アナキンの親友になろうとしたら暗黒面に落ちた件 作:紅乃 晴@小説アカ
銀河に危機が迫っていた!
エンドアの戦いから30年後。銀河帝国が銀河連邦と名を変えて銀河に平和が訪れている中、連邦から離反した帝国武官派はスノーク最高指導者が率いる新たな組織「ファースト・オーダー」となり、反連邦を掲げて戦いを繰り広げていた。
連邦軍は銀河中で起こるファースト・オーダーのゲリラ的な攻撃に対応している中で新たなる新兵器の情報を入手した。
それは惑星一つを丸ごと改造した巨大兵器であり、その脅威は30年前に猛威を振るったデス・スターを上回るものであった。
連邦協議会は、その新兵器の調査をするため銀河連邦軍に兵器の調査を指示する。そんな中、連邦軍のエース、ポー・ダメロンと、レン騎士団の筆頭騎士であるカイロ・レンことベン・スカイウォーカーは、秘密裏に得た情報から惑星エルベへと向かうのだった。
▼
34ABY
惑星エルベ。
「なぁ、ベン。こんなところに情報屋はいるのか?」
コルサントとは比べものにならないほど質素な市街地にやってきたポーは、意気揚々と扉をくぐったベンに戸惑った様子で問いかけた。
中の様子は容姿さまざまなエイリアンがごった返していて席に座って酒を楽しむなんて規律はない。
足元には巨漢のエイリアンが青あざを作って伸びているし、向こうに見える妖麗なエイリアンが吸っているモノは明らかに銀河連邦で禁止されている薬物だろう。
まさに悪党の溜まり場。そんな中を特に気にしない様子でベンは進んでゆくとカウンター越しに注文をしていた。
「ポー、ここでそんなキョロキョロするなよ?目をつけられやすいし、カモられる」
「そうは言っても落ち着かないぞ」
「気の持ちようさ。こっちから手を出さなければ向こうも刺してなんかこない」
マスターから出された飲み物を受け取ってクレジットを払う。ふむ、こんな僻地でもクレジットが通貨として機能しているものか、とベンは感心しながらポーにも飲み物を渡した。
ポーが恐る恐る一口飲む。
うん、甘酸っぱさと痺れるような口当たり。そして後から押し寄せる苦味と喉越し。
「うぇ、酷い味だ」
一口で半分ほど飲み切ったベンと違い、ポーは口に合わなかったのか少し飲んですぐにボトルを机に戻した。
この手のゲテモノだが、ベンにとっては懐かしい代物だ。ハンやボバと共に旅をしていた頃にかなり飲み慣れていた。
「まぁ肩の力を抜くにはちょうど良かっただろ?」
口直しの水を求めたがそんな優しいモノはこの店には置いていない。恨めしげな目を向けながら共に出されたナッツ系のつまみを口に放り込むポー。すると今度はあんまりな甘ったるさに顔をしかめていた。
その傍で、ベンは久々に味わうなんとも言えない味の飲み物を楽しんでいる。
二人が悪党の溜まり場でもあるバーにやってきたのはある目的があった。
それはファースト・オーダーが開発している惑星一つ丸ごと武器にした新兵器の情報を知るため。連邦への協力者である情報屋が新兵器の内容を少し掴んだのだ。
連邦軍総出で情報収集をしているのだが、その内容はどれもハズレ。まるで雲を掴むかのような状況に、情報屋が持ち込んできたものは天にも縋る代物であった。レン騎士団のメンバーは難色を示したものの、情報があるなら確かめるのがベンの流儀だ。
反対を押し切って、ポーと二人で情報屋が潜伏している惑星エルベにやってきたのだった。
「おい、貴様」
ふと、ポーが隣に目を向ける。かなり高圧的な物言いで声をかけてきたのはポーの身長よりもかなり大柄で毛むくじゃらなエイリアンだった。
「てめぇの存在が気にくわねぇ」
いきなり何を言ってるんだ?と言いたくなるような文句の言い方だ。文句をつけられても「適当にあしらうべき」と店に入る前にベンに言われたことを思い出したポーは、売られた喧嘩を買いそうになる感情を抑えてにこやかに返した。
「ああ、悪いね。よく言われるもので」
「俺が気にくわねぇって言ってるんだ!」
言葉のチョイスが悪かったかな?と思う前にポーの体は軽々と宙に持ち上げられた。俺は銀河連邦に指名手配されている宇宙海賊だぞ!と宣いながら首根っこを掴んで持ち上げたポーをガクガクと揺らす。
「おいおい、勘弁してくれ!さっき飲んで食べた気持ち悪さが込み上がってくる!」
喚き散らすポーと荒くれに、マスターが警戒心を高めたような目をした。下手をすればポーごと通報されかねない。
「いや、悪いね。連れが迷惑をかけた」
すると、スルリとポーとの間に割って入ったベンが荒ぶる巨漢に落ち着いた声で語りかけた。
「君は怒っていない。そうだろう?」
手をかざし、ひらりと荒くれの前を生き来させると激昂していたはずのエイリアンは途端に落ち着いた。
「あ、あぁ…そうだ。俺は怒っていない」
「店に迷惑をかけて申し訳ないと思っているか?」
「ああ、申し訳ないと思っている」
「なら、謝って店を出るんだ。わかったな?」
「ああ、謝って店を出て行くよ」
手をひらりとかざすベンの言葉を反復するように言ったエイリアンは、店のマスターに謝って、店内にいる客にも謝ってフラフラと店を出て行った。
「フォース?」
「さてね?素直な人だったんだよ」
咳き込みながら問いかけてくるポーに、ベンは肩をすくめて応えた。あの手の単細胞にはフォースの誘導がとてもよく効く。ここで無闇にライトセーバーを出せばファースト・オーダーに通報されかねない。連邦に通報されても無断で出てきた二人には相応の処分が待っているのだが。
「すまないね、マスター。迷惑料だ」
ベンが出したクレジットを何食わぬ顔で受け取ったマスターも止まっていたコップ拭きを再開する。こう言ったゴロツキの巣窟で一番強いのは金ということが証明されたわけだった。
「失礼、その見事な手腕はかの有名なレン騎士団とお見受けするが?」
背後から突然、そう言葉がかけられた。反射的に振り返った若者二人に老齢を迎えた賢者はニコリと微笑む。
「君たちならここに来ると思っていたよ」
ベンたちに声をかけたのは、彼が幼い頃からよく知る銀河系探索者である「ロア・サン・テッカ」であった。
シナリオを練り直すのを許せるか?
-
細かい描写も見たい
-
ログの心の移り変わりを見たい
-
とりあえずエンディングまで突っ走れ