蝶を守り抜く日輪   作:是非

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遅れてしまい申し訳ありません、最新話の更新です。

胡蝶しのぶとの決闘、甘露寺蜜璃の継子として修行により原作より大幅に強化した炭治郎が伊黒小芭内との死闘? の続きです。

恋心に目覚めた二人の柱、胡蝶しのぶと甘露寺蜜璃との炭治郎争奪戦の後の答えです。


第弐拾壱話 日輪と蛇、美蝶達の答え

甘露寺蜜璃'' 対'' 胡蝶しのぶの決闘が起こっていた時より時間を遡り……………伊黒邸付近の森の中では、二人の剣士達が命がけの鬼ごっこをしていた。

叫び声を上げ満身創痍の竈門炭治郎と般若の形相で伊黒小芭内の二人。

 

「竈門炭治郎! 貴様だけは殺す!! 殺す!! 殺す!! 殺す!! 殺す!! 殺す!! 殺す!!」

 

「ぎゃあああーーーーー!!」

 

そしてしばらくして

 

「………………遂に追い詰めたぞ………竈門炭治郎、今日という日が貴様の命日だ!! 死んで後悔しろ!!」

 

「ううぐっ…………」

 

 

追い詰められた炭治郎は覚悟を決めて木刀を構えるとと追い詰めた小芭内も般若の形相で木刀を構えて向かい合う二人であるが、炭治郎は落ち着いてどうしてこうなったのかを追いかけながらも考え改めて小芭内の匂いを嗅ぎ

 

「あのー、伊黒さん、もしかして、蜜璃さんの事好きですか?」

 

「!!! な、何を?!!」

 

炭治郎の問いに小芭内が顔を赤くし言葉を濁すのを見て炭治郎は確信した。

炭治郎がそう思ったのは蝶屋敷で胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、神崎アオイと婚約した後の夜に胡蝶しのぶと''夜の営み'' をした後にカナヲ、アオイとも''夜の営み'' お互いの裸を見せ合って子作りに励んだことにより三人との生活では、抜け駆け、妨害などの日々が続きその都度、三人から''幸せ'' ''嫉妬'' の匂いがしていたために炭治郎が嗅ぎ慣れていた。

その匂いが小芭内からもしていたために、確信した。

炭治郎は意を決して

 

「伊黒さん! なんで黙ったまま「黙れ!!」えっ?!」

 

そして小芭内は怒りと悲しみの匂いを立ち上らせる。

 

「俺は甘露寺に言うつもりは無い。

''無惨を倒して死んで、自分の血が浄化されるように願い、そして鬼のいなくなった平和な世界でまた人間に生まれ変われたら、その時こそ必ず彼女に好きだと伝えるためだ!!''」

 

その言葉に炭治郎は唖然として怒りの声を張り上げた。

 

「何を言っているんですか! 今世で告白する勇気も無く、そんな言い訳をするなんて ''腰抜けの臆病者'' ですよ、伊黒さん!」

 

「………!! 腰抜け? 臆病者?………………俺が? …………ふざけるなぁぁぁぁーーーー!!!」

 

炭治郎の言葉に小芭内は愕然とし瞬間に怒りに身を任せて叫び返し技を繰り出す

 

蛇の呼吸 伍ノ型 蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)

 

蛇のようにうねる動きとそれによる広範囲で繰り出す斬撃の炭治郎は持ち前の優れた嗅覚による''動作予知能力'' そして蜜璃との修行により動きを読んで迎撃する為に技を繰り出す。

 

ヒノカミ神楽 火車

 

飛び上がって前宙しながら伊黒を飛び越えながら攻撃を避け、その勢いのまま小芭内を斬りつけた。

小芭内は激情したままに奮ったために技を繰り出すものの繊細さと冷静さを欠いたために避けられた炭治郎により易々と攻撃を受けてしまう。

 

「ぐっ?! まだだぁ!」

 

蛇の呼吸 弐ノ型 狭頭の毒牙(きょうずのどくが)

 

次に小芭内は蛇のようにうねる斬撃を仕掛けたが、炭治郎はそれを'' 動作予知能力''により嗅ぎ分け捌き切ろうとするも伊黒の速くうねる斬撃に押された。

 

「ぐっ! あっ!」

 

「どうした? 竈門! 俺を臆病者と罵って置いてこの程度か!!」

 

「! うおおおお!!」

 

小芭内の言葉に覚悟を決めて小芭内の攻撃に耐えて、瞬間、

 

ヒノカミ神楽 飛輪陽炎(ひりんかげろう)

 

小芭内に斬りつける瞬間、刀の刃先が陽炎のように揺らがせそれにより小芭内の目算を狂わせ、避けさせずに小芭内の体を袈裟懸けに切り裂いた。

 

「ぬっ? ぐう!……柱である俺をここまで………」

 

「伊達にしのぶの修行、蜜璃さんの継子として修行してきてませんよ!! 伊黒さん、貴方が来世に告白なんてそんな考えを持たずにいれば………」

 

お互いに間合いを図り炭治郎の言葉の後に

 

ブチッ!

 

炭治郎の言葉にキレた小芭内が

 

「だったら教えてやる!! 俺がどうしてそう思ったか!!」

 

 

自分の口元の包帯を引きちぎろうとして白蛇の鏑丸が

 

「シャー! シャー!」

 

「いいんだ、鏑丸、こいつだけには見せてやりたい!」

 

その様子を見て炭治郎は、

 

「伊黒さん、鏑丸も貴方にとっては人に見られたくないのなら………」

 

炭治郎がいうも小芭内は炭治郎を睨みつけて

 

「黙れ! 俺が何故そう思わずにいられないか教えてやる!」

 

そして小芭内は包帯を全て引きちぎり素顔を見せた。

そして包帯を引きちぎり見せた姿は

 

 

その顔は口の端を裂かれた傷が刻まれていた。

 

驚く炭治郎を小芭内は睨みつけて語り初めた自らの忌まわしい過去を………

 

ーーーーー

 

伊黒小芭内は、女ばかり生まれる一族の三百七十年ぶりに産まれた男児だった。

生まれた時からずっと座敷牢の中で暮らしていた。母、姉妹、叔母たちは猫撫で声で、小芭内から気持ち悪い程に親切を向けて、毎日毎日過剰な量の料理を運び、その料理の匂いで牢の中が充満していた。

座敷牢では夜になると、まるで巨大な蛇が這い回るような音と、そして粘りつくような視線を感じ恐怖していた。

 

十二歳になると座敷牢から出され、きらびやかな装飾が施された豪華な部屋へと連れて行かれた。

 

そして、御神体のように鎮座していたのは――下半身が蛇のような女の鬼。

 

小芭内の一族は、蛇鬼が殺した人の金品で生計を立てていた人殺しの一族だった。その代わり赤ん坊が好物の蛇鬼に、自分たちが生んだ赤ん坊を生け贄として捧げていた。

小芭内は一族では珍しい男であり、風変わりなオッドアイだったため、蛇鬼に大層気に入られており、成長して喰う量が増えるまで生かされていた(後に右眼の視力が殆どないことが発覚した為、先天盲だと思われる)。

蛇鬼は口の形を自分と揃えると言って、伊黒の口の端を裂いて、そこから溢れた血を器に入れて飲んだ。(口元を隠していたのはこの時の傷痕が原因)

 

再び座敷牢に戻された小芭内は口を傷つけられた痛みと生贄にされる恐怖により逃げること、生きることだけを考えていた。何時か発覚するのではないかと、神経を擦り減らしながらも、盗んだ簪で木の格子を削り続けた。鏑丸はその時に座敷牢に迷い込んだ蛇であり、小芭内の心の拠り所となっていた。

 

やがて、小芭内は外へ脱出する事に成功。それに気付いた蛇鬼が追いかけてきたが、当時の炎柱の愼寿郎に間一髪で救出された。

 

愼寿郎は小芭内と生き残った従姉妹を引き合わせてくれたが、従姉妹は小芭内を一方的に罵る。

 

「あんたのせい………あんたが逃げたせいで皆殺されたのよ!! 五十人死んだ! あんたが殺した! 生贄のくせに!! 大人しく喰われてりゃ良かったのに!!」

 

全く以て正当性の欠片もない言い分。しかし、まだ幼かった小芭内の心を抉るには十分だった。

そして小芭内は、自分が「汚い」「屑」だと卑下を通り越して自分自身を罵倒した。

 

この辛辣な言葉は彼の心に深い傷を負わせるに至り、もはや普通の人生を歩む事など当然できなかった自身は、鬼殺隊に入って鬼に感情を全てぶつけた。

そうして鬼を倒し続け、時に鬼から守った人間に感謝された時は、自分が“いいもの”へなれた気がした。

されど、いつまでも五十人の恨めしい眼と腐った手が小芭内の身体を掴んで離さない。

 

そうした今までの経験から女性全体に対して強い恐怖心と嫌悪感を抱くようになってしまっていた。

だけどそんな小芭内も、いつの日か出会い恋をした。

 

それが甘露寺蜜璃との出会いで、一つの決意が小芭内に生まれた。

彼女の為に、無惨を倒して死んで、自分の血が浄化されるように願い、そして鬼のいなくなった平和な世界でまた人間に生まれ変われたら、その時こそ必ず彼女に好きだと伝えようと。

 

ーーーーー

 

小芭内の過去を聞いた炭治郎は沈黙していた、小芭内は、自分の過去を聞いて炭治郎が見下しているのだと思い見ると炭治郎は優しい目で

 

 

 

「伊黒さん、貴方は優しい人ですね。

自分を苦しめた者達の事を思うなんて、とても優しいですよ。」

 

「!!!」

 

小芭内は炭治郎からその言葉の意味、それを認識し、理解できずに問い返すには数秒の時を有した。

 

「自身の血筋と、過去の苦行に苦しみながらも、正しくあろうとするその姿は人が持つ強さの一つですよ。

そしてあなたは自分だけでなく他の人を救おうとしている。

本来ならあなたは救うよりも、救われる側の人間なのに、人として柱として強く在るが為に人を救おうとする為に前に歩いて行こうとするあなたは、もう立派な人間ですよ。」

 

「こんな穢れた血の流れているこの身が立派だとっ?」

 

 小芭内は炭治郎が、

 

(何を言っているんだこの男は)

 

と思い、その顔を凝視する。

 

「はい! 伊黒さんは立派ですよ!」

 

 

 炭治郎と小芭内との会話はこれまで重くのしかかっていた、小芭内の心のわだかまりの多くを軽くすることになった。

 本当にこの身は立派だと言っているのか?

 単純に考えれば、自身に対して何らかの嘘をついて油断させようとしている?

 だが、目の前の男の目は純粋で真っ直ぐで嘘をついているとは思えなかった。

 

 

「……炭治郎、お前は、一体俺に何を言っている……」

 

「別に何も、ただ罪を犯してそのままにする最低な人もいれば、自分の犯した罪に向き合い苦しみながらも背負っていく人もいることも知っているだけですよ。」

 

 その言葉に、嘘はない。

 今までの多くの経験から確信して小芭内は、目の前の炭治郎の真っ直ぐな人間性を改めて理解した。

 今までは''鬼の妹'' を連れているのを見て、自身にとっては到底受け入れられない存在だと思っていた。

 しかし、今やその炭治郎の人間性を疑うなどと考えられなかった。

 

「お前の在り方、それは、およそまともではないな」

 

 確信を持ち。僅かに皮肉をこもらせた声で小芭内がつぶやく。 

 その言葉に反応するように、炭治郎はただ苦笑しながら答えた。

 

「そうかも知れないですね。それでも俺はそう思います。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして炭治郎は静かに怒り

 

「それにしても許せませんね! その従姉妹の人! この戦いが終わったらすぐに頭突きにしに行きます!」

 

「はっ?!」

 

「シャー?」

 

炭治郎の言葉に小芭内だけでなく鏑丸も唖然となる。

炭治郎の言葉に面食らうも少しだけそんな炭治郎のおかげか気持ちが軽くになるもののふと疑問に思った事を聞いてみた。

 

「そう言えば、炭治郎、甘露寺の事をどう思っている?」

 

「蜜璃さんですか? そりゃ………」

 

小芭内は目を鋭くさせて、嫉妬心を出して

 

「…………いつのまにか下の名前で呼んでるようだがまさか、甘露寺の事を?……」

 

小芭内の追求に炭治郎は

 

「えっあっいや……俺はすでにしのぶ達と婚約していますから………」

 

「何?!」

 

小芭内の言葉に炭治郎があたふたしていると小芭内はズイと

 

「では! 甘露寺の事を女としてどう思っている………炭治郎!!」

 

先程よりも圧のある言葉に炭治郎は改めて蜜璃に対して思いなおし

 

ドクン

 

かあああと顔を熱くなっていた。

 

(えっ?! な、何を俺は?!)

 

炭治郎の様子を見て確信した小芭内は、

 

( つまりなんだ? こいつはしのぶ達と婚約しておいて甘露寺に無自覚に手を出した?………)

 

 

 

 

ブチッ

 

 

 

「この下衆野郎がああああ!!!」

 

「ギャアアアーーーーー!!!」

 

ーーーーー

 

そして、その後の数十分後、小芭内はボロボロになっている炭治郎を憎しみを込めた目で睨みつけ

 

「柱稽古では強くなり、最終決戦で必ず死なずに生き残れ! お前を殺すのは、この伊黒小芭内だ!! 分かったら、さっさと次の柱へ行ってこい!!……………竈門炭治郎、お前は俺が必ず殺してやる!!」

 

小芭内に最後まで嫌われ挙句の果てに自身の殺害予告をされた炭治郎は生きた心地がせずに気落ちして次の柱の所へ向かった。

そんな炭治郎の後ろ姿を見てある考えを巡らせ決意する。

 

(話を聞く限り、甘露寺の心は炭治郎に傾いているようだが、だからといって諦めるつもりはない!!)

 

そして小芭内は決意する。

 

''甘露寺蜜璃の前で正々堂々と竈門炭治郎をぶちのめす‼️ そして、彼女に告白して自身の手で取り戻す‼️''

 

 

炭治郎は小芭内からの強烈な殺気のこもった視線を背中に受けながら

 

「な、何とか生き残った……………」

 

ーーーーー

 

そして、次の柱である風柱の不死川の元へと向かおう道を歩いて角を右に曲がろうとすると

 

 

 

突然善逸が、飛び出した

 

「うわあああ!! ああああ善逸!?」

 

そして必死な形相の善逸は

 

「にににににに逃がしてくれェェェ炭治郎炭治郎何卒!! もう足が立たないんだ!! 体中がボロボロになって無理なんよ!!」

 

「逃げる? 何から? ………まさか?!」

 

炭治郎も先程まで追いかけられたので心当たりがあった。

そうこうしていると善逸の背後から

 

ガシッ

 

と善逸の頭が鷲掴みにされた

 

「また、にげやがってェ………選べェ……訓練に戻るか俺に殺されるかァ?」

 

「ギャアアアーーー!!」

 

(ああ…………ここでもかぁ………)

 

「大丈夫、俺がついているよ善逸………」

 

こうして風柱の柱稽古も始まった

 

 

ーーーーー 

 

甘露寺邸…………

 

其処では真夜中に炭治郎を巡り、''甘露寺蜜璃'' 対 ''胡蝶しのぶ'' の女の戦いがあった。

 

その決闘の時にしのぶの強靭な脚力で床が砕ける衝撃が走り、蜜璃の剛腕による木刀により道場は半壊していた。

 

後日、隠の人達により甘露寺邸の道場の修復作業が始まり、訓練は、蜜璃の怪我により自習となってしまった。

 

隠達に何があった聞かれたときには

 

しのぶと蜜璃二人共が柱稽古の一環と言った為のを聞いた者達は改めて柱の凄さに戦慄した。

 

その後には、決闘の怪我により数日間療養することとなり、しばらくすると、蜜璃の部屋の扉からノック音の後に

 

 

「もしも~し」

「っ!?」

 

 ふと聞こえてきた声にドキリと肩を跳ねさせてそちらに顔を向けてから、扉を開けてしのぶの顔があった。彼女の顔を視認した瞬間、招き入れ

 

(し、しのぶちゃんっ……!?)

「ごごめんねっ……! 何かあったの!」

「いえいえ、ただ話をしたいだけですよ、竈門炭治郎について」

 

蜜璃は心臓を早鐘のように打たせながら、何とか謝罪を述べる。やんわりと許してくれた彼女に、蜜璃は胸を撫でおろすも、心中は穏やかではない。何せ大好きだが恋敵が眼前にいるのだから。

 

「は、話って……?」

「蜜璃さん」

 

蜜璃の嘆願により今では名字ではなく下の名前で呼ぶようになったしのぶがそういって身体を震わせる蜜璃に近寄り、耳元で囁いた。

 

「蜜璃さん、貴方に改めて聞きます。私は炭治郎君の一番である正室を、誰であろうと絶対に譲るつもりはありません……ただし、貴女が側室でも良いと言うのなら、これからも私と一緒に炭治郎君を支えませんか?」

(っ……!?)

 

そして蜜璃はしのぶの提案に驚きながらも

 

「うん! 分かった!」

 

蜜璃のその言葉にしのぶは笑い

 

「即断するとは、さすが、蜜璃さんですね。」

 

しのぶの言葉に蜜璃は

 

「炭治郎君をみんなで共有するなんて、素敵じゃない、それに………」

 

 

 

 

「正室よりも側室の方がより愛されるって聞いた事があるもの。」

 

「………本当に素直ですねー蜜璃さん…………ふふふふふふ………」

 

「ふふふ」

 

 

 蜜璃としのぶの全身から闘気が溢れ出す。しのぶのいつもよりも冷えた声色と、笑っているようで笑っていない目、対する蜜璃はそれに屈さずにその目に炎を宿し睨み合う。

 

「怒ってる? しのぶちゃん?」

「別に怒っていませんよ、ただ………調子に乗らないでくださいね。」

 

 

 しのぶの言葉に蜜璃は確信した。

先ほどからしのぶの笑っていない目。これが蜜璃のはじめて見るしのぶの嫉妬だと言う事に。

 

 しのぶは蜜璃が炭治郎に手を出した事については''決闘'' で十分償ったのでその事に咎めているわけではない。だが嫉妬で詰問しているのならば全部説明がつく。

 

「まぁ、蜜璃さんとの仲のよしみです。大目に見てあげましょう……ですが」

 

 

 

 

 「――あまり炭治郎くんに近づかないでくださいね?」

「っ……!」

 

 より一層冷えた声に、蜜璃は全身が凍るような感覚に襲われた。そして言いたいことを言ったのか、しのぶはニコリと笑っていた――牽制された? 蜜璃は考えその身体から闘気を表にして

 

「私だって負けないから!」

 

蜜璃はしのぶを涙目で睨みながら言い放つとしのぶも受けて立つ様に睨む。

 

「ふふふ、本当に素直になりましたね。」

「うん!負けない!」

 

そう言い合うと、しのぶはつま先立ちで背を伸ばしと蜜璃は背を屈めて同時にお互いの額をくっつけて両胸を突き出して睨み合う。

 

だが、相対するしのぶと蜜璃はどこか嬉しそうであった。

全力でぶつかっていける好敵手の存在に歓喜を噛み締めているようであった。

 

 

互いの顔の近さと睨み合っても変わらない美しさに驚き、

まだ二人とも生きていることを実感する。

 

 

「そうですね。今日のところはこのあたりにしておきましょう」

 

「前の決闘では引き分けだったね」

 

「そうですね」

 

「全身全霊で喧嘩しても、心のモヤモヤはなくならないし、残ったのは傷とより強くなった嫉妬心ぐらいかな」

 

「スッキリしませんでしたね。続きは傷が完治した後にいたしましょう」

 

「炭治郎君にとっての一番を巡る戦いも続きそうね」

 

「宇髄さんの所の妻の皆さんと違い、私達はこれからもこの関係性なのでしょうか」

 

「さあ、どうかな………ただ、絶対にしのぶちゃんには負けたくないからね。」

 

「私だって蜜璃さんには負けませんよ。」

 

「そうね、次こそは決闘に勝ってみせるよ。」

 

「負けませんよ、せっかく大切な思いに気づき ''痣'' 発現して対等な立場を得ましたから」

 

 

互いの生に敬意を払うかのように笑顔になり、握手した。

 

 

互いを讃え、今日のところ勝負は持ち越しとなった

 

 

 

「負けないから!」

 

「私もです!」

 

 




柱三人からの本気の修行と死闘という経験により炭治郎ならここまで出来るようになると思いました。
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