日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第三十五話 元軍人の来日

2016年2月15日

 

一隻の日ノ出船籍旅客船がまもなく日本に到着する。

 

アナウンス「まもなく本船は、日本国・横須賀港に入港致します。お忘れ物・落とし物がないよう、ご注意ください。本日もご利用くださいまして、ありがとうございました」

 

旅客船の船内の乗客の中に50代の眼鏡をかけた男性が居た。大き目の荷物は、キャリーケースのみである。そして、船を下船した後、入国手続きを終えて、日本の土地に足を踏み入れた。

 

50代男性「ふむ、ここが日本か、しかし、本当に陸地の殆どが海底に沈んでしまっているとは、さて、折角、観光しに来たんだから、羽目を外すか」

 

そう言って、男性は、船着場を後にし、横須賀市街に向かった。

 

50代男性「しかし、賑やかなだな。私の故郷とほぼ変わらないな」

 

男性は、活気に満ちている横須賀市街を見て、自分の故郷と同じであるという事を考えていた。

 

50代男性「もう昼か、コンビニに寄ってから三笠公園の方にも行ってみるか」

 

男性は、コンビニでおにぎりとお茶を購入し、三笠公園で昼を過ごす事にした。

 

50代男性「しかし、この国の海は、我が国の海よりも輝いているな」

 

その時、男性が所持している携帯電話が鳴る。

 

50代男性「もしもし、あぁ、今日、横須賀に着いて三笠公園で昼を済ませている所だ。あと数分したらそっちに向かう、え、迎えにくる、いやいや、私は、確かに50代だがまだ若い世代に負けんよ、そうか、じゃあ、お言葉に甘えて、迎えて来てもらえるかな、分かった」

 

そう言って、男性は、携帯電話を切る。

 

50代男性「まったく、幹部候補生時代から変わらぬな、」

 

数十分後

 

京原「お待たせしました、教官」

 

50代男性「教官は、と言うのはやめてくれ、今はもうとっくに海軍が退いて、今は普通の民間人だよ」

 

京原「そんな事言わないでくださいよ、桑田教官」

 

桑田 利夫(くわた としお)元日ノ出海軍、海軍幕僚長兼教官 2020年11月 除隊

 

桑田「しかし、変わらないな、京原君」

 

京原「え、そうですか?あれから変わったと思うのですが」

 

桑田「まぁ、この話は、基地内で雑談する時に話そうか」

 

京原「あ、はい、では、横須賀基地に向かいます」

 

そして、桑田を乗せたハイヤーは、駐留日ノ出海軍横須賀基地に向けて、市街地を出発した。

 

桑田「幹部候補生学校を卒業してから、どうだ」

 

京原「はい、今は、新鋭艦「はるみ」の艦長として任務に就いています」

 

桑田「艦長という事は、責任も大きくなったという事か」

 

京原「はい、はるみに乗務している全乗組員の命を預かっているので艦長としての責任が大きくなりました」

 

桑田「そうか、だが、無理しない程度に指揮するんだぞ」

 

京原「はい」

 

                                          続く

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