胡蝶しのぶ 対 甘露寺蜜璃をどうぞご覧下さい。
十一時頃………皆が寝静まる頃
ガッ! ドッ! ギンッ! ドガッ! シュッ!
甘露寺邸道場内では二人の美少女''甘露寺蜜璃''、''胡蝶しのぶ''が睨み合い戦っていた。真っ暗な空間の中で幾度となく、お互いの木刀が交わる衝撃が響き渡る。
蜜璃の剛腕に対してしのぶは腕力が劣るものの木刀で受け流すことで渡りあっていた。
「「ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」」
お互いに全力の呼吸法、剣技を用いて。
先手では蜜璃が、''恋の呼吸'' の
恋の呼吸 壱ノ型 初恋のわななき
しのぶに向かい猛烈な速さで駆け抜けながら斬りつけるもそれに対し持ち前の軽やかかつ俊敏な足捌きで蜜璃の斬撃全てをギリギリ避けつつ次は自分の番だとしのぶが構えて、それに蜜璃も構えて警戒するも
蟲の呼吸 蜂牙ノ舞い 真靡き
一瞬の間に間合いを詰め、蜜璃の額を突こうとするもすぐに蜜璃は反応して頸を僅かに動かして避けた。
それに対ししのぶはすぐに後ろに跳躍し間合いを取り、蜜璃は追いかける様に木刀を振るうもしのぶの木刀に受け流されて終わる。
次に蜜璃は自身の剣技の
恋の呼吸 参ノ型 恋猫しぐれ
蜜璃が持つ自身のバネを生かして猫のように飛び跳ねながら斬りつけようとする蜜璃にしのぶも対抗する様に
蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞い 百足蛇腹
蜜璃の猫の様に飛び跳ねる攻撃に対して、しのぶはムカデのように左右にうねる足捌きで的を絞らせない様にした。
蜜璃の空中からの攻撃にしのぶは避けた後に攻撃するもすぐに蜜璃は飛び跳ねて躱し、お互いがお互いに木刀の攻撃を受けて、流し払うなどをやってその衝撃に木刀が耐えきれずに折れてはすぐに別の木刀を取りに行く
「しのぶちゃん! 凄い!」
「そちらも流石ですね! 甘露寺さん!」
お互いを褒め称え力を認めて、しかし互いにこう思った。
((でも、絶対に負けられない))
認め合いながらもこの''女の戦い'' を制するのは自分だと鼓舞する。
そして、膠着状態が数分続いて拉致が開かないと蜜璃はすぐに技を切り替えた
恋の呼吸 伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪
体をしならせ縦横無尽に飛び上がり、広範囲を木刀で斬りつけしのぶに迫り、しのぶも応じる様に
蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞い 複眼六角
空中から向かって来る蜜璃に対して一瞬の間に六連撃を加えた攻撃を繰り出した
「だああああーーーーー!!!」
「はああああーーーーー!!!」
蜜璃の広範囲を意識しふるった攻撃としのぶの六連撃が激突した瞬間に
「がはっ!」
「ぐっ!」
蜜璃はしのぶの刺突撃を腹と脇腹に数カ所食らい、しのぶも蜜璃の攻撃を左肩にかけて当たってしまう。
その時にこの数分間の剣劇で互いの木刀に罅が入っていた時に先程の激突による衝撃で遂に折れた。
二人は驚くもすぐに手近の木刀の元へ駆け出し木刀を拾い相手に向けて構えた。
そうして、お互いに相手を睨み合いをして警戒しながらも改めて剣技を交えて柱にまでなった相手の強さに驚愕する。
蜜璃は、しのぶの並外れた脚力による足捌きと蠱惑的な動きと鋭い刺突技腹に数カ所食らい痛がるも顔には出さずにしのぶに目を見張る。
( 痛っ! しのぶちゃんの突きがこんなに痛いなんて! それにしのぶちゃん、速い! 私の剣技を使っての攻撃にも即座に対応して避けて攻撃を仕掛けてくる! 何度か当てようとしたけど、私以上の速さと私の攻撃を全てひらりひらりと躱して行く足捌きのせいでしのぶちゃんに当てられない! さっきの攻勢で何とか当てられたけど、手応えがあんまりなかった。
寸前で回避したんだ! これがしのぶちゃん……………''蟲柱'' にまでなったしのぶちゃんの実力!!)
一方でしのぶも蜜璃のその人並外れた筋力と、女性特有の筋肉の柔さ・可動域の広さを生かした攻撃に左肩が当たるものの真剣な顔つきで内心、焦っていた。
( くっ! 流石甘露寺さん! 攻撃が当たる直前に体を僅かに逸らしただけでも何とか免れるだけでも、この威力! まともに当たったらひとたまりもない。………更に柔軟な動きから来る変幻自在の動きと攻撃に何度か当たりかけた! しかも、先程の私の六連撃の刺突技を持ってしてもあそこまで斬り返せるなんて! 流石に''恋柱''にまでなった実力は伊達ではありませんね!)
同じ女性隊士として極めて柱にまでなった二人だが、手合わせなどで試合をすることはあれど、お互いに''全力'' で戦うのは今日が初めてだった。
改めてお互いがお互いに対して敬意を表する様にしのぶと蜜璃は笑い、
「絶対に負けない!」
「貴方を倒す!」
蜜璃の言葉にしのぶも呼応する様に宣言すると次の瞬間に両者は再び動き出した
しのぶは左右に蜜璃を翻弄する様に駆け出し、蜜璃もそれに追いつこうと追いかけてその後にしのぶはすぐに方向転換し、
蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ
蜜璃に迫り複数の裂傷をを当てようとするも
恋の呼吸 陸ノ型 猫足恋風
蜜璃の木刀を自身の周りに纏わせるようにはしらせる攻撃にしのぶの攻撃は弾かれる。
二人の木刀での応酬は二人の足捌きは次第に目に見えぬ速度へと昇華して行き、まるで強風が吹いているかの如く空気を引き裂く音が響き渡り続ける。
だが、少しずつその差が開き初めていた。
蜜璃が戦っている最中にも速くなっていた。
( しのぶちゃんに攻撃を届かせるためにもっと心拍数を上げなくちゃ! もっと柔らかく! もっと靱やかに! もっと血の巡りを速くして! あの時よりも速く強く! もっと!……………)
徐々に蜜璃がしのぶの速さに追いついているのを感じ、しのぶは内心焦る。
( 戦い始めた時は、速さなら私の方が上だったのに、少しずつ速さが
増している!………!!)
戦闘の最中にしのぶは柱として多くの戦いを潜り抜けた経験と観察眼と前に柱訓練に入る前にあまねと無一郎の話から推測し、確信して蜜璃を観察してはっきりと見えた。
蜜璃の左の首に発現し、ハートマークと木の葉を2枚ずつ重ねたような形を成した''痣''を。
そして、痣者は鬼に匹敵する身体能力を得られる。
それを実感したしのぶは驚愕する。
「くっ!」
そして、遂には蜜璃がしのぶに対して全力で勝負を決めようと自身の剣技を、しのぶも全力の剣技をお互いにぶつける。
恋の呼吸 壱ノ型 初恋のわななき
蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞い 複眼六角
蜜璃がしのぶに向かい猛烈な速さで駆け抜けながら斬りつける攻撃、蜜璃に向かってしのぶの一瞬の六連撃のお互いが最も速い呼吸が交差し激突した。
気がつけばお互いが背を向けるように立っていた。
「ぐはっ!」
「あぐぅ!」
しのぶの六撃中、蜜璃は四連撃を捌ききり、しのぶは蜜璃の''痣'' により強化した速さと力による攻撃をまともに左肩から袈裟懸けの様に受けてしまい…一瞬の静寂のうちに蜜璃は痛がるも何とか立ち、しのぶは膝をつき倒れた。
( 斬られた?………そんな………私が…………負けた!……………)
しのぶがそう自覚した瞬間にしのぶの目から涙が溢れていた。
蜜璃はしのぶの技を捌ききり勝った事に内心歓喜した。
( ………勝った………しのぶちゃんに勝ったーーー!!!)
そして、蜜璃は申し訳ないと思いつつ これが''女の戦い''なんだと覚悟を決めてしのぶの方を静かに見つめて
「恨んでもいいよ、しのぶちゃん。
だけど、炭治郎君の事を恋して愛するこの気持ちに嘘をつきたくない! 炭治郎君と一緒に食べるご飯が一番美味しいの! だから炭治郎君の事を同じ様に愛している貴方に勝ちたかったから!」
蜜璃の決意表明と炭治郎への思いを込めた言葉を聞いたしのぶは蜜璃の言葉を静かに聞いている間も''何故自分は負けたのか'' 俯瞰していた。それは、しのぶ自身が認めたくなかったため。
だが、考えれば分かってしまう。
( ……………敗因は、''痣者''以外にもある、甘露寺さんは私より上背があり、常人の6倍の筋肉密度の筋力と彼女自身の筋肉の柔さ・可動域の広さ、彼女の思いの強さ。
そして何より私と甘露寺さんとでは身体能力の面で差が縮まらない!……………)
しのぶは顔を静かに蜜璃の方に向けて
「炭治郎の事、本当に本気なんですね、甘露寺さん………」
「うん! もう誤魔化さない!」
そして、蜜璃はしのぶに対して
「
そんな蜜璃の姿をしのぶは唇を噛み、心の底から悔しさと同時に畏敬の念そして、最後には自分の心を諦念の気持ちが支配していた。
そして、悟ってしまう。
そう思うと同時に目を閉じていると其処に愛する''竈門炭治郎''の姿を見た途端に耳元で
『
今は亡き'' 胡蝶カナエ'' の声が聞こえて来ていた。
( 姉さん何を言っているの? 甘露寺さんは私よりも上背があって、腕力も強くて、何より唯一勝てそうだった ''速さ'' も上回っていた。甘露寺さんの一太刀が当たっただけで…………体の芯に響き体ももう動けない程に気が失いかけて、もう心は完膚なきまでへし折られたの。)
『関係ありません、立ちなさい。
蟲柱そして、
(!!!)
『この決闘は貴方が望み、そして彼女も貴方と炭治郎が婚約しているのを理解してもなおも、彼に対する恋心を捨てずに貴方に挑んだ。
そんな彼女に、甘露寺蜜璃に炭治郎を渡してもいいというのですか?』
(!!!)
『頑張って! 負けないで!』
そうカナエに諭され、しのぶの混濁していた意識は、覚醒した。
「
「!!!」
先程蜜璃の攻撃を受けて目から力が失っていたはずのしのぶが、すぐにその目に力が宿ったしのぶが蜜璃に対して大声を上げていた。
「ふざけないでください!! この決闘!! 私達にとっても大切な炭治郎の思いの雌雄を決する''女としての勝負!!'' 絶対に負けませんから!!」
そして、改めて蜜璃を見て
「
そう決意と覚悟の宣言をした瞬間にしのぶは自身の奥底から芽生えた思いに体を突き動かした。
( 今までの私だったら医者として柱稽古だと無意識のうちに危険な事はしなかったろうな、でも今は違う!! これはただの戦いじゃない! 女としての存在! 炭治郎を賭けた絶対負けられない戦い! 後の事は考えずに今はただ目の前の甘露寺さんに勝つ事だけを!!)
そしてしのぶ自身は、意識的に体を熱くさせ、心拍数が上げた。
( 何?! 体が熱い?! いやそれよりも呼吸を速く! 今までよりも強く!)
そうしていくうちに重傷を負っているというのにどんどん身体から力が漲り、彼女の左頬に
数羽の蝶の形を成した''痣''が発現した。
そして蜜璃は驚愕し、そして今のしのぶを理解した。
「しのぶちゃん、左頬…」
「えっ?!」
蜜璃はしのぶに''痣'' 発現した事を明かしてしのぶはそれに驚いていた。
「……本当ですか?」
「うん! しのぶちゃん、蝶なんだ………可愛いよ!」
しのぶの疑問にも答えて蜜璃はしのぶの''痣'' を見て微笑んでいた。
しのぶは自分が ''痣者'' に目覚める事は無いと思っていた、だが、現にこうして''痣'' が出ている。
( 何故? 私はただ、炭治郎の事を……!!!)
しのぶは自問自答してすぐに答えにたどり着いた瞬間に、
「炭治郎………」
しのぶが思い起こす様に涙を流して言葉に蜜璃は目を見開きしのぶが''痣''を発現した理由を直感で理解した。
( しのぶちゃんも''痣'' を! 炭治郎君への思いのためにそこまで!! だったら余計に負けられない!! )
しのぶと蜜璃は静かに向き合い構え直した。
「「ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ!」」
瞬間に駆け出した。
「わあああああーーー!!」
「はあああああーーー!!」
恋の呼吸 参ノ型 恋猫しぐれ
蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞い 百足蛇腹
蜜璃の猫の様に飛び跳ねる攻撃に対して、しのぶはムカデのように左右にうねる足捌きでのお互いの全力の速さだが、
( 速い! 私も同じ''痣者'' なのに?!)
先程と違い蜜璃の攻撃は次第にしのぶを捉えられず、しのぶの速さは先程とは段違いの速さとなっていく。
( 体が軽い! これが''痣'' の力そして、炭治郎を思うから芽生え手に入れた力! でも、足りない! もっと速く!)
そして、しのぶと蜜璃は目が合い間合いを図り、一旦距離を取り、お互いに止まり、息を整える。
「甘露寺さん、力なら貴方の方が上です、でも、速さなら私の方が強い!!」
「速さでも負けないよ! しのぶちゃん!!」
しのぶの挑発に蜜璃も受けた瞬間に構えて相手を見定め、次こそ勝負を決めようとする。
そして、少しの静寂の後
ダン!!
両者は駆け出した。
恋の呼吸 壱ノ型 初恋のわななき
蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞い 複眼六角
そして、再度、蜜璃の駆け抜けながら斬りつける攻撃としのぶの一瞬の六連撃がぶつかった。
静寂の後、立っていたのは………
「ああっ!」
「っ!」
蜜璃の駆け抜けて斬撃より先にしのぶの六連撃が決まり、蜜璃は身体の六箇所の突きを喰らうも直前に全身の筋肉を硬直させたものの激痛により静かに倒れた。
六連撃を放った後もしのぶは蜜璃の方を振り返って蜜璃が倒れたのを見て心の中でつぶやく。
(か…………勝った?…)
しのぶは呆然としながらもう一度よく見て蜜璃が倒れているのを見て
「か………勝ったんですか?… はあっ…! 甘露寺さんに勝ったんですねー!」
しのぶの瞳から涙が出てあふれる、それは、大好きな人を倒した事への申し訳無さと自身が最も尊敬していた女を倒した事の歓喜の涙だ。
しのぶはゆっくりと仰向けに転がった、朦朧とする意識の中で勝利の余韻に浸った。
蜜璃の方は自分が負けて倒れたのを理解して静かに泣いていた。
「嘘? 速すぎだよ……………私の炭治郎君への恋心は…………しのぶちゃんのより…………よわいの…?」
''女の決闘'' に負けた絶望が重くのし掛かり、視界が真っ黒になっていく中。納得しようとしていた。
( 考えてみれば当然だよね…………しのぶちゃんの方が先に炭治郎君と結ばれているんだから、私が間に入るなんて……………出来ないよ………)
そう思い静かに負けを受け入れようとするも
(無理だよぉ……そんなの……………いやだよぉ………)
蜜璃の瞳に涙があふれるそれは悔しさの涙だ。
それが正しいとして納得したくなかった、そのまま諦めたくないからこそ、しのぶに挑んだ。
それでも追い詰めたものの負けたとしても自分の中で芽生えた思いを捨てることなど出来なかった。
だが、そう思い立ち上がろうとするも徐々に意識が遠くなり、痛みで痙攣していた全身から力が抜け始める。手足からも力が失われ、木刀を握りしめていた指先が開き始めた時。
『
( えっ?)
蜜璃の耳には、聴こえてきたのは
『諦めるな! 甘露寺! 君なら出来る!』
今は亡き煉獄の声だった。
( もう限界……………なんです…………それにしのぶちゃんは………先に炭治郎君と………結ばれているから………もういいんです)
たとえ煉獄の声が聞こえたとしても立ち上がろうと思わなかった体と同じで心も諦めようとしていたが、煉獄は
『だが、それでもその身の内に
(!!!)
そして、煉獄は蜜璃の前に膝をつき
『自分を信じろ! 甘露寺!」
そう言われた瞬間に蜜璃の目に力が宿る。
( そうだ、たとえしのぶちゃんが先に炭治郎君と結ばれているのは分かっている……………それでも…………私は!……)
離そうとした木刀を握り直し、
「うっくうぅぅ!」
「えっ?!」
少しずつ、蜜璃は腕を立てて、上半身を持ち上げてゆっくりとしのぶの方に振り向いた。
蜜璃はしのぶに
「はあっ…!はあっ…!はあぁっ…! まだ、負けてないわよ、しのぶちゃん!」
しのぶはそんな蜜璃を見て苦笑いして呆れる様に
「どんだけ、丈夫なんですか? 力いっぱい叩き込みましたから、倒したと思ったんですがね。」
しのぶの言葉に苦笑して
「ふふ、これでも鍛えているからね、私は!
蜜璃の言葉にしのぶは面食らうもすぐに炭治郎の顔を浮かべてクスリと笑い。
「本当に
「うん! 本当にかっこいいよね!」
そして、お互いに微笑んだ後にゆっくりと立ち上がり構える。
「甘露寺さん、いいえ! 蜜璃さん! 次の技が私の出せる最後の技です! 確実に貴方を勝ってみせます!」
「うん! 私もこの全力の技でしのぶちゃんを倒すよ!」
そして、体がよろよろで息も絶え絶えになりながらも二人はお互いによく見て自分の全てを全身全霊を込めて最後の技を繰り出す。
蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ
恋の呼吸 陸ノ型 猫足恋風
しのぶのひらりと蝶の様に舞ながら複数の連撃と蜜璃の自身の周りに纏わせるようにはしらせる攻撃がぶつかり合う。
バキっ!
そうしてお互いの木刀が折れてしのぶと蜜璃はお互いに攻撃を捌ききれずに喰らい倒れた。
「もう動けないよ………しのぶちゃんは?」
「はあっ! 私ももう動けませんよ………」
蜜璃としのぶは倒れながらも会話して
「引き分けだね………しのぶちゃん……悔しいなぁ……」
「ええ………私だって悔しいですよ…………甘露寺さん………」
そう息も絶え絶えなしのぶに蜜璃はむくれた。
「むー!」
「なんですか?」
むくれる蜜璃を見てしのぶはきょとんとしていると
「しのぶちゃん! さっきは私の事を蜜璃と呼んでくれたじゃない! なんで名字に戻すの!」
蜜璃の言葉にしのぶは、ハッ! として
「あ、いやさっきのは勢いでして…………」
「蜜璃って呼んでよ! その方が良い!」
蜜璃の勢いにしのぶはため息を吐いて
「……蜜璃さん……」
「!! うん! 今度は蜜璃ちゃんって呼んで!」
蜜璃の言葉にしのぶは顔を赤くなり、ええいもうヤケだとかぶりをふり
「うー! 蜜璃ちゃん!」
「きゃー!! 良いわよしのぶちゃん! 素敵だわぁ!」
「もう! ………くす、ふふふふあはははーーーーー!!」
「えへへあはははーーーーー!!」
そして、先程まで決闘を繰り広げたとは思えない程に蜜璃としのぶは笑い合った。
お疲れ様様でした。
女の戦いはどうでしたか?
では、また次回で。