俺はクリスマスをサンタコスの日くらいの認識しかしていない。 作:萩村和恋
クッソ寒い、死ぬほど寒い……この地域には珍しく、雪が降っている街の中を俺はたった一人で歩いていた。
周りはカップルだらけ……それはきっとあの祭りがいけないのだ、そうこの季節になると多くの非モテを苦しめるイベント…クリスマス!
「ぬぁーにがクリスマスだよ、アレだろ?お前らクリスマスイブの夜はサンタコスでエッチなことすんだろ。あーもうやだねぇ、カップルはァ。」
小声で愚痴を呟きながら自然と早足になる、俺のような変態は彼女なぞ出来ず友人も少ない為、このイベントは大体家で家族と過ごすことしか出来ない。
「あっそうだ…思い出した、
妹、
「愛姉にもなんか買うか……。」
姉、
そう思いながら歩を進めていると、いつの間にか近所の雑貨屋に来ていた。
「よう陽子さん、兎のぬいぐるみとハート柄のハンカチ無いかね?」
雑貨屋の店主である幼女(実年齢40歳)、陽子さんに問い掛ける。
「あるよ、今出してくるからそこで店番しててくれるかしら?
「金が貰えんならやるぜ?」
「あげないわよ。」
「なら陽子さんのコスプレ写真で。」
「こんなババアに何求めてんのよ…。」
「俺はロリババアも好きなんですよ、しかも未亡人属性付き……まあ、冗談ですよ。」
「あら、せっかくあげようと思ったのだけれど……すぐ品物持ってくるから座ってなさいねぇ。」
「え…!?やっぱり冗談じゃないです本気です欲しいで…あー言っちゃった…。」
陽子さんに叫びかけたが、彼女はそそくさと店の奥に入っていった。
暫くすると、店の奥から超キュートな白いうさぎのぬいぐるみと、大人っぽい色のハート柄のハンカチを手にした陽子さんが出てきた。
「品物はこれでいいかしら?」
「はい!それでお願いします。あっ、あとコスプレ写真は…?」
「なら全部で3030円ね、コスプレ写真はまた今度。」
「やったァァァァァ!」
「そんなに嬉しいものなのかしら…?」
「嬉しいですよ!だってこんなに可愛い人のコスプレ写真ですよ!?最高ですよいやっほぅ!」
「アハハ…ほら、お金早く払って。」
「アッハイ。」
テンションが上がっていたが、陽子さんの言葉で冷静になってお金を払った。
「シングルナーイトシングルナーイト一人ーキリー、聖なる日ーには性なる種!放出!アハハハハハ!」
クリスマス当日、俺は一人だった。
いや待っておかしいよ!何で皆予定出来てるの!?こんちくしょうこんちくしょうこんちくしょう!
「いいよいいよ、推しのサンタコスでも見るよ…。」
そう言ってパソコンを開き、インターネットを起動していたその時だった。
『誰かからか通知だぞ。早く出ろ。』
凛とした少女の声が携帯から聞こえる、俺の携帯の通知だ。ちなみに声は俺の幼馴染のものだ、好みの声なので気に入っている。
「はいよーっと…誰からかねぇ。」
タブレット型の携帯を手に取って画面を開く、陽子さんから写真が届いた。
「何の……はっ!まさかまさかのアレですかァ!!?」
通知のマークを押し、写真を開く。
そこに載っていたのはミニスカサンタコスの陽子さんだった。
しかもへそ出しだった。
「よっしゃあああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」
瞬間、俺の全細胞が活発化した。ついでに息子も活発化した。
写真を改めてみると、メッセージもついていた。
『一人かな?約束のコスプレ写真、今日はクリスマスだしミニスカサンタコスだよ。枯希くんはこういうの好きだったでしょ?』
どうやら彼女は俺の事を理解しているようだ。
「本っ当に最高だぜェ!流石陽子さん!俺の事をわかってる!」
今度お礼を言いに行かねばならない。
「しっかし幼女の…それも未亡人のへそ出しミニスカサンタコスとかもう最高だろ………茶髪のサラサラそうなロングヘア…きらきらした黒の可愛い瞳…あーダメだ興奮してきた…
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ふぅ…………スッとしたぁ…。
床に横たわり、気持ちよさに浸る、この気持ち良さは何物にも変え難いエロスは世界を救える、エロスは人間に与えられた快楽の全てだ。私はそう思う。などと
ソレは幼馴染からだった、メールの内容は「クリスマス暇ー!彼氏とかいないからかっちゃん来てよ!二人でゲームしようぜゲーム!恋愛ゲーしようぜェー。」
なんだコイツ…キャラ被りしてんだろ一部俺とよぅ。
まあいい、俺もやることは無いし行こう。時間を確認する為に電子時計を確認すると、時計は午後五時を記していた。
「さて、準備しようかねー。」
出かける様の服(と言ってもそんなに種類は持ってないのでジーパンにトレーナー型のパーカーを来た、パーカーは良いぞ、パーカーはいいぞ!)に着替えて準備を終える。
「あっそうだ……アイツにアレでも持ってくか。」
彼女が欲しがっていたゲームソフトでも持っていこう。
R18のエロゲーだ、『もっとしすたぁ♡お姉さんと一緒にイケナイ事を♪つー!』だ。おねショタ系の甘々ラブラブな抜きゲーである。
家を出た俺はものの数分でとある団地に着いた。
俺の幼馴染、
302号室の前に立ち呼び鈴を鳴らす。
そして
「香琉ゥゥゥウウウウウウ!俺だ!枯希だ!」
叫ぶ俺!
「近所迷惑だから騒ぐんじゃねぇえええ!」
玄関を開いて大声で俺を叱る香琉!
「お前ら静かにしろ!」
そして俺ら二人を叱る香琉のご近所の佐藤のオッサン!
「「ひいぃいいいい!ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!」」
必死に謝る俺ら!
さて、俺の幼馴染を紹介しよう。
銀のショートカット!青のキツい三白眼!顔立ちは整っている美少女!凛とした声!羽子香琉だ!
罵られたい!最高な幼馴染だぜ!
「誰に向けてキリッとした顔で説明してるの?早くゲームしようぜ!」
「はいはい。…っと、飯は食ったのか?」
彼女は実家から離れて1人で暮らしている(と言ってもそこまで離れてない。実家は俺の実家と隣同士だ。)、彼女は料理ができない為基本彼女は買い飯をしているのだ。
「まだ食べてないぞ?」
「よし、なら今から買いに行くか?」
「カップラーメンあるからソレでー。」
「良いけど……クリスマスよ?他のものはどうなのよ。」
「無いよ?それとも何?私を食べたい?」
「いらんいらん、そも貴様ショタコンだろ?俺はタイプじゃないだろ?つまりそういう事だよ。」
「え?別に性的な意味じゃなくて………。」
「怖いよ!それはそれで却下するよなんなの!?」
「アレ?この前女の子を食べたいーって言ってたじゃん。」
「
「それもどうかと思うよ……。」
そんなこんなでご飯はカップラーメンで妥協する事となり(香琉が変なことを言うので)、俺らは恋愛ゲームをやることとした。
「っとそうだ…香琉、クリスマスプレゼントやるよ。」
「え何…?かっちゃんの事だしまともなものじゃないでしょ?」
コイツは俺の事をなんだと思ってるのだろうか……いや、確かに渡すものはエロゲーだが。持ってきたカバンの中にある箱を俺は取り出すと、彼女にそれを手渡した。
「コレ…!」
「欲しがってたエロゲーだよ?前買ってさ、今日渡そうかなぁーって思っててな。」
エロゲーは意外と値段がするもので、アレも2万円したが、香琉の喜ぶ顔を見れるくらいならこれくらい安いものである。
「かっちゃん、有難う♪」
「おう、どういたしまして。」
『ドキドキスクールライフ』、通称『ドキスク』は学園を舞台とした恋愛ゲームだ。主人公は高校生になることを機に女の子と仲良くなろうとする、まあ普通の恋愛ゲームだ。
「で、これをやるはずだったんだが…おーい香琉ー?お前パソコンで何してんだー?」
「『もとしす2』、貰ったエロゲー早くやりたくて…。」
「我慢出来んのかこのおねショタ好きめ…いや、おねショタは最高だしわかるけど。」
「我慢出来る訳ないじゃん。早く気持ちよくなりたいの!二重の意味で!」
そんなこんなで俺らは、突如エロゲーを一緒にやる事となった。
「一通りクリア〜、いやーこれは良い抜きゲーだわ。」
「確かに…良い抜きゲーだったな、これはとてもいい抜きゲーだった。」
時刻は22:00、いつの間にかこんな時間になっていた。
「遅くなっちゃったな……止まる?かっちゃん。」
「いや大丈夫、俺そろそろ帰るわー。」
「ん、またねー。」
流石にそろそろ帰らないとキツイので、俺は家に帰ることにした。
「意外と充実したクリスマスが送れた気がする…。」
帰り道、そんなことを呟きながら歩いていたら家に着いた。
「ただいまー…っと、皆寝てんのな。」
なんて健康的な家族なのだろうか、22:10時…健康的過ぎて泣けてくる。
俺も寝るか……そう思って二階の自室に向かってドアを開けた。
…?俺電気つけっぱなしだったか…?
「随分遅い帰りだったね、お兄ちゃん。」
黒のショートに白い肌…それと可愛らしいツリ目…あぁ、なんだ。
「虎夏、お前起きてたのか。」
部屋にいたのは俺の妹(サンタコスVer.)だった。
「お兄の為にサンタコスで待ってたんだよ?どこ行ってたのさ。」
「香琉んとこ。」
「香琉お姉のとこか、エッチしたの?」
「してないよ!なんでそうなるんだよ!」
「だって恋人でしょ?」
「違うよ!?ただの幼馴染だよ!」
「嘘だッ!!!」
「!?えっなに…?●ナなの!?ひ●らしなの!?」
「虎夏しってるよ…二人がさっきエッチなゲームした事…。なんで嘘つくの…?」
何を言ってるかわからねぇな。
「いや待ってなんで知ってるの!?」
「心と言葉が逆になってるよお兄。てか本当にやったの?マジ?」
驚愕の表情を浮かべて、今にも刺しそうな目付きで俺を睨んでくる虎夏。お兄ちゃんそんな目で見られたら興奮しちゃうだろ。
「あっテメェ謀ったな!この野郎!お前のサンタコスにはへそ出しが足りねぇ!」
「へそ出しミニスカサンタコスは陽子さんから貰ったんでしょ?陽子さんからメール貰ったよ。」
ハイ、と携帯の画面を見せてくる虎夏。そこには確かに陽子さんからのメールが来ていた、なにやってんのさ陽子さん。
「クソッ…!俺の周りは敵だらけだったのか…!?」
「何の敵なのさ……。」
「一人エッチの敵。」
「オ●ニー?」
「良く恥ずかしげもなく言えるよなお前、本当そういうとこだぞ!」
「騒がないでお母さんたち起きるじゃん。」
「お前も原因だからね!?」
「おっぱい触らせてあげるから静かにして。」
「静かにするわ。」
「即答!?そしておっぱいを触るまでの動作が凄い自然…!ある意味感心するよ変態お兄!」
「言っとくが血が繋がってるからな?お前も俺と同じくらい変態性を潜ませてるんだからな!」
「あるわけない……とは言いきれないよね…。」
「お前の部屋には近親相姦ものがぎっしりとあるもんな、この変態め。つーか寝たいから早くでてけよ。」
「嫌だね!クリスマスはセックスするって言ってるもん!」
「俺は言ってねえ、早く自室で致してろ。」
「あーやだァァァ!いーやー!」
虎夏の首元を掴んで部屋から放っぽり出す。ちなみにだがこの前買ったプレゼントは今日の朝に渡している、既に事は済んでいるのだ。
「ふぅ……よし、寝るか。」
ベッドインして寝る準備をする、クースカペースカする。
クリスマス、楽しい人は楽しいし、なんともない人は本当に何ともない日、そして俺にとってはサンタコスを見る日。
みんなはどう過ごすのだろうか?
次回、キャラ設定を投稿します。
では皆様、クリスマスイヴをお楽しみくださいまし。