とあるフリーの科学術式   作:ジャックフロスト

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だらっしゃあ!この作品は基本作者の思いつきでやってます。
プロット?ナニそれおいしいの?的な感じの作品ですので、要注意。
そして処女作、これ以上無いくらいの地雷ですな!!

ちょっと修正が入りました。


物語が始まる前の物語
原作開始前・とあるミラノの昼下がり


 「だぁ~!!ちくしょう、マジで死ぬかと思った。なんなんだよ、あの学園都市製の駆動鎧《パワードスーツ》俺の術式使っても一発じゃあ機能停止になんなかったぞ流石はメイドインジャパン。世界に誇る高品質」

 

 「……よくもまぁ、殺されかけた後にそんなことが言えるわねぇ…………流石のお姉さんも今回はちょっとハードすぎる運動だったかな」

 

 

 

 チュンチュンと、どこかから小鳥の声が聞こえ学校が終わった少年達が元気良くはしゃぎまくっているミラノにあるとある公園。

 その公園にある木製のベンチにぐったりと座る二人の男女が居た。

 二人はフリーの魔術師であり一仕事終えた後だった、二人の雇い主であるリドヴィア=ロレンツェッティから仕事の内容を説明されたあと二人は雇い主のオーダーに従ってミラノ郊外にアジトを構えていた人身売買組織を襲撃した。

 

 そこには多くの子供が囚われており二人の魔術師―――オリアナ=トムソンと夜霧アズマ《よきりあずま》は無事に二十三人の無垢な子供達を解放した。

 だが、問題はその後に待ち受けていた。

 

 

 「つうかよぉ、なんでリドヴィアの奴はあのロリコン中年薄っすらハゲ野朗が支配していたあの人身売買組織のアジトに学園都市製の駆動鎧が何十体も置いてあることを黙ってたんだよ?あれか、いつもの悪癖で『目の前の状況が、困難であれば困難であるほどスゲェ燃えるぜ!』的な悪癖を発揮して情報を伏せていたのか、どチクショウ」

 

 「多分違うんじゃないかしら、あのロリコン親父が学園都市製の駆動鎧を手に入れたのはリドヴィアが救出作戦を計画したあと……じゃないかしら」

 

 「ヒャッハー、あのクソ婆。イギリスの不思議日本語女よりも労働条件いいかと思って来てみればほとんど同じだよ、嗚呼日本に帰りたい……」

 

 

 結局、オリアナと夜霧は子供を救出して一段落していた二人を襲った駆動鎧集団をなんとか自慢の魔術で撃退して、ハリウッド映画みたいに轟々と酸素を消費して燃え盛る炎に身を焼かれる直前。二人は四階の窓からパリーンとガラスをブチ破って脱出したのであった。

 

 実の所、着地はオリアナがなんとかしてくれるだろうと油断していた夜霧は地面が近づいてもなんのアクションを起こさないオリアナを不審に思っているのと同時刻、オリアナは着地は夜霧がなんとかしてくれるだろうと考えていた。

 アジトの二階部分の高さを通過した段階でお互いの意見の相違に気が付いた二人だったが、あわてても時既に遅し。

 最後の最後で地面の上に詰まれてあったダンボールの山に命を救われた二人は、疲れた体を引きずってミラノにあるよくリドヴィアがバルビナという魔草調合師の少女とリアル鬼ごっこしている公園までたどり着いたのであった。

 

 

 オリアナはいつも着ている露出の多い服の上に羽織ったふわふわのファー付きの上着が若干さっきの爆発でこげているのを発見して苦笑いしつつ隣で液体になるんじゃない?ぐらいにドロドロと脱力している東洋人へ尋ねる。

 

 

 「そういえば夜霧ちゃんは世界中を渡り歩いてフリーの魔術師として食べているのよねぇ?」

 

 尋ねられた本人は今だドロドロしながらオリアナの質問に答える。

 

 「ああ、そうだな。今までにロシア、中国、イギリス、スイス、フランス、そんでもってローマで色々やってた」

 

 「へぇ、結構色んな地域転々としているのねぇ。お姉さんはもっぱらヨーロッパで働いているし、やっぱり世界中回っているといろんな可愛い子と出会って刺激的な運動でもしているのかしら?」

 

 「刺激的って言っても、ほとんど刺激的な命のやり取りだけどな。でもアイツはエロかったなんかヴァルキリーの戦乙女なんてビキニアーマーだった」

 

 

 なんだかんだで毎回命懸けのお仕事を成し遂げている二人は体力の回復も早いらしく、いつのまにか夜霧が世界で見てきた色んな意味でヤバかったモノを夜霧が臨場感満載の話術でお伝えしつつ二人は露店で買ったアイスクリームをほおばっていた。

 夜霧がイギリスで仕事をしていた時に偶然戦ってしまった鯛茶漬けが好きらしい聖人について若干フィクションを混ぜつつオリアナへ話していると、夜霧は偶然見つけてしまった。

 

 

 

 現在は夜霧の上司にあたるリドヴィア=リレンツェッティが物凄い勢いでオリアナと夜霧めがけて全速力で走ってきているという驚愕の事実を。

 

 

 

 

 「(うおぉぉっっ!!あの獰猛な笑顔は困難な困難にぶち当たった時の自主規制が入りそうなキレた笑顔!?)」

 

 夜霧は艶かしい舌でアイスクリームと格闘しているオリアナへ声を掛けようとしたが、まるでその瞬間を狙ったようにリドヴィアがオリアナと夜霧、二人をまとめてタックルで吹き飛ばした。

 

 「オリアナァァああああああああああああ!!夜霧ィィいいいいいいいいいいい!!」

 

 割と体を鍛えているはずのオリアナといや、俺って確か各国の戦場を渡り歩くために鍛えているはずの夜霧を一撃でグロッキー状態にし当の本人は至福という二文字を体全体で表しているようですごいクネクネしたりして喜びを全身で表している。

 

 「きっ、今日は!!なんという良い日なのでしょう!!私は日本人に対して誤解をしていたのかもしれません!学園都市などという野蛮なものがあるから社会の敵だと思っていましたが、まさかあんな子供思いの父親がいようとは!!これは学園都市の攻略方法をもっと穏便かつ平和的に変更する必要が出てきたかもしれませんので!!」

 

 学園都市というワードにピクリ、と夜霧の体がわずかに反応を示した。

 学園都市とはおおざっぱに言えば特定のカリキュラムをこなすことで超能力を発生させその能力についてあれこれ調べるビバ・科学《サイエンス》の教育機関であり魔術とは正反対の位置に存在している。

 

 夜霧はリドヴィアとオリアナの激しいスキンシップをぼんやりと眺めながら、ぽつりと呟いた。

 

 「そうだな……そろそろ、俺もアイツと向き合う頃合いなのかな…………」

 

 

 普段、シリアスとは縁遠い雰囲気の夜霧がそんな場違いな呟きをしたことによって地面にべちゃりと押し潰されていたオリアナの上に興奮のあまりまたがっていたマゾッ気修道女と爆乳運び屋の視線が夜霧に釘付けになった。

 

 そんな二人はひそひそと夜霧に聞こえない音量で密談を開始する。

 「(ちょっとリドヴィアちゃん、なんか夜霧ちゃんが物凄くシリアスでアンニュイな大人な男性への道を歩き始めているようにお姉さんには見えてしまうのだけれど?)」

 「(私にはなんのことかよく分かりませんが、彼が私の元で働き始めた頃に学園都市に妹が居る……などと漏らしておりましたが)」

 

 夜霧は雲ひとつなく晴れ渡るミラノの青空を見つめてから少し考えるているような数秒の沈黙の後、リドヴィアにこう呟いくと彼は歩き始めた。

 何一つ迷いの無い確かな足取りで。

 

 「リドヴィア。ちょっくら学園都市に行って来るから、これでお仕事はおしまいだ。ちなみに報酬はスイス銀行に」

 

 彼は猫のような笑いを見せ、そう修道女と同業者に告げるとミラノの公園から姿を消した。

 後に残ったのは地面の上で絡み合う修道女と爆乳女だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はてさて、一体次の投稿はいつになることだか。
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