オペレイション・クローズ   作:ヴェラスケス

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初投稿ですまだまだ未熟者ですがよろしくお願いいたします。


ビッグルーキー現る

現在の地球がある、現在の世界がある、現在の国がある、これは日常と非日常が交差するそんな獣達の物語である。

 

アメリカ合衆国 カリフォルニア州 とある陸軍基地 第3会議室

 

「なぁ、少佐ぁいつになったら隊長が来るんだ?」

 

「知らないわよ、あの人はいつも時間にルーズなんだから・・・。」

 

迷彩柄の戦闘服を着た二人の男女の獣人が雑談をしている。狼獣人の男性は尻尾を振りテーブルに脚を掛けながら、椅子をブランコのように揺らし、猫獣人の女性は紅茶の入ったティーカップを受け皿ごと持ち、紅茶を啜りながら隊長を待っている。

 

「はぁ、ったく入隊して1ヶ月ちょいなのに任務もない、遠征もない、ましては演習もお呼ばれしてないってどういう部隊なんだよ・・・退屈で死にそうだぜ・・・。」

 

狼獣人は、後頭部に両手を当て腋を見せながら愚痴をこぼす。

 

「ガブリエル、あんまり文句を言わないの。お呼ばれしてないって事は平和でいいじゃないのこっちはむしろ楽だし特にお菓子作りに専念したい気分だわ。」

 

「レベッカ少佐、あんたはそれでいいのかよ・・・。」

 

ガブリエルと呼ばれる狼獣人は、猫獣人に諭されて後頭部を掻きながらしかめっ面になる。

 

「ふふっ、冗談よ。まぁ、でも任務が来ないのは少し頂けないわね。」

 

レベッカという猫獣人は、少し口角を上げ冗談を混じりながら愚痴をこぼす。二人は隊長に対し辛辣である。そしてガブリエルとレベッカは隊長不在をいいことに不満混じりの雑談をした。しばらくすると。

 

「おーっす、わりぃなお前ら。遅れちゃって」

 

ガチャっと、ドアを開けると共に烏獣人の男性がひょこっと顔を見せながら現れる。二人が噂にしている隊長である。

 

「遅せぇよ、ヴァルバッチョ隊長!どこで油売ってたんだ?」

 

「隊長!また賭け事をしたんですね、いつもやめなさいって言ってるのに!どうせまた負けたんでしょう?」

 

「残念ながら少佐、今回はボロ勝ちだぜついでに、少し彼女と通話してた(ドヤァ)」

 

((なぜドヤ顔なんだ・・・?))

 

ヴァルバッチョと呼ばれる烏獣人のドヤ顔にガブリエルとレベッカは呆れながら疑問を抱く。

 

「正確には、彼女ではなく幼馴染だけどな。まあそれはさておき、お前らに良いニュースがある。」

「良いニュースゥ~?どうせ隊長の事なんだから、映画を観に行ったとか、見ろ見ろ新しいシューズを買ったとかそう言うもんだろ。」

 

「あのなぁガブリエル・・・、俺を何だと思ってんだよ・・・。」

「ショボい自慢をするアホ隊長(キッパリ)」

 

「グハッ!!!」

 

ガブリエルの容赦ない言葉にヴァルバッチョは、心臓にナイフで刺されたような音と共にorzの体制で落ち込む。

 

「ちょ、ちょっとガブリエル!?流石に言い過ぎよ!!」

とガブリエルを止める為、レベッカは咄嗟に関節技(サブミッション)を決める。

 

「ギャァァァァ!!!!!ギブギブ少佐ギブだって!!!」

 

狼獣人の断末魔が会議室に木霊する。

 

「レベッカ少佐、それ以上いけない」

某グルメ漫画で、アームロックを掛けている客に止める店員のような口ぶりで止めにかかる。

 

「ハッ!いけない私・・・ごめんガブリエル!」

 

正気に戻ったか、ガブリエルの腕を放す。

 

「痛ててて、あと少しで腕が逆方向になるところだったぜ・・・。」

「まあ少佐は、CQC(Close Quarters Combatの略)の成績がいいからな、あんま怒らしちゃダメだぜ?」

「ううっ、すみませんでした・・・。」

 

やれやれと首を横に振るヴァルバッチョ。フゥーっと息を吐き咳払いをする。

 

「コホン、だいぶ話が逸れちまったな・・・んで良いニュースなんだが、今日からこの部隊に新入りが来るという話だ。」

「へぇ~、新人ね~さぞかし可愛い子なのかしらね?」

 

「なんだぁ、新入りが来んのかならこの俺がたっぷり可愛がってあげようじゃねぇか。」

「おう、しっかりと歓迎しろよな。」

 

新人が来るという話に、盛り上がるレベッカとガブリエル。

 

「でも隊長、私達この部隊に入って1ヶ月くらいなのに、もう新しい子を入隊させるの?」

「少佐の言う通りだぜ、ただ筋トレばかりの暇人集団の俺達がこんな姿をさらしちゃあ、新入りに笑われるぜ」

 

「レベッカ・スターリング少佐、ガブリエル・スタンス伍長・・・。」

「「!?」」

突然のフルネームと階級を呼ばれて喋るのを止める二人。

 

「お前らの言いたい事は分かった、例え新人にバカにされても、ナメられても、まあその時は歓迎しようぜ?同じ仲間なんだからさ。」

「「隊長・・・!」」

 

ヴァルバッチョの言葉に感動する二人。

「まあ、それはあとでいいからな?それじゃあそろそろ呼ぼうかおーい、入っていいぞ~!」

「・・・・・・。」

ヴァルバッチョの指示でドアが開き一人の体格のいい熊獣人の男性が無言で入る。体格はいいと言ってもはっきり言ってデブである。

 

((デッカ!))

2メートルくらいの熊獣人が目の前に現れた事により、心の声を出す二人。

 

「紹介しよう、こいつはアルファ・ヴェラスケス二等兵。今日よりうちの部隊へと配属した新入りだ。ヴェラスケス挨拶を」

「アルファ・ヴェラスケスだ、よろしく頼む・・・。」

 

ヴェラスケスと名乗る熊獣人は大きな身体で一礼する。その光景にガブリエルとレベッカは言葉を失うのみだった。

 

「ええと、。私はレベッカ・スターリング少佐、副隊長よ。よろしくね?ヴェラスケス君。ほらガブリエルも!」

「おおう、俺はガブリエル・スタンス伍長だ。体がデカいといって俺の方が先輩だからな。先輩の言う事はちゃんと聞くんだぞ?」

「あ、ああ・・・。」

 

レベッカとガブリエルはヴェラスケスに挨拶を済ませ、ヴェラスケスも一言だが、挨拶をした。

 

「それじゃあ、新入り改めて紹介する、俺はヴァルバッチョ・クロウノヴァ階級は大尉、そしてアメリカ陸軍第17派遣特殊部隊通称"クローズ"の隊長だ。お前を家族のように歓迎しよう、アルファ・ヴェラスケス二等兵。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

 

ヴァルバッチョの自己紹介と階級、部隊名を言い、ヴェラスケスは小さく頷き。彼の瞳には、隊長(ヴァルバッチョ)の姿をしっかりと焼き付き見つめるのであった。

これは、獣達の物語アルファ・ヴェラスケスもその一人である。




ご覧に頂き誠にありがとうございます。
この小説を作った経緯は、単純に獣人とミリタリーが合わさったら面白いのではないかという発想で執筆しました。作者自身も獣人とミリタリーが大好きな身です。こんな小説ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
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