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産屋敷耀哉から手紙を受け取り、冨岡義勇の元に行き、四日間掛かったが、根気強く付きまとった事で漸く義勇から柱稽古に参加しない理由を、その原因となった過去を聞けた。その事で自分がとやかく言えることじゃない。
と思いつつ、だけどどうしても一つだけ聞きたいことがあった。
「義勇さんは錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか?」
その後に義勇がピクリともしなくなった事に、追いうちかけてしまったのかと考えていると途端に義勇から
「炭治郎。遅れてしまったが、俺も稽古に出よう。」
「……………!…本当ですか!! 義勇さん、ありがとうございます!!」
そう聞いた炭治郎は一瞬面食らうもすぐに嬉しくなり、そのまま炭治郎は元気よく頭を下げて言った。
その後に炭治郎は、柱稽古に出る前に胡蝶しのぶにも挨拶に行く事にした。
冨岡義勇が出る事と自分も柱稽古に出る事を伝える為に。
そしてしのぶの部屋に近づくと話し声が聞こえて来た。
「やはり良い頃合いだわ。私の姉、カナエを殺したその鬼の殺し方について話しておきましょう。」
それを聞いて盗み聞きする事に罪悪感を抱くも、内容の方が気になったため炭治郎は恐る恐る聞いてみる事にした。
「もし姉を殺した上弦の弐と巡り合い、私とカナヲの二人で戦うことが出来たなら、まず第一の条件として、私は鬼に喰われて死ななければなりません。」
(……………え?!)
聞いた炭治郎は耳を疑った。
その後も自分の命を懸ける根拠として、「上弦の弐は女を喰うことに異様な執着がある」という姉・胡蝶カナエの情報があった事。
身体能力が高く優秀な肉体を持つ「柱」、加えて「女」であればまず間違いなく喰うだろう、という推測を戦略に組み込み、自分の命を戦術の中に組み込む……。
そこまでしなければ勝てないという理由として、上弦の強さは少なくとも柱三人分の力に匹敵する。
更に1年以上、体内に藤の花の毒を摂取し続けることにより、自身の体全体、血液・内蔵・爪の先に至るまで高濃度の藤の花の毒が回っている状態を作り、全身を毒の塊にしていた事。
しのぶの刀で一度に打ち込める毒の量がおよそ五十ミリ。(50ミリリットルと仮定)
しのぶを喰らった場合の毒の量は、しのぶの全体重三十七キロ分。(37キログラムと仮定)
他の柱と協力して戦うとかではなく、しのぶとカナヲの二人だけでも上弦の弐を倒せるように、という戦略……。
しのぶの姉の仇討ちに自分自身の全てを懸けているその姿勢には炭治郎は、言葉を失った。
「仮に毒が効き始めたとしても油断なりません。
やはり確実なのは頸の切断。
必ず私が鬼を弱らせるから、カナヲが頸を切ってとどめを刺してね。」
その痛ましいまでの使命感と悲しげな言葉を言うしのぶの言葉に炭治郎は遂に我慢が出来ず身を乗り出した。
「ふざけないでください!!」
突然の大声にしのぶとカナヲがびっくりして見ていると
「炭治郎君……?」
「炭治郎……?」
と呆然としていたしのぶとカナヲに炭治郎は
「何で、
と怒鳴り散らすとしのぶが冷静に
「炭治郎君、これは私の姉である胡蝶カナエの仇の鬼を殺す為の唯一の方法なの。分かって 「分かりません!!」んな?!」
冷静に言うしのぶの言葉を炭治郎は遮った。
「ふざけるのもいい加減にしてください!!」
その言葉にしのぶは激怒する。自分は大真面目だ。一寸たりともふざけてなどいるものか。
「ふざけているのは、どっちなんですか!! 君には
それを聞いた炭治郎は絶句する。
「ま、まさか!! あの時の夢を託すという話は、自分はもうすぐ死ぬから、後は頼んだという話だったんですか!!……………
「!!!」
その言葉に怒り狂ったしのぶが立ち上がって炭治郎の側まで近づいて炭治郎を睨みつけた。
「今何と?」
「聞こえなかったんですか!? 俺は引き継ぎません、頑張りませんと言ったんですよ!!」
「!!!」
途端にしのぶは炭治郎に平手打ちした。
それに驚いたカナヲが止めようとする。
「下がってくれ!! カナヲ!!」
炭治郎の言葉にカナヲは動けずにいると炭治郎は尚もしのぶを毅然とした態度で睨み返す。
「しのぶさん!! 貴方のそれはただの
「!!!」
その言葉にしのぶはもう一度炭治郎に平手打ちした。
「
その言葉に炭治郎はむん! と毅然とした態度で言う。
「取り消しません!!」
そう言ってしのぶの勧告に断固として拒否した。
その後も
「取り消しなさい!!」
「取り消しません!!」
「取り消しなさい!!」
「取り消しません!!」
「取り消しなさい!!」
「取り消しません!!」
カナヲがオロオロとしている間にも炭治郎としのぶの口論は続いた。
そして、怒りが限界点に達したしのぶは、炭治郎に最後通告とも言える質問をする。
「……………どうしても、取り消す気はないと?」
炭治郎は尚もしのぶに毅然と大声で断言する。
「はいっ! 貴女は間違っています、絶対に取り消しません!!」
言い切るとしのぶは、ため息を吐いて炭治郎を睨み付ける。
「……………分かりました。いいでしょう!! だったら私について来なさい!…………………」
そう言うとしのぶは、部屋を出て行く。炭治郎は言われたようにしのぶに付いて行き、カナヲもまた困惑を隠せないまま二人の後を追った。
そこは炭治郎達が初めて機能回復訓練で使用した訓練場であった。訓練場にあった木刀をしのぶは二本持って、一本は炭治郎に投げ付けた。それを見た炭治郎はその木刀を受け取った。
炭治郎が木刀を受け取ったのを見て、しのぶは木刀を構える。
「来なさい!! 炭治郎君!! 言って分からないなら、力尽くでも取り消させてもらいます!!」
それを見た炭治郎も構えた。
「望むところです!! しのぶさん!!」
そして、炭治郎としのぶは向かい合い、次の瞬間!!
水の呼吸 肆ノ型 打ち潮
蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ
「だああああーーーーー!!」
「はああああーーーーー!!」
両者は激突した!!
原作でもう少し早ければこんな展開になっただろうと確信してこの話にしました。
ではまた次回はしのぶ対炭治郎!!
ご期待ください!!