日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第三十三話 みくら乗員との紹介

京原達は、平賀に連れられて、艦橋の方に向かった。

 

福内「平賀、帰って来たのね」

 

平賀「えぇ、あと、お客が来ているの」

 

寒川「来客ですか?」

 

志度「誰ですか?」

 

平賀「入っていいですよ」

 

平賀からの入室許可がおり、京原と榎本が入ってきた。

 

寒川「平賀さん、この方々は?」

 

平賀「紹介するわね、こちらは、今日から横須賀に着任された日ノ出海軍新鋭艦、艦長の京原一佐と副長の榎本二佐よ」

 

京原「本日付で横須賀に着任する事となった京原一等海佐です」

 

榎本「同じ榎本二等海佐です。よろしくお願いします」

 

寒川「初めまして、私は、寒川二等保安監督正です」

 

志度「同じ志度二等保安監督正です」

 

京原「よろしく」

 

自己紹介の後、京原と榎本は、平賀達と雑談等を話し合っている内に昼時を迎える。

 

京原「もう、お昼になったね、そろそろ、艦の方に戻らないと」

 

平賀「あの、お願いってのは、何ですが」

 

京原「うん?どうしました?」

 

平賀「みくらの食堂で昼食を摂られてはどうですか?}

 

榎本「どうしますか、艦長」

 

京原「お言葉に甘えましょう。無線ではるみに連絡して、(みくらで会食をとってから戻る)という事を伝えて」

 

榎本「了解しました」

 

榎本は、懐から無線機を出し、駆逐艦「はるみ」の乗員に会食をとってから戻るという事を伝えた。

 

榎本「報告しました」

 

京原「平賀さん、大丈夫ですよ」

 

平賀「では、食堂に案内しますね」

 

平賀達に連れられて、京原達は、みくらの食堂に向かった。

 

みくら艦内 食堂

 

福内「京原艦長」

 

京原「うん?どうしたの、福内監察官」

 

福内「京原艦長、何故、海軍に入隊したんですか?」

 

榎本「あ、それ私も聞きたいです」

 

京原「海軍に入った理由か、それは、15年も前の事」

 

15年前

 

学生時代の京原「父さん、明日からまた長い航海に出るの?」

 

京原の父「あぁ、今まではアジア圏が中心だったが、今度は、ヨーロッパへの航海になったからな」

 

学生時代の京原「そうなんだ、体に気を付けてね」

 

京原の父「あぁ、ありがとう、ヨーロッパの土産も沢山、買ってくるからな」

 

学生時代の京原「ふふ、もう、父さんたら」

 

京原の父「じゃあ、行ってきます」

 

学生時代の京原「行ってらっしゃい!」

 

1ヶ月後

 

京原が通学する学校

 

京原の担任「京原君、君のお母さんから電話だよ」

 

京原「母からですか?」

 

職員室

 

京原「母さん、どうしたの?」

 

京原の母「和泉!すぐに帰ってきて!」

 

京原「ど、どうしたの、そんなに慌てて」

 

京原の母「お父さんが、お父さんが」

 

京原「お父さんの身に何かあったの!?」

 

京原の母「とにかく帰ってきて!」

 

京原「うん!分かった!」

 

京原は、担任に早退する事を告げ、急いで自宅に戻った。

 

京原「母さん!お父さんに何かあったの?」

 

京原の母「和泉!うっく、うううう(涙)」

 

京原「母さん?」

 

京原の母「いい、落ち着いて聞いて、お父さんの船が海賊に襲われて、殺されたの」

 

京原「え、冗談でしょ・・・」

 

京原の母「冗談じゃないわ、テレビでも流れているわ」

 

そう言って、京原の母は、テレビを点けた。

 

アナウンサー「繰り返しお伝えします。日ノ出時間の午前8時頃、日ノ出船籍の貨物船が海賊の襲撃に遭い、乗っていた乗組員全員、死亡しました」

 

京原「あ、あ・・・」

 

京原は、ショックのあまり、気を失い、その場に倒れる。

 

京原の母「和泉!和泉!しっかりして!、和泉!」

 

                                          続く

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