山田艦長からの対空戦闘の命令と同時に各艦で戦闘態勢が整った。
はまぎく砲雷長「敵機、レーダー波を照射、捕捉されました」
山田「位置は」
はまぎく砲雷長「方位230、距離78マイル、高度3万フィート、速度1.5変わらず、6機、向かって来ます」
山田「来るぞ」
はまぎく砲雷長「敵機、ミサイル発射、10発、向かって来ます。距離55マイル」
はまぎく乗員「敵機、ミサイル発射」
押澤「頼むぞ、たかはぎ」
ここでたかはぎについて、小説明。
たかはぎは、やまぶき型の14番艦であり、姉妹艦である。
駆逐艦「たかはぎ」 浪瀬一佐
浪瀬「いいか、今まではこの為にあったと思え!」
CIC一同「は!」
浪瀬「対空戦闘用意!」
同駆逐艦砲雷長 武藤
武藤「対空戦闘用意、前甲板VLS、1番から10番、対空ミサイル発射用意!」
浪瀬「砲雷長、目標10、一発も味方艦に向かわせるな」
武藤「了解」
たかはぎ乗員「データ入力完了、発射準備よし」
武藤「撃て」
発射命令と同時にたかはぎの前甲板にあるVLSが開放され、対空ミサイルが放たれる。
ブルーマーメイド艦「みくら」
寒川「日ノ出艦「たかはぎ」が誘導噴進弾の発射を確認しました」
平賀「敵の飛行物体が放った誘導噴進弾を迎撃するためね」
福内「そうね」
志度「上手くいくのでしょうか・・・」
平賀「信じるしかないわ」
はまぎく乗員「たかはぎ、対空ミサイルを発射、10発とも迎撃コースに入りました。目標との距離6マイル、接触まで10秒」
はまぎく乗員「9・8・7・6・5・4・3・2」
たかはぎが放った対空ミサイルは、敵ミサイルに到達し、空中で爆発した。
武藤「敵、全て撃墜しました」
浪瀬「よし」
はまぎく乗員「敵ミサイル、全て撃墜しました」
はまぎくCIC内に安堵に空気になったが山田は、違和感を感じた。
山田「砲雷長」
砲雷長「はっ」
山田「敵は、6機編隊で来ていたはずだ」
砲雷長「え、6?」
山田「敵が放ったミサイルは、10発、1機に2発と考えて、1機、撃っていないぞ」
はまぎく乗員「11時方向から敵機、ファルコンファイヤーのレーダーが捉えています。距離20マイル、超低空で接近中」
山田「たかはぎCICへ」
浪瀬「こちらたかはぎ」
山田「1機が超低空で接近してくる。攻撃位置で必ず機首上げを行う。その瞬間を狙う、撃墜せよ」
駆逐艦「たかはぎ」
武藤「本気で撃ち落すんですか」
ブルーマーメイド艦「みくら」
「撃墜せよ」
寒川「え!?」
志度「乗っている操縦士ごと撃ち落すというの・・」
福内「みくらからはまぎくへ、山田艦長、この距離で撃ち落したら、操縦士の生存は、困難になります」
山田「そこでやらなければ、敵の隙を埋める事が出来なくなる」
福内「・・・・」
山田「この海は、もう戦場だ」
ファルコンファイヤー「コンタクト!方位200、距離5マイル、高度100フィート」
浪瀬「対空戦闘用意」
たかはぎ乗員「対空戦闘用意、敵機、ミサイル2発、撃ちました」
たかはぎ砲雷長「前甲板VLS、11番から13番、対空ミサイル発射用意」
たかはぎ乗員「データの入力完了」
浪瀬は、顔を縦に振った。
たかはぎ砲雷長「撃てぇ!」
駆逐艦「たかはぎ」の前甲板のVLSから対空ミサイル3発が発射された
はまぎく乗員「たかはぎ、ミサイル発射、目標到達まで約3マイル!」
はまぎく乗員「敵ミサイル撃墜、一発、敵機に向かいます」
たかはぎが放った対空ミサイルが敵機に到達し、空中で爆発した。それをブルーマーメイド艦「みくら」も確認した。
福内「・・・・」
平賀「これが・・・対空戦・・・」
平賀は、初めて見る三次元の戦闘、「対空戦」に言葉を失った。
寒川「私達、ブルーマーメイドは、初めて人の命を奪った」
志度「ん・・・・」
平賀達は、何も言えばいいのか、分からない状況であった。
はまぎく乗員「敵機、撃墜しました」
山田「忘れてはならん、この実感を一生、身に染みておくんだ」
押澤「達する、敵機パイロットの捜索を行う、各艦に通達、死なせてはいけない」
第28駆逐隊各艦から哨戒ヘリが発艦した。
続く