対水上訓練を終えた二隻は、横須賀に帰還し、今回の訓練の報告書を作成した。
京原「ふぅ、報告書の作成は、終わった。あとは、艦隊司令に報告するだけね」
その時、艦長室のドアにノックがした。
京原「どうぞ」
榎本「失礼します」
京原「副長、どうしたの?乗組員内で何か問題でも起こったの?」
榎本「いえ、以前、平賀監察官と福内監察官が乗艦している「みくら」に乗せてもらいましたが今度は、我々の方からこの艦に招待してみてはどうですか?」
京原「う~ん、招待か、今、報告書を作成し終えたから、報告のついでに聞いてみるわね」
榎本「了解しました」
その後、京原は、今回の訓練結果を秋沢に報告し終えた後、はるみに平賀達を乗艦する許可を求めた。秋沢は、はるみにブルマー隊員を乗艦させる事を許可した。京原は、すぐに榎本二佐に許可が下りた事を伝えた。
2016年2月18日
平賀・福内・志度・寒川は、日ノ出海軍横須賀基地を訪れ、はるみを目の前にした。
志度「これが日ノ出海軍の新鋭艦「はるみ」」
寒川「近くで見ると大きい城ですね」
京原「お待ちしてました。ようこそはるみへ」
京原は、平賀達をミサイル駆逐艦「はるみ」の艦内へと案内していた。まず、彼女達を連れてきたのは、艦橋である。
福内「艦橋にしては、高い位置ですね」
京原「この艦の艦橋の高さは、ビル6階に相当しますからね」
寒川「あの左右に椅子があるのですが、黄色と赤は、何の意味があるのですか?」
京原「はい、赤の椅子は、艦長が座る席で黄色は、艦隊司令が座る席です」
寒川「って事は、時には、艦隊司令官の秋沢一佐も座るのですか?」
京原「はい、座る事もあります」
寒川「へぇー」
その後、平賀達を連れていたのは、この艦の中枢と言うべき場所であった。
福内「京原一佐、ここは」
京原「ここは、この艦の中枢機能であるCIC、戦闘指揮所です」
志度「ここがはるみの指揮所」
平賀達がCICに入ろうとした時、
京原「あ、ちょっと待ってください」
平賀「どうしましたか?」
京原は、胸ポケットに入れていたカードを扉の横に合ったスキャナーに通した。
寒川「あの、京原一佐、何をしたのですか?」
京原「実は、CICに入るには、私が持っている。この国から発行された許可証がないとどんなに同じ艦の乗組員でも入れないんです」
平賀「指揮所に入るには、許可証が必要なんですね、私達の艦は、普通に出入りが出来ますけど」
京原「私達の艦を含む日ノ出艦艇には、技術者しか手を触れる事が出来ないブラックボックスがありますからね」
平賀「それだけ入室に厳しいという事ですか」
そして、京原と平賀達は、CICに入っていた。
平賀「指揮所が暗いのは、普通ですがこんな大きなスクリーンは、初めて見ました」
福内「それに日本列島だけでなく朝鮮半島や大陸も表示されている」
京原「私達の世界では、海上だけでなく上空や陸上からの攻撃もありますからね」
志度「多様な攻撃にも対処もしなければならないという事ですか」
そんな時、CICに無線が入る
京原「はい、京原です、分かりました、すぐに伝えます」
平賀「あの何かあったんですか?」
京原「今から2時間前に小笠原諸島の南西海域で外国船籍の貨物船が武装した海賊に占拠された模様です」
福内「な!?」
平賀「何ですって!それで今、向かわせる事できるのは?」
京原「情報によるとブルーマーメイドの保安即応艦隊が急行していますが万が一に備えて、我々にも緊急出航命令が出ています」
その様な会話をしている時、平賀のスマートフォンに通知が入る、そこには、出動命令と表示された
平賀「京原一佐、我々も出動命令が出ました、直ちにみくらに戻ります」
京原「分かりました」
そして、横須賀港から日ノ出海軍駆逐艦「はるみ」と「たかはぎ」、ブルーマーメイドから
「みくら」・「みやけ」・「はちじょう」が出航し、占拠された外国船籍の貨物船を目指す。
続く