蝶を守り抜く日輪   作:是非

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今年からも 「蝶を守り抜く日輪」を宜しくお願いします!!

珠世さんとしのぶとのお話、胡蝶三姉妹に対する炭治郎の答えです。
因みに前回接吻する仲までになったかを過去の回想としてしのぶから語ります。


第拾陸話 日輪と美蝶達は結ばれる

「炭治郎は席を外して家の子達の手伝いをしておりますので炭治郎には聴こえておりません。

ですので答えてください、貴方にとっては炭治郎はどういったご関係ですか?」

 

しのぶの真剣な表情の質問に珠世は困惑しながらも

 

「立派な方でより良き協力者ですね。」

 

「それだけですか?」

 

しのぶのさらなる質問にそれを兪史郎が割って入り

 

「なんだ、貴様ら、さっきから! 珠世様に失礼だぞ!」

 

「良いのです、兪史郎下がっていなさい。」

 

「しかし……………」

 

「兪史郎。」

 

「はっ! 」

 

兪史郎がしのぶの質問に対して声を荒げると珠世が兪史郎を抑える。それを見てしのぶも頭を下げて

 

「いえ、珠世さん私こそ失礼しました。

炭治郎は私達にとって大切な方ですので貴方の気持ちが知りたかっただけなんです。」

 

それに珠世と兪史郎が頸を傾げ、先程の質問を改めて思い出し途端に二人とも顔が真っ赤になった。

 

「そ! その様な考えを! 炭治郎さんには持って……………」

 

「ふ! ふざけるなぁぁぁぁーーーーー‼️ 珠世様が炭治郎に対してその様な事を思うはずがあるかぁぁぁぁーーー‼️」」

 

珠世の弁明に被せる様に兪史郎の怒号が蝶屋敷に響いた。

それを見て珠世が静かに

 

「兪史郎……………」

 

「申し訳ございません、珠世様。(怒っている珠世様もお美しい) 」

 

その後に珠世は顔を赤くしているのを見てしのぶは意を決して

 

「私、いえ! 私達胡蝶しのぶ、神崎アオイ、栗花落カナヲは炭治郎と婚姻を結んで頂いております!!」

 

「「はい!」」

 

「えっ?!」

「何っ?!」

 

それに珠世と兪史郎が驚くもしのぶはその後も炭治郎との日々を語る

 

ーーーーー

 

時を遡り仇鬼の壊屠を倒した後に蝶屋敷に帰った後突然炭治郎から

 

「しのぶ、カナヲ、アオイ! 大事な話があるんだ。」

 

炭治郎が突然のことにしのぶ達が緊張しながらも炭治郎のために時間を作りその後に部屋に集まると炭治さんから

 

「俺は今まで三人から告白された時に返事がまだだったから、今ここで返事しようと思って……………」

 

「「「……………!!!」」」

 

途端にしのぶ、カナヲ、アオイは顔を赤くし嬉しくなりながらも、口をキッと結んである事を考え、確信した。

炭治郎が誰か選ぶということはもしかして、自分が振られるということを。

 

(やっぱり、私みたいな毒濡れの女よりカナヲかアオイを……………)

 

(私はあまり魅力無いし、最近いい所見せてないから、師範かな、それともアオイ?)

 

(……………分かっていました、私なんかよりカナヲかしのぶ様を選ぶという事を……………でも……………)

 

それでも愛する炭治郎が選んだのだから三人は覚悟を決めて従おうと思った

 

そして、炭治郎は、口を開いて

 

「俺、竈門炭治郎は胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、神崎アオイを愛しています。

三人共結婚して俺の嫁になって下さい!」

 

「「「………?……………‼️」」」

 

一瞬炭治郎が言っていることが理解できなかったが、理解した瞬間

 

「な、何を言っているんですか?!」

 

「え? え?! どういうこと炭治郎!!」

 

「正気ですか!! 炭治郎!!」

 

と三人に詰め寄られ炭治郎は申し訳なさそうにしてそれでも毅然として

 

「ごめん、俺は三人のどれかなんて選べないよ、間違っているのは分かっているけど、それでも三人共愛しくて俺は好きなんだーーーーー‼️」

 

「「「……………」」」

 

炭治郎は赤くなった無反応の三人を見て内心ダメかと思った。

其処へしのぶが炭治郎の顔を見て

 

「本気なんですね。」

 

しのぶの静かで真剣な言葉に炭治郎がすかさず

 

「うん!」

 

「!……ふうー……仕方ありませんね。」

 

しのぶはにこやかに笑いアオイとカナヲを見て、アオイも苦笑しながらも頷き、カナヲは

 

「本当に仕方ないんだから……………」

 

と言い三人は炭治郎の前に座り直し

 

「私胡蝶しのぶも竈門炭治郎を愛しています。貴方様の妻にして下さい!!」

 

「同じく私神崎アオイも竈門炭治郎を愛しています。貴方様の妻にして下さい!!」

 

「同じく私栗花落カナヲも竈門炭治郎を愛しています。貴方様の妻にして下さい!!」

 

そう三人は頭を下げて言う姿に炭治郎は涙を流して

 

「良いの? 俺のこんな告白なんかを受けて……………」

 

その姿を見て三人はクスリと笑い

 

「貴方の決めたことなら従います。愛しているから❤️」

 

「私も炭治郎を愛していますから❤️」

 

「大好きな炭治郎が言うことだもん、喜んで従うよ❤️」

 

三人の顔を赤くして決意表明を聞いて炭治郎も涙を流しながら覚悟を決めて

 

「はい! 私竈門炭治郎は、胡蝶しのぶ、神崎アオイ、栗花落カナヲの夫となります! 宜しくお願いします!」

 

そう頭を下げて炭治郎が三人に向けて言い終わった後

 

「三人共、少し目を閉じてくれるかい。」

 

「「「?」」」

 

三人は不思議がりながらも目を閉じていると炭治郎が自分達に近づいて右手に何かをしていた

 

「目を開けて。」

 

そう炭治郎に言われた三人が自分の右手を見て見ると三人の右手には

 

「これは………」

 

「わあ………」

 

「綺麗………」

 

右手の薬指に ''婚約指輪''がはめられていた。それぞれにしのぶには紫、アオイには青、カナヲには赤い指輪がはめられていた。

 

「実は少し前から頼んでいたものがようやく出来たんだ、どうかもらって欲しい。」

 

それに三人は

 

「ありがとう、炭治郎❤️」

 

「大切にしますね、炭治郎❤️」

 

「嬉しいありがとう、炭治郎❤️」

 

そうして炭治郎は胡蝶しのぶ、神崎アオイ、栗花落カナヲと婚姻を結んだ。

 

ーーーーー

 

そうしのぶに聞かされた珠世は顔を赤くして

 

「まあ! まあまあ❤️ それはおめでとうございます❤️」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

珠世の祝福の言葉にしのぶを含めてアオイとカナヲが顔を赤くすると

 

ドタドタ

 

と足音がして其処に目線を向けると

 

「な、何かあったんですか?!」

 

炭治郎が息をきらせて来てしのぶ達に事情を聞いているとその姿を珠世は悲しげに見て

 

「こうして見ると私も夫と子供を思い出してしまいますね。」

 

「珠世さん、夫と子供が?!」

 

炭治郎が座り聞くと珠世は悲しげに笑い

 

「ええ、いましたよ、私が食い殺してしまいましたが……………」

 

「!!!」

 

珠世の突然の言葉に全員に衝撃を受けていると珠世は続けて

 

「最初から分かっていれば鬼などならなかった!!」

 

そう珠世がなきじゃくるとその後にも衝撃的な事実が告げられる

 

「私は夫と共に医者をしており、町に住み多くの友人達と平穏で優しい暮らしが出来ていたし、息子を産んでこれからも幸せになれると信じていました。ですがある日自身でも治せない死病に私は身体を犯され、死の淵にいましたが、其処に無惨がやって来たんです。」

 

『!!』

 

珠世の過去を聞いて、炭治郎達は嫌な予感に駆られ胸騒ぎを覚えた。その予感は、間も無く珠世によって的中する。

 

「『可哀想に私が救ってやろう』と言い……あの時の私は絶対に生きたかった。健康な体を手にもう一度夫と息子を抱きしめたかった。そのままかすかな希望にすがり無惨の誘いに乗ってしまった私は鬼に変えられ、見守っていた夫と息子を喰い殺してしまった……っ。」

 

『あっああっ !!』

 

『嘘っ?!……っ!!』

 

珠世の悲痛な告白に。炭治郎達は言葉を絶句した。

 

――鬼になった者は、体力を消耗して身近に居る者を食料として襲ってしまう傾向がある…。

 

炭治郎はいつか冨岡に言われた言葉を思い出して珠世の話を黙って聞いていた。

 

「自暴自棄になった私は遣り場のない憎悪と悲しみを多くの罪無き人達にぶつけ続けました……あの時、夫と息子か死んだ時に私は潔く死んでおけば良かったと、今でも後悔しています!!…………っっ。」

 

その言葉に炭治郎が向かおうとするとその前にしのぶが珠世の手を取り

 

「貴方は立派ですよ、珠世さん。」

 

「えっ?!」

 

しのぶの言葉に珠世が驚いているとしのぶは優しげに笑いかけ

 

「今まで、多くの鬼達と対話しましたけれども、どの鬼も嘘つきで人を食った事を悔いていませんでした。

でも、貴方は違う! 自分が犯した罪を理解して償おうとしています。

貴方の事を許せないと思うものもいるかもしれませんが、私は貴方が十分罰を受けたと思います。」

 

しのぶの言葉に珠世は涙を流して

 

「ありがとうございます…………」

 

そんな珠世にしのぶは真剣な顔つきになり頭を下げて

 

「悪いのは、鬼舞辻 無惨です、どうか無惨を倒すために貴方の力を貸してください!!」

 

「頭を上げてください、胡蝶さん。

こちらこそ胡蝶さんのお力をお貸しください。」

 

そうしてしのぶと珠世と ''真に'' 協力した。

 

ーーーーー

 

「い、行ってきます……………。」

 

「行ってきます。」

 

そうして、柱稽古に行く日、炭治郎とカナヲが念願の柱稽古に向かう、炭治郎の腕にカナヲが腕を絡めたままで。

それに対してしのぶは笑いながら、アオイも真面目な顔で青筋を立てて

 

「本っ当に! 素直になりましたね、カナヲ!」

 

「カナヲ、炭治郎にべったりしすぎですよ!」

 

「か、カナヲ、これじゃ動けないって」

 

炭治郎の言葉にカナヲは頸を振って

 

「せっかく婚約したんだもん! 柱稽古に着くまではこうさせて、お願い!」

 

「しょうがないなぁ……………はっ!」

 

カナヲの顔を赤くし懇願する様子に炭治郎が顔を赤くするとしのぶがアオイから睨まれて強い怒りが出ているのことに気がついて炭治郎が固まっていると

 

「ほら、行くよ! 炭治郎!」

 

カナヲが炭治郎が引っ張って行き、それに炭治郎が申し訳なさそうに行った後にしのぶはアオイに向き直り

 

「アオイ。」

 

それにアオイはしのぶを見て笑い

 

「今更ですね、しのぶ様。鬼に対しての恐怖なら炭治郎のおかげで克服しました、ですので珠世さんとの共同研究ならば喜んでお手伝いします!」

 

そう決意するアオイを見てしのぶは手を出して握手して

 

「「さっさと終わらせて抜け駆けしたカナヲをとっちめましょう!!」

 

そう宣言する二人

 

ーーーーー

 

 

最初の柱稽古に隊士たちが行うのが基礎体力向上訓練。

ただひたすら走り込みを行い体力の向上を目指す単純な訓練なのだが、単純故に過酷な訓練であり地獄の訓練だった。

 

「遅い遅い! やる気あんのかてめえら!!」

 

 音柱・宇髄天元の両手にある竹刀が風を切って隊士たちに振るわれ、怒声が浴びせられる。

 しごきと言っていい天元の指導に反吐と涙が止まらない状態なのだが、そこに炭治郎とカナヲが合流すると

 

「よォよォ! 久しいな。

お前また上弦だけじゃなく強え鬼と戦ったんだってな! 

……………それに胡蝶の継子もあの時は悪かったなァ!

二人共五体満足とは運の強ェ奴だ!

ここで二人ともなまった体を存分に叩き起こしな!」

 

天元から炭治郎の激励とカナヲへの謝罪を聞いた後

 

「はい、頑張ります!」

 

「………はいっ」

 

炭治郎が元気よく返事してカナヲからも返事をもらってから天元の妻達三人共仲良くなり、走り込みの訓練に合流した。

 

十日程で次の柱の所へ行く許可が下りるが炭治郎はその前に天元にしのぶ達と婚約した事を伝えると

 

「ハハッ! 随分と俺が知らねェ間に派手な事になってるじゃねェか!」

 

天元から激励を受け取った炭治郎は、

 

「はい! ありがとうございます! それで相談なんですが………」

 

「ん? 何だ?」

 

炭治郎の質問に天元が訝しむと

 

「一夫多妻の夫として俺がこれからやるべきことはなんでしょうか? 教えてください。」

 

頭を下げて言う炭治郎に天元は頭を上げさせて肩を掴み

 

「いいか、炭治郎! 男なら、真実とか関係なく自分を慕う女を全員幸せにしてやれェ‼️」

 

「!!!はい!」

 

そう言われた炭治郎は覚悟を決めた表情をした。

 

一方でカナヲも雛鶴、まきを、須磨の三人に相談していると

 

 

「そうねぇ、愛している殿方の為にならば頑張れるそう思えばいいんじゃないかしら。」

 

「私も天元様がいたからここまで来れたんだし。」

 

「あっ! 私もです!」

 

そう三人から言われまだ分からないなりにも

 

「私も炭治郎のためなら頑張れます!!」

 

そう言うカナヲに三人からは

 

「凄い!」

 

「その域よ!」

 

「頑張って!」

 

と激励を受け取ったカナヲも炭治郎と共に次の柱の所へ向かった 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




''原作'' の鬼滅の刃が遂に終わりました。
でも、これからは原作を順守しつつも私なりの''もう一つの''の鬼滅の刃を描いて行こうと思います!!

どうか皆様、今年からも宜しくお願いします。
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