プロ―ログ
2020年9月25日、突如として西南諸島に侵攻した極東軍との戦闘から三ヶ月が経った。同年12月25日、今日は、クリスマスであってか、軍港に近い市街地ではクリスマスに関連するセール等で歩道は、多くの買い物客でごった返しており、あの時の戦闘で一時的に街から離れ、静まり返っていた市街地の様子が嘘みたい見えた。
~ある軍港~
磯口「秋沢さん、極東国との戦闘からもう三ヶ月が経ちましたね。」
秋沢「そうだな、あの戦いが終わってから三ヶ月か、時が経つのは、とても早いものだ」
磯口「えぇ、三ヶ月前の今日、我が国の領土である西南諸島が極東に占領され、それを奪還するため、演習に出ていた我々が先遣艦隊として派遣され、その直後に相手の潜水艦からの攻撃で電気系統がやられ、一時は危機的状況になりましたが優秀な乗組員のおかげで早期に復旧し、艦載機を上げる事が出来ましたからね。」
秋沢「戦闘における期間は、三週間ぐらいだったが私は、一か月半に感じたよ」
磯口「そうですね、緊張の高まる指揮所で時間を気にする事なんて、ありませんでしたかたね」
秋沢「そうだな、あ、そういえば、あかぎの定期点検が今日までだったな」
磯口「はい、今日の午後には、完了すると整備班が言っていました」
秋沢「そうか、今の世の中は、クリスマスで一色だな」
磯口「でも、その後は、大晦日があり、午前0時になれば新年ですよ」
秋沢「そうだな、正月は、久々に自宅に帰ってゆっくり過ごそうかな」
磯口「そうですね。私も早く、自宅に戻って、子供の顔がみたいものです」
クリスマス後の休暇での過ごし方を話し合っていた時であった。
秋沢「うん?地震か?」
磯口「そうですね。最近、多いんですよね」
秋沢「大きい地震が起きない変わりに小さい地震がここ数日、続いているからな」
磯口「何も起きなければ、いいのですが・・・」
そう二人は、願っていた。だが、その直後から諸外国からの通信が突然、途絶えしまい、何度も呼びかけても応答がなかった。政府関係者は、通信ケーブルの故障したのではないかと疑ったが正常に動作しているのに関わらず、応答がない事から直ちに状況を確認するため、空母艦隊の派遣を決定し、まずは、朝鮮半島の方に向かわせる事にした。
秋沢「今度は、諸外国との通信が取れなくなっているとは、」
磯口「一体、何が起きているのでしょうか・・・」
秋沢「私にも分からん、とにかく状況を確認するため、まずは、朝鮮半島の方に向かうぞ。」
磯口「了解です。出港よーい。」
秋沢「現在、我が国は、諸外国との通信が一切出来ない状態に陥っている。我が艦隊の任務は、状況の確認のため朝鮮半島を目指す。出港よーい」
数分後、秋沢艦長が指揮する第509即応機動艦隊は、日ノ出国海軍基港を出航した。 続く