蝶を守り抜く日輪   作:是非

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急な体調不良により長らく四週間以上もの間お待たせしてしまい申し訳ありません。

更に短いです、すいません。ですが、応援してくださる皆様の為に頑張って投稿しました、どうぞ見ていってください。


第拾弐話 緊急任務

隣町にて鬼が複数現れたという鎹烏の報告を聞き、

 

「何て言うこと?!………」

 

しのぶはもちろん蝶屋敷のみんなが驚愕した。何故なら、今まで全く鬼の存在を確認どころかパタリと止んだからこそ柱稽古をやれたからだ。

みんなが沈黙していると其処へ炭治郎が

 

「今すぐに行きましょうっ! こうしている間にも鬼に喰われている人がいるからっ!」

 

その言葉に蝶屋敷の面々はハッとして一様に皆で頷き、

 

「隣町ですから、皆、隊服ではなく、着物を着て向かいましょう。」

 

 しのぶの提案は尤もだった。鬼殺隊は政府非公認であるが故、廃刀令のご時世では刀を持つのは目立つ、それどころか犯罪者に間違われるのである。鬼の存在を知り、鬼殺隊に助けられた経験のある警官や軍関係者も一部にはいるから誤魔化せなくもないが、なるべく騒ぎは起こさないと言うしのぶの指示の後にそのまま身支度を整える為に一旦別れた………。

 

ーーーーー

 

数十分後………

 

「ふうー、何とか身支度を終えた。」

 

集合場所である玄関前に炭治郎が、普段の隊服から普通の着物を着てその上から浅黒波紋様の羽織を纏った姿でいた。

 

其処へ

 

「お待たせしました。」

 

其処にしのぶとカナヲとアオイがいつもの隊服ではなく藤色の着物に普段から着ているそれぞれに、しのぶが紫、カナヲが赤、アオイが青の蝶の羽根を模した羽織を纏い町娘の服を着ていた姿があった。

 三人とも刀は桐箱に入れて、肩に担いでいる。

 

それを見て炭治郎が顔を赤くして、ポツリと、

 

「………三人とも綺麗だ………」

 

と言う炭治郎の言葉にしのぶ、カナヲ、アオイがみんなボッと赤くした。もじもじした。

 

「あ、ありがとうございますっ!」

 

「う、うん。」

 

「ど、どうも。」

 

その後に炭治郎が

 

「あれ?!もしかしてアオイも行くのかい?」

 

「はいっ!、………と言っても私は、戦いではなく、皆さんが怪我をした時にすぐに手当てをすると言う、医療と後方支援担当として共に参りますので、あまりお役に立てませんが、頑張りますっ!」

 

其処へ炭治郎が、優しげに笑いかけて

 

「ううんっ!来てくれるだけでも嬉しいよっ!」

 

その言葉にアオイが照れているとしのぶは炭治郎の元に一瞬で近づいて

 

「私も蟲柱として貴方の力になりますよ………」

 

「ふぁつ! はいっ!」

 

と炭治郎の耳元で(ささや)いた。

それに炭治郎が更に顔をボッと赤くしていた

 

それを見たアオイとカナヲも負けじと、カナヲが炭治郎に腕に、アオイが背中に抱きついて

 

「炭治郎、私、頑張るからっ!」

 

「よろしくお願いしますっ!」

 

その後もやり取りは続いた

 

ーーーーー

 

そうして隣町に着いた其処は大きな街だった。

 

「うわ………凄い大きい街だなあ!」

 

炭治郎が驚いているのを見てしのぶがクスリと笑い、それを見て炭治郎は顔を赤くした。

 

「ご、ごめん、俺って、山と村での暮らししか知らなかったから、あれから2年以上経つけど、未だに慣れなくて………」

 

謝罪する炭治郎を見てしのぶは、ゆっくりと頸を横に振って

 

「いえ、微笑ましいですよ。」

 

それを見てアオイとカナヲも微笑み頷き、その後にしのぶ達がその後に皆で話を聞くと、どうもこの街だけじゃなく周辺の村一帯も壊滅していると言うのが、分かり、

 

「急ぎましょうっ!」

 

 

しのぶの号令の元に皆で隊服に着替え、刀を装備して夜を待った……………

 

ーーーーー

 

そして、夕刻も過ぎて、街を散策していると、其処へ炭治郎が匂いを嗅いで

 

「鬼の匂いがっ!」

 

炭治郎の言葉にしのぶ達も一斉に刀を構えた。

 

「炭治郎、カナヲ、構えてっ!アオイ、貴方はうしろの方へっ!」

 

「「「はいっ!」」」

 

暗闇の中から二人組の男の鬼が出てきた。

 

一人は眼鏡をかけており、着流した黒い着物を着ている鬼で

 

「ん? 何だお前ら?」

 

もう一人の鬼は、左目を髪で隠している青年の鬼。

 

「杭竹、この人達は鬼狩りだよ、ほら、前に僕たちに襲い掛かった奴らと同じ服だし。」

 

「………あー成る程なぁ、確かに諸矢の言う通りだぁ。」

 

更に特筆すべきは、杭竹と呼ばれた鬼の左目にバツ印が付けられた下陸を見て炭治郎達は、

 

「お前達は''元''下弦の鬼達だなっ!」

 

と警戒心を剥き出しにすると諸矢が驚き

 

「へぇー!杭竹はともかく僕のこともよく分かったねぇ。僕たちは二人とも鬼との入れ替わりの血戦に負けたからさ。」

 

と言いながらも今度は諸矢が左目を見せてきた、其処にはバツ印が付けられた下陸の文字を見せてきた。

 

「うーん、僕として大人しく食われてくれるなら優しく痛みなくでやりたいんだけどね。大人しく食われてくれる?」

 

それを聞いて炭治郎達は、睨み付けると、諸矢は、ニコニコと笑い

 

「そっかー、それじゃ、仕方ないね。さようなら………」

 

その薄っぺらさに炭治郎は

 

「ずいぶんと薄っぺらい優しさだな。」

 

それに諸矢が青筋を浮かべて、両手の手のひらから血を流して、その血が、大量に諸矢の周囲を覆い、矢の形になった。

 

血鬼術 矢雨

 

と言い、無数の矢が襲ってきた。

 

其処へ炭治郎が

 

ヒノカミ神楽 灼骨炎陽

 

花の呼吸 弐ノ型 御影梅

 

 

炭治郎の前方広範囲を炎が渦を巻くように斬りつける技とカナヲの自身の周りを囲うように斬撃を放ち、矢を全て弾くと諸矢は、驚きながらも、

 

「杭竹っ!」

 

そして、見てみると先ほどまでいたもう一人の鬼がいなかった。

 

ーーーーー

 

杭竹は居た。だが、血鬼術で自身の姿を透明と化して炭治郎達の背後に迫っていた。

 

(………元とはいえ俺も下弦の陸だ。こんな雑魚共なら、気配に気づかれずに………」

 

と迫ろうとしたが、

 

「そこだっ!」

 

と言う炭治郎の大声と共に刀を振るまれ

 

「えっ?!」

 

ヒノカミ神楽 円舞

 

上段から渾身の一刀を放ち、両断した後に横に振るい、杭竹の頸を切った。

 

「ギャアアアーーーーーな、何で分かったんだっ!」

 

炭治郎は、

 

「俺は鼻が良いんだっ! だから、透明になっていてもお前の位置は分かるっ!」

 

「そ、そんな………」

 

杭竹が涙を流して灰になるのを見て諸矢は、

 

「く、くそっ!」

と逃げ出そうとするも

 

「逃しませんっ! 多くの人を殺した罪を償いなさいっ!」

 

しのぶの

 

蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ

 

すれ違いざまに複数の裂傷を負わせ、毒を注入した。

 

諸矢は、

 

「そ、そんなーーーーー!」

 

と断末魔の叫びを上げて、倒れた。

 

そして、しのぶの技を見て炭治郎は、灰にならないのを見て、

 

「私の毒で倒しましたから灰にならずにあのまま腐っていきます。」

 

と目を閉じて、呟いた後に、炭治郎が、

 

「!!しのぶ、カナヲ、アオイっ! まだ、向こうの方に鬼の気配が?!」

 

「?! すぐに向かいましょうっ!」

 

炭治郎の言葉にしのぶ達が、警戒して現場に向かう……………

 




まだ続きます。
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