''本誌''のしのぶの最後と決着の後のしのぶと童磨との会話、愛する姉のカナエとしのぶが幼い姿で両親に会う姿は今でも作者にとってはトラウマです。
その為に、この「鬼滅の刃のもう一つの世界線たる物語」では、しのぶを炭治郎達が共に救い戦う''平行世界のもう一つの物語''をお楽しみくださいませ。
その後にも炭治郎がアオイとカナヲの手当てが終わった後も二人は晒姿のままだった。
それを見て炭治郎は顔を赤らめて
「あ、あの……二人とも、そろそろ着替えた方が………」
炭治郎が恐る恐る言うと二人は顔を赤くしながら、カナヲは着替えようとしたが、アオイは炭治郎に近づいて自分の腕から溢れそうな豊満な乳房を炭治郎の右腕に押しつけて抱きついた。
それを見てカナヲは驚愕した。
「ちょっ?! アオイ?!」
「へっ?! アオイ……さん?! 何を………して?!」
炭治郎も思わず以前の様にアオイの事をさん付けする程に狼狽した。
アオイは顔を蒸気して緊張しながらも
「今度は私が炭治郎にお礼をと………」
と言いながら、炭治郎の服を脱がせようとした。
それを見てカナヲも黙ってはいなかった。すぐにカナヲも着替えようとした服を置いて炭治郎を脱がせようとした。
「炭治郎のお手伝いなら、私がっ!」
それに炭治郎は、
「いやいや、俺はいいからっ!」
と言う炭治郎にアオイとカナヲは顔を蒸気して
「貴方も怪我人である事には変わりありませんっ!」
「炭治郎にもいっぱいお世話になったからっ!」
と言う二人の剣幕と懇願に炭治郎は
「わ、分かった……」
二人に身を任せて服を脱がされた後に、炭治郎の鍛えられた体を見て、カナヲとアオイは興奮してゴクリと呑んだ。
「凄い体ですねぇ、炭治郎………!」
「カッコいいっ!」
カナヲとアオイの自分の体を褒める言葉に炭治郎は照れた。
「あ、ありがとうっ!」
そして次の瞬間にはアオイは蒸気したまま
「本当に凄いっ!「チュッ! 」」
ギュッ
炭治郎の頸筋に口付けをした後に炭治郎の右腕に自分の豊満な胸を押し付けた。それを見て炭治郎は顔をボッと蒸気した。
「ア、アオイ、その胸が、」
アオイは間髪入れずに耳元で囁いた。
「
「!!!」
その光景を見てカナヲの闘争心と嫉妬心が一気に燃え上がった。
そしてカナヲもアオイの当てている炭治郎の反対の左腕に
「えいっ!」 ギュッ
自分の豊満な胸を押し付けた。
「オワァァア?!!」
炭治郎は思わず声を上げるが、アオイとカナヲは互いの体と炭治郎の腕を凝視して睨み合う。
さらにおもむろにアオイが言い放つ。
「カナヲ、私の方が先に炭治郎にキスしています。胸も貴方よりも大きいですから炭治郎は喜んでいますよ。」
「何言ってるの? 私の方が大きいし、炭治郎は喜んでいるよっ!」
「はっ! 言うじゃないですかっ! 家事と医術も出来ない癖に頭がおかしいんですか?」
「おかしいのは、アオイの方だよ、私は目がいいから、正確に目測出来るから私の方が大きいし、家事と医術は確かに出来ないけど、呼吸法と剣術は強いんだよ。アオイには関係ないけどねっ!」
「その剣術も私はすでに追いついていますよっ! 今朝の決闘でもしのぶ様の采配があったからこそ、その程度の怪我で済んだんですからっ! なんなら今からでもやりましょうか、カナヲ? それとも臆病風に吹かれたんですか?」
「ふふふ、師範の采配に救われたのはアオイの方だよ。あの時に師範が止めなければアオイは、負けていたんだからね。それをさも私が助けられたみたいに言っちゃって馬鹿みたい。」
其処にはアオイは生真面目な顔で笑い、カナヲも笑っていたが、二人とも目が笑っていない笑顔で毒を吐きあっていた。
因みに炭治郎は、二人の美少女に挟まれて頭が沸騰していて二人の言葉の応酬に気づいてなかった。
その頃、炭治郎がカナヲとアオイの医務室に行った数十分後……
胡蝶しのぶは、なほ、すみ、きよ達の協力により、ようやく隊士達の診察が終わったので医務室に向かっていた。因みにアオイとカナヲは、決闘をした時の怪我により、しのぶから午後から炭治郎と一緒に休んでおく様に言われた。
ただしのぶの内心は、不安と焦燥でいっぱいだった。
「炭治郎君なら、上手いことアオイとカナヲとの仲を取り持つことができるでしょうけど、問題は炭治郎君との恋仲の進展があるかもしれないっ!」
しのぶは急いで行くと、医務室から何か声が聞こえてくるので入ろうとすると、
「お、落ち着いて二人ともっ!」
炭治郎の慌てた声が聞こえてすぐにしのぶが中に入るとそこには、
突然のことで炭治郎とアオイとカナヲは、呆然としているようだったが、それ以上にしのぶは、一瞬混乱して、そしてすぐに
「何をやっているんですか? 三人とも………。」
しのぶはいつもの笑顔ではなく、青筋を浮かべた笑顔で聞いた。
それに炭治郎達三人は顔を赤くしながらも狼狽して説明しようとするが
「お、落ち着いて下さい。しのぶさんっ!」
「し、しのぶ様っ! これには訳がっ!」
「師範っ! その、えっとっ!」
全く要領得ない説明にしのぶはそのまま
「ゆっくりと、落ち着いて話しなさい。」
青筋を浮かべた笑顔で、地を這う様な静かな声で言い放つと三人はビクッとなり、そのまま話した。
ーーーーー
そして、何故こんな事態になったかの話が始まり、話が進んでいく程にしのぶは徐々に笑顔でありながらも怒りが溜まり、そして三人が静かに話終えた後に笑顔で瞬時に三人に
「お仕置きですっ!」
ガンッ!
「あぐぅっ!」
ゴンッ!
「いぎぃっ!」
バン! バン! バン!………………
しのぶはまず、アオイとカナヲの頭の上から鉄拳制裁し、炭治郎は、往復ビンタを十発食らった後にしのぶが
「反省しなさいっ!」
と一括した。
「「「申し訳ありませんでしたっ!」」」
と三人共が、青筋を浮かべ笑顔で仁王立ちしたしのぶに、土下座した姿だった。
その後に炭治郎は自室に謹慎になり、アオイとカナヲの治療と診察はしのぶが受け持つ事になった。
ーーーーー
夕方頃………
アオイがしのぶの治療のおかげで何とか家事ができる様になったものの
「うっ! まだ痛みますね。」
と呟いた後にも料理を作っていると其処へ
「手伝うよ、アオイ。」
炭治郎が手伝いを買って出ていた。
それにアオイは、驚いたもののせっかくなので
「ありがとうございます、炭治郎っ! では、炭治郎は、こちらの鍋をお願いします。」
「うん、任せてっ! 俺は炭焼き小屋の息子なんでっ! 料理の火加減は任せてっ!」
アオイの言葉に炭治郎がドヤ顔で言うとアオイは、「ふふっ!」と笑って
「はいっ! 頼りにしてますよっ!」
そうこうしている内に料理が出来た。そして、テーブルに食器を運ぼうと言う時にカナヲとなほ、すみ、きよ、しのぶが手伝い夕食を開始した後に夕食を片付け終わった後にアオイはカナヲを呼び出した。
カナヲは真剣な顔で
「何? 急に呼び出して?」
と言うカナヲに対してアオイは、
「ごめんなさいっ! カナヲっ!」
頭を下げていた。
「えっ?」
アオイは尚も
「色々と酷いことを言ってしまいました。」
アオイの言葉にカナヲはすぐに笑顔になって一緒に頭を下げて
「アオイ、私の方こそ言い過ぎたごめんなさいっ! 」
と言い合い、仲直りした。
尤もその後には
「でも、炭治郎は渡しませんからっ!」
「私だって負けないっ!」
とお互いの恋心に気づきつつも宣戦布告した。
だが、その後に
「ですが、今日のところは、やりすぎましたし、しのぶ様にご迷惑をお掛けしましたから、炭治郎はしのぶ様にお譲りしましょうか。」
アオイの言葉に渋々ながらにカナヲも
「うんっ! 師範は無理しすぎてるから。」
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それによりアオイとカナヲは炭治郎に先程の事を謝った後に炭治郎からも謝れた後にしのぶが無理をしてるから、手伝いをお願いされてしのぶの所に行くと
「あら、どうしたんですか? 炭治郎君?」
ちょうど廊下にしのぶがいたので炭治郎は二人から手伝いをと言われた事を言い、そのまま連れだって行く。
その後に
「炭治郎君、診察するので私の部屋に来てください。」
「えっ?! 」
炭治郎が仰天するとしのぶは笑顔で
「診察するだけですよ。」
と言うので御言葉に甘えようと炭治郎は思った後に
「分かりました。それと大事な話があるので、その後にいいですか?」
突然の炭治郎の言葉にしのぶは、ドキッとして
「………ええ、いいですよ。」
と言った後に部屋に向かった。
そして、しのぶの部屋に着くと中は本棚が立ち並んでいる整理整頓されていたが、机と寝台もある部屋だった。
しのぶの部屋という事で緊張しているとしのぶが耳元で
「何を想像していたんですか?」
と不意に話しかけられて炭治郎がびっくりすると、それをしのぶはクスクスと笑ってから
「はい、診察するので服を脱いでくださいね。」
そうして診察をして終わった後にしのぶは笑顔で
「では、炭治郎君、大事な話とは?」
炭治郎は真剣な顔で
「単刀直入に言います。
その言葉にしのぶは驚愕してからいつもの笑顔から一転して険しい顔つきになり
「炭治郎君、これは私の姉の敵討ちです。炭治郎君には関係ありません。」
しのぶの明らかな拒絶の言葉に炭治郎は臆さずに
「関係ありますよっ! 俺は貴方達、蝶屋敷のみんなが好きだからっ!」
という言葉にしのぶは尚も厳しい顔つきで
「炭治郎君、君にはわかるでしょう? かつて''上弦の参''の強さを見た君ならそれより上の''上弦の弐''の強さは………」
という言葉に炭治郎は
「
突然の言葉にしのぶが目を見開くも険しい表情で
「それでも勝てるかどうか分かりませんよ………」
それに炭治郎は大きく頷いて
「確かにそうですっ!
その言葉にしのぶは、驚いた。そして、炭治郎は、しのぶの肩を掴み目を見て
「今はまだ俺も柱と同格とは言えません。でも、もう少ししたら''柱稽古''があります。そこで鍛え上げて柱以上の強さを手に入れて貴方の元に帰って来ますっ! その時に一緒にお姉さんの敵討ちをしましょうっ!」
しのぶは目が潤うと炭治郎が慌てて
「ああっ! すいませんっ! 俺なんかが、でも、これだけは譲れませんっ!」
炭治郎の言葉を聞いてしのぶは、目を拭うとそのまま炭治郎に近づき、額と額をくっつけて真剣な顔で
「分かりました。ですが、条件がありますっ!」
「条件?」
炭治郎の疑問にしのぶは静かに
「
と言い放つ。それを炭治郎は真っ直ぐにしのぶの目を見て
「その条件を飲む代わり俺からも一つあります。」
炭治郎の言葉にしのぶが訝しむと
「
炭治郎の初めての敬語ではない言葉と呼び捨てに対してしのぶは目を見開き、真剣な顔で
「
しのぶもいつもの敬語ではない言葉で応えた。
そして、お互いに笑顔になって握手した後に
「炭治郎君、いいえ、もう私達は、柱と隊士ではなく、友として敬語は無しにしてください、それと名前もしのぶでいいですよっ! 炭治郎っ!」
「えっ? もしかしてさっきの事ですか? いやいや、さっきは俺の本気を伝えたかっただけで………」
しのぶの言葉に炭治郎は、狼狽するとしのぶは尚も笑顔で
「私達は、一緒ではないのですか?」
という言葉に炭治郎は、目を閉じてすぐに、大きく頷き
「ああっ! 一緒だよ、しのぶっ!」
そうして二人は、笑い合う。
そして、炭治郎は、
「それで本題に移ろうっ! その仇の鬼のことに教えてくれ、しのぶっ!」
しのぶは大きく頷き
「姉からは、頭から血をかぶったような鬼だった。にこにこと屈託なく笑い、穏やかに優しく喋る鬼でその鬼の使う武器は鋭い対の扇と聞いています
。」
炭治郎は、それを聞いて頷き返して
「これからの''柱稽古''でより強くなろう、しのぶっ!」
炭治郎の言葉にしのぶは言いにくそうに
「ごめんなさい、私は''柱稽古''に出れないんですよ。」
しのぶの言葉に炭治郎が面食らう。
「へっ? 何で?」
炭治郎の疑問にしのぶは青筋を浮かべた笑顔で
「お館様から、
それに炭治郎は驚く、しのぶは、炭治郎もまさか鬼と一緒にという事で驚いたと思ったが、炭治郎の次の言葉で全く違うことだとわかる。
「珠世さんっ!」
「えっ!」
そうしてその後に炭治郎は、しのぶに話した。
「しのぶ、実は俺には禰豆子以外に仲良くして頂いている鬼の方々がいるんだ。珠世さんと兪史郎さんと言って人を食わない優しい鬼の人達なんだ。珠世さんは嘗て無惨の部下だった鬼だけど、今は無惨の呪いを自ら外して、共に無惨を倒すため、禰豆子を人間に戻すための薬を作る為に協力関係を築いています。因みに兪史郎さんは珠代さんが作った鬼なんだ。」
「……珠世という鬼と既に協力?……兪史郎は珠世が作った鬼? え、しかも人を食わない鬼っ?! え?……本当にっ!?」
その後にも混乱状態のしのぶに炭治郎は、懇切丁寧に話した。
ーーーーー
そうして、しのぶは、炭治郎の言葉を最後まで聞いた後に
「そうでしたか、私は正直言って鬼は大嫌いでしたから気は進みませんでしたが、炭治郎がそこまで信頼できるなら私も信じましょうっ! それに………」
しのぶはいい淀み
「それに一緒に協力と連携した方が良いですから。私も禰豆子さんに人間に戻って欲しいですから、それに炭治郎がそこまで言う人なら会ってみたいです。」
しのぶの言葉に炭治郎も嬉しくなって
「ありがとうございますっ! しのぶさんっ!」
その言葉にしのぶは急に不機嫌になり
「んっ? しのぶ……さん?」
炭治郎は慌てて
「ああっ! すまないしのぶっ!」
炭治郎からその言葉を聞いて満足したように、
「とはいえ、私達だけでなく、ほかのみんなにも知らせましょうっ!」
「うん、その方が良いっ!」
ーーーーー
その後に蝶屋敷の食堂にてなほ、すみ、きよ、アオイ、カナヲと集まり、先程の話をみんなにも話した。
反応は様々でなほ、すみ、きよは、当然驚き、アオイとカナヲも仇の鬼のことで真剣な顔で聞いたが、
「えっ? 炭治郎と鬼が協力関係?!」
「炭治郎、いつの間にっ?!」
炭治郎が鬼の珠世達と協力関係にある事を知って狼狽した。その後にも炭治郎は
「俺からも珠世さんに頼んでみるよ。しのぶは信頼できる女性だって事をっ!」
炭治郎が言うとしのぶも
「でしたら、私も一筆したためますよ。炭治郎だけじゃ悪いですから。」
しのぶが紙に書くと
「では、私からも、炭治郎の信頼できる人なら信じられます。」
アオイも書き
「わ、私もっ!」
とカナヲ
「じゃあ私達もっ!」
「どんな人なんだろうっ!?」
「楽しみっ!!」
となほ、すみ、きよも書いた。
そして、みんなで書いた紙をまとめると炭治郎は、外に出た、みんなもついて外に出ると炭治郎は説明した。
「珠世さん達は無惨に追跡されない為に一つの場所に留まらないから、普通の連絡方法は使えないんだ。」
「だったらその……珠世……さんとどうやって連絡を?」
「簡単だよ。今はいるかな?……茶々丸っ!」
炭治郎がしのぶ達の質問に答えた後、そう叫んだ。
みゃおぅ
猫の鳴き声と共に、一匹の三毛猫が突如と蝶屋敷の庭に現れた。その三毛猫は背中に箱を背負っており、胸に目の文様を描いた符を着けていた。
「きゃっ!?」
「うわぁ?!」
「へっ!?」
「「「きゃあぁ?!」」」
しのぶは茶々丸の出現に驚愕して炭治郎の背中に隠れた。アオイとカナヲは驚いて身構えた。炭治郎達は普段のしのぶからは見られない怯える姿に驚くが、炭治郎はするべき事を務めるべく手紙の束を持って茶々丸に近付いて行った。
「茶々丸、この手紙を珠世さん達に届けておくれ。」
「(コク)……みゃおぅ。」
茶々丸が鳴くと再び姿を消してその場を去った。その様子を見てみんなが辺りを見渡すが見つける事が出来なかったが、炭治郎は「頼んだよー!」と声を掛けた。
しのぶ達戻って来た炭治郎に尋ねた。
「炭治郎君! あ、あの猫っ。」
「驚きましたっ! 何なんですかあの猫は?」
「一体なんなの!?」
「「「教えてください炭治郎さん?!」」」
「落ち着いてみんなっ! 全部説明するからっ!………にしても………」
炭治郎は自分の背中に隠れて怯えているしのぶを見て
「まさかと思うけど、しのぶって猫苦手だったの?」
「うぅ、猫だけじゃなくて動物は全般苦手なんです……。」
「意外だなぁ…」
驚く炭治郎と同意する様にいつもの凛とした姿のしのぶからは考えられない姿を見てほかのみんなも
「しのぶ様、動物が苦手だとは………」
「師範のこんな姿は初めて……………」
アオイとカナヲも驚いていた。
「驚きました………」
「しのぶ様にも苦手なものが………」
「意外です………」
なほ、すみ、きよ達同様に様々な反応を見せて、しのぶは恥ずかしくなり、顔を赤らめた。
その後に炭治郎はしのぶ達とそのまま食堂に戻り、茶々丸を始め、兪史郎の血鬼術の事をしのぶ達に説明した。
兪史郎の血鬼術を説明された時はしのぶ達は驚愕と感嘆を隠さず、中でもアオイが一番驚いていた。また採血の短刀は実物を興味深そうに触っていた。本当なのかと、しのぶはアオイに持って来させた輸血用の血を刺した際は本当に採血が出来たので、みんなで驚いていた。
「炭治郎。兪史郎さんについては分かりました。因みに珠世さんはどんな方なんです?」
「珠世さんは……まず一言で言うなら、凄く美しい女の人だよ。」
「……はいっ?」
「……はっ?」
「……へっ?」
炭治郎が珠世の人となりを話す際に顔を赤らめてそう言った。
しのぶは炭治郎のそんな反応に対して青筋を浮かべ、アオイは、イラッとして、カナヲはムッとした。
しかし炭治郎はそんな様子のしのぶ、アオイ、カナヲに気付かず珠世の説明を続けた。
「美しいだけじゃなくて、知識も豊富で特に医学知識が極めている人で、戦う状況であっても取り乱さない冷静沈着な女傑でもあります。でもその本質は優しくて穏やかな女の人で、大人の女「そこまでっ!!」むぐっ!」
「………」
「ムスッ……」
炭治郎は意識せずこれでもかと珠世を褒めながら説明したが、聞かされたしのぶ、アオイ、カナヲは黙って聞ける筈がなかった。アオイが強引に炭治郎の口を塞いだ為にこれ以上は言えなかったが、それも今更。そこには怒っているしのぶ。炭治郎の口を塞いだが、すぐに手を離して彼女自身もいつもよりも険しい顔つきになっているアオイがおり、カナヲも怒っている姿だった。
そんなしのぶ、アオイ、カナヲ達を見て彼女達から怒りの匂いを察して困惑しながら尋ねた。
「あの? しのぶ、アオイ、カナヲ、どうして怒っているの?」
「……どうせ私は愚鈍で短気な小娘ですからねっ!!! 穏やかな大人な女性じゃなくて悪うございましたねっ!!! ふんっ!!!」
「……ええっ!!! 私なんか、いざ戦う状況で狼狽える臆病な腰抜けですからねっ!!!」
「炭治郎なんか、知らないっ!!!」
「ちょ!? ええっ!? しのぶ!? アオイ!? カナヲ!? 俺何かしたっ!?」
「失礼させて頂きますっ!! 自分の頭で良く考えなさいっ!!!!!」
「乙女心を知ってくださいっ!!!」
「ふんっ!!!」
激怒したしのぶ、アオイ、カナヲは嫉妬の果てに拗ねてしまい、炭治郎は大いに困惑したのだった。
因みに炭治郎はこの後になほ、すみ、きよに何故三人が怒っていたのかを懇切丁寧に説明されて、自分のやったことに気づいて
「すいませんでしたっ!!!」
しのぶ、アオイ、カナヲの機嫌を直すのに土下座しまくったが、それでも二時間以上かかった。
色々と誤字脱字をしてしまい申し訳ございませんでした。
それと前回にしのぶのメインと言いながらも結局は、話の半分程度にしてしまい申し訳ございませんでした。