日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第十二話

福内「(ん、ここ一体・・・!、)平賀!、大丈夫!?、平賀?・・・!」

 

福内は、最初は、何処にいるか分からなかったが少しずつ見ていくと此処は、みくらの艦内である事が分かった。歩いていくと平賀が倒れている姿を見て、すぐに確認したが・・・

 

福内「嘘、平賀!、ねぇ、起きてよ!、どうしよう、寒川!、志度!、貴方達も大丈夫?、!!」

 

福内は、寒川と志度にも確認するが、二人共、返事がなかった。それどころか彼女達が着ているブルーマーメイドの制服が赤く染まっていた。自らの両手を見ると血が付いており、平賀も赤い血で染まっていた。

 

福内「あ、あ、すぐに救援を呼ばないと・・・」

 

すぐにヘッドセットで司令部に応援を呼ぼうとしたが応答がない。

 

福内「何でこんな時に無線が使えないのよ!・・・!!」

 

無線が使えない苛立ちから外を見るとそこには、僚艦の「みやけ」・「こうづ」・「はちじょう」が火柱上げながら燃えていた。

 

福内「そんな、あ、あ、いや、いや――――――!!」

 

彼女は、この世とは思えない叫び声を出した。

 

福内「は!、はぁ、はぁ、夢・・・?」

 

目が覚めるとそこは、彼女の寝室だった、目覚めたのに夥しい汗と震えが止まらなかった。

 

福内「一体、先の光景は、何なの。もうこんな時間、そろそろ、基地の方に向かわないと」そう言って、彼女は、出勤する準備をして、横須賀基地に向かった。

 

2015年12月9日

 

日本近海での所属不明の潜水艦からの攻撃から一週間が経った。駐留日ノ出海軍基地では、先の戦闘で戦死した5名の葬儀が行われた。遺体は、本国の丘に埋葬するため同所属の駆逐艦「はつひ」に乗せられて、本国に向けて出港した。

 

秋沢「今回の戦闘は、政府や国防省も対応を改める必要が出てきたな」

 

磯口「そうですね。戦闘犠牲者が出てしまった以上、今の対処法では、民間船舶の乗員の他、ブルーマーメイド艦や我が海軍艦艇の乗員を守る事が出来ません」

 

秋沢「だが、民間船や駆逐艦を攻撃した潜水艦は、これで満足する訳がない。次も民間船舶を攻撃する可能性が高い」

 

磯口「司令、駆逐隊を派遣する際、周辺海域の哨戒として、対潜ヘリを搭載を義務付けるのは、どうでしょうか」

 

秋沢「そうだな、国防省の方にも取り合ってみる」

 

磯口「ありがとうございます、うん?あれは、福内監察官じゃないですか?」

 

秋沢「そうだな、あそこで何やっているんだ?」

 

福内「・・・(呆然)」

 

秋沢「福内監察官、どうしたんだ。こんな所で」

 

福内「あ、秋沢司令、いえ、何でもないです。ちょっと、ぼーとしただけですので、私は、これで失礼します」

 

そう言って、福内は、立ち去ってしまう。

 

秋沢「副長、福内監察官の様子がおかしいぞ」

 

磯口「そうですね。何かあったのでしょうか・・・」

 

秋沢「あとで平賀監察官にも聞いてみよう」

続く

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