逃走中だったスキルアウトをボコボコにして捕まえたわたs…俺ことイリヤスフィール・フォン・アインツベルンは現在風紀委員の支部へと向かう為に裏通りを歩いていた
「はぁ、本当に嫌になる」
思い出すのはほんの数十分前の出来事
追跡をしていた風紀委員に身柄を引き渡していた時の事だった
この足の速さで様々な犯罪者たちを捕まえてきたお蔭か顔と名前は学園都市中に知られている
見た目がこんな…所謂美少女な感じなので一部の女子からは何故か"御姉様"と呼ばれるようになっており、先ほどの風紀委員の中にも偶々そのような女子が居たわけだ
さすが御姉様、僅かに汗を滲ませる姿も美しいなどと褒められてしまった
当然男だと説明するのだが…
「こんな可愛い御姉様が男だなんてありえませんわ!」
と意味不明な反論を受けてしまった
まぁこの流れもほぼ毎回の事なので問題ないのだが、次の発言は衝撃的だった
「大能力者である御姉様なら常盤台中学でも問題ありませんわ!」
なんて言うものだから他の女子もヒートアップしてしまい
「そうですわ、今から常盤台に転校手続きをされては?」
「いえ、御姉様の手を煩わせるのもいけませんので、私が手続きを」
気が付けば常盤台に転校は決定事項となり、誰がその手続きをするのかで揉めていた
いや~俺男なんですけど?しかも高校生ですけど?
と説明するが聞く耳持たず
どうしようかと考えていたら肩を叩かれのでそちらを見ると一人の男性
「イリヤ、ここは俺が何とかするから、お前は帰れ」
苦笑いしつつ帰宅を促すこの男性は俺と同じ高校の同級生
俺が対処できないと判断したからなのか助けてくれたらしい
「そう…ね、ここに居たら常盤台入りが決まりそうだし任せるわ」
「おう、そうしとけ…それとお前口調が女になってるぞ」
「え!?やばいなぁ、まだ癖が抜けないみたいだ。それじゃあな」
こうして同級生に事態の収拾を頼んだ俺は支部へと足を進めている
「いやぁ~毎度のことながらイリヤさんは面白いですね~」
「おい、こんな所で姿を出すなよ」
「大丈夫です。確認しましたが私達を見る目はありません」
現れたのはこぶし大ほどのリングに輪の中に五芒星が填められた謎物体
3対の鳥の羽をはばたかせながら話しかけるそれは少女の声だがそこはかとなく胡散臭さが混じり、俺を嵌めて面白おかしくしようと企んでいるように聞こえる
実際嵌められて被害に遭っているのだが
「毎回思いますけど男の娘って良いですよね、男としてのイベントも起こせますし、女性としてのイベントも起こせるとか一石二鳥です」
「何言ってるんだルビー。こっちはこの容姿で大変なんだぞ」
「でも、女の子に御姉様って言われながら手とか握られると嬉しいですよね?」
「…まぁな」
それでもプラスマイナスで計算すると確実にマイナスな気がするんだが
「私としても、そのイリヤさんの姿で色々イベントを起こしていただけると他の世界の私のひまつぶ…いえ、事件の対処に役立ちますし」
「暇つぶしって言いかけなかった!?」
「まぁまぁそれはともかく、もうすぐ支部に着きますよ?」
ルビーの言葉で道の先に目を向ければ明るい大通りが見える
気が付けばルビーは俺のポケットに入っていた
薄暗い裏道から大通りに出るととても眩しい
しばらく目をパチパチさせ慣らせて目的地である支部があるビルへと向かう
距離にして数十mだが、この容姿の所為で凄い注目される
うう~恥ずかしい
「なあなあイリやん、俺と一緒に新たな世界へと旅d「うるさい」ひでぶっ!」
ビルに入り認証システムのチェックを通り支部へと入る
「ただいま戻りました」
「ああ、お帰り。それにしても一学生に先ほどの拳は酷いのではないかな?」
挨拶をしつつ、自分のデスクに座ると1つ上の先輩が忠告してきたんだが
「スキルアウトにはあれぐらいが丁度良いんです」
「いや、そうじゃなくて2,3分前の事なんだが」
「え?」
「え?」
2,3分前?
「もしかして覚えてないのかい?」
「はい、全く」
「む、無自覚とは…」
正直に答えただけなのだが何故か先輩は驚いていた
本当に俺なにかしたか?
進展があまりなかった今回の話
次回は過去の話を出していきたいと思います。
あわれ青髪www