もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

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はい、どうも白だし茶漬けです。今回初投稿ということで自分のやってるゲームアズールレーンのアニメでもしも指揮官が出ればどうなるかなぁ〜と思い始めてこの小説を書きました。
注意事項に関してはアニメとは少し展開が大きくズレるみたいなことにはなりますね。
まぁ、自分の好きなキャラや性癖暴露みたいな感じになりますのでそこにもご注意を〜それではどうぞ!

追記、2021/8/6にて大幅改変をしました。



オロチ編
友と幻獣と指揮官と


第一話【友と幻獣と指揮官と】

 

風が運ぶ潮の香りがする。

目に見える光景はこの場所の日常だろうか、KANーSEN達が笑いあったりしている。

今から自分は指揮官としてこの人達を指揮し勝利へと導くという責務が待っている。

 

「さて...ここで合ってるよな?迎えが来て案内する話だけど」

 

とりあえず周りを見渡すが迎えのKANーSENらしき人影がない。どうしたことか。まさかとは思うが間違えたか?えぇ、待って不安なんだけど誰か助けてくれ。

 

「あ...あの...ちょっといい...?」

 

急に声をかけられたもしかしたら、迎えの人かも知れない。俺は後ろを振り返るとそこには紫の髪をした小さな女の子が恥ずかしそうにしていた。

 

「ん?あ、もしかして案内してくれる子かな?」

 

「案内?ユニコーンそんなの知らないよ?」

 

「あれ?ユニコーンちゃんその人誰?KANーSENではなさそうだけど」

 

「…zz眠い...」

 

どうやら案内の人では無いらしい。それにしても1人大丈夫か、寝そうだしなにか見えそうだぞ色んなところで大丈夫かこれ。

 

「ああ申し遅れたね、俺はこのアズールレーンの指揮官になるマーレって言うんだ。まぁ、呼び名に関しては自由でいいよ。」

 

「ええ!?あなたが今噂の指揮官さんですか!?お会い出来て光栄です!あ、私はジャベリンと言います!よろしくお願いします指揮官!」

 

うん、元気いっぱいでよろしい。ジャベリンは俺の手を掴み、腕が取れるほど激しく上下に振る。だが、流石にKAN-SENの力は強くそろそろ俺の腕が限界に達していた。

 

「ごめんジャベリン…そろそろ離してくれ…腕がもげる…」

 

「あ、ごめんなさい!つい張り切っちゃって…」

 

ジャベリンは俺の手を離し、俺の腕を気遣う様にしてくれた。気配りが出来て元気がある子だ。

 

「えっと...私はユニコーンよろしくね...あのお兄ちゃんって呼んでいいかな...?」

 

こっちの小さくて引っ込み思案なのはユニコーンねそれにしてもお兄ちゃんか...懐かしいな...妹とにお兄ちゃんと呼ばれ、過ごしていた日が懐かしく思えた。そう思ったせいか、不意に昔の事を思い出す。

 

幼い頃の思い出に浸っている中、俺の目には昔の背景が映っていた。桜が咲き誇り、枯れることを知らないその桜は実に美しかった。

 

_■■?どうしたのこんな所で…。

 

俺は今までのお礼を言うことで咲いていた花を摘んで、花束を作った。だが、見た目は悪く花の種類もバラバラ…とても渡せるものでは無かった。

俺は花束を後ろに隠した。

 

_…あ、あそこに天城姉様が。

 

_え!?どこどこ!?

 

あの人は体調が悪いからあまり外に出れられない筈なのに、何故外に出てるのかと言う驚きで思わず振り返る。そして、女の人は俺が後ろに持っている不格好な花束の存在に気づく。いや、最初から気づいていたのだろう。

 

_あれ?天城お姉ちゃんは?

 

_ごめんなさい嘘よ。…それより貴方が持っているその花束は何かしら?

 

嘘だと分かった落胆よりも俺は花束を見られた恥ずかしが勝り、咄嗟に花束を隠した。

こんな人に見せるのも渡すのも躊躇う物を見られた俺は、この人に嫌われると思い、思わず泣き始める。

 

_大丈夫よ。貴方のことは絶対に嫌ったりしないわ…

 

そう言ってその人は俺の頭を優しく撫でた。優しく頭を撫でられ、安心感に包まれた俺は花束を前に持ち、その人に渡す。

 

_これ、いつもありがとうって言う気持ちで作ったの…えーと…いつもありがとう!

 

何の変哲もない言葉だが、気持ちを込めて花束を渡す。それが届いたのか、その人は笑顔なのに涙を浮かべて花束を受け取った。

 

_まぁ…こんなに立派になって…嬉しいわ…

 

その人は俺の事を力強く抱きしめ、離さないようにしていた。

 

_ねぇ…花束は?

 

_勿論貰うわ。大切にあつかうわね。

 

_うん!ありがとう!赤城お姉ちゃん!

 

 

「…指揮官?」

 

ジャベリンの呼び掛けに俺は現実へと帰還し、気持ちを切り替える。ジャベリンは心配そうに俺を見つめ、俺は首を横に振って目を覚ますように目頭と鼻の間を押さえる。

 

「あぁ…大丈夫大丈夫。あと、呼び名は別になんでもいいからなどんどんお兄ちゃんって呼んでくれでいいぞ。」

 

そう言うと照れながらユニコーンは笑ってくれた。守りたいこの笑顔。さて、残るは1人だが。

 

「...ラフィー...終わりzzz」

 

早っ!!しかも寝てるよこの子!!あと、見えそうだから!服ちゃんと着て!お願いします!俺はラフィーのはだけている服を直し何とか見られてはいけない所を見ずに済んだ。

 

「とりあえず、自己紹介はこれで終わりかな。そういえば、ユニコーンなにか俺に用があったんじゃないのか?」

 

そう、元はユニコーンが俺に声をかけたのがきっかけしかし、初対面の人に声をかける用があるのかどうかなのかと話だが。

 

「そうだ...!えっと、ゆーちゃん知らない?この子なんだけど...」

 

そう言って1枚の絵が描かれた紙を見る。

見事な絵だこれをユニコーンが描いたのなら相当凄いそう思い翼が生えてる馬つまり『ペガサス』だろう。

その絵のクオリティの高さに惹かれ、まじまじとみる。

 

「ユニコーンのゆーちゃん私の友達なの何処かに行って探してるのお兄ちゃん知らないかな?」

 

いやペガサスじゃないのかよ!!!思いっきり心の中でツッコんだわ。

え、しかもこんな幻獣がここにいるの?どうなってんのここ。…いや、そういえば俺が乗ってきたボートを操縦していたのはひよこ見たいな生物…でいいのか?

【饅頭】というものだった。足とか無いのにどうやってボートを操縦してるのかと乗ってる間は気づかなかったが今となっては永遠の謎だ。

話を戻そう。ゆーちゃんは見ていない。というよりここに来たばかりなのでまだ誰とも会ってもいなかった。

 

「すまない、ここに来たばかりだから見てないな。」

 

しゅん、とユニコーンは顔を下げるそれはそうだ友達と言ってたのだそれほど大事な存在なのだ友とは。

 

「まぁまぁユニコーンちゃん、次だよ次!」

 

「頑張ればきっと見つかる....」

 

ジャベリンとラフィーが慰める。こう見せられたら男として黙ってられないのが自分でして…

 

「よし、俺も手伝うよ。そのゆーちゃんを探すの。」

 

「ええ!?良いんですか?指揮官?」

 

「こういう時は助け合いだろ?一緒に友達見つけようなユニコーン。」

 

顔を上げ、少し泣きじゃくんだ笑顔を浮かべた。

 

「ありがとう...!お兄ちゃん!」

 

そう言った。やっぱり守りたいこの笑顔。

 

「...じゃあ、指揮官ラフィーをおんぶして...zzz」

 

「うぉい!もう俺の背中に...たく、しょうがないな。」

 

俺の背中に吸い寄せられたラフィーをしっかりと背負い、落とさないようにしっかり姿勢を正しくする。

 

「じゃあ、次はあっちで見てないか聞いてみましょう!」

 

「うん...!」

 

こうして、ゆーちゃん探して三千里とは行かないが

ゆーちゃんを探すことにした。

なにか...忘れてるような気はするが...まぁ、忘れるくらいならそんなに大した事ではないだろうと思い、俺はラフィーを担ぎながらゆーちゃんを探しに出かけた。

 

 

「おや?少し遅れましたが噂の指揮官様がいらっしゃいませんね〜これはどうすればいいでしようか?」

 

俺がいた所にメイド服を着たまるで羊のような人はポツンとそう言うのであった.....

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