ようやく投稿します。
岩柱稽古編に突入と同時に炭治郎の嫁が再会。
因みに女性隊士が岩柱の訓練受ける場合について独自解釈することをお許しください。
そうして不死川兄弟達との修行を終えた炭治郎はようやく次の柱稽古の場所についた。
その後には伊之助と合流したものの
( な……なんて厳しい訓練なんだ…… )
炭治郎が内心そう思うほどに厳しい訓練、伊之助も修行の厳しさに気絶していたのを助けたりとした。
岩柱・悲鳴嶼行冥の担当する柱稽古は筋力強化訓練。
強靭な足腰を得ることで体が安定し、攻撃・防御共に安定することを目標にする過酷な訓練だ。
その強靭な足腰を得るための修業はまず水に浸かり、冷たさに慣れてからの滝行、
そして、滝の下の岩に座ってみると、途端に強い水の重さと冷たさが襲ってきた。この状態で滝の中に入り念仏を唱えながら丸一日打たれ続けた。
最初の丸一日に及ぶ滝打ちが終わり、次は丸太数本を担ぐ修行になった。
その間に村田達と合流して一緒にご飯を食べていたり、炭焼きで育った経験を活かして焼き魚やおにぎりを作っているとみんなから「お袋」と呼ばれたりとした。
最後は岩を押し運ぶ修行。
いままでの地獄を突破してきた者たちからすれば滝業と丸太運びは耐えられないものではないが、大岩を動かす修行だけは炭治郎も未だに出来ずにいた。
「私の修業は……強制ではない。……辞めたい者はいつでも辞めてよい」
と言われてやめて山を降りた者たちが多くいた。
ーーーーー
その後にも炭治郎と伊之助達が修行を続けて二日間いると炭治郎の元に善逸も合流していたが、
「炭治郎を傷つけるな炭治郎を傷つけるな炭治郎を傷つけるな炭治郎を傷つけるな炭治郎を傷つけるな炭治郎を傷つけるな………」
何かに怯え何度も呟き
「善逸!」
「お、おい! どうしたんだよ文逸!」
炭治郎と伊之助の言葉に善逸はハッとなり
「炭治郎と分かれた後に………風柱様に今まで以上の……地獄の訓練をされて……しかも! 他の皆と違って俺だけが失神した後にもすぐに水をかけられて意識を強制的に戻され訓練をやらされて………それも何度も何度も………ひえっ! すいません! もう炭治郎に理不尽な嫉妬をぶつけませんので! どうか! ひいいいいい!!」
よほど恐ろしい目に遭ったようで善逸のあまりの憔悴ぶりに炭治郎と伊之助は絶句していた。
その後には炭治郎と伊之助を含めた他の人の励ましにより少しずつ善逸は自分を取り戻し、泣き叫びながらも訓練に復帰した。
そして数日後にもう一人炭治郎の知った匂いが近づいて来たので行くと其処には
「アオイ! 来てたんだね!」
「おお! お前も来たのか!」
「アオイちゃん!」
「お久しぶりです、炭治郎! 伊之助さん! 善逸さん。」
炭治郎の婚約者のアオイがいて炭治郎に抱きついた。
それを見て善逸は歯軋りしたが、
「………ハッ! 俺は何も見てない! 俺は何も知らない!」
すぐに何かを思い出し頸を振り無表情になった。
その後にはアオイと炭治郎と伊之助と善逸はお互いに近況報告し合い、ようやく薬の開発と増産に目処が立ったので炭治郎達を手伝いに来たこと教えられた、さらにアオイは炭治郎と協力して伊之助や村田達のために共に食事を作り、応援もした。
その結果、蝶屋敷の美少女が自分達を応援してくれることと美味しい食事作りアオイ自身も滝業と丸太運びなどの修行をした。
因みに女子だということで岩を押す修行は許可が出なかったがアオイにどうしても言われた行冥は代わりに砂袋を両手両足に付けたままの戦闘訓練をして見事に合格した。
その姿を見て皆の ( 特に善逸) やる気が出て以前よりも山を降りる者は少なくなっていたが、炭治郎の婚約者でしかも他にもいるということで皆からは炭治郎達を「夫婦」「羨ましい!」「チクショー! 代われ! ハッ! いや何でもない!」などと言われた
ーーーーー
その夜………炭治郎とアオイは静かに皆のいる小屋から離れた所で
「こ、ここでいいかい……アオイ?」
「も、もちろんですよー婚約者として当然です!」
静かに見つめ合い静かにお互いを抱きしめ合う
アオイと炭治郎の脈拍が跳ね上がる。鏡を見ずとも分かるほど急速に血が昇っていくのが感じられた。間違いなく今の自分達は真っ赤な顔をしているだろう。
炭治郎の唇が静かにアオイの唇を塞ぎ、柔らかい感触と温かい湿り気が2人の間を行き来した。
2人は、久しぶりに砂糖が解けたお湯を啄んだかのような不思議な錯覚を覚える。
そして、唇が離れても、その感触は残り続け、2人の仕草も艶めかしいものへと変わっていく。
そして、知らず知らずのうちにアオイの瞳は潤む。
その瞳を見て、炭治郎もまた衝動的に唇を再びアオイへと近づけていく。
「アオイ………ちゅ……じゅる………ぅ……」
「んん……。炭治郎……ちゅぅ……ぴちゅ……ん…ぁぁ……」
「……ちゅぱ……れろ……んちゅじゅ…じゅる…」
「…ん……ぁぁ……ふっ……ふぁ…はぅ…あぁ…」
相手の舌先から根元までなぞるようにして、互いの舌は動き、そのまま絡まり合う。
唾液は段々と熱くなり、息もまた温かさを増す。
粘り気が特にあったわけではないのに、何度も絡み合う事で、舌は湿り気を増し、相手の舌にぴったりと張りついていく。
そうすると、2人は、段々と自分の舌と相手の舌の境目を見失っていった。
「ん…ちゅぅっ…じゅっ…ぅぅあぁ…れろ…ふぁぁ…れろ…ぅぁ」
「ふぁぁ…ぅ…ふぁ…ちゅ…ぁ……ちゅぅ…う…あぁ…っ…ぁぁ」
漏れる息が荒くなり、唇と唇の隙間から涎がこぼれていく。
その涎を恥ずかしいと思う余裕もないまま、アオイの身体から力が抜けていく。
そして、炭治郎はそんなアオイの身体を後ろへと押し倒す。
アオイの足は投げ出され、綺麗にそろえられた。
炭治郎はそんなアオイの身体にまたがるように股を広げ、彼女の脇腹の横に膝を突く。
その間も、2人の唇は離れず、2人の両手も離れず、2人の視線も離れなかった。
まるでそれが世界の全てだとでも言うように、2人は相手の口内を味わい続けていたのだ。
長い長い間、2人の舌の絡まる音が静かに鳴り続ける。
「……ぷはぁっ……はぁはぁ…………」
「……ふぁぁ………はぁ……ん………」
やがて、息が続かなくなり、2人の唇は離れた。
炭治郎の顔は火照り、その額からは汗が滲んでいる。
それに対して、アオイの瞳はとろんと潤み、その口元には涎の跡が残っていた。
アオイと炭治郎は恍惚とした表情をして今まで会えなかった分をこの日に費やした。
ーーーーー
そして大岩を動かそうと二日間炭治郎達が悪戦苦闘して一旦を頭を冷やしているアオイが炭治郎達を休ませて自身のおにぎりを持って休憩していると炭治郎の顔を見て
「炭治郎、貴方の額の痣、濃くなってません?」
「えっ?本当?!」
(良かった、嬉しいぞ。)
「岩の訓練してたんですね、でしたら''反復動作''を試してみたらどうですか?」
「反復動作?」
「なんだそれ?」
「なにそれ? アオイちゃん」
「はい、玄弥さんから教わりました。」
大岩を動かすことが出来ず落ち込んでる炭治郎にアオイは解決策を言う。
「集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をするんだそうです、因みに玄弥さんの場合は念仏を唱えると。」
「悲鳴嶼さんもやってる!」
「はい! 南無南無言ってますよね!」
その後にもアオイから炭治郎は教えてもらった ''反復動作'' 全ての感覚を一気に開く技で ''全集中'' また異なる技であり悲鳴嶼さんと玄弥はこれを使う時は怒りと痛みの記憶を思い出す。
因みにアオイも ''反復動作'' を教えてもらい、自身の仇である元下弦の壱の壊屠と戦えたのも ''炭治郎への愛する想い''と''優しかった両親と蝶屋敷の家族への想い''を''反復動作''したからと言った。
それを炭治郎は念頭に入れて自身の反復動作はまず大切な人達の顔を思い浮かべ、煉獄の言葉
''心を燃やせ'' を思い出すこと。
この流れで極限まで集中を高めた。
最初は出来なかったが、
「頑張って下さい! 炭治郎!」
アオイの応援により何度も自身を鼓舞して繰り返している内に体が反復動作から全力の工程を覚え始め遂に
ズズズ……ズズズズズズズズ!
岩を動かした。それを見て奮起した伊之助も
「天ぷら! 天ぷら!」
と言い岩を動かすことに成功した。
因みに善逸は
「チクショー! 羨ましい! 炭治郎め!」
炭治郎への嫉妬心で徐々に岩を動かした。
「いきました! 炭治郎! でも、気を抜かないで!! 頑張れ!! 炭治郎!!」
(ア、アオイの言う通り……まだだ!! 一瞬でも気を抜くと脱力して押し負ける。
アオイの見ている前で負けたくない!! 一秒でも長く岩を押し続けるんだ!! 腕だけじゃない足腰だ……足腰で押す!!
上半身より下半身の方が筋肉量も多い!!)
そうして炭治郎はアオイの応援を背に岩を一町先まで押し続けた。
ーーーーー
「はーーーーーーー! はーーーーーーー!」
(一町動かせた!! これで悲鳴嶼さんの訓練は終わりだ!!………アレッ? あら? だっ…脱水症状だ!! 急激に…滝のように汗をかいて水を飲んでなかったから!!)
炭治郎が息も絶え絶えにして倒れようとするとアオイがすぐに傍にいき、倒れかかっていた体を腕で抱きかかえた。
「炭治郎!! 頑張りましたね!! 後は休んで下さい!!」
まずは体を動かすことができない炭治郎を水分補給をアオイが手伝い、自身の柔らかい膝の上に頭を乗せてやり、用意しておいた瓢箪を炭治郎の口元に持っていきゆっくりと水を飲ませた上で次は濡れて冷えたタオルで包んだで体をゆっくりと冷やし、鈍くなった意識を無理やり覚醒させてやる。
炭治郎の安らかな表情を膝の上から眺めてアオイ一安心しているとようやく炭治郎は静かに上半身を起こした。
「ありがとう………」
「炭治郎! 無理しないで下さい! もう少し休んで下さい!」
「ええ………もう大丈夫……」
「や・す・ん・で・く・だ・さ・い」
「は…はい……」
青筋を立てたアオイの剣幕に炭治郎が怯めばそのまま横になった。
其処へ行冥が来て
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。」
(あれ? 俺って死んだ?)
そんな行冥にアオイが静かな怒りを見せて
「すいませんが、悲鳴嶼さん縁起でもない言わないでください!」
「むっ! 失礼した………それと其処の君。」
「はい、何でしょう?」
行冥はアオイに謝った後に炭治郎に向き直り
「岩の訓練も達成した。
さらに加えて里での正しき行動。
わたしは君を認める…」
「里?」
「刀鍛冶の里での鬼の禰豆子さんの命よりも里の方達を優先したことについて言っているのですね?」
混乱している炭治郎に分かる様にアオイが説明すると炭治郎は慌てて
「いえ…それは………」
「恥じることはない。
君は剣士の鏡だ。
自分の正しき行動を誇るといい……それにアオイと言ったかな?」
「はい、アオイです。」
「緊急任務の時に恐怖を克服し元とはいえ下弦の壱を倒した強さと勇気とさらに岩の訓練では少年に反復動作をわかりやすく教えて他の者達を勇気つけたくれた感謝する。」
そういう行冥に炭治郎とアオイは改めて
「いいえ、違います。
決断したのは禰豆子であって俺ではありません、俺は決断出来ず危うく里の人が死ぬ所でした。
認められては困ります。」
「私もそんな大したことをしておりません。
先の任務でも炭治郎としのぶ様、カナヲがいてくれたからこそ恐怖に打ち勝ち、仇を取れました。
私一人では敵いませんでした、みんなのおかげです、それに修行についても私はただ炭治郎達のお手伝いをしていただけです。」
炭治郎とアオイのその言葉に行冥は沈黙し、炭治郎とアオイはその後も静かにされど力強く自身達がどれほど多くの人に助けられてはきたのかを話し静かに体を起こして居住まいを正して頭を下げ、アオイを同じように頭を下げた。
「だから俺のことを簡単に認めないでください。
訓練を今日までありがとうございました。勉強になりました。」
「私も炭治郎と同じ気持ちです。
微力ながらにお手伝いをさせていただきありがとうございました。」
そんな二人を行冥は静かに
「疑いは晴れた。
誰が何と言おうと私は君達を認める竈門炭治郎、神崎アオイ。」
「ええっ…わ………わからない……どうしてですか?」
「説明してください?」
いきなりの言葉に頸を傾げる炭治郎とアオイに行冥は自身の過去を振り返っていう。
ーーーーー
かつて、行冥はとある寺に住み、盲人の身ながら、何人もの孤児を引き取って育てて暮らしていた。
そんな時、日が暮れる前に寺に戻るという言いつけを聞かなかった孤児の一人が、鬼と山中で遭遇する。
だがその子供は、事もあろうに自分が助かるために命乞いをし、自身の代わりに悲鳴嶼と寺の子供たちを差し出してしまう。
「そんな………」
「酷い!………」
その事に炭治郎とアオイが絶句した。
鬼と取引したその子供は、夜になると普段は鬼がお堂の中に入ってこれないようにするために焚いていた鬼が嫌う藤の花のお香を消し、中に簡単に入れるよう手引きした。
四人の子がたちまち殺される。異変に気づいて残る四人の子供を守ろうと、必死になって自分の側を離れない様に訴える行冥だったが、そんな彼の言葉を聞いたのは一番幼い沙代という女の子だけであり、それ以外の子供達は行冥の言葉を無視して、「目の見えぬ大人など当てにはならぬ」とばかり逃げ出した末に、鬼に喉を掻き切られて死んでしまった。
そうして最後に残ったのは行冥と沙代だけだったが、そこで彼は生まれて初めて『守る為に戦い』、呼吸も何も使わない素手の力だけで鬼を殴り殺し、自分の強さを初めて自覚する。盲目のために今までそのような機会がなかっただけで、彼の中には恐るべき力が眠っていたのだった。
だが、その時の鬼を殴る度に気持ち悪い感覚は今でも忘れられなかった。
途中まで顔面の傷の再生をしながら、怒り狂い襲いかかろうとした鬼も次第に生傷を増やしながら
行冥は殴るのをやめない。
これをやめれば殺されると直感で感じていたからだ。
恐怖と怒りで
「守らなければ!!
せめて紗世だけは!!」
沙代だけは守り切った行冥であるが、事が全て終わり夜も明けた後に駆けつけた人々に、今まで行冥に守られていたその沙代は無情にも、
「あの人は化け物 みんなあの人が みんな殺した」
と証言したのである。
恐怖で錯乱しての言葉とはいえ、鬼の屍は太陽の光を浴びて塵となって消えており、子供達の惨殺死体だけが残されていたとあっては、行冥の弁明を信じる者など誰もいない。彼の決死の行動は全てに裏目に出てしまい、彼は死刑囚になってしまう。
そんな時に鬼殺隊のお館様である産屋敷耀哉に出会い、産屋敷の力によって死刑囚の身の上からも解放されて鬼殺隊に誘われ、柱となったのだった。
柱合裁判においての炭治郎と禰豆子に対しての慈悲の心を持ちながらも、一方的かつ独善的に処刑しようとした態度はこの過去に起因することを炭治郎とアオイは理解した。
しかし、最後に自分を裏切った沙代の事も「あの緊迫した状況の中で気が動転してしまったが故の行動であろう」「子供はいつも自分のことで手一杯だ」と擁護もしており、ショックで上手く話せない為に誤解される言い方しかできなかった事と。
それでも行冥は「せめて沙代にだけは、ありがとうと言って欲しかった」「その一言さえあれば救われた」と痛々しい姿で述懐している 行冥を見て炭治郎とアオイは静かに見つめる。
そして最後に
「君達が道を間違えぬようこれからは私も手助けしよう………」
「頑張ります!……ありがとうございます………」
「これからも精進します………」
そして行冥は炭治郎とアオイの頭を静かに優しく撫でて
「私の訓練は完了した…よくやり遂げたな……」
「へへへ………」
「ふふふ………」
ふと行冥は撫でる手を止めて
「それと聞けば炭治郎………アオイだけでなくしのぶその継子と婚約しているんだったな、しのぶは私にとっても大切な仲間だ。
必ず幸せにしてやってくれ……」
行冥の言葉に炭治郎は力強い声で
「はい!! この命を懸けて!!」
そうして静かな日常が流れた……………
岩の訓練は終わり、次は水の訓練と行きたい所ですが、次回はしのぶさんとの再会です。
お楽しみに。