第十五話 予兆
2015年12月16日 JST(日本標準時)23:20 南西諸島沖上空
日ノ出海軍 早期警戒機E-2 コールサイン「ファルコンファイヤー」
レーダー員「ん、これは・・・」
レーダー指揮官「どうした」
レーダー員「この海域に所属不明の艦艇を捉えました」
指揮官「ブルーマーメイドか?」
レーダー員「いえ、それにしては大きいです。この大きさから駆逐艦クラスかと」
指揮官「何隻いるんだ?」
レーダー員「4隻です。あ、今、針路を南に変え、日本の海域から離れていきます」
指揮官「うむ、何かの予兆かもしれんな、直ちにいぶき経由で横須賀基地に報告してくれ」
レーダー員「了解」
2015年12月17日 JST 0:35 神奈川県横須賀市、駐留日ノ出海軍基地
磯口「失礼します」
秋沢「副長、どうした」
磯口「先程、第173艦隊の旗艦「いぶき」艦長の長谷部一佐から報告がありました」
秋沢「報告の内容は、なんだ?」
磯口「はい、南西諸島沖を所属不明の艦艇を同海域で警戒中であったE-2のレーダーが捉えたそうです」
秋沢「何隻居たんだ?」
磯口「4隻です」
秋沢「何かも予兆なのかもしれんな、引き続き、警戒を維持するよう、伝えてくれ」
磯口「は!」
そう言って、磯口は、部屋から退室した。
秋沢「南西諸島沖に不明艦隊、これは、何かが起こる可能性があるな。本国に連絡し、陸軍の地対空・地対艦ミサイル部隊を派遣する必要があるな」
2015年12月17日 JST 10:30 日本海
同海軍、早期警戒機 E-2 コールサイン「ブラボー・アイ」
レーダー員「レーダーに感あり」
レーダー指揮官「何か捉えたか?」
レーダー員「同海域に所属不明の艦艇が3隻」
指揮官「昨日、ファルコンファイヤーが西南諸島の方で4隻を捉えた、今度は、日本海側か・・・」
レーダー員「所属不明艦隊、針路を南西にとりました」
指揮官「再び、南か・・・すぐに基地に報告」
昨日とこの日、南西諸島と日本海側を合わせ、計7隻の所属不明の艦艇を捉えた。日ノ出側は、何かの予兆と考え、本国に連絡を取り、日本国沿岸部に日ノ出陸軍の地対空・地対艦ミサイル部隊を派遣を要請した。但し、12月25日までに異常が無ければ、速やかに日本からの部隊の撤収を行う事を本国から指示された。
この話は、速やかに大使館経由で日本国政府やブルーマーメイドやホワイトドルフィンに伝えられた。
2015年12月17日 JST 19:30 横須賀日ノ出海軍基地
秋沢「取り敢えず、本国には、陸軍の地対空・地対艦ミサイル部隊を派遣を受諾したが今月の25日までに異常が無ければ、部隊の撤収か・・・」
磯口「司令、報告があります」
秋沢「あぁ、言ってくれ」
磯口「我が海軍の警戒機が小笠原諸島近海に所属不明の艦艇三隻を捉えました」
秋沢「今度は、小笠原近海か、その後の進路は、」
磯口「針路を西に執り、小笠原近海から離脱しました」
秋沢「これで計10隻か、この不明艦隊の出没から予測できるのは、日本国首都又は大都市への攻撃を行う際の侵攻ルートという事が妥当かもしれん」
磯口「もし、司令が予測した事が現実化したら」
秋沢「確実に不明艦隊が狙うのは、日本国の制圧(占領)する事であろう」
磯口「この事をすぐに日本政府やブルーマーメイド及びホワイトドルフィンにも伝えます」
秋沢「あぁ、頼んだ」
磯口は、すぐに部屋を退室し、ブルーマーメイド及びホワイトドルフィンに報告するため、ハイヤーに乗り、基地を出発した。
秋沢「今月末、この国は、最大の危機を迎える」
続く