秋沢達は、平賀達の上官である「宗谷真霜」との自己紹介の後、秋沢達に連れられて士官室に入り、席に座った。
真霜「この度は、武装艦隊の鎮圧にご協力していただき、本当にありがとうございました」
秋沢「いえ、我々は、当然の事をしたまでです」
真霜「ところで私からお聞きしたいのですが、」
秋沢「はぁ、何でしょうか」
真霜「平賀二等監察官から聞きましたがこのあかぎというのは、どのような艦艇なのでしょうか?」
秋沢「あぁ、確かに三人には、まだ言ってませんでしたね。分かりました、我が艦について、ご説明致します」
真霜「ありがとうございます」
秋沢「磯口副長、スクリーンとプロジェクタを出してくれ」
磯口「分かりました。」
磯口は、直ぐにプロジェクタとスクリーンを出して、自身が使用しているノートパソコンを繋げた。
磯口「艦長、どうぞ」
秋沢「我々が乗艦している航空母艦「あかぎ」は、全長325m.全幅76m、基準排水量は、62500トンです。武装は、前甲板に垂直発射機(VLS)が32セル,対空機関砲のCIWSが前後に1基、個艦防空用のミサイル発射機が前後に1基、以上が本艦のスペックです」
真霜「325m、私達が知っている大和型を遥かに上回る艦艇ですね。しかし、この広い飛行甲板は、何に使うのですか?飛行船だけなら過剰な気が・・・」
秋沢「いえ、我々は、飛行船を使いません」
真霜「では、この飛行甲板は、何に使うのですか?」
磯口は、ノートパソコンを操作し、次の画面に変えた」
真霜「これは、何でしょうか・・・」
秋沢「はい、これは、あかぎに搭載されているF-25及びF-26と呼ばれる艦上戦闘機です」
真霜「戦闘機!?え、つまり、これに人が乗るのですか?」
秋沢「はい、パイロットが一人搭乗し、操縦します」
真霜は、驚愕するのも仕方ない、彼女自身も今まで空を飛ぶ乗り物は、水素又はヘリウムで飛ぶ飛行船や気球ぐらいしか知らなかったからだ。
平賀「ところで戦闘機以外もあるのでしょうか?」
秋沢「はい、その他にもE-2C早期警戒機や対潜哨戒ヘリコプターのSH-60を搭載しています」
真霜「この艦には、何機、搭載されているのですか?」
秋沢「はい、四種類の機体を乗せているので本艦一隻で78機搭載されています」
真霜・平賀・福内・寒川・志度「78!?」
ブルーマーメイドに所属している彼女達は、さらに驚愕したこの艦一隻で数十機の艦載機を搭載されているからである。
秋沢「しかしは、空母は、直接的に戦闘に加わる事はありません」
福内「どうしてですか?」
秋沢「空母は、船体は、巨大なので機動性に難点がある他、ソナーが搭載されていないので潜水艦からの攻撃される危険があるからです」
平賀「なるほど」
秋沢「我が艦の役目は、艦載機を搭載し、洋上の航空基地として機能し、敵艦艇や敵地上施設への攻撃を主任務としています」
寒川「え、陸地にも攻撃が出来るんですか」
秋沢「距離によりますが陸地への攻撃も可能です」
志度「そういえば、艦隊戦においては、どう攻撃をするんですか?空母は、単艦で行動しないと言ってましたよね」
秋沢「はい、そのため我が艦の周りに護衛する駆逐艦から攻撃を行う他、先程、紹介したF-25やF-26にASMを搭載し、敵艦艇に攻撃を行います」
真霜「ASMとは?」
秋沢「ASMとは、Air-to-Ship Missileの頭文字を取った言葉で直訳すると空対艦ミサイル、この世界で言う誘導噴進弾です」
福内「空から敵艦艇を攻撃するのですか!?」
今まで真霜達の世界でおいての艦隊戦は、海上や海中から攻撃と言った二次元だけであるが秋沢達の世界では、上空からの攻撃も視野に入れた三次元の戦闘である。
福内「その空対艦ミサイルは、どのぐらいの速さですか?」
秋沢「はい、00式対艦ミサイルの場合は、マッハ0.8、時速にすると980Km/h、最新の19式空対艦ミサイルは、マッハ3、時速にすると3700Km/hです」
真霜達「(絶句)」
真霜や平賀達は、絶句した。秋沢が言った00式は、980で未知の速度であるが最新式の19式が言われた時、人類が経験した事のない速度だと恐怖に感じた。
もしのこの誘導弾が発射されたら、自分達は、絶対に撃ち落す事が出来ない。いや、発見が出来たとしても迎撃が間に合わないと感じた。
秋沢「あ、あの大丈夫です?何か不味い事でも言いましたかね・・・」
真霜「いえ、ちょっと怯えてしまっただけです・・・」
平賀達「私達もです・・・」
秋沢「あと、我が国の政府からこの様な案が挙がりました」
真霜「どのような案ですか」
秋沢「日本国との国交樹立後は、貴国に我が軍を駐留させ、東アジアの均衡を役立たせる他、非常事態の場合は、ブルーマーメイド及びホワイトドルフィンと共同で脅威に対処する案です」
真霜「!」
秋沢「この案が決議された場合は、日本国に駐留する我が軍は、貴国の法及び規則に則る事を約束します」
真霜「その話は、本当ですか」
秋沢「はい、国防大臣から言われたので、そう遠くないうちに結果が出るでしょう」
そう言られて、真霜や平賀達は、日ノ出で挙がりった案が通れば、自分達に強い味方が付いてくれると内心喜びを感じた。この会談の二週間後の11月9日に法が決議され、正式に日本国に日ノ出軍が駐留する事となった。