もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

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どうも白だし茶漬けです。
この小説のUAも3万を突破してもう20話となりました!
ご愛読感謝です!
さて、マーレとテンペストの艤装の件ですがモチーフについて話そうと思います。(文字だけだとイメージしづらいし)
マーレの艤装は現在でも建造中の駆逐艦(現在は改めて戦艦と言われている)『ズムウォルト』をベースにしています。実はあと一つモチーフがありますが。ここではちょっと話せませんね〜
対するテンペストはセイレーンの艤装をしていますので水生生物をベースにしています。左は『シーサペント』と言う未確認水生生物をモチーフに、右は『スターゲイザー』と言う魚をモチーフにしています。
注意しときます『スターゲイザー』と言う名前に惑わされて画像検索すると後悔します。マジで。


迷子と約束と言いなりと

第20話【迷子と約束と言いなりと】

 

ここ...どこ?

 

太陽からの日差しが眩しい夏になった。最近は外に遊びに行くようになって今は虫取りをしていた。でも、虫を追いかけている内に迷子になってしまった...知らない場所でただ一人ポツンといる事を自覚すると自然と涙が出てきた。

 

うぅ...どこなのここ...?

 

帰る為に必死に周りを歩くが来た道なんて覚えてるわけもなくただひたすらに迷うだけだった。それよりかどんどん知らない場所へと足を踏み入れる。寂しさと帰れるのかという不安が押し寄せる。

 

_あれ?そんな所でどうして泣いてるの?

 

女の子の声がした。顔を上げるとそこには神社とかで見る赤と白の服まるで巫女さんみたいだ。あれ...そういえばあの服どこかで見た気がするような...?そこまで考えられず迷ったことについて話した。

 

あのね...虫取りしてたらこんな知らない所に来て...それで迷ったから...

 

_そう。じゃあ着いてきて!

 

その女の子に手をグイッと引っ張られ、ひたすらに森の中を走っていく。森の深さは無くなり、だんだん知っている場所が見えてきた。そして、前には何か大きな建物の外壁が見えて、そこで止まった。

 

_ちょっと待っててね...よいしょっと!

 

女の子は壁を押すと一部壁が開いて中に通じる道になった。

 

_ほら、早く入って!じゃないと見つかっちゃうから。

 

見つかる...?女の子に急かされ、中に入った。

 

あれ...?ここ何処かで見たような...?

 

_そうなの?なら長門姉と会ってるかもね!

 

長門姉...?まさか!

 

_おお、ここに居たのか陸奥。探した...ぞ...

_あ、長門姉〜何か迷っていたからここに来させたの。長門姉の知り合い?

 

_え...ま、まぁそうだな...知り合いだが。

 

えーと、お久しぶりです。長門様...?

 

その場のぎこちない雰囲気に流されてこっちもぎこちない挨拶をしてしまった。

 

_う、うむ...久しぶりだな。...いやいや何故お主がこんな所にいるのだ!?

 

長門様はここ一番大きな声を出した。持ちそれは他の人にも聞こえる程の大きさだ。

 

_神子様!?ご無事ですか!?

 

この声は江風さんだ。全身から暑さが原因ではない汗をかいた。早く何とかしないと江風さん怒られる。その時、陸奥と呼ばれていた女の子にまたまた引っ張られ物陰に隠れた。

 

_か、江風か...大丈夫だ。少し虫が近づいてきただけだ。夏だからな。最近は増えてだな...

 

_左様ですか...

 

江風さんはそのままこの場を離れ何処かに行った。何とかなったのかな?

 

_危ない危ない。見付かるところだったね。

 

_何が危ないだ。全く...お主は今日はもう帰るといい。このままでは江風にバレてしまうぞ。

 

は、はい。すみませでした...今日はもう帰ります。

 

_えー!何で何で!折角だから遊ぼうよ〜!

 

いやでも、このままだと江風さんに見つかっちゃうから...

 

_そうか〜じゃ、明日またここに来てよ!階段登ったら直ぐに右に曲がって壁をさっきみたいに押せば入れるから。

 

_お前はまた抜け出したのか!そうか、だからこやつが来れた訳じゃな...

 

えーと、またここに来れば良いのかな?

 

言い合っている二人の間に入ろうと声をかける。陸奥は喜びの顔を浮かべていたが対する長門様は少し困惑した表情をしていた。

 

_うん!じゃあまた明日遊ぼうね!

 

_む、むう...まぁ、良いぞ。では、気をつけて帰れ。

 

僕はそのままさっきの壁を使って外に出た。外はすっかり夕暮れになっていた。早く帰らないとお姉ちゃん達に怒られてしまう。

階段で転ばないように気をつけながら、急いで家に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全治二週間です。」

 

ヴェスタルから俺の足の完治が二週間という宣告をした。

俺はこの二週間足が一切使えないわけだ。実際、俺は今は車椅子が無ければ移動が出来ない。

 

「弾は貫通してましたし、打たれた場所も比較的軽傷でした。骨も骨折はしていませんし。」

 

聞く限り、どうやら赤城は手がけんしていたそうだ。あの人も何処かに甘さがあったようだ。...本当、根は優しいんだから。

 

「ですが...何故か怪我したところが妙に負担が大きいですし、治療もされていた形跡がありました...指揮官、無理をして足を動かしたりしましたか?」

 

言えるわけが無い。まさか、俺が戦ったと言ったらどうなるか計り知れない。 負担と言うとやはり一番は綾波を抱えた時、着地をした時だろう。あの時は下からの攻撃を避けるため、弾を撃つ衝撃を利用して急降下したからだ。あの時の痛みはもう本当に尋常ではない。二度としたくない。

治療に関してはクリーブランドがしていたがあれはマントで出血を止めただけなので治療とは言えない。つまり誰かがやったのだろう。

怪我の話に戻る、上手い言い訳が出来ない。出来るとすれば...エンタープライズに投げ飛ばされた時に少し足を痛めたが...人のせいにはしたくない。どうしたものか。

 

「はぁ..まぁ良いです。本当のことは言ってくれなさそうですし。ですが、絶対に安静にして下さいね!」

 

言い訳を考えていたのが分かったのかヴェスタルはこの話題を無しにしてくれた。だが、怒った表情をした顔をグイッと近づかせ、絶対安静と念を押された。俺はそれに圧倒されて、背筋を伸ばした。

 

「は、はい!気をつけます!」

 

思わず敬語になってしまった。するとヴェスタルは怒った顔を変え、普段の表情に戻った。

 

「では、お大事して下さいね。私は他のみんなの修理がありますので失礼します。出来れば車椅子を押して、手伝いたいのですが...」

 

「いや、良いよ。大変だが皆の修理を頼む。」

 

そう言うとヴェスタルは申し訳なさそうな顔でそのまま皆の艦の修理に出た。

先の戦闘で『テンペスト』が現れ、島の周囲と中に居たKAN-SEN達、『アズールレーン』も『レッドアクシズ』関係なくその場にいた殆どのKAN-SEN達を大破まで追い込んだ。だから殆どのKAN-SEN達は暫くは動けない。

 

「さて、俺もそろそろ戻りますか。」

 

慣れない車椅子をドアの方向に向けるのも難しい。やっとの思いでドアの方向に向け、車輪を前に倒し、前に進む。ドアはヴェスタルが開けっ放しにしてくれた様なので開ける労力は要らなかった。

部屋の外に出ると赤い貴族服にショートヘアの金髪の女性...

プリンス・オブ・ウェールズがいた。

 

「指揮官...大丈夫なのか?足の方は。」

 

ウェールズはそのまま俺の怪我を見て、心配そうな顔をしていた。普段はいつも威厳や王者の様な風格があるが今はそれが殆ど感じられなかった。

 

「あぁ、全治二週間だったよ。それまでは車椅子生活だよ。」

 

心配させないと俺は笑顔で笑いながら言った。しかし、それが裏目に出たかますます彼女の顔が暗くなった。

 

「わたしは...二度も貴方を助けられなかった。基地に潜入した奴からも、あの島でも、私は貴方を助けられなかった...私は...」

 

ウェールズはそのまま自分を責め続けた。二度も助けられなかったことを悔いていた。声が涙ぐんでいる所もあり、恐らくは悔し涙を流すまいと堪えていることだろう。ここでもし、気にするなとか大丈夫だからと言ったら、またウェールズは自分を責めるだろう。

だから、今俺が言えることは、

 

「そうだな。確かに助けられなかったな。」

慰めの言葉では無く、前に進むための言葉だ。何も戦闘の指揮をするだけで指揮官は勤まらない。KAN-SEN達と一緒に進んでいくのが指揮官だと、俺はそう教えられ、学んで、一緒に居た。

 

「だけど、悔やんでいる暇はないぞ。こうならないようにもっと精進しないとな。」

 

これが俺が考えて言えたことだ。行き詰まったら一緒にまた前に進ませる。悩んでいたら一緒に考えて悩んで、答えを出してくれる。俺は今までそうされてきた。だから、今度は俺の番だ。

手に力が入る。俺の言葉が届いてくれるか不安だった。

呼吸が少し早くなる。ウェールズが顔を上げる。顔を見るといつもの顔に戻っていた。

 

「あぁ、そうだな。済まなかった指揮官。弱気な所を見せてしまって...」

 

届いてくれた。その喜びとウェールズがいつもの姿に戻ったのが合わさって今はとても嬉しい。この後の仕事でのバネになりそうだ。

 

「さて、じゃあ俺は仕事に戻るよ。居なくなった分をしっかりと取り戻さないとな。」

 

「私も手伝おう。車椅子を押すわ。まだ慣れてないでしょう。」

 

「いや、大丈夫だよ。自分の仕事ぐらい自分で...」

 

「強引にでも手伝うぞ。使わない足とはいえ今の指揮官は怪我人だからな。誰かのフォローは必要だろう?」

 

ウェールズはそのまま車椅子の後ろの持ち手を待ち、俺をそのまま執務室へと移動させた。

 

「本当にいいのか?自分の予定とか...」

 

「良いんだ。それに、これはあの時のお茶会での権利を使わせて貰ってるからな。」

 

「ん?あの時のお茶会...?」

 

お茶会と言えば...そうだ。エリザベスの時だ。あの時は俺がフッドをエリザベスと間違えて、自分がテネリタスの一族だと言ってその後は...あ。

 

「思い出したか?そうだ。あの時指揮官は王族や貴族が嫌いと言って私達を傷つけた。だからこれはその時の権利だ。」

 

あぁ...言った。言ったよ。何かしてもらおうかと言ったよ。

確かにあの時はしぶしぶ了承したことを思い出した。

しかし、これでは自分の為ではなく、俺の為に使っているようなものだ。これではいけないと思い。その権利は今は無しにしようとした。

 

「なぁ、それだと俺の為に使っているようなものだぞ。だからその権利は今の所は無効に...」

 

しかしウェールズは間髪入れずに反論した。まるでこう、言うことが分かっていたかの様に。

 

「大丈夫だ。なら、こう主張するまでだ[私の言うことを聞く]とな。これなら自分のためだ。問題ない。」

 

「...そうですね。」

 

確かにそれだと自分の為にはなる。何故なら自分の言うことが聞いてくれるのだから他人の為では無いからだ。これは一本取られたなぁ...

 

「どうやら反論はないようね。じゃあ言うこと聞いてもらうわよ?指揮官?」

 

からかうように口調も砕け、俺の事を嘲笑う。その笑いには悪意はなく。まるで一人の友としての笑顔だった。

 

「全く...仕方ないな。」

 

俺は呆気なく諦め彼女の言うことに従う事にした。しかし、悪い気はしない。あの時はどんな事をされると思ったが、さっきの言葉、[私の言うことを聞く]を他人の為に使う。まだ知り合って日が浅いが、彼女らしいと思った。

 

「では、私が最初の秘書艦と言う訳だ。よろしく頼むわ。指揮官。」

 

こうして今日一日はウェールズの言うことを聞くことにした。

そして、居なくなった分の仕事やこちらの被害報告、そしてそれを補う為、こちらに戦力を補充するための書類等、ウェールズのおかげでスムーズに終えた。

しかし、受難はここから始まるのだった...

仕事が一段落し、まだ外は明るかった。時間を見ると13時だった。

俺たちが仕事を始めたのは確か...8時半だ。4時間ぐらいノンストップでやっていたことになる。

 

「もう昼頃か、ウェールズのおかげで大分仕事が進んだよ。」

 

「指揮官も...随分と無茶したわね。昼に声をかけたけど一切聞く耳持たなかったぞ。」

 

口調がキツめになってきた。これは怒っているな...そんなに集中してたのか...

 

「ごめんって、集中するといつも周りとか見えなくなりするからさ...」

 

「はぁ、とにかくお昼にしましょう。さ、行きましょう。」

 

ウェールズに車椅子を押してもらい。そのまま食堂に向かった。

お昼頃だからかなりの人だかりで賑わっている。皆、俺を見つけると俺の怪我を心配したり、無事で良かったと言う人ばかりだった。

まだ日が浅いはずなのにここまで心配してくれるなんて...

 

「皆、貴方のことを尊敬してるのよ。日が浅くても貴方は皆との繋がりを大切にした。日記にも書いてあったわ。」

 

「日記!?もしかして中身見たのか!?」

 

「えぇ。随分と細かく書いていたわね。あれだけで一つの小説がかけるぐらいよ。意外と几帳面なのね。」

 

くっそ、恥ずかしい。まさか、ここにいない間に見られていたなんて...穴があったら入りたい...いや入ったら足の怪我で出られないな。恥ずかしさのせいか、今日の昼はその話で持ち切りだった。

 

「では、少し頭をリラックスさせるためにテルマエに行きましょう。指揮官は集中しすぎたから午後にも影響が出るわ。」

 

テルマエ...公衆浴場、つまりはここで言うと大浴場の事だ。食堂から出た後、どうやらそこに行くらしい。

ん?ちょっと待て...

 

「...なぁ、そこって男湯とかあったっけ。」

 

「無いわ。わざわざ一人のために増設は難しいから。」

 

「この時間は他に入ってる人は...」

 

「いるわよ。夜遅く、深夜は流石に居ないけど。この時間なら居るわ。」

 

それらを聞いた瞬間、車輪に手を置き、そのまま前に進まないように力を入れた。

 

「待て待て待て待て待て!男が一人大多数の女性の風呂場に入る訳には居ないだろう?考え直せ!な?」

 

早口で弁論し、何とかして大浴場に行くのを辞めさせる。

今俺は車椅子で自分の意思では動けない。それにKAN-SENは艤装を外している時は一般人とそう身体能力とは少ししか変わらないが。その一般人とはオリンピックとかトップクラスのアスリートとか軍人等が基準だ。しかもその人たちより少し能力が上だ。いくら俺でも真っ向からの勝負だと絶対に負ける。何とかして説得しないと俺はそのまま大浴場にGOしてしまう。

 

「その点なら心配ないわ。既に連絡はして、了承してくれたわ。

もし、嫌ならあの大浴場には誰も居ない筈よ。いたらいたらで貴方のことを信頼しているのよ。」

 

何て手際の良さだ。流石は俺が来るまでここの指揮をした奴だ。

いやいやどうでもいいよそれは。もしもだ。仮に他の人がいたとしたら女性の素肌が、そこら辺に...

 

「何?もしかして恥ずかしいの?大丈夫よ。皆信じてるから。」

 

「かってに信じないでぇ!!夜から!夜遅く入るから!」

 

「駄目よ。それに言ったわよね。「私の言うことを聞いてもらう」って。それとも指揮官は約束を守れない嘘つきなのかしら?」

 

あ、詰んだわ。それ言われるともう無理...

俺はそのまま車輪に置いた手を離して、抵抗を諦めた。

 

「分かればいいのよ。それに、例え男湯があっても、その足でまともに移動は出来ないと思うし、結局、私と入ることは確定よ?」

 

どっちにしろ詰みでした。

 

「...せめてタオルで目隠しや隠すとこを隠すのはお願いします...」

 

「当然よ。それはするわ。」

 

こうして大浴場の前につき、入る前にタオルで目隠しをした。

きっちりと縛ったので目の前が真っ暗だ。これで俺は女性の裸体を見ることは無い。

扉が開ける音がする。ウェールズがひと声かけると俺と一緒に入っても良い奴は残りそれが嫌な人はここから出ていくと言う。もちろん俺が目隠しをしたりするのも言った。

数分が経ったが、誰も出ていく気配が無い。何でだよ。良いの?入るよ?入っちゃよ?試しに大声を出したが、中から声がする。目隠しをしているなら大丈夫とか。それよりも怪我は大丈夫とか言ってくれた人もいた。

 

「皆、大丈夫そうね。それじゃ入るわよ。」

 

覚悟を決める。こうして男一人、女の子の集団へと突入する。

他の人の声がする。目が見えないが中に入ったのだろう。中には温泉の匂いやなんだかソレとはべつにいい匂いがしてきた。いやいや、何やってるんだ俺は...

 

「ここで良いかしらね...服を脱ぐからちょっと待ってて。」

 

ウェールズが車椅子から離れ、服を脱ぐ音がする。

 

「わぁ...凄い下着。」

 

「本当だ...」

 

今そう言うの辞めてくれぇ...マジで。聞こえなくするために全力で耳を塞ぐ。多少は聞こえてしまうがごもってしまえば問題ない。

ロイヤルの下着は皆凄いとか。シェフィールドはノーパンとかそんなのは一切聞こえない。え、本当?シェフィールド、ノーパンなの?

そんなどうでもいい事を考えてる時に不意に左肩を叩かれ思わず体をびくつかせる。目隠しをしているので振り向いても誰かは分からないがとりあえず耳を離し、左に振り向く。

 

「し、指揮官!あの怪我の方は大丈夫ですか...?」

 

この声は...ジャベリンだ。すると触れられた肩が少し濡れていた事からどういうことか濡れているのだろうか。

 

「手が濡れているな。どっかで水浴びでもしたのか?」

 

「あはは...まぁ、そんな所です。あ、ラフィーちゃんとユニコーンちゃんも居ますよ。」

 

目隠しをしているから分からないが確かにラフィーとユニコーンの声もする。

 

「指揮官、目隠ししてる。どうして?」

 

「そりゃ...嫌だろ?俺なんかに見られていたら。」

 

「へ?いえいえ!指揮官なら別に..あぁ!いえ!恥ずかしいですけど!あ、嫌って訳じゃ...!」

 

ジャベリンがあたふたと必死に弁論するが早口で殆ど分からなかった。まぁ、嫌ってことなんだろうな...

 

「ユニコーンは指揮官に見られるのは嫌?」

 

ラフィーよ何でそんなことを言うんだ。嫌なら嫌で傷つくぞ。

妙にドキドキしながらユニコーンの答えを聞く。

 

「わ、私はその...えっと...」

 

「指揮官、悪いが服を脱がさせて貰うぞ。」

 

後ろからウェールズの声がした。着替えは終わったのだろう。という事は彼女は今...いやいや想像するなするな。

その後、俺はそのままそのまま服を脱がされた。為す術もなくあっさりと。

 

「指揮官...細いわね。でも筋肉はしっかりしてるわね。密度が違うのかしら。」

 

ウェールズが俺の細身の腕をそのまま触ってきた。筋肉の密度を確かめるように握ったりもした。目隠しをしてるから感覚がさらに敏感になる。

 

「ま、まぁ鍛えているから。」

 

「じゃあ次は下ね、怪我をしているから丁寧にやらないと...」

 

来た。過酷な試練が来た。ウェールズはまず俺のズボンを脱がす前に俺にタオルを巻き付け、その後にズボンを脱がした。その後下着を脱がし、最後に怪我をしている太ももに防水カバーを付けた。これでは傷口にしみることは無い。

 

「よし。これで大丈夫ね。残念だけとこの大浴場はバリアフリーは想定してないからこのまま抱えて行くわね。」

 

そして俺は人生で2度も女性にお姫様抱っこされた。

しかも今回は素肌でなので感触が...いやいや考えるな感じるな。

よし、今度はこの大浴場をバリアフリー化しよう。そう決意した。

 

「指揮官、先に体を洗う?それとも先にお風呂に入る?」

 

「いつも先に体を洗う。」

 

「じゃあ、シャワーに行きましょう。」

 

ウェールズはシャワーまで移動した。シャワーの前に着くと俺を椅子に座らせた。少し足が痛むがヴェスタルの治療でなんともない程度の痛みだ。歩くことは難しいが。

 

「指揮官。体を洗うのを手伝うわ。」

 

「いやいや。目隠しでも体ぐらい洗えるよ。」

 

「じゃあ、シャンプーが置いている場所が分かるかしら?」

 

えーと、確かポンプを押すところが少しでっぱってるのがシャンプーだっけ...シャンプーを探そうにも掴んでいるのは掴めない空気だけだった。シャンプーがある場所さえ手探りで探すのに苦労する。

 

「やっぱり、分からないようね。ほら、ここよ。」

 

ウェールズは俺の手を握り、シャンプーの場所まで移動させた。

 

「ボディーソープはその左よ。もう一度言うけど手伝いましょうか?」

 

「大丈夫だ。問題ない。」

 

キッパリと断り、少し手間取ったが何とか全身を洗えた。体が洗い終わったあと、勿論ウェールズに移動され風呂に入る。全身が湯船に浸かった感覚がする。湯加減が丁度よくいい気持ちだ。

丁度いいはずなのに、何故か熱いような気もするが...

 

「どうかしら、リラックス出来る?」

 

「別の要因でのぼせそう...」

 

風呂の中でもKAN-SEN達の声はやまない。誰かの胸が大きいとか体のラインが凄いとか嫌でも入ってくる。もう無理だ風呂から出たい。

 

「なら、早めにあがりましょうか。さぁ、指揮官こっちに来て。」

 

風呂から出て、ウェールズから丁寧に体を拭いてもらい。髪もドライヤーで丁寧に乾かせて貰った。なんだか今日はウェールズに振り回されっぱなしだなぁ...

その後のしごとは風呂での煩悩を消すために仕事に集中した為、かなり捗った。時間は遅くなり、仕事を終わらせ、晩飯も済ませた。

 

「さて、そろそろ寝ようかな。今日はありがとう。ウェールズ。」

 

「良いのよ。こちらこそ有意義に過ごせたわ。」

 

散々お前に振り回されたけどな。

 

「ところで今書いてるのは日記かしら。」

 

「見せないからな。恥ずかしいから。」

 

「もう見られているのに?」

 

「そうだ。」

 

絶対に見られたくない。今日のことを書いているのだからあの大浴場のことまで書いているから見られたくない。見られないように日記を素早く閉じ、日記を引き出しの中に閉め、引き出しの鍵を閉めた。

 

「終わったようね。じゃあベットまで移動させるわ。」

 

執務室から出て、俺の自室まで車椅子を押してくれるウェールズ。

部屋につき、そのまま着替えを済ませ、ベットまで移動させた。

 

「今日はお前に振り回されっぱなしだったな。」

 

「そうね。私も今日は意地悪だったかしら。」

風呂での緊張等から横になったから出たのか。眠気が襲ってきた。そのまま瞼の重さに負けてしまい目をつぶってしまい。意識は溶ける..__

 

「おやすみなさい。指揮官。また明日...」

 

ドアの開け閉めの音がした。ウェールズが部屋から出たらしい。

ありがとう...おやすみ...ウェールズ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

..きて。...官

 

体が揺すられる。誰かの声がする。カーテンが開けられ閉じている目に日差しが差し込む。少しの眩しさと声のせいで目が覚める。

目を擦り、ぼやけていた景色がはっきりと見える。

するとそこには一人の女性が居た。

 

「起きたようね。さ、早く着替えましょう。」

 

いつもの赤い貴族服に金髪のショートヘア。それは昨日振り回された。プリンス・オブ・ウェールズだった。

...え?

 

「えええ!?何で居るの!?」

 

驚きで意識が覚醒する。体を思いっきり起こし、そのままウェールズを見つめる。ウェールズは俺の驚きに困惑し、そのまま続けた。

 

「なんでって...まだ足が万全じゃないでしょう?ほら、早く「私の言うことを聞いて」」

 

「え、それはもう終わったんじゃ...」

 

「誰も昨日までって言ってないでしょう?足が完治するまでの間、私の言うことを聞いてもらうわよ?」

 

その後、足が完治するまでの二週間はウェールズの言うことを聞くのであった...

因みに怪我は工作艦の明石がここに来たことにより、艦の整備が早くなり、俺の怪我の治療時間が増えたことにより予定より早めに完治することが出来た。

 

 




■月✕日

非常理だった。許せなかった。助けられる人を見捨て、自分だけ助かろうと他人を踏み潰し、手を差し伸べられるのに差し伸べない奴を見て、怒りを覚える。
ここに来て2年と半年が経つ、セイレーンに襲撃された島の救助に行く為、後方支援として俺たち数人が駆り出された。
そこに着くと、建物は崩壊し、もう機能もしていない。
まだ助けられる子がいたから。救助しようとした。でも、まずは有権者の救助が先だと、余裕のある奴が先で早くしないと死んでしまう子が後回しだった。結果その子は助からなかった。
他にも、そんなのがあった。それを無視をした。だけど皆こう言った。お前も貴族だろう。お前は貴族の英雄だろうと。
ふざけるな俺は皆の英雄なんだ!!俺は______
※文章はここで途切れている....

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