機動戦士ガンダム~白い惑星の悲劇~   作:一条和馬

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第29話【ポケットの中の戦争】

「そら、どうした! 追ってこないのか!?」

 改修したザクⅡ改のコックピットの中で、バーナード・ワイズマンことバーニィは己を鼓舞させる様に誰に聞かせる訳でもなく叫んだ。

 

 

 連邦軍基地横の森にガンダムをおびき寄せ、そこに張った罠を使い、戦う。

 

 

 ただ、その為にはまず相手をキルゾーンに追い込む必要がった。

 

 ガンダムの腕に内蔵されているガトリング砲は、強力だ。

 それに警戒しながら、かつ相手を挑発する。

 

 

 この作戦は、初手から無理があった。

 

 

 だがそれでも、バーナード・ワイズマンという男に迷いはなかった。

 

 

 自分がやらねば、誰がコロニーを核攻撃から守るのか、と。

 

 

「よし、良いぞ! こっちだ!!」

 

 ガンダムが反応した。

 

 コロニーへの損害を気にしてか、右腕のガトリングをまばらにしか発射出来ないガンダムに敢えて無防備な姿を晒し、森の方へとザクⅡ改を進めるバーニィ。

 

 ミノフスキー粒子撒布下では有視界戦闘が常だが、だからこそ古い時代の“カモフラージュ”が大いに役に立つ。

 

 そして森という地形は、深緑と基調としたカラーリングのザクⅡ改にとっては絶好の隠れ蓑だ。

 

 ガンダムのパイロットがその事に気が付かずに接近してきてくれた事に感謝しつつ、バーニィはザクⅡ改を森と一つにした。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

「くそっ! なんだこの使いにくいガンダムゥ!」

 

 バーニィが乗っているであろうザクⅡ改を追いながら、俺はアレックスの性能に対して文句を言っていた。

 

 いや、性能は申し分ない。

 

 というか、ガンダムではちょっと物足りなかった部分が満たされて、むしろ自由度が増したようにも思える。

 

 ただ、手加減云々の以前に調整がピーキー過ぎるのだ。

 

 走って止まれば思ったより前まで滑るし、段差を越えるつもりでバーニアを吹かして上昇すれば、想定の三倍以上は飛ぶ。

 

「明らかにニュータイプをスーパーマンか何かと勘違いしてるな!」

 

 技術者のそういった偏見で出来た様な印象が、更に募ってきた。

 全部がそう言う訳ではないから、一概に悪い機体とも一蹴出来ないのだが。

 

「…!」

 

言葉が走った。

 

「そこか!」

 

 向かって右側が正面に来るようにカメラを調整。

 

「……」

 

 木々の間からひょっこり顔を覗かせるザクⅡ改と目があった。

 

「いやバカか俺は! なんで一発で本物見つけるかな!?」

 

 仕方なく気が付かなかった“フリ”をしてスルー。しかし一応視界には留めておく。これは全天周囲モニターのアレックスだからこそ違和感なく出来る芸当と言えよう。

 

〈!〉

 

「何か動いた!」

 

 今度はザクじゃない。サンタクロースの形をしたバルーンだった。

 バーニィが仕掛けたデコイだ。

 

 デコイだとは分かっている。

 

 だが俺は遠慮なく腕のガトリング砲をブチ込んだ。

 

「ざぁま見ろ! ベリークルシミマス!!」

 

 バルーンは一撃で吹き飛んだが、余分に数秒間斉射。向こうが“弾切れ”になる前に一発でも多く使う為だ。

 

「残り452発……!? 多すぎだろ! どこに仕舞ってるんだ!?」

 

 流石ポケ戦七不思議の一つである“片方500発装填されているガトリング”だ。タイマンで使いきれる気がしない。

 

 因みに“ポケ戦七不思議”は今適当に考えた。“機雷にびくともしないゴックの兄なのに装甲が豆腐のハイゴック”とか探せば七つは埋まると思われる。

 

〈!〉

 

 そんな事を考えているともう一つのバルーンが上がった。これにも余分に撃ち込んでおく。

 

「棒立ちばかりは怪しまれるな…」

 

 アレックスの足を進める。バーニィ機はゆっくり移動しながら、俺の後方4時から7時の方角へ。左手のガトリングは使用不可になっているので、彼の判断は正しい。

 

 そんなバーニィをフォローする為(?)、アレックスで前方を警戒する装いをしながらゆっくりと後ろ歩きに移動をする。

 

 向こうにも動きがあった。

 

 警戒ばかりしていたバーニィ機がこちらに合わせてゆっくり接近してきているのだ。

 

 気が付けば色んな戦場に立ったガンダムパイロットとして、全天周囲モニターなしでも余裕で気が付ける程には成長していたらしい俺からすればこんな行動自殺行為なのだが、目的はあくまで時間稼ぎであって彼を倒す事ではない。

 

 が、あまり時間を掛け過ぎてリボーコロニーの外から仲間達が来てしまってもアウトだ。

 

「良い感じに違和感なく“間”を詰めるには……うおぉお!?」

 

 爆発があった。

 

 アレックスの下だ。バーニィ達が設置したハンドグレネードに引っかかり、それが起爆したのだろう。

 

「体勢が崩れる!?」

 

 演技でも何でもなく膝をつく。

 

 これは完全に油断していた。

 

 バーニィ機ばかりに意識を集中し、ここが彼の“狩場”なのを頭の片隅に追いやってしまっていたのだ。

 

「ザクは!? ……ッ!」

 

 背中に衝撃が走った。

 

 アレックスの動きを封じたと踏んだバーニィ機が煙に乗じて急接近、こちらにショルダータックルを仕掛けてきたのだ。

 

 直前に何とか身を捻りながら直撃を避ける。

 

 油断しきった状態から回避運動に移れたのは明らかにアレックスの性能によるものだった。

 

もし普段のガンダムでこんな手加減しながら戦っていたら、多分この辺で大怪我していたかもしれない。今回は完全に性能に助けられた訳だ。

 

 だが、こちらも無傷という訳ではない。バックパックの角がひしゃげ、ビームサーベルが一本お釈迦になった。

 

 

 ……いや、これはむしろ嬉しい誤算だ。

 

 

「これなら何とかなる! やってみせるさ!!」

 

 鬼反応速度をフル活用しアレックスの方向転換。バーニィ機は手持ちの唯一の武器、ヒートホークを振り上げ、攻撃の体勢に入っていた。

 

「ッ!!」

 

 右腕でコックピットを守る様な形で後方へ。

 

 丁度アレックスのガトリング砲を削ってもらえるように位置調整した。

 

「……よし!」

 

 アレックスの武器破損を知らせる警戒音に対する胸の高鳴りを抑えつつ、すぐさま残りの一本のビームサーベルを引き抜いた。

 

「なんとぉぉぉぉぉッ!!」

 

 バーニィ機の追撃に合わせて袈裟斬り。互いのモビルスーツがよろめく。

 

 バーニィ機は数歩下がりながらも踏ん張り、転倒を防いでいた。

 

 しかし、こちらの方が早い。

 

 俺のアレックスは既に向こうへと距離を詰めていた。

 

 ヒートホークの横薙ぎの迎撃が来る。

 

 それに対し、俺はアレックスの身体を右に捻りながらビームサーベルを突き出した。

 

 剣先が向かうのは、ヒートホークの刃と柄の間の小さな隙間。

 

「折れた!」

 

 ヒートホークの刃が吹き飛んだ事を確認。

 

 そして右に捻った動きのままサイドステップ。

 ついでにビームサーベルも放棄。

 

 戦術的に言うと、“逆襲のシャア”でアムロがギュネイ・ガスに対して使用した武器デコイだ。

 

 そして、これからの戦い方も、逆シャアに倣う。

 

「そらあぁぁ!」

 

 右ストレート!

 

 無論直撃を避ける様にコックピットよりやや(こちらから見て)右寄りにアレックスの拳を叩きつける。

 

 “がむしゃらに拳を突き出したら当たった”くらいの気持ちで小突いた為、バーニィ機へのダメージは少ない。

 

 そこからの反応はバーニィ機も早かった。

 

「ぎえっ!」

 

 潰れたカエルみたいな情けない声が出た。

 ダメージによる反動が少なかった為にすぐさま反撃に転じてきたバーニィ機の左拳が、アレックスの頭部に直撃したのだ。

 

 

 

 だが、これで舞台は整った。

 

 

 

 戦闘中にコッソリ計算していたが、リボーコロニーの部隊が集結してこちらに向かって来るまでに掛かる時間は残り10分程。

 

 

「よぉしバーニィ! ここからは小細工なしの男と男の殴り合いだ! 人生最高の10分にしよう!!」

 

 

 

 それからは、まるで戦争というよりはモビルスーツを使った喧嘩だった。

 

 

 

 どつきあい宇宙(そら)の開幕である。

 

 

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

 

「まるで戦争というよりか、モビルスーツを使った喧嘩ね……」

「……凄い」

 

 テリーの戦いを見慣れているミドリの横でクリスチーナ・マッケンジーは彼の動きに驚愕していた。

 

「あのアレックスを、こんな短時間でものにしてしまうなんて……!」

「そうですか? 私は機体に振り回されてる……というか手加減している様に見えますけど」

「それでもあの動きは……悔しいけど、私には真似出来ないわ」

 

 現在彼女達はテリーの指示通り、港近くの道路にセイバーフィッシュを停めてアレックスとザクの戦いを見守っていた。

 

 セイバーフィッシュは戦闘機なので垂直離着陸は不可能だが、この訓練用は武装の代わりに下部バーニアが追加されており、こういった滑走路のない場所でも着陸が可能だった。

 

 それはさておき、戦況の方はほぼ拮抗状態だった。

 

 殴られたら蹴り返し、蹴られたらまた殴り返す、原始的な戦い。

 

 男か、あるいはプロレスが好きな人間なら興奮しながら応援するようなシチュエーションだが、残念ながらクリスとミドリにはそういった趣味はないので状況を静観する以外には言葉は無かった。

 

「でもあのままだとオグスター少尉が危険じゃないかしら? 援護に行った方が良いと思うんだけど……」

「私もさっきからそう思っていたんですけど……もう少し、もう少しここで“待たないといけない”様な気がするんです」

「それって、どういう……」

 

 

 要領の得ない言葉を呟いたミドリに対し、クリスが疑問を投げかけようとした、その時だ。

 

 

「クリス……? クリスなの!?」

「アル!?」

 

 セイバーフィッシュの影から、クリスの聞きなれた声が聞こえた。

 

 実家の隣に住む少年、アルフレッド・イズルハこと、アルだった。

 

「こんな所で何をしてるの!?」

「ちょっ……ちょっと急いでいるんだ! 悪いけどまた後でねクリス!!」

「急いでるって……そっちではモビルスーツ同士の戦闘が起きてるのよ!? 巻き込まれたらどうするの!?」

「それでも行かないとダメなんだ! 行かないとバーニィが死んじゃ……あっ!」

「バーニィ? バーニィがどうしたの!?」

「えっと……」

 

 アルが目に見えて動揺しながら後ずさりを始めていた。

 

「……もしかして君、あのザクに乗っているのが誰か“知ってる”んじゃない?」

「うっ……し、知らない!!」

 

 クリスの横に立ったミドリの言葉だった。

 

アルは否定したが、その言動は彼女の問いに対して肯定の意味を示していた様なものだった。

 

「そんな……まさかバーニィは、ジオンの……!?」

「違うんだ聞いてクリス! バーニィは……バーニィは本当は逃げようとしたんだ! でも核攻撃が始まるって聞いて、ガンダムを倒せば攻撃が中止されるかもって、一人で戦ってるんだよ! 戦争やってるんじゃなくて、僕たちを守る為に戦ってるんだ! でもお父さんが言ってたんだ、ジオンの艦隊は連邦がやっつけたって! だからもうバーニィが戦う必要ないんだよ! お願いクリス! 僕をあそこに行かせて!! バーニィを止めないと!!」

「でも、そんな……アルも危険だし……」

 

 アルの言葉に衝撃を受けながら、しかし必死に思考するクリス。

 

 彼が嘘を着いているとは思えない。

 

 バーニィは確かに自分たちに嘘を着いていた様だが、アルの様子から本当にバーニィを慕っているのは理解出来ていた。

 

「……分かったわ」

「クリス!」

「でも、一人では行かせられない。私も行く」

「えっ?」

 

 そう言いながら、クリスはセイバーフィッシュのハッチを開いた。

 

「ウィンダム曹長。悪いけど、ここで待っていてくれない?」

「良いですよ。……多分テリー君は“あなた達”を待ってるみたいですし」

「?」

「クリス! 早く!!」

 

 ミドリの悟った様な表情と意味深な言葉に困惑していたクリスだが、アルの言葉で意識を現実に戻す。彼は既にセイバーフィッシュの後部座席に座っていた。

 

「シートベルト、ちゃんと閉めた? 飛ばすからね!!」

「クリス、ちゃんと操縦出来るの?」

「当然! こんなのガンダムより楽勝よ!!」

「えぇ!? あのガンダムのパイロット、クリスだったの!?」

「そうよ! 今のアレックスには私より上手な人が乗ってるんだけどね!!」

 

 アルが後部座席で驚きの声を挙げるのを聞きながら、クリスはセイバーフィッシュを緊急発進させた。

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

「マズい……時間がない……!」

 

 連邦の新型ガンダムとの(文字通りの)格闘戦が始まって既に数分。

 

 最初はおっかなびっくり戦っていたバーニィだったが、次第にその動きにも慣れ始めていた。

 

 だが、生き残るのではなく、倒さなくては意味がないのだ。

 

 そんな状況にあった筈なのだが、バーナード・ワイズマンという男は、これ以上ない充実感に包まれていた。

 

「……これだけ良い想いさせてくれたんだ、もう未練なんてこれっぽっちもない!」

 

 相手の“癖”も掴んできた。

 

 タイミングを合わせる必要はあるが、命を捨てる覚悟で突進すれば倒せる自信が彼にはあった。

 

「……ごめんなアル。約束、守ってやれそうにないや……!」

 

 ガンダムの攻撃を避ける。

 

 待っていた“隙”が来た。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 ボロボロになってきた左肩のスパイクショルダーを掬い上げる様な形でガンダムにぶつけるバーニィ。

 

 直撃……ではない! 直前で掴んで防がれた!!

 

「この……ッ!」

 

 残りの全エネルギーを使っても良い。

 

 そう言ったバーニィの覚悟を受け取ったザクⅡ改が次第にガンダムを押し返す。

 

 

 この一撃さえ決まれば、勝てる!

 

 

 

 

 

 

『バーニィいいいいいいいいいい!』

 

 

 

 

 

 

「……アル!?」

 

 聞こえない筈の少年の声が聞こえた。

 ガンダムの……敵の接触回線からだった。

 

『バーニィ! ジオンの艦隊は連邦軍がやっつけたんだって! もう戦う必要ないんだよバーニィ!!』

「本当にアルなのか!? どこにいるんだ!?」

『上だよバーニィ! 上!!』

「上ぇ!?」

 

 ザクⅡ改のカメラを上に向ける。

 連邦の戦闘機が一機、頭上を飛び回っているのが見えた。

 

「まさか、アルが操縦してるのか!?」

『そんな訳ないじゃん! クリスだよ、クリス!』

「クリス!?」

『そうよバーニィ! 私がアルをここまで連れてきたの!』

 

 通信機越しに話をするのは初めてだったが、その声は確かにクリスチーナ・マッケンジー……クリスのものだった。

 

『話は後で聞かせてもらうから、今は脱出して!!』

「脱出たって……」

『マッケンジー中尉! セイバーフィッシュを下に降ろしてくれ!! 彼を後部座席に乗せるんだ!』

 

 これは聞いた事ない声だった。

 恐らく、ガンダムのパイロットの男の声なのだろう、とバーニィは判断した。

 

 と、同時にガンダムのコックピットが開く。

 

「! なんて事を! こっちが殺す気ならどうするんだ!!」

『そう言う卑怯な事する奴が誰かの為に戦うとは思えないんでな!』

 

 コックピットから出てきたのは、金髪の少年だった。

 

 流石にアルよりは年上だろうが、自分よりかは遥かに年下であったのもまた確実だ。

 

「……」

 

 どういった方向に話が転がっているのかバーニィには理解出来なかったが、少なくともあのガンダムの少年には戦闘の意志はないようだ。

 

 それに核攻撃の危機が無くなったというのであれば、もう自分が踏ん張る理由もない。

 

「……分かった、投降するよ」

 

 ザクⅡ改のコックピットを開き、外に出るバーニィ。

 

 もう嗅ぐ事もないと思っていたリボーコロニーの人工の風が、汗ばんだ彼の頬を優しく撫でた。

 それと同時、クリスとアルを乗せた戦闘機が横に着陸する。

 

「バーニィさん! 少年の代わりにセイバーフィッシュの後部座席に乗ってくれ! マッケンジー中尉! アレックスに乗り換えて下さい! 少年が離れたら、落ちているビームサーベルでザクのコックピットを破壊してください! 中身が分からないレベルに吹き飛べば、中身が無人でもバレません! 早く!!」

「わ、分かったわ!!」

 

 少年の言葉に従ってガンダムに乗り換えるクリスを見ながら、モビルスーツ達の足元に着地するバーニィ。

 

「バーニィ! 間に合って良かった!!」

「アル! ……ごめんな、アル。ガンダムに、勝てなかったや」

「生きてるだけで充分だよ!!」

「そう言う事! 感動の再会の最中悪いんだけど、早く離れないとリボーコロニーの連中に怪しまれる! 少年! バーニィは必ずここに帰ってこさせる! 俺が約束する!!」

「……信じて良いの!?」

 

 アルの言葉に対し、金髪の少年は大きく頷いて見せた。

 

「……分かった!」

 

 少年の言葉に従い、アルが離れていく。

 

 バーニィも急ぎ、戦闘機の後部座席に乗り込んだ。

 

「良いぞ、出してくれ!!」

「了解!」

「あ、そうだアル! お前に渡しなディスクな! やっぱり見ないで捨ててくれ! アレで生き残ってるとあっちゃ俺が恥ずかしい!!」

「分かった! 帰ってくるまで毎日見るよ!」

「話を聞いてたかーーーーッ!?」

「もう発進するからな! マッケンジー中尉、お願いします!!」

『任せて!』

 

 戦闘機が離陸し、段々とコロニーの地上から離れていく。

 

 数分前までバーニィが乗っていたザクⅡ改はクリスの乗ったガンダムに突き飛ばされていた。

 

「じゃあな、相棒……!」

 

コックピットをビームサーベルで貫かれ爆発するザクⅡ改を見守った後、バーニィは敵の戦闘機のシートに深く腰を下ろし、少し、眠った。

 

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