航空母艦「あかぎ」 パイロット待機室
岡崎「いいか、敵の攻撃は、更に激しくなるだろう、出撃も近い、今更ではないが必要なのはチームワークだ。僚機・クルー・整備員を信頼し、信頼されろ、その支えのお陰で海軍戦闘機隊の守兵である事に誇りに持て、そして、如何なる状況下に置かれても冷静かつ迅速に対応しろ、これまでの訓練の成果を見せてやれ」
戦闘機パイロット一同「はい!」
磯口「艦長、そろそろです」
秋沢「あぁ、第75戦闘機群、出撃準備!」
艦内に戦闘機隊の出撃を知らせる警報が流れ、パイロット達は、すぐに甲板に向かい、自らが操縦する戦闘機に搭乗した。
秋沢「岡崎群司令、これは訓練ではない、戦闘だ。敵機を捕捉したら撃墜を許可する」
岡崎「はっ」
秋沢「パイロットへの指示は」
岡崎「まず、警告、向こう撃つまで撃つなと」
秋沢「付け加えろ」
岡崎「はっ?」
秋沢「一機も失うな、迷ったら、」
F-26戦闘機、ドラゴン隊 一番機「Dragon1」 小河原 剛志 三等海佐
岡崎「迷ったら、撃て、艦長のお言葉だ」
小河原「迷ったら、撃ちます」
そして、Dragon1は、あかぎから発艦した」
村越「迷まないためのお守りだ」
そう言って、村越一等海尉は、お守りを風防に飾った。
航空要員「Dragon2、発艦用意」
村越「了解」
ブルーマーメイド艦「みくら」
志度「航空母艦「あかぎ」から戦闘機の発艦を確認」
平賀「6機、飛んでいったわね」
福内「そうね、(あと数十分で日付けが変わる」
あかぎのCICでは、対空レーダーでドラゴン隊と敵戦闘機隊がもうすぐ接敵するまで近づいているのを秋沢は、確認した。
日本近海上空
小河原「6対12、迷ったら撃てか、もう迷ってる・・・」
そして、敵編隊12機中6機がドラゴン隊に向けてAAMを発射。
警戒機「ファルコンファイヤーからドラゴン隊へ、敵戦闘機隊、前方の6機がミサイルを発射した。計12発、距離55マイル」
小河原「Dragon1から全機、武器使用許可、WeaponsFree、各機目標と交戦しろ、行くぞ」
そして、ドラゴン隊は、散開した。ミサイルの大半がDragon1に向かった。
小河原「くっ、フレアだ」
小河原は、直ぐにフレアとチャフを撒いた。敵ミサイルは、フレアに惑わされ、爆発した。
あかぎ乗員「ドラゴン隊、被弾報告、ありません」
秋沢「CICよりDragon1、ミサイル射程距離を保ち、二対一の状況を回避せよ」
小河原「了解、Dragon1から全機へ、12機全てを相手にするな上昇中の敵編隊をα、前方部隊をβとし、αの左翼後方へ回り込む、βには構うな、目標αの6機、各自、獲物を決めて、攻撃しろ、距離220、今度は、こっちの番だ、反撃するぞ、発射」
Dragon1から中AAMが発射された。
村越「・・・・・」
村越(Dragon 2)は、敵戦闘機に狙いを定め、中AAMを発射し、ミサイルは、敵機に命中した。小河原(Dragon 1)も急旋回をしながら、敵を捕捉し、ミサイルを発射、命中した。
小河原「よし、3機撃墜、10時方向からミサイル」
小河原は、素早くチャフとフレアを散布させ、回避する事に成功した。
小河原「敵ミサイル、全弾躱した、これでチャフもフレアも撃ち尽くしたな」
航空母艦「あかぎ」 CIC
あかぎレーダー員「α5機目、撃墜を確認」
あかぎ乗員「ドラゴン隊、一機も被弾報告、ありません」
あかぎ船務「これ程、撃たれたのに被弾しないとは」
灘沢「残存している敵機は、7機です」
秋沢「通常、帰還するパイロットは、追撃に備えて、必ずミサイル一発を残す、つまり、彼らが残しているミサイルは、残り7発、空中戦には、大量の燃料を消費する距離を考えるとあと数分が限界だ」
あかぎ船務「では、ドラゴン隊の完勝ですか」
秋沢「その時間を耐えればの話だ」
続く