第四十四話 横須賀女子海洋学校
古庄の案内で校内を歩く京原と榎本は、校舎内を見て何処か懐かしさ感じていた。
古庄「どうかされましたか?」
京原「いえ、この学校の校舎が自分達がいた学校と同じで何処か懐かしさを感じていました」
古庄「そうですか」
京原「それにしても校舎内が静かなのですが」
古庄「3日前に終業式を終えて、今は、校長と私を含む職員しかいません」
会話しながら歩いていると校長室と書かれた札が見えてきた。古庄は、京原達に入口前で待機していてほしいと言い、ドアをノックした。
校長「どうぞ」
古庄「失礼します、”宗谷校長”、京原一佐と榎本二佐をお連れしてまいりました。
京原「(あれ?宗谷って、何処かで聞いた苗字・・・)失礼します。日ノ出海軍はるみ艦長の京原です」
榎本「同じくはるみ副長の榎本です」
校長「お待ちしておりました。どうぞ、お掛けください」
古庄「校長、私は、これで失礼します」
校長「えぇ、ありがとう」
そう言って、古庄は、校長室から退室した。
京原「あの、すみません」
校長「はい、」
京原「”宗谷真冬”さんって、ご存知でしょうか」
校長「えぇ、私の娘達です。申し遅れました。私は、横須賀女子海洋学校長”宗谷真雪”です」
京原「娘さんだったんですね、ところで我々海軍にどのような用件でしょうか」
真雪「今年度の海洋実習は、西之島新島の海域で行うのですが昨年の件もあり、教官艦一隻では、対応が困難である事からあなた方に生徒の指導をしていただきたいのですが」
榎本「昨年、確か、”日本近海不明艦隊事件”の事ですね、艦長、どうしますか」
京原「分かりました。私は、貴校の依頼を引き受けようと思います」
真雪「京原艦長、ありがとうございます。我が校の入学式は、来月の初めから行われます」
京原「分かりました。」
その後、3月20日のやり取りを終えた京原達は、学校の岸壁に停泊していた内火艇に乗り、横須賀海軍基地に戻って行った。翌日には、駆逐艦「はるみ」を横須賀海軍基地から横須賀女子海洋学校の岸壁に停泊させた、
3月25日は、一時的に日ノ出海軍の艦籍登録から外れ、ブルーマーメイドの艦籍に入り、艦番号も“300”から”Y300”に変更された。
艦長室
京原「一時的でもしばらくの間は、海軍とのお別れか、でも、引き受けた以上、守らないと」
京原は、来ていた海軍の制服を脱ぎ、ブルーマーメイドの隊員が着る制服に着替えた。
京原「待たせたわね」
榎本「いいえ、大丈夫です、京原一佐」
京原「ふふ、私達(はるみ乗員)は、今日からブルーマーメイドの所属になったのよ、階級に気をつけなさい」
榎本「あ、失礼致しました。”京原一等監察官”」
京原「これからもよろしくね、”榎本二等監察官”」
続く
次回から4月1日の入学式に入ります