もしもアニメのアズールレーンに指揮官が出てきたら〜2nd season 海上の誓い〜   作:白だし茶漬け

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皆さんこんにちは。白だし茶漬けです。
今話で鉄血篇が終わり、次は幕間の物語です。

幕間の物語はジンサイドのことについて掘り下げる話をしようとしています。
テネリタス側の方に集中しすぎて疎かになったが本当に反省点……


鉄氷の休息

どこからか心地よい鳥の囀りが聞こえてくる。閉じていた目をゆっくりと開けた。

 

「……見覚えのある天井だな 」

 

最初に目に映ったのは見覚えのある天井だった。ゆっくりと体を起こしまずは現場確認の為に周りを見渡した。

特にこれといった物も何も無く、それほど広くはない部屋だ。間違いない、鉄血基地で俺に与えられた自室だ。

 

「ええと……俺、何したんだっけ…… 」

 

こめかみに指を添え、記憶の道筋を辿って俺はこれまでのことを振り返った。

確か……ビスマルクが暴走してそれを止める為にビスマルクの深層世界に入って……ティルピッツとU-556の協力もあって助けられてから現実へと帰って来れてその後は……そうだ、マーレさん達がビスマルクから何か取っていた……!

 

「そうだ……ビスマルク達は!? 」

 

俺と同じようにビスマルクの深層世界に入ったのなら、ティルピッツやU-556、当のビスマルクの状態も気になる。こんな所でじっとしてる訳には行かまいとベットから飛び出そうとしたと同時に、自室の扉が開かれた。

 

「あ……指揮官!お目覚めですか!? 」

 

扉の向こうに現れたのはZ23こと二ーミであり、目覚めた俺を見るとすぐ様こちらに駆け寄ってきた。

 

「指揮官!体の方は大丈夫なんですか? 」

 

「俺は大丈夫。それより、ビスマルク達の容態は!? 」

 

「三人とも、先程目が覚めました。幸いにも怪我とかも後遺症とかも無く、正常の状態です 」

 

「そっかぁ〜良かった〜! 」

 

3人とも無事という言葉で俺は安心で安堵と共に体の力が抜け、まるで液体見たいに体をベットに預けた。

 

「ふぅ……指揮官、目が覚めたとしても、まだまだ無理はいけませんよ?数日はゆっくり休んで下さい 」

 

「え、でもそれだと俺が鉄血に来た理由が…… 」

 

そもそも、俺はビスマルクに頼まれてこの鉄血に来ており、理由としては俺のデータをとるためだ。それを条件にアズールレーンと同盟を組んだと言うのに、それをないがしろにするのは不味いと考えた俺は、二ーミを跳ね除けてビスマルクの手伝いをしようとしたが、二ーミは張り付いた笑顔のまま俺の両肩を掴み、ベットに寝かせようとした。

 

い い で す ね ?

 

「は……はぃぃ…… 」

 

張り付いた笑顔は曇り、怒りを顕にした笑顔が俺に突き刺さり、ビビって俺は二ーミに屈服するように言う事を聞いた。

 

「全く……あれから半日ぐらい意識が無かったのです。お腹空いてませんか?軽い軽食なら、私が作りますが 」

 

「あ、じゃあ……お願いします…… 」

 

「わかりました。それじゃあ失礼しますね 」

 

そう言って、二ーミは軽食を作りに部屋から出ていった。

 

「絶対に!部屋から出ないでくださいね? 」

 

「わ、分かってます!出ません! 」

 

釘を刺すように二ーミはまた部屋に戻り、今度こそ部屋から出ていった。あんな怖い顔見せられたら言う事聞かざるおえない。

不意にも小さい頃、母さんに怒られた事を思い出してしまった……

 

「……そう言えば連絡してないなぁ 」

 

絶対心配してるだろうな。しかも、オロチさんならこの黒い石で俺の状況とか分かってるだろうし、報告だってしているだろう。ただビスマルクとの約束を守る為にここに来たってのに、こんな事になろうとは……

 

「しかし、色んな事があったなぁ…… 」

 

ビスマルクがセイレーンと結託していた事、マーレさんの襲来、俺の艤装が変化した事、そして……マーレさんの目的の物でもあった謎の黒箱……ブラックキューブだ。

 

あのブラックキューブは間違いなく、オロチさんのキューブとは別物だ。そう言えば、ビスマルクはあのキューブを使っておかしくなったんだ。艤装も変わり、戦闘能力も別格レベルで高くなっていた。その代わり、正気を失ったかのように暴走してしまうが……

 

「いや、暴走とは少し違うか……?まるで、何かに操られ……いや、駆り立てられていたような…… 」

 

ビスマルクは鉄血の皆を守る為に、最悪の未来を回避出来る力を欲した。そして、その為に力を奮っていた。

マーレさんが最後に言っていた言葉、【これはKAN-SEN達の本質を叶えてくれる物だ】と言っていた。

 

「本質って……何だ? 」

 

そもそも本質を叶えるという言葉自体どこか引っかかっる。願いを叶えるでは無く、本質を叶える……個人的に前者の方がしっくり来るんだけどなぁ。

ビスマルクだって、自分の願いを叶える為に力を欲し、得ることが出来た。この時点では願いを叶えてはいる。だが、本質と言われるとそこまででは無い。

 

「だぁぁ分かんない! 」

 

考えれば考える程訳が分からなくなり、俺は半ば自暴自棄になって考えるのをやめた。

 

「これはビスマルク本人に聞くしかないよなぁ 」

 

「私がどうかしたか? 」

 

「ん?いやぁ、ビスマルクが使っていたブラックキューブについて話したなと思っ……て……ん? 」

 

ドアに持たれかけながら俺を見ていた女性は、黒を基調とした服に、大胆に胸元を開いており、長い金髪に軍帽を被っていた……間違いない、ビスマルクだった。

 

「うぉぉ!?ビビビビスマルク!? 」

 

「随分な驚きようね…… 」

 

「ど、どうしてここに? 」

 

「どうしてって……礼を言いに来たのよ。椅子、借りるわよ 」

 

ビスマルクは部屋に入り、机の椅子を借りて静かに座った。

 

「貴方には迷惑かけてしまったわね。本当にごめんなさい…… 」

 

「いや良いんだよ別に。それよりもビスマルクが無事で何よりだ。ティルピッツとU-556は……? 」

 

「あの2人なら無事よ。ただ、ティルピッツはまだ…… 」

 

ビスマルクの様子だとティルピッツはまだ目覚めていないようだ。やはり、ビスマルクとの戦闘のダメージが応えているのだろう。そのまま俺たちは無言を貫き、どこか気まずい雰囲気になった。

 

「……なぁ、聞いてもいいか? 」

 

「あのブラックキューブの事、そうでしょ? 」

 

「……うん 」

 

そう言って、ビスマルクは時前に持ってきた書類を俺に渡してきた。書類の束の文字を一通り目を通すと、ビスマルク自身が調べたデータや、従来のキューブとの相違点等が纏められていた。

 

「アレはセイレーンから貰った物……というのは、多分察しがついてると思うから省略するわ 」

 

「セイレーンと言うと……オブザーバーとは協力的だったように見えたけど、一体いつから手を組んでいたんだ? 」

 

決して仲良くは無かったが、俺が見た感じビスマルクとセイレーンはかなり協力的な様子だった。あのブラックキューブもそうだが、何より技術が他の陣営と比べてずば抜けているのはその甲斐あってなのだろう。それが情報ではかなりの昔からあったのだから、多分その時か……?

 

「レッドアクシズが出来たひと月前よ 」

 

「それから今までって事は結構長かったんだな…… 」

 

「そうね。で、貴方はどうするのかしら? 」

 

「どうするって……? 」

 

「私はセイレーンと手を組んだ。人類の敵であり、倒すべき存在であるセイレーンとね。貴方は今、そんな人物と手を組んでいるのよ?……あなたには、私をどうこうする権利……いや、義務があるわ。指揮官として 」

 

なるほど……つまり、手を組むか切るかのどっちか選べと言っているのだろう。確かに、ビスマルクは皆に内緒でセイレーンと結託していた。理由がどうであれ、ビスマルクがやった事は人類に対する裏切りと同じだろう。仮にもしこの存在が知られれば、ビスマルクは糾弾され、迫害され、最悪…………この後の言葉は俺の口には出なかった。

 

「……俺は…… 」

 

俺の答えは決まっている。

 

「別に俺は何もしないよ。ただ、これからも一緒に戦ってくれると嬉しいな 」

 

俺は笑顔で当たり前の事を口に出した。

 

「……正気かしら 」

 

「正気も何も、俺は思ってる事を言っただけだよ 」

 

「私は皆を」

 

「俺だってKAN-SEN達に武器を向けた事があるよ。あの時は本当に皆に酷いことをしたよ…… 」

あの時、俺がセイレーンとして戻りKAN-SEN達を襲った日は決して忘れない。いや、忘れてはならない。自分の愚かさに歯を食いしばり、静かに布団にしわが出来るほど手を握る。

 

本当なら俺は生きてすらいない事だって考えられた。脅威として俺を排除してもおかしくは無いし、また皆を襲ってしまうかもしれない。そんな不安定な状態の中で、俺は皆のおかげで生きている。

KAN-SEN達だけじゃない、ジンさん達のおかげもあってだ。

 

「だから、ビスマルクはこれまで通りに過ごしてもいい。きっと皆分かってくれるよ。俺がそうなんだから絶対。な? 」

 

「でも…… 」

 

まるでかつての自分を見ているようだ。自分がセイレーンだと知った時、自分はここにいてはいけないという感情押し殺されそうな表情を浮かべいたビスマルクに、どんな言葉をかければいいのか悩んでいた。

そんな時だった、コツコツと規則的に靴と地面がぶつかる音と、容器の中に液体が入っている音と誰かの独り言が微かに聞こえた。

 

「今日は夏だから冷たいもので良いよね……?一応指揮官に馴染みある料理にしたけど大丈夫かしら……」

 

小声で良くは聞こえないが、この声は間違いなく二ーミだ。

 

「……二ーミ、そこにいる? 」

 

しかし返事は無く、空虚な無音が続くだけであった。しばらくするとドア越しの廊下から二ーミが鍋のような物を持って登場した。

 

「指揮官、出身が重桜という事なので馴染みあるうどんと言うものをお持ちしました……って、ビスマルクさん!こんな所にいたんですね! 」

 

二ーミは部屋に入ると鍋を、机の上に置き、ビスマルクに迫った。

 

「もう!随分と探したんですからね!意識が戻ったのなら言ってください! 」

 

「え……えぇ……ごめんなさい…… 」

 

珍しくたじろいでいるビスマルクを目の前で目撃し、二ーミの説教をビスマルクは無言で申し訳なさそうに聞いている風景を見た俺は、思わず笑ってしまった。

笑い声は2人にも聞こえており、ビスマルクはバツが悪そうに咳払いした。

 

陽気な雰囲気なのはつかの間、俺はある違和感を覚えていた。それは、俺が声をかけた空白時間だ。

 

「そうだ二ーミ、俺の声聞こえてなかった? 」

 

「はい?何か言っていましたか? 」

 

「あれ……近くに二ーミが来たと思ったんだけどなぁ……」

 

二ーミの様子だと俺とビスマルクの会話は聞こえておらず、俺の返事も聞こえていないらしい。どういう事だろうか……

 

「とりあえず指揮官、軽食を持ってきました。一応、重桜のうどんと言う物を持ってきたのですが…… 」

 

「え!?うどん?鉄血にうどんなんかあるの? 」

 

「はい、流石に手打ちじゃ無くて冷凍ですけど…… 」

 

二ーミは俺に皿を渡すと、そこにあったうどんはすだちと鰹節、薬味のネギとトッピングはシンプルだが随分と綺麗な見た目で美味しそうだ。

 

「お口に合えばいいんですけど…… 」

 

「いや、十分だよ!ありがとう!それじゃいただき……うん? 」

 

いざ食事と思ったが、肝心な箸が無かった。二ーミが持ってきてくれたトレーにはフォークしか無かった。

 

「え……と、箸……無いのかな? 」

 

「……すみません、鉄血はあまり箸を使わないので 」

 

「だよねぇ…… 」

 

仕方なくトレーにあったフォークでうどんを食べようとしても、フォークでうどんを食べるなんてした事ないからすごく食べづらい。うどんをすくおうにも汁で滑るし、パスタのように回して取ろうにも麺が太いから上手く取れない。

 

「……はぁ、仕方ないわね。指揮官、フォークを貸して 」

 

「え、うん…… 」

 

ビスマルクにフォークを渡すと、器用にフォークを回し、うどんがみるみるフォークの周りにつき、綺麗に巻き取られた。

 

「はい指揮官、口を開けて 」

 

「え……あ……えっと…… 」

 

ビスマルクは顔色変えずに俺にうどんが巻き取られたフォークを口元に差し出し、あまりの行動に俺と二ーミは困惑した。

 

「ビ、ビスマルクさん!?何してるんですか!? 」

 

「何って、こうした方が効率的だから 」

 

「いやだからってそんな……あーん……じゃ無くて、指揮官に食べさせようとするなんて……! 」

 

二ーミは赤面して一際大きい声を出し、ビスマルクは意味不明な表情を浮かべていた。顔色を変えないビスマルクに対して二ーミは強気にも出れず、ただ言葉を詰まらせるだけだった。

 

「はぁ……まぁ、差程問題は無いか……それじゃあ、私はこれで失礼します。ビスマルクさん、例の件の事は、私たちに任せてください 」

 

「えぇ、任せるわ 」

 

そう言って二ーミは部屋から出ていき、ビスマルクと2人きりになってしまった。

 

「なぁビスマルク、例の件って何? 」

 

「後で分かるわよ。それと、早く食べて。伸びるわよ 」

 

「あ、あぁ 」

 

ビスマルクのフォークに巻き取られたうどんを口に入れた。

 

「美味しい! 」

冷凍うどんと言ってたが、知らなかったら手打ちうどんのような美味しさだ。モチモチした喉越しの良いつるつる感……これで冷凍だとしたら革命的では無いか?

 

「そう……良かったわね。ほら、早く食べて 」

 

ビスマルクはまた器用にうどんをフォークで巻き取り、俺に差し出した。1つ口に入れるとまたビスマルクは巻き取り、俺はまた口に入れるを繰り返し、徐々に量はなくなっていった。

 

「何だか餌付けしている気分になるわね 」

 

「もぐ……餌付け? 」

 

「えぇそうよ。そんな笑顔で食べるから、貴方に尻尾や耳があれば大きく振ってそうだわ。というか、指揮官はあの世界で生えていたわね…… 」

 

「尻尾と耳……あ、あの時か 」

 

ビスマルクが言っていることは、俺がビスマルクの深層世界で艤装を変化させた時だ。俺に耳や尻尾が生えたり、艤装が炎に包まれたりと、どこか重桜の艤装を思わせるような感じだった。

 

あれは長門が渡してくれたお守りが反応して変化した物だけど……ここでも使えるのかは試してないから分からないし、そもそも何でああなったのかさえ不明だ。

今のところ、謎の艤装ということぐらいしか無い。

 

「あれ、本当に何だったんだろう 」

 

「恐らく、貴方のメンタルキューブが関連しているでしょうね 」

 

「……?俺のメンタルキューブが? 」

 

するとビスマルクはまた別の資料を俺に渡した。内容を見るに、俺の事に関する資料だった。

 

「オロチから聞いた限り、貴方は私達KAN-SENのメンタルキューブと、セイレーンのメンタルキューブを持っていた。だが、性質が反発した2つが両立する事は叶わず、残ったのはKAN-SENのメンタルキューブだった。間違いないかしら? 」

 

「多分合ってる 」

 

「多分って……貴方自分の事も分からないの? 」

 

「いや〜話難しくて…… 」

 

「それでよく指揮官としてやっていけるわね……まぁ良いわ。話を続けるわ 」

 

俺の中で心のダメージを受けた音が聞こえたような気がした。

 

「貴方のキューブはKAN-SENの物だけど、僅かながらセイレーンの因子が残っている。恐らく、貴方の艤装はその因子に原因があると推測する 」

 

「セイレーンの因子? 」

 

「貴方の元の存在、【コネクター】の能力は、KAN-SENの力を学習し、その能力を駆使する他、他者の力の強化よ。でも、貴方の本質は【繋がり】……その本質があってこその能力よ 」

 

そうだ、その本質があるからこそ、俺はビスマルクのメンタルキューブにある深層世界に入ったり、重桜に封印された長門を助ける事が出来た。

 

……そう言えば、オロチさんとの最終決戦の時俺は母さんと同じような艤装が使えたな。

 

「そして、ここからは私の考えだけど、その本質で貴方の艤装は変化するわ。これからもあの時と同じような事は起こると考えていいわ。さしずめ、あの形態は重桜形態……名前は貴方が勝手につけてちょうだい 」

 

「う、うん……分かった 」

 

名前と言われても今はまだ決められないから保留にしておこう。

だいたい理由は分かったけど、肝心の形態変化のやり方がまだ分かっていない。多分長門のお守りに反応していたからそれがトリガーになるとは思うけど……試す方法が無いから後にしておこう。

 

「さて、話が長くなったわね。残りもさっさと食べて今後の事について話しましょう 」

 

皿に残っているうどんを巻き取り、最後の一口を食べようとした時、ノックも無しにドアが開かれた。

 

「すみません〜!アネキがここにいるって聞いて顔を見にしまし……た 」

 

「あ…… 」

 

開かれたドアの先にU-556が元気に登場したが、俺とビスマルクを見てその顔は固まり、先程の元気が吹き飛んだ。無音が続く空気の数秒が数分間にも長く感じられ、やがて固まったU-556がこの沈黙を破った。

 

「す、すみません!まさかアネキと指揮官がそんな関係まで進展してたなんて! 」

 

「いやいや誤解だって!俺とビスマルクはそんな関係じゃ無いって! 」

 

俺はビスマルクの行動の説明をしようとしたが、U-556は話を聞き入れて貰えず、一方通行気味に話を進めた。

 

「でもアネキは済ました顔でやってるよ! 」

 

「わ、私はあまり感情表現が得意じゃ無いから……私だってこんなのは初めてよ……あまりからわかないで 」

 

いつも鉄のように無表情なビスマルクが少し頬を赤らめながら軍帽で目を隠している隠された表情に少し興味を持ったが、ビスマルク、その行動は今やると逆効果だよ!?

 

「とりあえず失礼しました!ゆっくりしててください! 」

 

U-556はそのまま勢いよくドアを閉め、まるで嵐のように現れた後、嵐のように静かに去っていた……大分深い爪痕を残して……

 

「ま、まぁ広まる事は無いし大丈夫だよね?」

 

「いや……あの子結構正直な所があるから、多分オイゲン辺りが察すると思うわ 」

 

「あ〜…… 」

 

ダメだ、納得してしまうところがかなりある。ここはU-556がオイゲン辺りに接触しないように祈るしかない。その時だった。

端末から通知音が鳴り、嫌な予感と思いながも端末に表示された画面を見ると……宛先はプリンツ・オイゲンだった。

 

『指揮官とビスマルクって付き合ってるって?見かけによらず大胆ね♡ 』

 

「オイゲンんんんんんんんん!!!! 」

 

その後、面白半分でオイゲンが根も葉もない事を言いふらし、俺はその説得で基地中を走り回った。

 

 

 

 

_それから数時間後

 

「あぁ……疲れた……体力的にも精神的も疲れた…… 」

 

説得による精神的疲労とその説得をする為に基地にいるKAN-SENに話から大分体も疲れた。

広場にあるベンチに溶けるように寝転がり、無心で空を眺めた。

 

「お疲れ様ね、指揮官 」

 

「……!ティルピッツ! 」

 

俺が目を覚ました時にはまだ意識が無かったティルピッツが目の前に表れ、安堵共に俺はベンチから飛び出す程起き上がった。

 

「もう大丈夫なの!? 」

 

「えぇ。もう何ともないわ。隣、良い? 」

 

俺は首を頷き、ティルピッツは俺の隣に座った。

 

「姉さんの事感謝するわ。貴方には感謝してもしきれないわ 」

 

「良いよ別に。それより、ビスマルクとは話をしたの? 」

 

そう問うとティルピッツはそっぽを向くように反対方向を向いてしまった。

 

「話してないみたいだね 」

 

「違うのよ……姉さんが避けてるだけ 」

 

「あぁ…… 」

確かに、深層世界とは言え妹であるティルピッツに零距離砲撃したから引け目があるのだろう。だけど、ずっと引きづるようではダメだ。

 

「でも、ティルピッツも避けてるんじゃ無いの? 」

 

「私が? 」

 

「うん、今までまともに話なんかした事ないでしょ?だから無意識にティルピッツの方からも避けてるんじゃないかなって 」

 

図星をつかれたかのようにティルピッツは軍帽を深く被り、思い当たる節を思い出すようにしていた。

 

「確かにそうかもしれないが……どう接すればいいか分からないわ…… 」

 

「きっかけさえ作れば後はどうとでもなるよ。ビスマルクの好きな物とか知ってる? 」

 

「……いいえ、姉さんとはあまりそういうの話さないから 」

 

「じゃあお互いの事を話せば良い。きっかけを作って後は話す。敵を倒すよりかは簡単だと思うよ? 」

 

「でも、そのきっかけ作りはどうすれば……? 」

 

あぁ〜それもそうか……。現状復帰したビスマルクは鉄血の代表としてかなり忙しくなるだろうし、それに踏まえてビスマルクもティルピッツの事を避けてるからきっかけなんて作るのが難しいだろう。

 

悩みに悩んでいる時、服のポケットにある携帯の着信音が鳴り、すぐに取り出した。画面にメッセージ通知が表示されており、メッセージの差出人は二ーミからだった。

 

「お……これって…… 」

 

「……?どうした指揮官 」

 

「きっかけ……もしかしたら作れるかもよ? 」

 

ティルピッツに画面を見せ、メッセージの文字を確認すると何かを察したかのようにティルピッツは俺を見た。

 

「これって…… 」

 

「そ、これならビスマルクだって参加するし、話をする機会も沢山あるでしょ? 」

 

「でも…… 」

 

「まぁまぁ、考えはあるにはあるから 」

 

俺はティルピッツに考えを話し、ティルピッツは徐々に俺の考えに納得してくれて、最後に二つ返事で頷いた。

 

そして、月日は流れた

 

 

 

 

 

 

 

_1週間後 鉄血基地内にて

 

1週間の時が過ぎ、基地内にあるパーティー会場に俺はいた。1週間前、二ーミから送られたメッセージの内容は、鉄血主催のパーティーのお誘いだった。

 

パーティー会場にはKAN-SENだけではなく、少しだけだが普通の人間がいる。

時は夜になり、KAN-SEN達は優雅にワインや食事を味わって……はいなかった。

 

「あはは〜やっぱりお酒って良いわね〜!ほ〜ら、お姉ちゃんも〜! 」

 

「ああもう!酒癖悪いのに何でオイゲンはいつもいつも……もぅぅ!! 」

 

「何っ!?ここにコーヒーは無いだと!?パーティーなんだからコーヒーメーカーの1つぐらいあってもいいはずなのに……! 」

 

「よーし、隠れんぼしよ! 」

 

「美味なる物は生きながらえぬ……ふむ、これも中々…… 」

 

流石個性的なKAN-SENが多い鉄血。阿鼻叫喚では無いにしろ所々物凄い事になっている。これをまとめているビスマルクが偉大に思えたと同時に大変さに同情しそうになった。

 

「この騒ぎようはユニオンにも負けてないなぁ〜 」

 

「注意しときましょうか指揮官……? 」

 

恐る恐るドレス姿の二ーミが注意を促そうとしたが、俺はそれを断った。

 

「いや良いよ。寧ろこんなふうに騒いでいる方が俺は好きだよ 」

 

変に静かだとこっちまで変に気を使いそうだから、返ってこんな風に騒いでいる方が落ち着く。

 

「指揮官 」

 

会場の奥にある一際目立っている椅子に座っているビスマルクに呼ばれ、俺はすぐ様ビスマルクの所へと歩く。

KAN-SEN達の人混みをかき分け、少し段のある小さな階段を登ってようやくビスマルクに会えた。

 

優雅な黒のドレスの上に飾緒のついたマントを羽織り、椅子の傍には杖の様なものと氷を一杯に入れているバケツにワインが冷やされていた。

 

「お待たせ、何か用かな? 」

「いや、少し騒がしいからな。卿を困らせてるのでは無いか気になってな 」

 

「……喋り方変わってない? 」

 

「あ…… 」

 

無意識なのかビスマルクは我に返ったかのように口元を手で覆い、やってしまったと言うように息を吐いた。

 

「ごめんなさい、このドレスは私が指導者として着る正装だから、口調が変わってしまうの 」

 

「本当にびっくりしたよ 」

 

「驚かせたな。でも、私も時々、どちらの私が本当の私なのか迷うの……KAN-SENのビスマルクか、決して弱気を見せず、無敵の鉄血の指導者としての何かか…… 」

 

混じり合う口調がビスマルクの迷いを示しているようであった。ビスマルクは俯き始め、まるで答えを求めているかのように俺の答えを待っていた。

 

(本当の自分か……なんだか俺と似てるな )

 

俺の場合、元々のセイレーンだったけどそれは【コネクター】の話だ。でも、今存在している【俺】は、コネクターがある人物によってKAN-SENのメンタルキューブを取り込んで生まれた存在だ。

 

KAN-SENでありセイレーン……そんな歪な存在が俺だ。そんな俺がその質問に答えるなんておこがましいのかもしれない。だけど、似ているからこそ答えられる物だってある。

 

「本当の自分って物は……無いのかもしれない。本当の自分というのは、なりたい自分って事なんじゃ無いかって俺は思う 」

 

「なりたい自分……? 」

 

「うん。だって仮に本当の自分があったとしたら、今まで生きてきた自分って何だったんだろうって思うから…… 」

 

俺は自分がセイレーンだと知った時、深く絶望した。人として生きてきた筈なのに、人では無いと突きつけられたあの日を俺は忘れられない。

自分を疑い、自分を恐れ、最後には自分自身を呪い、倒されることを望んだ。

 

だけど、周りから助けられて今こうして生きている。

セイレーンだとしても、俺はまた人として生きることを選ぶ事が出来た。

 

「俺はセイレーンだった。それでも俺はこうして人として生きる事を選べる事が出来てる。元の存在を否定している訳では無いけど、 俺はセイレーンでも、兵器でも無く、人として生きていきたい。ビスマルクはどう? 」

 

「私は…… 」

 

ビスマルクは椅子の右の肘掛けに右肘を置き、目を覆うように右手を添えた。その姿を見守るように俺はビスマルクの答えを待ち続けた。

やがてビスマルクを手をどかし、俺の事では無く今ここにいる鉄血のKAN-SEN達を見ていた。

 

(……迷う事なんて無かったわね )

 

ビスマルクは何故か小さく笑い、俺の目を見つめた。

 

「……私にはまだ分からないわ。だけど、私は私として(ビスマルクとして)鉄血を守る。それが私のやりたい事だ 」

 

真っ直ぐ見つめるビスマルクの目に曇りは無く、何か吹っ切れた様な感じだ。

 

「うん。じゃあ、よろしくね。でも……1人で何もかも背負い込まないようにね 」

 

「耳が痛いわね 」

 

冗談混じりの言葉に俺とビスマルクは笑い、空気が和やかになったような気がした。今まで無表情だったビスマルクの笑顔を見た俺は新鮮さを感じ、ついまじまじと見てしまった。

 

「ん……指揮官、私の顔に何かついてるのかしら 」

 

「いや、ビスマルクの笑顔を初めて見たから…… 」

 

「笑顔?私が? 」

 

「うん、凄く綺麗だったけど 」

 

「なっ……! 」

 

ビスマルクは何故か頬を赤らめて俺にそっぽを向いてしまった。どうしたのかと声をかけようにも何でも無いと言われるの一点張りで顔を合わせようとしなかった。

 

「指揮官、あまりからかうのはやめて…… 」

 

「からかう?俺、そんな事してないけど…… 」

 

「それ……わざとかしら……? 」

 

「からかうのもわざとも何も無いだろ 」

 

「あぁ……えぇ、分かったわ。貴方、そういう人だものね……えぇ、納得したわ 」

 

熱くなった顔を冷やすようにビスマルクは右手で少し顔を扇ぎ、何故か細めで俺を見ていた。

なんか少し怒ってるような気がするけど……なにかしたっけ……?

 

「ふぅ……さて指揮官、私にも少し話しておきたい事があるわ 」

 

「どうしたの? 」

 

先程の表情から真剣さが押し出され、のほほんと聞く感じでは無さそうだ。

 

「私は指導者として、時には思ってもいない事を口に出し、やりたくもない行動に移ることがある。そうしないといけない事がこれから貴方にも何度も降り注ぐことになるだろう…… 」

 

「…… 」

 

「指揮官、もしもの時には貴方は【指揮官】として決断しなければならない時もある。そして、これだけは言っておく、自分がどんな存在なのかも、くれぐれも忘れないで 」

 

まるでビスマルク自身にも言い聞かせているような言葉は、俺の心に深く残った。

 

「このような場所でこんな話は野暮という物ね。気を悪くしたかしら…… 」

 

「いや、ありがたい言葉だよ 」

 

「そう思ってくれるなら助かるわ 」

 

ビスマルクは傍にある机からワインが注がれたグラスを飲み干し、椅子から立ち上がった。

 

「さて、この後はダンスの時間だ。よければ……一緒にどうだ……? 」

 

ビスマルクから手を伸ばされ、ダンスに誘われた。まさかビスマルクから誘われるとは思わずびっくりしてしまった。

こんな美人に誘われるなら誰だって断られないと思うけど、俺よりももっと相応しい人がいる。

 

「いや、それよりも相応しい人がいるよ 」

 

「え……ちょっと! 」

 

俺はビスマルクの手を握り、ある人の所までビスマルクを連れて歩いた。振り払おうとするビスマルクの手をしっかり握り、人混みをかき分けて真っ直ぐ歩くと、待っていた人物の前に立った。

 

「連れてきたよ 」

 

俺は1歩右に寄り、ビスマルクに待ち人の姿を見せた。ビスマルクの目には今、ビスマルクとは対照的な雪のような白いドレスを身にまとったティルピッツがいた。

 

「ティルピッツ…… 」

 

まだ戦闘の気まずさがあるのかビスマルクはティルピッツから目を逸らそうとし、そのまま立ち去ろうとしたが俺はビスマルクの肩を掴んだ。

 

ビスマルクは振り払おうと体を揺らしたが、俺はそれでもビスマルクから手を離さず、やがてビスマルクは諦めたかのように力を抜いた。

 

「姉さん、話があるの。こっちを向いてくれない? 」

 

「……ごめんなさい貴方と会話する資格なんて私には 」

 

「姉妹で話すのに資格も何も無いだろ! 」

 

ビスマルクにこちらを振り向かせ、両肩を掴んだ俺はビスマルクに言葉を向けた。

 

「もうティルピッツは何も気にしてない。寧ろビスマルクの行動に理解している。ティルピッツだけじゃない、ここにいる全員が納得している。たった一人で皆を支えて、誰よりも鉄血のことを考えて、1人で背負わせてしまった事を後悔している奴だっている 」

 

「でも私はセイレーンと…… 」

 

「俺だってセイレーンだ。そんなの今更さ 」

 

少し冗談混じりな言いようにビスマルクは返す言葉も無かった。

 

「まだ自分に負い目があるならそのまま振り向かなくても良い。でも、話だけは聞いてもいいんじゃないかな。邪魔だと思うし、俺は離れておくよ 」

 

俺はビスマルクから手を離し、1歩ずつビスマルクから離れた。手を離したにも関わらずビスマルクはこの場から立ち去ろうとはしなかったが、まだティルピッツの方には顔を振り向いていなかった。

 

「そのままで良いから聞いて姉さん。私はもうあの事なんて気にしてないわ 」

 

「それでも私は自分自身が許せないのよ……私は貴方を……妹を撃ったのよ。許される訳……無いじゃない 」

 

「妹……そう思ってくれてるのね 」

 

「当たり前じゃない、たった1人の姉妹だもの 」

 

「……ふふ、てっきり私なんか一切の興味が無いのかと思ったわ。姉さんは鉄血の指導者としてよくやってるけど、周りの助けなんか要らないって言うぐらい一人で全部やってきたから存在すら認知されてない程にも思えたわ 」

 

「そんな事無い……ただ、巻き込みたく無かった 」

 

「じゃあ、これからは……巻き込んで 」

 

ティルピッツはビスマルクの右手を両手で包むように掴んだ。

 

「私は姉さんの力になりたい。鉄血のKAN-SENだからじゃなくて、たった1人の姉妹として 」

 

「……じゃあ、今巻き込んで良いかしら……? 」

 

ビスマルクは掴まれた手ごとティルピッツを連れ去るように会場の中央まで歩いた。あまりの急な行動にティルピッツは会場の中央に止まったと同時に手を離すと、ビスマルクはティルピッツの方に体ごと振り向き、右手を差し伸べた。

 

「私と1曲……その、踊ってくれないか? 」

 

ビスマルクの顔は少しばかり恥ずかしがっているかのように赤くなり、声も緊張で少し震えていた。

微かにティルピッツに断られたらどうしようかと考えているのだろうが、それは無駄な考えだ。

 

「……ふふ、えぇ。よろこんで 」

 

ティルピッツは笑顔で差し伸ばされた手を添えるように優しく握り、いつしか両手を握って体と体の距離が縮まった。

踊る準備は万端の2人を見てなのか、丁度会場内に心地よいクラシックが流れた。録音された音楽ではなく、ちゃんと饅頭達が演奏している何とも豪華な演出だ。

 

音楽が流れ、ビスマルクとティルピッツのワルツが始まった。黒と白の対象的なドレスが皆の目を引きつけ、初めて踊るはずなのに全くたどたどしく無い動きが息をすることも忘れるぐらい美しかった。

 

「指揮官、こうなる事を狙っていたんですか? 」

 

隣にいる二ーミからそんな事を聞かれたが、俺は笑って首を横に振って否定した。

 

「ううん、こうなるべきだった。だから、ビスマルクを連れてきたんだ 」

 

会場は2人の独壇場と化し、見た事ない心からの笑顔の2人はとても幸せそうでもあった。

 

「やっぱり、家族は仲良くしなきゃね 」

 

「全く、やっぱりお人好しですね。指揮官 」

 

二ーミは小さく笑ってビスマルクとティルピッツのダンスを眺めていると、いつしか音楽は止まってしまった。あまりの夢中さでもうそんなに時間が経つ事に驚きはしたが、それ以上に2人のワルツの喝采が勝っていた。

 

「素敵ですアネキー!! 」

 

「良かったわよティルピッツー! 」

 

拍手喝采がビスマルクとティルピッツを祝福した。なれない喝采のせいか2人はそそくさと俺の所まで歩いた。

 

「ふぅ、もう終わったのね……本当にあっという間だったわ 」

 

「それぐらい楽しかったって事でしょ? 」

 

「確かにね、まさかこうして姉さんと踊れるなんて夢にも思わなかったから 」

 

「さて、じゃあ指揮官……次はあなたの番よ 」

 

「へ? 」

 

ビスマルクが意味深な言葉を言いながらティルピッツの方に何かしらのアイサインを送ると、ティルピッツは何かを察したのか俺の方を見た。

 

「指揮官、言ったわよね?指揮官として決断すべき事があると、今それを……決断を迫らせてもらうわ 」

 

するとビスマルクとティルピッツがそれぞれ俺に右手を差し伸ばしてきた。

 

「これから第2部を共に踊ってもらう。そこでそのパートナーは私、ビスマルクか 」

 

「私、ティルピッツか 」

 

「「どっちがいいか選んでくれ 」」

 

「え……ええ!?ちょ、そんな事急に言われても…… 」

 

いきなりのお誘い&2人同時という急さに俺の思考回路は慌てふためいていた。逃げ場なんて勿論無く、もしここでどちらの誘いを断ったらKAN-SEN達から野次……というか何かしら言われるのは間違いない。だが、俺には選ぶことなんて出来なかった。

逃げるように呻き声を上げながら悩んで時間を稼いでいる訳では無いが、そう思っている者がいるのか俺の背後から声をかけられた。

 

「指揮官、ここで選ばないと幻滅するわよ〜? 」

 

「指揮官なんですからキッパリと判断してください 」

 

うぅ……背後の視線が辛い!だが、確かに決断するべき所はしなければならない。最終手段としてコイントスで決める事を一瞬考えたがそれは野暮という物だ。

 

「ふぅ……よし!じゃあ俺は…… 」

 

呼吸を整えて目を閉じ、俺は2人の目の前に立って1人の手を握って会場の中央へと歩いた。

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