機動戦士ガンダム~白い惑星の悲劇~   作:一条和馬

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※※一年戦争篇完結までのネタバレがふんだんに盛り込まれているので「そう言うの気にしないZE☆」とか「見たので戻ってきちゃった…♡」って人以外はスルー推奨です※※


<登場人物>

・ジョナサン・クレイン

 アクシズが落下した十年後の世界でテリーについての本を出版しようと奔走している記者。物語の語り部的存在。

 

・センセイ

 ジョナサンにテリーについての歴史を教える人物。元軍人である事以外は謎の人物。

 

 

 

・テリー・オグスター

 主人公。16歳男子。金髪に青い瞳なので本人は最初シャアと誤認した。とりあえずガンダムシリーズを一通り見ていた少年がオーラロード的な道を通ってルウム戦役後のサイド7の兵士に転生させられる。一年戦争時はプロトタイプガンダムに搭乗。レビル将軍からの特命で『宇宙空間におけるモビルスーツの運用理論』等を調査していたが一カ月後、地球近海での運用テストの最中にサレナ・ヴァーン(※後述)による強襲で大気圏へ蹴り落される。直後、東南アジアで展開中だったコジマ大隊第08MS小隊に拾われ、アプサラスⅢ撃破後にジャブローへ移動。そこで初めてホワイトベース隊と合流する事になる。一年戦争終盤にソロモン宙域でジオンのネームド、アナベル・ガトーを撃破。しかしその後、ジオンのモビルアーマー、エルメスに搭乗した敵パイロットを庇う様な動作を見せたり、デギン公王とレビル将軍が和平交渉の最中にジオンのコロニーレーザーに突撃。そのシングルプレイで公国軍を刺激した事によってア・バオア・クー戦が開かれたとみなされ、星一号作戦決行前に拘束、逮捕された。階級は軍曹↓少尉↓囚人。コールサインは『シャード01』

 

 

・テリー・オグスター(本人)

 主人公に記憶を上書きされた悲しい人。本来ならサイド7にジーンとデニムのザクが現れた際に戦死するが、上記の理由で生き残った。士官学校時代はマナ・レナの恋を全力で応援していたが、実は彼女に好意を寄せており、彼女と一緒にいる口実の為に行動を共にしていたシャイな性格。マナ・レナに言い寄られた時、主人公の人格を押しきって彼女に想いを伝えた。また、主人公に記憶が上書きされたとはいえ、魂的には別人なので、一つの体に二つの魂が入っている事になる。この為、ミドリには「テリーくんだけどちょっと違う」と見透かされ、ララァには「もう一人の貴方は一体誰かしら?」と一発で見破られる。二人ともニュータイプとしての素養がある為、実質常時経験値二倍の状態でニュータイプ技能が成長する。

 

 

 

・上司

 テリーの直属の上官。士官学校の先輩にあたる人物で、テリーの尊敬する人物であり、マナが恋心を抱いていた相手。だが、テリーが“主人公”の記憶を思い出した際に本名等の一切の情報を忘れられてしまう。特命によりフォリコーンに先んじてプロトタイプガンダムを確保するが、直後のジオン軍の襲撃で戦死。階級は少尉↓大尉(二階級特進)

 

 

 

【プロトタイプガンダム】

 テリー・オグスターがサイド7の1バンチコロニーで発見した地球連邦軍最新鋭のモビルスーツ。形式番号の“RX-78-1”の通り、アムロ・レイの乗るガンダムのプロトタイプにあたる(ロールアウト自体は後発)

 テリー本人の技量がそこまで高くなかった為にその性能を全て引き出すのはニュータイプとして覚醒して以降。

 しかし、攻撃はともかく回避、防御に関しては超優秀だったためか、コロニーレーザーに単身突撃した時にジオン軍一艦隊相手で中破した以外、特にダメージを負わなかった。

 

 

 

【プロトタイプガンダム:SFカスタム】

 プロトタイプガンダムの両肩、両足にセイバーフィッシュのミサイルポッドを装備した現地改良型。その場凌ぎの様な形ではあるが、安価である為に戦場での装備切り離しでも財布に優しい親切設計。登場したのはソロモン攻略戦の後のみだが、赤い彗星シャア・アズナブルが駆るゲルググを終始圧倒する戦いぶりをみせた。

 

 

 

【トロイア・ドッグ】

 プロトタイプガンダムに赤く塗ったリック・ドムの外装を張り付けただけの装備。脚部スラスターのみは元々のリック・ドムの脚を長靴の様に履いただけで、残りは完全に被っているだけである。テリー・オグスターの容姿がシャア・アズナブルにそっくりなのを逆手にとり、当装備で混戦中のソロモン基地に潜入。シャアを偽り内部中枢を破壊する作戦を立案した。最も、テリー本人は最初からアナベル・ガトー撃破を目的にしていた為、中枢破壊自体は失敗する。元ネタは“トロイアの木馬”だが、“トロイア・ホース”にしなかったのは似た名前の戦艦“トロイ・ホース”が存在して紛らわしいのと、なんせハリボテなのでハリボテ繋がりの“スコープ・ドッグ”を掛けた為。

 

 

 

【シャア・アズナブルなりきりセット】

 妹のセイラやララァ、シャア本人にすら「そっくりやんけ」と言われたテリー・オグスターが内密に用意していた赤いジオン軍服と仮面、ヘルメットのセットの事。裁縫はからっきしだったテリーがマナ・レナに泣きついて制作してもらったらしい。よく見ると細部が違うのだが、モニター越しに直接面識のないジオン兵数人を騙すには充分すぎるクオリティーがあった。

 

 

 

【カミカゼ】

 モビルスーツの半身程のサイズの鉄の板にセイバーフィッシュと、マゼラン級やサラミス級戦艦に使用されるプロペラントタンクを取り付けた簡易SFS。簡易版というが、この時代にはたまたま誕生したド・ダイYSくらいしかないので、(スキウレやバストライナーはどちらかというと固定砲台なので除外)実質宇宙世紀最初の本格SFSとなってしまった。

 名前の由来である“神風”の例に洩れず特攻を目的とし、本体は無人で、モビルスーツ側から操縦出来る様になっている。

 だが、それでも少しの方向転換しかできない為、実質飛んだら直進しか出来ない。

 製作期間と材料の関係で二機しか生産できず、一機はチェンバロ作戦時にソロモン潜入の為にテリー・オグスターが使用して以降の行方は不明。

 コロニーレーザーに単身突撃する際はテリーの共同開発者だったグラン・ア・ロンがこれに搭乗。フォリコーンで使われずに残っていたスーパー・ナパームも積載した本機がコロニーレーザーのミラーを大量に破壊してくれたおかげで、レーザーの出力は史実の40%まで落ちたという。

 

 

 

 

【ペガサス級強襲揚陸艦“フォリコーン”】

 黒を基準としたカテリーングをしている以外はホワイトベースと変わらない同型艦。サイド7コロニーでホワイトベースが回収しきれなかったRXシリーズの機体や部品を回収しにやってきた。その後、連邦軍量産型モビルスーツ開発用のデータ収集の為に先行量産型ジムを二機、ジャブローで更に量産型を二機受領した。その後、ホワイトベースと共にソロモン攻略戦に参加。星一号作戦後の詳細は不明。クルーのほとんどが士官学校上がりの少女で構成されている。これは、旧西暦以前の男尊女卑の気運があった連邦軍内部で“女性の上級士官は認められない”という理由から一か所に纏められたのが理由と思われる。クルーの士官達の階級が低めになっているのは、ルウム戦役後の補充兵として卒業課程を修める前に書類の為の卒業試験を繰り上げで受けた為である。因みに本艦はジャブローに残っていたペガサス級予備パーツから急遽組み上げたものである為、正式な型番が存在せず、後年に語られる7つの“ペガサス級強襲揚陸艦”には名を連ねなかった。

 

 

 

・マナ・レナ

 若干16歳にしてフォリコーンの艦長を任された若き秀才。階級は少佐↓中佐。テリーとは士官学校に向かうシャトルで相席になった事から交流が始まり、同じ髪と目の色をしていたので学生時代は“美男美女兄妹”と呼ばれていた。学生時代は“先輩”に好意を抱いており、テリーのサポートの元あの手この手で接近の為の作戦を試したが失敗した経緯を持つ。“先輩”の戦死を聞いてショックを受けた彼女はテリー(主人公)と肌を重ねる事で無理矢理彼を忘れ、戦場に立つ事に決めた。実は元々パイロット試験を受けようとしたが、身長が原因で落とされた経緯を持つ。

 

 

 

・ヒータ・フォン・ジョエルン

 フォリコーン飛行隊グレン小隊所属のパイロット。コールサインは『グレン01』。マナ達とは同期の赤い髪と瞳を持つ少女。名家ジョエルン家の令嬢であるが、全くお淑やかとは無縁の勝気な性格。ただし実力は本物で、士官学校時代の模擬戦で二位の実力を持つ。肉薄した近接戦をする事から“烈火のヒータ”と呼ばれていたとか。テリーに淡い恋心を抱いていたが、ほとんどマナと行動を共にしていた為にあたる様な格好でしか交流できなかったという情けない過去を持つ。テリーの豹変っぷりに違和感は覚えるが、そんな事より愛しのテリーと仲良くする機会が増えたのであまり深く気にしなかった。階級は伍長↓少尉

 

 

 

・ミドリ・ウィンダム

 フォリコーン飛行隊リーフ小隊所属のパイロット。コールサインは『リーフ01』。マナ達とは同期の黄緑色の髪と瞳を持つ少女。飛び級で入学した天才であり、いかにも文学少女といったお淑やかさを身に着けるが、士官学校模擬試験で総合優勝した超実力者。ヒータから度々目の仇にされるが、基本的には仲が良い。先行量産型ジムを受領後はヒータと共にそれぞれ騎乗し、一年戦争終結までの間に20機以上の敵モビルスーツを撃破した。フォリコーン隊ではおそらく一番最初に覚醒したニュータイプであり、テリーの豹変にいち早く気が付いた。階級は伍長↓少尉

 

 

 

・クロイ・チョッコー

 シャード分隊に所属するテリー・オグスターの部下の一人。女性ばかりだったフォリコーンでテリーを除いた唯一の男性だが、中世的な見た目であったが為にテリー含め、だれ一人にも男と認識されていなかった。カメラで撮影した写真をアルバムに収める趣味がある。ジャブローでジムを受領後はモビルスーツパイロットに転向するが、後述のヨーコを守る為にイフリート・ダンに斬られて戦死した。コールサインは『シャード03』

 

 

 

・ヨーコ・フォン・アノー

 シャード分隊に所属するテリー・オグスターの部下の一人。基本的に無口だが、フォリコーン艦内では常にテリーとクロイのどちらかと一緒に行動している。内には熱い熱意を秘めており、特に同じ貴族でありながら早々にモビルスーツパイロットに選ばれたヒータには対抗心を燃やしているらしい。ジャブローでジムを受領後、アッガイを退ける等の活躍を見せるが、調子に乗って進み過ぎた所でクロイに命を救われる。その後、テリーとアムロのガンダム達相手に無双するイフリート・ダンに命懸けで特攻をかけ、二人を救った。伊達メガネを掛けている。コールサインは『シャード02』

 

 

 

・コダマ・オーム

 フォリコーンの通信担当の女性士官。よくマナ・レナの指示をそのままオウム返ししていた事からテリーはこっそり“オウムちゃん”と呼んでいたが、大体間違ってなかった。士官学校時代からずっと喋ってないと生きていけない様な性格をしており、彼女に知れ渡った秘密はその日の内に反対側のコロニーまで広がるとかなんとか。

 

 

 

・マギー・リードマン

 フォルコーン専属のコック。曰く『婚期を逃したギリギリ二十代』。身長二メートル弱ある長身の女性で、性格は気弱。ただ、その図体から他の連邦軍、特に男との交渉等の際には必ず呼ばれボディーガードとしても重宝されている。中性的な顔立ちも相まって皆に『マギー姉さん』と呼ばれ愛されている。得意メニューは皮を剥いただけのジャガイモを上に乗せた『トラウマ克服カレー』だが、テリー以外のクルーの評判は良くない。

 

 

 

 

・プレシア・シャオーム

・イリーナ・ペティル

・チカ・ジョッシュ

 星一号作戦直前地球連邦軍第一宇宙艦隊所属のマゼラン級に乗艦していた若い女性技術スタッフ。“史実”ではソーラ・レイに巻き込まれて死んだが、テリーの活躍によって出力が抑えられた為に死なずに済んだ。長身巨乳がプレシアで、長身ぺったんポニーテールがイリーナで、ロリ巨乳メガネがチカである。

 

 

 

 

【セイバーフィッシュ】

 フォリコーンに最初から配備されていた連邦軍主力戦闘機。全部で六機あるが、後に四人がモビルスーツパイロットに転向した為余っている。それなのにジャブローで更に四機も受け取ってしまう。肝心の補充兵が居なかった為に倉庫の肥やしになって眠っていた当機達は後に“カミカゼ”として宇宙世紀の歴史を変える重要なピースになった。

 

 

 

【先行量産型ジム】

 ルナツーで受領した先行量産型のジム。フォリコーンには二機配備され、それぞれヒータとミドリが搭乗した。また、ヒータが風邪で出撃出来なかったテキサスコロニーでの戦いでは、彼女の代わりにバーナード・ワイズマンが搭乗し、フォリコーンの危機を救った。

 

 

 

【訓練用セイバーフィッシュ】

 その名の通り、訓練で使用されるセイバーフィッシュ。通常のセイバーフィッシュと違い複座型となっているが、それ以外は正式採用機とほぼ遜色のない性能をしている。フォリコーンのクルーは全員士官学校を(一応は)課程を修了して卒業しているが、部隊の性質上、どうしてもこういった機体が必要だった。尚、パイロットの人数の関係で複座して使用する機会はほぼなかった模様。当機を改造した“カミカゼ”にグランが搭乗した。

 

 

 

【ジム・コマンド:ザク・カスタム】

 グレイファントムから一機譲って貰ったジム・コマンドをバーナード・ワイズマン用に改造した機体。と、いってもサイド6で拾ったザクⅡ改のシールドとショルダースパイクを赤く塗って取り付けただけの現地改修型である。彼はこの機体でチェンバロ作戦と星一号作戦を生き延びた。

 

 

 

【ジオン特殊作戦部隊レッドショルダー隊】

 ルウム戦役後、連邦のMS計画を察知して編成された特殊部隊の一つ。ドズル指揮下のシャアと違い、レッドショルダー隊はキシリア・ザビ配下。編成の問題でシャアの一週間遅れでサイド7に到着するが、その直後にテリーの駈るプロトタイプガンダムによって殲滅された。ムサイ級一隻とザク三機で編成されている。

 

 

 

・ジャーマン・コロッセオ

 レッドショルダー隊の隊長で身長190を超える黒い肌の巨漢。ルウム戦役を生き抜いたエースだが、テリーとの戦いで部下を守る様に前に出た際、ビームライフルでその部下と共に一撃で戦死した。階級は大尉↓中佐(二階級特進)

 

 

 

・ジョージ・マッケラン

 レッドショルダー隊のムードメーカー的存在。自慢のリーゼントが崩れるからとヘルメットを被るのを渋る傾向がある。最初にテリー機にザク・マシンガンを当てるが無傷な事に動転し、体勢を崩す。彼の失態でジャーマンは前に出る事になるが、仲良くビームライフルの光で戦死した。階級は曹長↓中尉(二階級特進)

 

 

 

・レイカ・マツオカ

 レッドショルダー隊の紅一点。寡黙という訳ではないが、喋る前に上司と一緒に撃墜された。親はアースノイドだとか。階級は伍長。

 

 

 

・ロック・マイソン

 レッドショルダー隊旗艦“ロッチナ”の艦長。艦載機であるモビルスーツを欠いた状態でフォリコーン隊と戦うが、敢え無く戦死した。階級は中佐↓少将(二階級特進)

 

 

 

【ムサイ級巡洋艦“ペールゼン”】

 レッドショルダー隊に変わりフォリコーンこと“黒木馬”の追跡調査を任された特殊部隊の旗艦。サレナ・ヴァーン少佐のイフリート・ダンの他、“バーコフ隊”という四機のザクで構成された小隊もいたが、初出撃で黒木馬の部隊によって全滅させられている。その後負傷兵を乗せたザンジバル級“ケルゲレン”をジオン本国まで護衛したが、その後の活動記録は不明。

 

 

 

・サレナ・ヴァーン

 元レッドショルダー隊のレイカ・マツオカが女を捨て、復讐の為に仮面を被った姿。キシリア・ザビの計らいで少佐に昇進した。憎しみの力でニュータイプの力が増し、初戦ではミドリをオーラだけで圧倒。更に、ジャブロー戦では(まだニュータイプとして本格的に覚醒していないとはいえ)アムロとテリー二人のガンダム相手を圧倒する鬼神っぷりを見せる。以降ソロモン戦までテリーの追っかけを続けるが、ララァと戦場で出会った際にニュータイプ同士感応しあってしまい、暴走。その場にいたアムロ、シャア、テリーが釣られてニュータイプとして覚醒し、彼らの一時共闘によって撃墜される。その後は生死不明。

 

 

 

 

【イフリート・ダン】

 レイカがキシリアの元に持ち帰ったV作戦の資料から戦闘能力を計測する目的も兼ねてフラナガン機関で改造されたイフリートの一機。イフリートの名を関してはいるが、実質中身はガンダムなので地上、宇宙問わず幅広い戦場で活動する事が可能である。また、試験中だったマグネットコーティングや、サイコミュシステム、EXAMシステムも搭載されており、U.C.0079時代のモビルスーツでは考えられない反応速度を誇る。武装はヒート剣×2、脚部三連ミサイルランチャー×2、専用マシンガン×2。もう少し開発時期が後であれば、ビット兵器の搭載予定もあったらしい。色は白一色だったが、パイロット本人たっての希望で右肩を赤くリペイントした。

 

 

 

【イフリート・ダン(ウエディング・ブースター)】

 海兵隊であるシーマ艦隊が月のフラナガン機関から持ってきた装備『ウエディング・ブースター』を装備した状態。

 直径10メートルの白い長方形の箱型バーニアを腰の前後に四つ、左右に二つずつ計十二を装着したその姿から『ウエディング・ブースター』の愛称がついた。同時に噴射する事で最高速度を上げられる他、特定のブースターだけ点火する事によって宇宙空間でより複雑な軌道を描く事が可能。

 また、ブースターの裏側にはそれぞれ一門ずつメガ粒子砲が装備されており、“スカート”を閉じた状態の集束攻撃や、横に開いた状態で拡散させて周囲を攻撃する事も可能。ジェネレーター直結なのでチャージなしで連発出来る強みがあるが、エネルギー容量の関係で連発は不可能である。

それらの制御にはサイコミュシステムとそれを扱う強靭なニュータイプ技能が必要な為に正式採用には至らなかった。

 曼陀羅ガンダムって言った奴、後で極楽往生な。

 

 

 

・グラン・ア・ロン

 フラナガン機関にてイフリート・ダンを開発した男。

 研究者としては情に溢れすぎる性格をしており、イフリート・ダンのサイコミュやEXAMは単体よりも三分の一にも満たない程の出力でしか出せない様に設計した。が、パイロットのサレナ・ヴァーンが怒りで無理矢理両方のシステムを限界まで引き出した結果想定以上の数値をはじき出した事に恐怖し、中立コロニーサイド6に寄港した際にフォリコーンに亡命する。その後、テリー・オグスター発案の装備を次々作り出す活躍を見せた。テリーと共にSFS“カミカゼ”で出撃し、コロニーレーザー破壊に赴くが、そこで死亡する。

 

 

 

【ムサイ級巡洋艦“リーマン”】

 テキサスコロニーでシャアのザンジバルと共に戦ったムサイ。“グレゴルー隊”という三機のドム小隊を積んで援護に来たが、流石に分が悪すぎて勝てなかった。

 

 

 

【小惑星ソロモン】

 

・ミーノ・ガッシー中尉

 小惑星ソロモンにおいて、主戦場裏側のゲート管理を任されていたジオンの士官。シャア・アズナブルに扮したテリー・オグスターをあっさりと通してしまった。見逃し注意。

 

 

 

<原作キャラ>

 

【ホワイトベース隊】

 

 

 

・アムロ・レイ

 ホワイトベース隊に所属するガンダムのパイロット。テリー達が宇宙でぬくぬくと試験に明け暮れていた頃、地上で宇宙世紀ハードモードを体験していた。サイド6を出る際にクリスに「アレックスを渡す」と言われたが「今交換して互いの調整するより、その機体を貴女用に調整した方が手間が省ける」と断った。

 

 

 

・ブライト・ノア

 ホワイトベースのキャプテン。フォリコーンに対して「僕たちはずっと苦労してたのに」と呟いたアムロに対して「むしろ俺達が酷使され過ぎだ」とぼやいた。マナ・レナより階級は低いが、現地叩き上げの能力で彼女は頭が上がらないとか。

 

 

 

・ミライ・ヤシマ

 ホワイトベースの操舵を担当する女性士官。ジャブローで初めてフォリコーンを見た際に「あの艦はあまり激しい戦場を通っていない」と一瞥しただけで看破した。

 

 

 

・セイラ・マス

 ホワイトベース隊のパイロット。本名はアルテイシア・ダイクンで、実はシャアの妹。テリーを見た時に兄を重ねたが、一度サイド7で本人見てるし何より、兄にしては若いなと思って「そっくりさん」認定で止まった。

 

 

 

【東南アジア戦線コジマ大隊第08MS小隊】

 

 

 

・シロー・アマダ

 サンダースの顔見知りと言う理由だけでフォリコーンからはぐれたテリー・オグスターを保護。一時的に08小隊所属とした。一撃で三体のザクを倒したテリーの腕前の他、目前の敵を見逃してやるという行為に対して好感を持ったシローはテリーとすぐに打ち解けた。

 

 

 

・テリー・サンダース・Jr.

 テリー・オグスター達がルナツーに入港した際、先行量産型ジム受け取りで初接触。テリー・オグスターに歓喜のあまり握手を求められた際、「同じファーストネームだから」と素っ頓狂な答えではぐらされた際に「変な奴だ」と評価した。その一か月後、地球に“落下”してきたテリーと再会し、一時的に08小隊で共に戦った。

 

 

 

・カレン・ジョシュア

 08小隊に所属する女兵士。テリーに「声がキシリア・ザビに似ているのでそれで敵を騙してください」と言われたのを半信半疑で実行したらコロッと騙せてしまったのを見て「あぁ、コイツはウチの隊長と同じレベルでバカなんだな」と早々に評価した。

 

 

 

・ミケル・ニノリッチ

 08小隊に所属する兵士。部隊内では最年少だったが、更に年下のテリーが一時入隊した時に「階級は下ですけど、軍歴と年齢は上なのでいつでも頼ってよ!」と先輩風を吹かせた。が、その直後にジオン鉱山基地攻略作戦が始まりテリーが早々に原隊復帰した為、結局先輩らしい所は見せてやれなかった。

 

 

 

・エレドア・マシス

 08小隊に所属する男性兵士。カレンと同じくシロー達より以前から8小隊に所属していたが怪我で後方送りになり、テリーが臨時入隊した時にほぼ同時に復帰した。出会ってすぐにテリーを弄ったためか、すぐに小隊に馴染めるきっかけを作った人物でもある。

 

 

 

・コジマ

 08小隊の所属するMS大隊のトップ。テリー・オグスターを保護したシローに、彼の08小隊入りを認めた他、テリーの上官への反逆行為ともいえる行動を「命令系統が違うからどうしようもない」と見ぬ振りをしてくれたりと、裏方面で彼らをフォローした。

 

 

 

【地球連邦軍】

 

 

 

・ワッケイン

 ルナツーの司令官。ホワイトベース同様に厚くもてなした後、「何故フォリコーンに女性が固まっているか」の説明をした後、「やはり、今の時代は寒いな」とぼやく。

 

 

 

・ヨハン・イブラヒム・レビル

 一年戦争時代の地球連邦軍内で一番権限を持っていた人。モビルスーツ開発計画である『V作戦』を立案した、ガンダムのパパの一人でもある。ホワイトベースがジオンに撃墜や鹵獲される最悪の場合を想定してペガサス級強襲揚陸艦“フォリコーン”を建造。ジオンの部隊が上手い事ホワイトベースばかり追っていたのを逆手に取り、彼女らに独自のモビルスーツ運用理論の検証実験をさせた。ジオンのデギン公王と和平交渉を進めるも、ギレン・ザビの陰謀によってコロニーレーザーでまとめて消し飛ばされた。

 

 

 

・ウッディ・マルデン

 ジャブロー基地でホワイトベースとフォリコーンの補給を指揮した連邦軍の将校。マチルダさん(故人)の恋人でもあり、アムロに「モビルスーツ一機で戦況が変るなんて思ってない」と説教した良い大人。通常兵器でシャア・アズナブルの乗るズゴッグに挑むも、あっけなく撃墜されて殉職した。

 

 

 

・イーサン・ライヤー

 東南アジア戦線を指揮する連邦軍のトップ。停戦を提案しておきながら先に攻撃してきたジオンのモビルアーマー、アプサラスⅢに対しての見せしめとしてザンジバル級を撃破しようとするが、その直前に現れたフォリコーンに“病院船の撃墜”という汚れ仕事をさせようとする。が、テリー達の妨害によって結局失敗に終わり、その直後にアプサラスⅢのメガ粒子砲を受けて旗艦のビッグ・トレーのブリッジごと消し飛んだ。

 

 

 

・クリスチーナ・マッケンジー

 通称“クリス”。連邦軍北極基地からサイド6の連邦軍秘密工場に持ち込まれた新型ガンダム“NT-1アレックス”のテストパイロットを務めた女性。その後グレイファントムと共に第13独立部隊に編入されるも、アムロとテリーがアレックス搭乗を拒否した為そのまま正式パイロットに。反応速度は速すぎる点に関してはアムロの父、テム・レイが渡してきた回路をコンピューター回線の間に噛ませる事で調整した。

 

 

 

・サウス・バニング

 チェンバロ作戦に参加したMSパイロット。所属は第二連合艦隊第四小隊。部下と共にソロモンに潜入中、別ルートから侵入していたテリー・オグスターと合流。そのまま作戦終了まで同道した。

 

 

 

・ベルナルド・モンシア

 第四小隊所属のモビルスーツパイロット。テリー・オグスターのプロトタイプガンダムを見て「俺もアレに乗りたい」とぼやいた。

 

 

 

・アルファ・A・ベイト

 第四小隊所属のモビルスーツパイロット。テリー・オグスターに対して「まだガキじゃねぇか」といったモンシアに対して「お前も大体そんなものだ」とツッコミを入れた。

 

 

 

・チャップ・アデル

 第四小隊所属のモビルスーツパイロット。ジムに乗る他の第四小隊メンバーと違い、ジム・キャノンに乗っている。

 

 

 

 

【ジオン公国軍】

 

・シャア・アズナブル

 赤い彗星の異名を持つジオンのエースパイロット。「彼の弟かも!」と勝手に推測したテリー・オグスターが何度か接触を試みるが、その度に何かしら失敗している。原作通り最後はジオングで出撃するが、ララァが死んでないので出撃前に「ちょっとアムロ君と戦場で語り合ってくるだけだから。帰ってきたら私の母になってほしい」と告白した。

 

 

 

・キシリア・ザビ

 ザビ家長女。サイド7にレッドショルダー隊を向かわせた人物で、テリー達が集めた極秘文書を乗せたランチで脱出してきたレイカを歓迎。本人の要望に応えてイフリート・ダンを与えた。

 

 

 

・ドズル・ザビ

 ザビ家の三男で小惑星ソロモンを拠点とするジオン軍要の一人。連邦艦隊によるソロモン総攻撃からの防衛戦の最中にシャア・アズナブル(偽)がもたらした「連邦にテリー・オグスターっていう超強いパイロットがいるよ」という報告を聞いた時に顔を真っ青にしながら部下に「アレは隠し子だ」と意味深な台詞を吐くが、仔細だけは誰にも告げずにモビルアーマー、ビグ・ザムに搭乗。その後ソロモンの海に散った。

 

 

 

・コンスコン

 ドズル・ザビの腹心の一人。チベに自ら乗り込み、ムサイ二隻、リック・ドム12機を連れてサイド6から出てきた第13独立部隊を襲うが、グレイファントムとアレックスも加わった戦列に「話が違うじゃないか!」とメタいツッコミを入れた。

 

 

 

・ノリス・パッカード

 ギニアス・サハリンの部隊の副官で、アイナの親代わりの様な存在。テリーのガンダムも追加された08小隊を簡単に手玉に取るが、シローの『愛の叫び』で油断し、形勢が逆転。ケルゲレン脱出の妨げになる長距離射撃兵器をその身を捨てて全て破壊しようとするが、テリーに見逃されてしまう。潔く死を選ぼうとしたノリスだったが、テリーの顔を見た瞬間「昔君にした事を返されたか」といって基地の方へと去った。

 

 

 

・ギニアス・サハリン

 ジオン鉱山基地の司令官である技術士官。アプサラス完成に全てを捧げ、その結晶たるアプサラスⅢを完成させるも、妹の裏切りや、彼女の恋人、シローによって討ち取られた。

 

 

 

・アイナ・サハリン

 ギニアスの妹で、シローの恋人。アプサラスⅢ撃破後に負傷したシローと共にガンダムのコックピットに閉じ込められるが、ノリスに救出されて無事に脱出を果たした。その後の行方は不明。

 

 

 

・バーナード・ワイズマン

 サイド6に潜入する事になったジオン特殊部隊“サイクロプス隊”の最後の生き残りである新米兵士。上官のコロニー核攻撃を阻止すべくザクⅡ改を修理しアレックスに戦いを挑むが、サイド6に住む少年アルの言葉でジオン艦隊が沈んだ事を知り、投降。その後はテリーの手引きで難民としてフォリコーンに搭乗するが、テキサスコロニーでフォリコーンが危機に陥った時に病欠だったヒータのジムを借りて出撃。それ以降はカスタムしたジム・コマンドに乗って一年戦争を生き延びた。戦後はクリスと共にサイド6に戻ったが、それ以降の記録は不明。

 

 

 

・アナベル・ガトー

 ソロモン基地で戦っていたジオンの兵士。

 援軍で来たというシャアを騙る偽リック・ドムの不意打ちで部下を失ってしまう。基地通路の壁を爆破させた爆風で逃げ場を減らした後にジャイアント・バズを撃ち込むなどの機転の利いた戦法を取るが、相手がニュータイプだった為にあっさり回避され、挙句リック・ドムの“中から”ガンダムが飛び出すというギミックに気を取られ、横一閃に一刀両断された。テリー曰く「人に殉じる覚悟があるノリスならともかく、国に殉じる覚悟があるガトーは救いようがない」とか。

 

 

 

・カリウス

 アナベル・ガトーの部下であるモビルスーツパイロット。

 偽シャアことテリー・オグスターが攻撃の姿勢に入っていた事に一番先に気が付き、上官であるガトーの盾となって戦死した。

 

 

 

 ・ケリィ・レズナー

 アナベル・ガトーの戦友であるモビルスーツパイロット。ガトー達と共に補給を受けて再出撃をしようとした矢先、赤い彗星の偽物に襲撃された。

 囮になってくれたガトーの為に「赤い彗星の謀反」を上官であるドズル・ザビに伝えようとしたが、道中でばったり会ったバニング達不死身の第四小隊によって撃破され、戦死。

 

 

 

・シーマ・ガラハウ

 ザンジバル級機動巡洋艦“リリー・マレルーン”の艦長を務めるジオン軍海兵隊所属の女性士官。テキサスコロニーで中破したイフリート・ダンのパーツをグラナダから移送する目的でシャアの部隊と接触。そのまま月への帰還を命じられていたがサレナ・ヴァーンの「国より己の自由を取る」という頑なな姿勢からジオン本国に不満を持っていたシーマは共感。彼女を独断でソロモンまで送り届けた後、「私達も国ではなく、自分たちの自由の為に生きるよ!」と言い、雲隠れをした。

 

 

 

【その他】

 

 

 

・テム・レイ

 アムロ・レイの父。サイド7で行方不明になったが色々あってサイド6に漂流。ジャンク屋を営んでいた。やってきたアムロにガンダムの性能を向上させる回路を手渡すが、彼は酸素欠乏症に掛かっており、手渡されたのは旧式のポンコツだった。本人の出番はなし。

 

 

 

・カムラン・ブルーム

 サイド6の監察官で、ミライ・ヤシマの許婚。

 本編ではコンスコン隊が包囲する中決死でホワイトベースを先導したりと男を見せるが、残念ながらカットしたのでただの情けない人になってしまった。

 

 

 

・アルフレッド・イズルハ

 バーニィがサイド6で出会った少年。相打ち覚悟でアレックスと対峙したバーニィを、偶然居合わせたクリスが複座型セイバーフィッシュに乗せて運び、彼を止めた。

 


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