……人類に手をかけてしまった。人類を守る為に産まれたKAN-SENであるにも関わらず……私はっ、この手で……! だからもう私には戦う価値が無い!」

 

 震えるエンタープライズの手を見ると、手のひらにベッタリと赤い血で染まっていた。

 

 さっきまでは絶対に無かった物だと断言出来る他、青空が急に赤い空へと変わりつつあった。

 

 まるでエンタープライズの心境を表しているかのようであり、目の前のエンタープライズは息切れしているかのように荒い呼吸を繰り返し、背中から黒い霧のような物が漏れ出すように出ていた。

 

「落ち着いてエンタープライズ! 撃たれた人類はベルファストや姉さん達が救助している筈だから、きっと無事だ!」

 

「いいや違う。撃った事が重要なんだ。この手で人類を手にかけた……それだけで、もうKAN-SENとしての生きる意味を失ったが、貴方の傍に居たいんだ。傲慢なのは分かっている。だから……」

 

 

 

「お願い、1人にしないで……」

 

 その言葉を皮切りにエンタープライズは意識を失い、背中から漏れだした影が全て出し切られたのか、エンタープライズから影が出ることは無かった。

 

 だけどその影は集まり始め、人の形へと形成されていった。

 

 手足や胴体、そして頭だけでは無く艤装の様な物まで形成され、どこか見た事ある様なヒトが作られた。

 

 その影を見た瞬間、俺は目を疑ったと同時に心のどこかで納得してしまった。

 

 あれがもし、エンタープライズが暴走した原因か要因だとしたら、納得がいく姿だった。

 

 あれは間違いなく……

 

「俺……?」

 

 そう、目の前にいる影は天城優海だった。

 

 目や口も無く、髪型とか服装とか艤装とかでの判断だけど多分合っている。

 

 そもそもエンタープライズが暴走したのは、俺がコードGに致命傷を負わされたことが原因だ。

 

 それを見てエンタープライズは我を失って引き起こされたのが数分前の現実だ。

 

 誰もさっきまで止められず、避難しようとしていた人たちまで被害にあった最悪の出来事を引き起こした引き金を引いたのはコードGだ。

 

 だけどもしもだ。もし俺があの時、アトラトさん達の所に行かなければ……いや、それ以前に戦わずに居られたのなら…………

 

『こんな事にはならなかった』

 

 心の中で思っていた事を影の俺は言い放ち、ハッと顔を上げて影を見た。

 

『もっと皆を頼れば良かった。皆と居れば良かった。だけどしなかった。それだと皆が傷付くから』

 

「そうだ……けど、結局皆……」

 

『傷付けて、傷つけられた。結局は何も変わらなかった。どうしてだと思う?』

 

「俺が……弱いから」

 

『違う。皆が弱いからだ』

 

 その瞬間俺は耳を疑った。自分と全く同じ声から、全く思っていない事を聞いて戸惑い、同時に皆を侮辱された様に受けとって怒りが込み上げた。

 

「そんな事思ってない!」

 

『いいや、思っているからこそ()は1人で戦おうとするんだ。そして、皆を傷つけさせないように1人で背負い込む。それが天城優海()なんだ。現にヨークタウンとホーネットが居ないのは、君が一人でやると思ったからだ』

 

「っ……」

 

 影に対しての怒りが急に冷め、逆に図星をつかれて何も言い返せなくなった。

 

『指揮官だから、皆を守らなくちゃいけない。だってそれが出来る力があるんだから。それで誰かを守れるのなら本望だから。違うか?』

 

「そうだ。だから俺は戦って……」

 

『でも、もう疲れた……』

 

「え?」

 

 次の瞬間、影の右手から亀裂が走ると同時に、右手から何か割れるような音がした。

 

 恐る恐る右手に目を向け、そっと掌を映すように右手を上げると、俺の目には右手に亀裂が走り、その亀裂から白い光が漏れだしていた。

 

「なんだ……これっ!?」

 

 亀裂がどんどん手首から腕へと伸びていき、止めようとしても亀裂は止まらない。

 

 痛みは感じないが焦りだけは積もっていき、影はそんな俺を見つめ、自分の体が壊れるのを受け入れるように立ち尽くしていた。

 

『戦っても、戦っても、戦っても、あの人達には勝てない。別格だ。強すぎる。そうだろ?』

 

「何を……」

 

 亀裂がついに足まで辿り着き、手足の感覚が無くなって力が入らず、その場で倒れてしまう。

 

 体の殆どに傷が生まれ、ついには右目もひび割れているのか目に映る景色にも亀裂が生まれた。まるで世界が壊れていくかのように傷は増え続け、意識もだんだん暗闇へと落ちていった。

 

『終わりにしよう。だってそれがKAN-SEN達の願いだから』

 

 そう言い遺し、影は砕け散って姿を消した。対して俺は崩壊に抗うように体に力を入れ、今目の前で倒れているエンタープライズに手を伸ばそうとした。

 

 何を思って手を伸ばしたのか分からないけど、きっと俺は手放したく無かったんだ。

 

 1人で戦おうとして皆を守ろうとしたのは、KAN-SEN達と一緒にもっと過ごしたかったからだ。

 

 みんなで笑って、みんなで楽しい事をして、みんなで平和に、幸せに、それこそ子供の頃俺が過ごしてきたような事をまだまだ過ごしたかったからだ。

 

 けれどその夢や希望は打ち砕かれたかのように景色が壊れていき、俺の右手がゆっくりと壊れていき、姿を消していく。

 

「まだだ……! 1人でも……俺は……みんなを…………まも……………………」

 

 そして最後に目に映る空間が壊れたと同時に、意識も深い闇の底へと落ちていった。

 

 ____

 

 ___

 

 __

 

 そして、現実へと戻ったが、優海の意識は現実へと覚醒することは無かった。少なくとも、今は。

 

 まだ意識が目覚めない2人の安否を心配していたヨークタウンとホーネットは2人を安全な場所まで移動しようと手を伸ばしたその時だ。

 

 優海の艤装に亀裂が走り、そこから白い光が漏れだしたからだ。

 

「何!? 指揮官! どうしたの!?」

 

 ヨークタウンとホーネットが焦って優海のひび割れた艤装を修理しようとするが、ヨークタウンとホーネットにそのような能力は無く、亀裂が広がるのをただ見ているだけだった。

 

 そして艤装が割れ、まるでそこで産まれたかのように2匹の龍のような姿をした物が優海の艤装から飛び出した。

 

 2匹の龍はそれぞれ機械の体をしており、その装甲は白く、身体の内部や外部には武装が構築されていた。

 

 そして意志のような物が持っているのか、艤装は高らかに叫び、近くにいたヨークタウンとホーネットに攻撃を仕掛けようとした。

 

 艤装の殺気に近い何かを感じ2人はエンタープライズを抱えて龍の口から発射されるビームを避け続けた。

 

「姉ちゃん! これって……」

 

「ええ、コネクターの艤装……まさか指揮官、セイレーンに戻って……」

 

 ヨークタウンの予想は的中していた。

 

 そう、エンタープライズのメンタルキューブに入り込んだ瞬間から、優海は同じ事を3回やった。

 

 これで再度、ほとんど眠っていたセイレーンの因子が呼び起こされた状態になり、優海のメンタルキューブにはまたコネクターの因子が混ざったのだ。

 

 だからあの艤装、リュウグウノツカイが現れたのだ。

 

 それを見たKAN-SEN達は何が起きているのか分からず、事実を飲み込めないままでいるのに対し、テネリタスは客観的にそれを見ていた。

 

「あーあ、あの子またセイレーンに戻っちゃった」

 

「……いえ、まだ半分しか因子は付いてません。どちらかに転ぶかはあの子次第です」

 

「とにかく、私達もう要らなくない? 撤退しよっか」

 

「そうですね。……ではコードGさん、さようなら」

 

 撤退するミーアとマリンに対してコードGは追撃せず、今も尚倒れている優海を見つめていた。

 

「……これで終わる訳が無い」

 

 そう言いながらコードGはこの場を撤退し、続いてロドンと対峙していた綾波も優海の姿を見て撤退を考えていた。

 

「どうやら、貴殿達の目的は達成出来なかったようだな」

 

「……次は必ず成功させるです。貴方も、何もかも鬼神……いえ、この【修羅】が倒すです!」

 

「修羅? それが今の貴殿の通り名という事か?」

 

「ええ。鬼をも殺し、そして……指揮官の敵を全て倒す名前……です!」

 

 修羅と言った綾波は、ロドン……いやテネリタスやその他の敵全てに宣戦布告を告げた後、水しぶきで姿を隠すようにしてこの海から去っていった。

 

「修羅か……随分と懐かしい響きでは無いか。なぁ、桜……」

 

 修羅という聞き馴染み深い聞いたロドンは、脳裏で自分の妻の顔を浮かばせながら、水面の波紋が出ない程の鮮やかな足取りでこの海を去った。

 

 そして、リュウグウノツカイも力尽きるようにして海に倒れた後ゆっくりと消えていき、こうして最悪の事件は小さなさざ波とリュウグウノツカイの叫びによって終わりを告げた。

 

 勝ちも負けも無い戦いは、この場にいる全員の心に深く突き刺さり、周りは見るも無残な光景が広がった。

 

 核の炎で焼かれた島と、それ覆い尽くすほどの巨大なキノコ雲。

 

 海の上に燃える炎の傍には、もう動かない人間の屍が船の残骸と共に浮かび上がっていた。

 

 後から調べた限り、死者409名、重傷者625名、行方不明者は214名と、演習を見に行った人類の約4割の数だったと言う。

 

 だが、悪夢は終わらない。まだ優海が目を覚ましていない。ヨークタウンが急いで優海の心臓と脈を確認し、まだ心臓と脈が動いていることから生きているとわかった瞬間ヨークタウンは喜びと安堵の息を漏らした。

 

「良かった! まだ指揮官は無事よ! 早くヴェスタルの元に……」

 

「では私がご主人様を運びます」

 

 生存者の避難を終えたのか、ベルファストがヨークタウン達の元に向かい、優海をゆっくりと持ち上げて体の負担が小さい横抱きをした。

 

 ベルファストなら安心だとヨークタウンもホーネットも互いに目を合わせ、よろしく頼むというアイコンタクトをベルファストに向けた。

 

 だが、ベルファストの顔は曇ったままだった。この惨状と優海の状態が最悪なのだから無理は無いと、ヨークタウンは最初そう思った。

 

 だが、ヨークタウンは違和感を覚えていた。確かにこの惨状に思う所はあるのだろうと考えていたが、どうにもベルファストが自分達に向けて申し訳なさや心苦しい目をしており、一向に目を合わせようとしないのがヨークタウンの違和感に触れていた。

 

「……皆様、申し訳ございません」

 

 ベルファストは艤装から煙幕を巻き上げ、自分と優海の姿を隠すように煙幕に隠れた。

 

「ベルファスト……何をッ!?」

 

 煙幕が口の中に入らないように口と鼻を隠したヨークタウンは違和感の正体がこれだと理解したが、ベルファストの行動に全くの理解が追いつかなった。

 

 なぜ、どうして、なんの為に、あのベルファストが指揮官と一緒に煙幕に隠れたのか検討もつかない。

 

 だが、明らかに逃走の意思があるのは間違いなかった。何故ベルファストがその考えに至ったのか、今までの状況を頭の中で解析すると、ヨークタウンは1つの答えに辿り着いた。

 

「まさかベルファストさん、貴方……」

 

 考えがまとまった時には、もうベルファストは小粒程の大きさまで逃げていった。

 

 自分の艦載機を出せば、多少の足止めは出来る。

 

 だがヨークタウンは手が動かず、遠くに逃げるベルファストを見届けていたが、ただ1人ベルファストの逃走に反応したKAN-SENがいた。

 

 その証拠にKAN-SEN一隻分の艦載機がベルファストを追っていた。

 

 その艦載機を出したのは、赤城だった。

 

「待ちなさいベルファスト! 優海をどうするつもり!?」

 

 赤城は艦載機で威嚇射撃の機銃を放ち、抱えている優海を避けてベルファストの艤装だけを狙った。

 

 本人は威嚇射撃のつもりだが、攻撃は明らかにベルファストの艤装を壊す気でいた。優海を抱えている以上迎撃出来ず、かと言って優海を盾にする事などベルファストはできなかった。

 

 赤城の攻撃を身を呈して受けたベルファストの艤装に穴が開き、黒い煙を出しながらもベルファストは速度を緩めず、真っ直ぐこの海から抜け出していく。

 

「っ……! もう少し……あと少しで!」

 

「待ちなさい! 優海を返しなさい!!」

 

 優海を取り戻そうと追加の艦載機を飛び立たせ、本気でベルファストを倒そうとしていた。

 

 誰かが止めようとしても既に艦載機はベルファストを射程内に入り、ほぼ全員満身創痍の中止める術はない。

 

 艦載機が機銃を撃ちだそうとしたその時、赤城の艦載機が赤い光に貫かれて爆散した。

 

 赤い光、いやビームを撃てるのはある一隻だけだ。赤城はビームが撃たれた方向に目を向け、赤城の瞳に蛇の目をしたKAN-SENに近い何者かが映し出された。

 

「ごめんね〜赤城。でもこれで、昔私を利用したお返しは出来たって事で」

 

「オロチ……! どういうつもりなのかしら!?」

 

「私はただ優海に言われただけよ」

 

「何ですって!?」

 

「そういう事だから。じゃあね〜」

 

 オロチは最後に赤城にこれ以上させまいとビームで赤城の周りを適当に乱射し、赤城の動きを停めた隙にベルファストの元へと高速で移動した。

 

 まだ間に合う、そう思ってとあるKAN-SENが主砲の角度を調整していた。

 

 それは天城だった。天城は赤城と同じように、ベルファストを止めようとしていた。

 

 だが赤城とは違い、進路上に榴弾を放って進行を止めるだけで良いと考えた。角度の調整を終え、後は弾を放つだけなのにも関わらず、天城は撃てなかった。

 

 なぜならもしここで優海を連れ戻したとしても、指揮官の立場を失った優海の居場所は無い。

 

 優海は上層部の隠蔽によって、元セイレーンだと言う事は一般には知らされていない。

 

 その結果、優海は指揮官という立場を得ることが出来たが、その現状はマーレが壊した。

 

 マーレが指揮官として人類に宣戦布告した今、指揮官=人類の敵という構図が生まれている為、例えここで優海を連れ戻せたとしても優海は指揮官では居られないし、もう世界の表の舞台には顔を出せない。

 

 しかも、優海の状態はセイレーンに戻りかけており、最悪アズールレーン上層部から廃棄される可能性もある。

 

 だから、ベルファストは優海を攫い、アズールレーンという危険な場所から遠ざかる為にしているのだと天城は気づいていた。

 

 自分もついて行きたい、息子と等しい存在と一緒に居たい。こんな状況だからこそ母親としてそばに居たいと天城は心の中で叫んだが、自分の体がそれを許してはくれなかった。

 

 天城は持病の影響で咳を吐き出してしまい、その場で膝を崩して倒れてしまい、それを見た赤城は天城の元に寄り添ったその数秒、ベルファストも優海も、そしてオロチも見失ってしまった。

 

「優海……ゴホッ、ゴホッ……!」

 

「姉様!?」

 

 天城の咳はこの場にいる人類とKAN-SEN全員がこの海域に撤退するまで止まらず、誰も喋る気力すらも残らなかった。

 

(優海、どうか無事でいて……)

 

 海の上がまるで狼煙かのように見えた天城は、これから変わりゆく世界を危惧していたが、それよりもただひたすらに息子の安否を願った……




▶月×日

今日、ベルファストに怒られた。

働きすぎだと目を細めて怒ってはそのまま執務室から出ていく様にと言われた。
急な休みになったからなんの予定も無く、ただひたすらに島内のぶらぶら歩くと、道端で困っているユニコーンを見つけた。

どうしたのかと声をかけると、ゆーちゃんがまたどこかに行った見たいで2人で探し回り、森の中で野生動物に襲われていた所を救出した。

いくら自然が多いしまとは言え、熊までいるとは予想外だった。後でこの辺を調査して危険区域を更新しなければ行けない。

その後もアバークロンビーやサラトガのイタズラを止めたり、明石が作った機械の暴走を止めたりと、あまり休めなかったけど、充実した1日だった。

休まなかったとバレたら、ベルファストに怒れるかな?怒られるだろうなぁ〜……このページは隠しておくべきかな。

どのテネリタスが好き?

  • ロリママ創造者の2代目 ラハム
  • 人類最強の天然3代目 アトラト
  • 食いしん坊な絶対守護者4代目 シーア
  • 武士道と極める騎士5代目 ロドン
  • 風のように自由なガンマン6代目 セイド
  • 完璧で究極のアイドル7代目 マリン
  • おっとり包容力で全知全能の8代目 ミーア
  • 元人間のセイレーン 10代目マーレ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。