日ノ出国、はいふり世界へ           作:冬吉

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第四十二話 基地への外出

2016年3月5日

海賊との戦いから2週間以上が経過した。今日から駆逐艦「はるみ」の定期点検の為、乗組員全員、久々の丘に喜びで溢れていた。京原と榎本も久々に基地外出て、横須賀の街で観光を踏まえ買い物を楽しんでいた。

 

京原「横須賀市街に出かけるのは、桑田さんの送迎以来だったわね」

 

榎本「私は、横須賀中心部に来るのは、初めてなのですが」

 

京原「とりあえず、よこすかカレーで食べにいきませんか?」

 

榎本「カレーですか、別に構いませんが・・・」

 

京原「決まりね」

 

京原は、榎本を連れて、よこすかカレーの本店に行き、それぞれの艦艇のカレーを食したという。食べ終えった後、二人は、公園に寄り、少し休む事にした。

 

京原「今日は、楽しい一日だったわね」

 

榎本「そうですね、日ノ出での外出は、何度かありましたが国外は、初めてです」

 

京原「たまには、異なる地を歩く事も良い事よ」

 

榎本「はぁ、ちょっと喉乾いたので自販機でドリンクを買ってきますね」

 

京原「うん、気を付けてね」

 

そう言って、榎本は、ドリンクを買いに行った。だが、その隙を狙っていた輩がいた。

 

輩1「なぁ、ねえちゃんよ、俺らと遊ばんか?」

 

京原「何ですか、あなたは、私には、連れの友人がいるので」

 

そう言って、その場から離れようとするが輩が腕を掴んできた

 

輩2「おいおい、俺らと楽しい事しようぜ」

 

京原「嫌!離してください!」

 

京原は、抵抗したが

 

輩1「おい、これが見えねぇのか?」

 

京原「!!」

 

輩が刃物を見せられ、京原は、身動きが取れなくなってしまった。

 

榎本「おい、テメェら、私の友人に何してやがる・・・」

 

そこへ京原の悲鳴を聞いて、榎本が戻ってきた。

 

輩2「あぁ?何だ、おめぇがのこの女の連れか?」

 

榎本「すぐに京原から離れろ、屑野郎共」

 

輩1「この野郎、調子に乗りやがって!」

 

輩の一人が京原に向けていた刃物を榎本に向かって、襲い掛かったが

 

榎本「甘い・・・」

 

簡単に躱され、肘打ちをかけられた

 

輩1「ぎゃぁぁ、腕が・・・」

 

輩の一人目が怯んだを見計らって、榎本は、思い切り背負い投げをした。

 

輩2「てめぇ、いい気になるなよ!」

 

もう一人も殴り掛かるが榎本の強烈な拳が腹に命中した。

 

輩2「うぅ、オエ――――」

 

榎本「何だテメェら、挑んでおきながら、この程度か、すぐにここから立ち去れ、このまま居続けるなら、分かっているよな?」

 

輩1「ひぃぃぃ、すんませんでした!!」

 

輩2「おい、置いていくなよーー!!!」

 

京原を絡んでいた輩は、榎本の殺気にビビり、その場から逃げて行った。

 

榎本「全く、ナイフを常時しているなんて、油断出来ない街ね」

 

京原「副長、助かりました。」

 

榎本「ん?あ、いえ、勝手に体が動いただけですから」

 

京原「もう、ん、!、副長!左腕から血が、」

 

榎本「え?あ、本当だ・・・」

 

どうやらナイフの攻撃を避ける際に、少し掠ったようだ。

 

榎本「このぐらいの傷、任務以外、軽い方です」

 

京原「駄目です!傷口が悪化したら、どうするんですか、それにそのままの姿で街を歩いて、騒ぎになったらどうするんですか!」

 

榎本「わ、分かりました」

 

京原は、自分の鞄から応急道具と書かれた袋から消毒液と包帯と絆創膏等を取り出し、手当をした。

 

京原「一時的だけど、処置は、終わり」

 

榎本「あ、ありがとうございます」

 

榎本は、頬を赤くした。

 

京原「いいのよ、さて、そろそろ基地に戻りましょう」

 

榎本「は、はい」

                                          続く


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